停電時の赤ちゃんのお世話はどうする?ミルク作りや断水対策の備え
地震や台風などの大きな自然災害に伴って発生する、突然の停電。電気が使えなくなり、部屋が真っ暗になってしまった時、赤ちゃんのいるご家庭では「これからどうやって赤ちゃんのお世話をすれば良いのだろう」とパニックになってしまうかもしれません。日頃、私たちがいかに電気に頼って便利な生活をしているか、災害が起きて初めて痛感するという方は非常に多くいらっしゃいます。
特に、まだ身体の機能が未発達でデリケートな赤ちゃんのお世話をするには、様々な場面で電気の力が必要です。そのまま飲める液体ミルクや、調理不要のベビーフードを備蓄しているご家庭は食事の心配を大幅に回避できますが、そうでない場合は粉ミルクを溶かすための熱いお湯をどうやって沸かすのかが大きな課題となります。また、自分で服を脱ぎ着して体温調節ができない赤ちゃんのために、エアコンなしでどうやって快適な室温を保つのかという工夫も求められます。
この記事では、実際に大規模な停電を経験した先輩ママたちの実体験を元に、電気が使えない状況下での赤ちゃんの粉ミルク作りの方法や、夏と冬の温度調節のコツ、そして停電の後に高確率でやってくる「断水」への備えについて詳しくご紹介します。いざという時に慌てず、大切な赤ちゃんを守るための知識として、ぜひ参考にしてみてください。
停電時に一番困る「赤ちゃんのミルク作り」を乗り切る方法
停電が発生して、赤ちゃんのお世話の中で親が最も不安に感じるのが「ミルク作り」です。普段は母乳を中心で育てているお母さんであっても、災害のショックや慣れない避難生活のストレスによって、一時的に母乳の出が悪くなってしまうことがあり、急遽ミルクが必要になるケースは少なくありません。
最近はオール電化やIHクッキングヒーターを導入しているご家庭も多く、停電してしまうとお湯を沸かすための加熱機器が一切使えなくなってしまいます。近年では国内メーカーから乳児用液体ミルクが発売されたため、それを防災リュックに備蓄してあればとても安心ですが、粉ミルクしか手元にない場合は、電気がなくてもお湯を作る工夫を知っておかなければなりません。
カセットコンロでお湯を沸かして魔法瓶で保温する
停電の時に圧倒的な威力を発揮するのが、卓上のカセットコンロです。赤ちゃんの粉ミルク作りには必ず熱湯が必要になりますので、赤ちゃんのいるご家庭では、防災グッズの最優先アイテムとしてカセットコンロを常備しておきましょう。「お鍋の季節にしか使わず、何年もキッチンの奥に眠っていた」というご家庭もあるかもしれませんが、停電中は食事の用意からミルク作りまで、まさに命綱とも言える大活躍をしてくれます。
ただし、災害時はスーパーやホームセンターなどの営業がストップしたり、再開しても長蛇の列ができたりして、カセットコンロ用の「ガスボンベ」があっという間に売り切れてしまいます。手に入ったとしても購入制限がかけられ、生活に十分な量を確保できない事態が容易に想像できます。そのため、限られた貴重なガスを節約するためにも、お湯を沸かす際は一度にたっぷりと沸かし、保温効果の高い魔法瓶(ポットや水筒)に移し替えて少しずつ使用するという工夫が非常に重要になります。
緊急時の「ホッカイロ」活用は温度管理が難しいため要注意
インターネット上の防災の裏ワザとして、「哺乳瓶の周りに使い捨てカイロ(ホッカイロ)を貼り付け、タオルで包んで数時間待つとお湯ができる」という手法が紹介されることがあります。火を使わずに温かいお湯が作れるため、熱湯もカセットガスも手に入らない極限状態では一つの手段として知られています。
注意!ホッカイロでのミルク作りは極力避けましょう
しかし、この方法はあくまで最終手段であり、日常的な備えとしてはおすすめできません。なぜなら、安全な粉ミルクを作るためには「70℃以上のお湯」で粉を溶かす必要があるからです。一般的な使い捨てカイロの最高温度は50℃〜60℃程度にとどまることが多く、天候や環境によっては毎回確実に70℃以上の熱湯を作り出すことは非常に困難です。適切なお湯の温度が保てないと、ミルク本来の品質が維持できず、デリケートな赤ちゃんに思わぬ負担をかけてしまう恐れがあります。可能な限り、カセットコンロを活用するか、液体ミルクを備蓄しておくことを優先してください。
