赤ちゃんのバーベキューと対策に関する記事

『赤ちゃんとのバーベキューはいつから?煙や暑さへの注意』

赤ちゃんのバーベキューデビューはいつからOK?みんなでワイワイ楽しいバーベキューに赤ちゃんを連れて行く際の注意点、煙対策や持ち物リスト、服装や暑さへの注意、ママやパパにあるあるのQ&Aなど、赤ちゃんとバーベキューを楽しむ情報をご紹介します。

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赤ちゃんとのバーベキューの楽しみ方!煙への対策や持ち物リスト

赤ちゃんがいるご家庭のパパやママがバーベキューに誘われたら、断るべきなのでしょうか?

晴れた日は友人や職場の人からバーベキューに誘われることがありますが、炎天下で煙も浴びますので、小さい赤ちゃんを連れていくには不安があるパパやママは少なくありません。

けれど、赤ちゃんのバーベキュー参加への知識と必要な持ち物があれば、大人も赤ちゃんもたっぷりとバーベキューの楽しさを味わえますので、頭ごなしに否定せずに赤ちゃん連れでも楽しめる方法を検討してみましょう。

子育て4コマ漫画:赤ちゃんはバーベキューに参加しても大丈夫?

赤ちゃんと一緒にバーベキューに誘われると、赤ちゃんが泣いて迷惑にならないか、みんなと一緒にバーベキューを楽しめるかなど、ママは不安になってしまいがち。

けれど実際に参加してみると、よほど子供が苦手な方ならともかく、大抵の大人は赤ちゃんが行くと一緒に遊んでくれ、満面の笑みで歓迎してくれます。

ただし、赤ちゃんを連れでバーベキューに参加するということは、大人だけと違って赤ちゃん優先にしなければなりません!例えばバーベキューのお手伝いが出来なくなったり、場合によっては途中で帰らなければならなくなったりするのも事実です

他の人に迷惑をかけないためにも予定が決まったら早めに準備を進め、当日は煙や暑さなどで赤ちゃんが不快にならないための対策をしっかりと行い、赤ちゃんと一緒に安全にバーベキューを楽しみましょう!

赤ちゃんとのバーベキューはいつからは、一人座りを目安に考えよう

赤ちゃんをバーベキューに連れていくのはいつからなのかは、「何ヶ月からなら良い」「何ヶ月まではダメ」などとはっきりとは決まっていません。赤ちゃんによって首座りや寝返り、一人座りなどの成長するスピードが違うからです。

ただし産まれてすぐの新生児は1ヶ月健診まで外出できませんし、その後も首が座っていない赤ちゃんをバーベキューに連れていくのはおすすめできません。

なぜならその頃の赤ちゃんは免疫力がかなり弱くて感染症にかかりやすいのに、感染症と戦うのに必要な体力が乏しいため、感染症により命を危険にさらすリスクが高いからです。また長時間の日差しや煙などの刺激も、生後間もない赤ちゃんにとっては刺激が強すぎます。

赤ちゃんのバーベキューデビューは生後6~7ヶ月頃に多い!

生後6~7ヶ月になるとオムツ交換の間隔も空き、一人座りができるようになる赤ちゃんが増えますのでママの負担や心配が減ります。そのため親子で安心してバーベキューを楽しみやすくなるのです。

また産後ママの体調の回復は日常生活を無理なくこなせている人でも意外に時間がかかるため、楽しくて疲れに気づきにくく無理をしがちなバーベキューの場合、帰宅後に体調を崩してしまうことがあります。

赤ちゃんが低月齢だと授乳やオムツ交換の頻度も多いので、バーベキューに参加しても赤ちゃんにつきっきりになってしまい、ママに大きな負担がかかります。赤ちゃんとバーベキューに行く際は、赤ちゃんもママもバーベキューを楽しめるころあいを見て連れていくようにしましょう。

バーベキューの煙には発がん性がある!赤ちゃんの喉や目にも注意

赤ちゃんをバーベキューに連れて行くのに最も心配なのが煙の害ですが、バーベキューの煙には「PAHs(多環芳香族炭化水素))という物質が含まれていて、このPAHsに含まれる30種類ほどの化合物の中でも「ベンゾ」や「ピレン」には人に対する発がん性があることが明らかになっています。

バーベキューで肉を焼く時に出る肉汁や油が木炭に落ちることでPAHsが発生し、二酸化炭素などと共に煙になり食品にも付着するため、フランス食品衛生安全庁は2008年に「バーベキューと発がん性化学物質生成の関係について注意喚起」を発表しています。

食品安全委員会によると、海外ではヨーロッパやカナダ、中国、韓国などが暴露量の基準値を設定していますが、日本国内では設定されておらず、現在農林水産省や環境省などが研究を行っている状況です。

一度に煙を浴びる量が多かったり、頻繁に浴びたりとなると心配ですが、たまのレジャーであれば神経質になる必要はありません!赤ちゃんにかかる煙を避ける対策を行いつつ、親子でバーベキューを楽しみましょう

赤ちゃんがバーベキューの煙を浴びると、大人と同じように喉や目が痛くなったり痒くなったりする可能性もありますので、いずれにせよ煙を浴びせれば赤ちゃんが不機嫌になって大人にとっては厄介です。そのため赤ちゃん連れのバーベキューでは、煙対策をしっかりと行いましょう。

赤ちゃんを3つの対策でバーベキューの煙の害から守ろう!