カセットコンロ以外にも、キャンプ用品としておなじみの携帯用小型調理器(クッカー)や、車のシガーソケットから電源を取る車載用湯沸かし器、水を入れるだけで発熱剤が反応して湯を沸かせる「災害用湯沸かしボックス」などのアウトドア・防災グッズがあれば、安全にミルク用のお湯を確保することができます。
また、お湯の確保ができても、洗剤と十分な水で洗えていない哺乳瓶や乳首を使うことは避けなければなりません。災害時は環境が不衛生になりやすく、赤ちゃんの体に負担がかかってもすぐに病院を受診できない(公共交通機関のストップや、病院の受け入れ制限など)状況に陥りやすいため、停電時だからこそ、普段以上に衛生管理には慎重になる必要があります。
哺乳瓶が使えない・消毒できない時は「紙コップ」を活用
断水などで哺乳瓶が綺麗に洗えない時は、新品の清潔な「紙コップ」を使ってミルクをあげる方法(カップフィーディング)があります。紙コップに適温のミルクを作り、赤ちゃんの首と頭を大人の手でしっかりと支えて少し体を起こした状態にし、紙コップの縁を下唇に優しく当てて、赤ちゃんが自分のペースですするように少量ずつ飲ませてあげてください。
夏の停電と冬の停電!赤ちゃんの快適な温度調節のコツ
自然災害による停電は、気候の穏やかな春や秋に起きてくれるとは限りません。赤ちゃんは大人と違って「暑い」「寒い」を言葉で伝えることができず、また自律神経の働きが未熟なため、周囲の環境温度にダイレクトに影響を受けます。エアコンや扇風機、ヒーターなどの空調設備が一切使えなくなった時、赤ちゃんの快適さをどう守るかが親の大きな腕の見せ所となります。
夏の停電:汗をこまめに拭き取り、涼しさを保つ工夫
近年の夏は連日のように猛暑日が続き、エアコンなしでは大人でさえ過ごすのが困難なほどです。そんな中での停電は、想像しただけで過酷です。赤ちゃんは大人よりも体温が高く、さらに汗っかきなので、少し暑い部屋にいるだけでもすぐに全身が汗でびっしょりになってしまいます。汗をかいたまま放置すると、お肌がベタベタになって不快感が増し、体力を激しく消耗してぐったりしてしまう原因になります。
夏の停電時は、こまめな水分補給(母乳、ミルク、麦茶など)を心がけるとともに、濡れたタオルやウェットティッシュでこまめに赤ちゃんの全身の汗を拭き取ってあげましょう。お肌を清潔に保つことで不快感を和らげることができます。また、停電になったらすぐに冷凍庫の中身をクーラーボックスに移し替えましょう。その際、溶けてきた氷水でタオルを濡らして固く絞り、赤ちゃんの首の後ろやわきの下などを優しく冷やしてあげるのが効果的です。保冷剤がある場合は、必ずタオルやガーゼでしっかりと包み、直接肌に触れないようにして使用してください。
ただし、「暑がっているから」といって、冷たい水風呂に赤ちゃんを入れるような行為は絶対にいけません。急激な温度変化は赤ちゃんにとって負担が大きすぎ、体が過度に冷えてしまう(冷えすぎる)危険があるため、適度な涼を保つ程度にとどめてください。
冬の停電:ママの抱っこと湯たんぽで優しく温める
一方、真冬の停電では、寒さから赤ちゃんの身をどう守るかが重要になります。ストーブや床暖房が使えないため、室内であってもダウンジャケットを着込むほどの寒さになることがあります。防寒対策として湯たんぽや使い捨てカイロが大活躍しますが、これらをデリケートな赤ちゃんの肌の近くで長時間使用すると、お肌に過度な負担をかけてしまう(赤くなるなど)ことがあるため、使用には細心の注意が必要です。
湯たんぽを使用する際は、赤ちゃんが寝る前に布団の中に入れておき、布団が温まったら赤ちゃんを寝かせるタイミングで湯たんぽを外すか、足元から遠く離れた場所に置くようにしましょう。ホッカイロは厚手の布に包んで、手足が極端に冷たくなっている時に大人が手を添えながら一時的に温める程度に使用するのが安全です。そして何より一番効果的で安心な防寒対策は、ママやパパが抱っこ紐を使って赤ちゃんを体に密着させることです。お互いの体温でぽかぽかと温まり、真っ暗な部屋での不安や恐怖も、親の温もりと心音を感じることで和らぐはずです。
停電・断水時のお風呂はどうする?体を清潔に保つ方法
新陳代謝が活発で、ミルクの吐き戻しやオムツ汚れが絶えない赤ちゃん。停電や断水でお風呂(沐浴)に入れなくなると、衛生面がとても心配になります。そんな時に大活躍するアイテムと、お湯が少なくてもできる体のケア方法をご紹介します。
洗い流し不要の「沐浴剤」が停電時の強い味方に
新生児の沐浴用として市販されている「沐浴剤(スキナベーブなど)」は、災害時の備えとして非常に優秀です。ベビー石鹸やボディーソープは泡を水でしっかりと洗い流す必要がありますが、沐浴剤はお湯に溶かしてガーゼで優しく拭うだけで洗浄と保湿ができ、上がり湯(すすぎ)の必要がありません。そのため、カセットコンロで沸かした少量のお湯を常温の水と混ぜて適温(38度前後)にした小さなベビーバスやタライを用意するだけで、停電時や水が貴重な状況でも全身を清潔にしてあげることができます。
お湯を沸かす際は、カセットコンロが1台しかないと、次のお湯を沸かす間に前のお湯が冷めてしまい効率が悪くなります。できればカセットコンロを2台備えておくか、沸いたお湯を順次魔法瓶に移して保温しておくなどの工夫が必要です。大人にとっても、温かいお湯で頭や体を拭けることは大きなリフレッシュになります。
沐浴を卒業した赤ちゃんは部分洗いと清拭で対応
すでにベビーバスを卒業して大人と一緒のお風呂に入っている赤ちゃんの場合は、停電や断水が長引けば、数日間はお風呂を諦めるしかありません。大人は「お風呂に入りたい」とストレスを感じますが、赤ちゃん自身は「お風呂に入れなくて不快だ」と泣き叫ぶことはありませんので、親が焦ったり不安そうな顔を見せたりせず、笑顔でスキンシップを取りながらケアしてあげましょう。
ただし、お尻の汚れや汗をそのままにしておくと、お肌が赤くなったりトラブルが起きたりすることがあります。全身のお風呂が無理な場合は、濡れタオルやおしりふきでの清拭(こまめな拭き取り)を基本とし、どうしても汚れが気になる部分(お尻周りや首のシワの奥など)だけ、洗面器に張った適温のお湯とベビー石鹸を使って「部分洗い」をしてあげてください。
その際、石鹸を直接肌にこすりつけるのではなく、あらかじめ手やネットでたっぷりと泡立てた泡だけを肌に乗せて洗い、最後は少量の温かいお湯を含ませたガーゼで、泡残りが一切ないように丁寧に拭き取ることが大切です。石鹸成分が肌に残ると肌荒れの原因になるため、すすぎ(拭き取り)は入念に行ってください。
急な停電に備える!赤ちゃんがいる家庭の必須防災グッズ
実際に停電を経験すると、「あれも買っておけばよかった」「電池のストックが足りない」と後悔することばかりです。災害が起きて停電してからでは、スーパーや薬局の棚は空っぽになり、必要な品物はほぼ手に入らなくなります。何事もない平時のうちに、以下の防災グッズをしっかりと揃えておくことを強くおすすめします。
- 懐中電灯、LEDランタン
真っ暗な部屋は赤ちゃんを不安にさせます。夜間のオムツ替えやミルク作りにも両手が空くランタン型の照明が必須です。キャンプ用の本格的なものでなくても、ソーラー充電式や手回し式のものが安価で販売されています。 - カセットコンロ、ガスボンベ
お湯を沸かしたり、離乳食を温めたりするのになくてはならない熱源です。ガスボンベは1日1〜2本消費すると想定し、多めにストックしておきましょう。 - 保温できる魔法瓶
貴重なガスを使って沸かしたお湯を冷めないように保存しておくための必須アイテムです。 - 防災ラジオ
停電中はテレビから情報を得られません。スマホのバッテリー温存のためにも、手回し充電やソーラー充電ができるラジオがあると安心です。 - 大容量のモバイルバッテリー
スマホは情報収集や連絡手段、さらには簡易的なライトとしても使うため、あっという間に充電がなくなります。乾電池式の充電器や、太陽光で充電できるタイプもあると便利です。 - 乾電池のストック
あらゆる防災グッズの動力源です。いざという時は、家の中にある子供のおもちゃやテレビのリモコンに入っている電池を抜いて使い回すこともできるので、何にどのサイズの電池が使われているか把握しておくと役立ちます。 - 保冷剤・ホッカイロ
夏は体を冷やし、冬は暖を取るために。保冷剤は冷凍庫の隙間に常に入れておくと、停電時に庫内の温度上昇を遅らせる保冷剤代わりにもなります。 - 粉ミルク、液体ミルク、ベビーフード
日常的に使っている量に加えて、「最低3日分、できれば1週間分」の余剰ストック(ローリングストック)を常にキープしておきましょう。 - おしりふき(多め)
赤ちゃんのお尻を拭くのはもちろん、お風呂に入れない間の体拭き、食事前の手口拭き、食器を洗う前の汚れ拭きなど、水が使えない状況で万能の働きをします。 - 紙おむつと消臭袋
お店の休業や物流のストップを見越して、常に1パック以上の未開封ストックを持っておくことをおすすめします。ゴミの回収も来なくなるため、臭いを通さない防臭袋も必須です。 - ビニール袋(レジ袋)
水の運搬やゴミの処理など多用途に使えます。また、懐中電灯に白いレジ袋をふんわりと被せると、光が拡散して部屋全体を照らすランタン代わりにもなります。 - 赤ちゃん用防災頭巾
落下物から赤ちゃんの頭を守るために。赤ちゃん用の防災頭巾は身近なタオルなどで手作りすることもできるので、いざという時の避難用に用意しておいてあげましょう。
停電だけじゃない!その後にやってくる「断水」への備え
大きな自然災害の場合、停電だけで終わらず、電気の供給ストップに伴ってポンプが停止し、その後に「断水」が発生する可能性が非常に高くなります。ミルクを飲み、離乳食を食べる赤ちゃんにとって、清潔な水は生きるための絶対条件です。飲料水としてだけでなく、食器を洗ったり体を拭いたりと、生活用水としても水は大量に必要になります。
断水を見据えて準備しておきたい水関連アイテム
「初めに停電が起き、その数時間後に水が出なくなった。停電した瞬間に、お風呂の浴槽や空のペットボトルに水をたくさん貯めておけばよかった…」というのが、災害を経験した多くの方が口を揃えて言う後悔です。停電になったら、まずは水道が生きているうちに全力で水を確保する行動に移りましょう。
断水が長期化すると、近くの小学校や公園などに自衛隊や給水車が来て水を提供してくれます。しかし、この時に「水を入れる容器」がなければどうにもなりません。過去の災害では、急遽旅行用のキャリーケースに空のペットボトルを大量に詰めて給水に向かう人々の姿が見られました。
- 長期保存用の飲料水(ミネラルウォーター)
成人の大人1人が一日に必要な水の量は約3リットルと言われており、最低でも3日分(1人9リットル)の備蓄が推奨されています。赤ちゃんのいるご家庭では、ミルクの調乳用としても大量に消費するため、さらに多めに用意しておきましょう。調乳には「軟水」のミネラルウォーターを選んでください。
- 給水用のポリタンク(ウォータータンク)
給水車から水をもらうための専用タンクです。使わない時はペチャンコに折りたためるタイプが収納に便利です。また、アウトドア用品にあるコック(蛇口)付きのものだと、手を洗う際に少量の水を出しっぱなしにできて非常に重宝します。
- 水タンクを運ぶための台車(キャリーカート)
水は1リットル=1キログラムの重さがあります。10リットルのタンクを手で持って数百メートル歩くのは、大人でも至難の業です。キャンプ用のキャリーワゴンや、折りたたみ式の台車を必ずセットで用意しておきましょう。子供用のキックボードやベビーカーの座席部分にタンクを乗せて運んでいるアイデアマンもいました。
空になった大きな焼酎のペットボトルなどを生活用水(トイレを流す水など)の確保用にとっておくのも良いアイデアですが、衛生上の観点から、飲料用には新しいポリタンクや清潔な容器を使用してください。
避難の準備と家族での話し合いを忘れずに
台風の接近や河川の氾濫危険などにより、自宅にとどまるのが危険と判断された場合は、赤ちゃんを連れて避難所へ移動しなければなりません。停電して真っ暗な部屋の中で、泣く赤ちゃんをあやしながら避難グッズをリュックに詰めるのは不可能です。いざという時にサッと持ち出せる「一次避難用リュック」を、玄関先やすぐに手の届く場所に常備しておきましょう。
- 一次避難用リュックに入れておくべき赤ちゃんグッズ
母子手帳・健康保険証・お薬手帳(防水ケースに入れる)、おむつ(3日分・約30枚)、おしりふき、粉ミルク(キューブタイプ)・液体ミルク・哺乳瓶、調乳用・飲料用の水、着替え(3日分)、タオル・ガーゼ、防寒用ブランケット・おくるみ、抱っこ紐(両手を空けて移動するため必須)
持てる荷物の量には限界があるため、本当に必要なものだけを厳選し、パパとママそれぞれのリュックに分散してパッキングしておくとスムーズです。
SNSの情報に惑わされない正しい情報収集を
災害時の停電中は、テレビからの情報が絶たれるため、手元のスマートフォン(SNSやニュースアプリ)からの情報収集がメインとなります。しかし、SNS上には「〇〇時間後に断水するらしい」「あそこのスーパーで〇〇が配られている」といった、出所が不明な噂や間違った情報(デマ)が拡散されやすく、不安な気持ちからそれに踊らされてパニックが悪化するケースが多発します。
停電や断水の正確な状況、避難所の開設情報などを知りたい時は、必ずお住まいの自治体(市役所・区役所)の公式ホームページや公式SNSアカウント、地域の防災ラジオ、電力会社や水道局の公式発表など、信頼できる一次情報源を確認するクセをつけてください。
停電・断水対策に関するよくある質問(FAQ)
Q. 停電で冷蔵庫が止まった場合、中の食品はどうすればいいですか?
停電直後は、冷蔵庫のドアの開け閉めを最小限に抑えることで、数時間は庫内の冷気を保つことができます。冷凍庫の中には保冷剤や冷凍食品が詰まっているため、隙間なく詰め込まれていればお互いに冷やし合い、半日程度は持ちこたえることが多いです。溶けやすいアイスクリームなどから先に消費し、徐々に溶けてきた氷や保冷剤は、前述の通り赤ちゃんの体を冷やすためのクーラーボックス用として活用しましょう。傷みやすい肉や魚は、カセットコンロを使って早めに加熱調理してしまうのが安全です。
Q. おむつが足りなくなった時の代用アイデアはありますか?
万が一ストックのおむつが底をついてしまった場合は、身近なもので簡易おむつを作ることができます。大きめのスーパーのレジ袋(ビニール袋)の持ち手部分を赤ちゃんの腰の横で結んでパンツのような形にし、袋の股の部分にタオルや清潔な布、キッチンペーパーを厚めに折りたたんで敷き詰めます。これで一時的な排泄物の受け止めが可能です。汚れたら中のタオルやペーパーを取り替えて対応します。あくまで緊急時の応急処置ですので、普段からの十分なストックが一番の対策です。
まとめ
停電や断水といった災害時のトラブルは、「いつ、どんなタイミングで起きるか」を誰も予測できません。もしパパが仕事に出かけていてママが赤ちゃんと2人きりの時に大地震が起きたら…もし真夜中に大規模な停電が発生したら…。そんな最悪のシチュエーションを具体的に想像し、日頃から家族で「防災会議」を開いておくことが、赤ちゃんの安全を守るための最大の防御策となります。
家の中のどこにカセットコンロやランタンがあるのか、水が出なくなったらどうやって給水に行くのか、家族が離れ離れになった時の集合場所や「災害用伝言ダイヤル(171)」の使い方など、夫婦でしっかりと情報を共有し合っておきましょう。防災グッズの準備は「やっておけばよかった」と後悔してからでは遅すぎます。この記事をきっかけに、今日からできる赤ちゃんの防災対策を見直し、少しでも安心できる環境を整えていってくださいね。