赤ちゃん連れとはいえバーベキューでは働き者のパパもママも多く、バーベキュー場やキャンプ場ではおんぶ紐で赤ちゃんをおんぶして、働いている人を見かけます。

けれどパパやママと同じ高さにいると、バーベキューの煙対策が疎かになってしまうことも。次のような対策でバーベキューの煙から赤ちゃんを守ってあげましょう。

レジャーシート+バンボ:煙が来にくい場所にいられる

煙は上に登っていくので、バーベキュー場やキャンプ場などの野外の広い場所では、バーベキューコンロから少し離れた場所にレジャーシートを敷き、赤ちゃんをバンボなどに乗せてコンロより低い位置であげると良いでしょう。赤ちゃんからもみんなと同じ空間でバーベキューの雰囲気を楽しめるのでお勧めです。

ベビーカー+レインカバー:暑い日は△

ベビーカーに装着するレインカバーは強風や突然の雨だけでなく、バーベキューの煙の回避にも役立ちます。

ただしバーベキューが行われる夏場はレインカバー内の温度が高くなりやすいので、気温の高い日はお勧めできません。レインカバーを使う際は中の気温や赤ちゃんの様子に十分注意しましょう。

ベビーカー+扇風機:煙除けと暑さ対策が同時にできる

最近ではベビーカーに取り付け出来る扇風機が販売されていますので、バーベキューの煙対策にも使えます。

乾電池式や充電式、ソーラーパネル式もあり、暑い夏場の普段のお散歩などでも活用できるのでお勧めです。ただし赤ちゃんが羽で指などをケガしない構造になっているベビーカー用の扇風機や羽ナシ扇風機を使用しましょう。

赤ちゃんのバーベキューの服装は長袖がいいけど放熱できない暑さに要注意!

紫外線や害虫対策を考えると、バーベキューの際は赤ちゃんにできるだけ長袖の服・長ズボン・靴下を着用させることをお勧めします。

ただし炎天下のバーベキューで赤ちゃんの機嫌が悪い場合、暑さが原因の可能性があります。

お腹や背中に汗をかいていないか、手足が熱くなっていないかを確認し、もし赤ちゃんの体が熱くなっている場合は、無理をさせずに半袖にして水分を摂らせ、日焼け止めと虫よけをつけて日差しや虫から守ってあげてください。

半袖にすることで体の暑さや赤ちゃんの機嫌が回復したら、足は最も虫に刺されやすい場所ですので、靴下を履かせてカバーしてあげましょう。

バーベキュー場やキャンプ場では、赤ちゃんの機嫌・顔色・お腹や背中や手足の温度チェックと水分補給をこまめに行い、衣服の着脱で体温調節をしてあげることが重要です。放っておくと放熱できずに体温が上がる「うつ熱」になり、意識障害を引き起こす恐れがあります。

赤ちゃん連れのバーベキューには何が必要?非日常的な屋外環境に便利な持ち物

赤ちゃんとのバーベキューは屋外で、しかもいつも過ごしている場所とは異なる非日常的な環境のため、急なトラブルに親も対応しにくいです。

そのためいつものお出かけグッズだけでなく、次のような持ち物をプラスすると便利ですし、ママもパパも安心して赤ちゃんとのバーベキューを楽しめます。

塗り直し用の日焼け止め(赤ちゃん用)

赤ちゃんのお肌はデリケートなので、紫外線対策として必ず赤ちゃんの肌に合う優しい日焼け止めを選び、顔や体に付けてからバーベキューの会場へ出かけましょう。

ただし赤ちゃん用の日焼け止めはSPF値が低いものが多く、2~3時間おきに塗り直してあげることが必要ですので、持ち物に必ずプラスしてください。

野外の蚊の対策用の虫除け(赤ちゃん用)

野外には蚊やアブなどの虫がいます。感染病を媒介することもあるため、赤ちゃん用の虫よけなどを準備しましょう。

最近は害の少ないオーガニックの虫除けをはじめ、シールタイプや腕輪タイプなど様々な種類の虫除けグッズが販売されています。

バンボなどに座らせる場合は、赤やんが煙を吸っても安全だと言われている野外用蚊取り線香などもおすすめ。ただし気管支喘息がある赤ちゃんの場合は、発作の引き金になることがありますので注意して下さい。

授乳用アイテム(授乳ケープ、ミルク、ベビーフードなど)

赤ちゃんがバーベキューに参加する夏場は、汗をかいていつもよりも喉が渇きやすい季節ですので、ミルクは少し多めに準備する事をお勧めします。

母乳の場合は赤ちゃんだけでなくママも水分補給をまめに行い、脱水状態にならないように注意することが大切です。授乳の前後はもちろん、赤ちゃんにお茶を飲ませる際も赤ちゃんと一緒にママもお茶を飲みましょう。

オムツ替えシートやバスタオルなどの代用品

他の人のお宅や他の人のレジャーシートの上でオムツ替えをすると、相手を不快にさせてしまうことがあります。こちらも気を使ってしまうので、エチケットとしてオムツ替え用のシートを持参しましょう。

専用のオムツ替え用シートがない場合は、防水のものが安心ですので100均のレジャーシートがおすすめです。

もし準備できない場合は防寒対策としても使えるバスタオルや使わなくなったおくるみなどを大型のゴミ袋に入れて持って行き、使用する際はゴミ袋の上にバスタオルやおくるみを敷くと安心です。

着替えはいつもより多めに持っていく

バーベキュー場などの普段とは違う野外環境に連れて行くと、赤ちゃんも楽しくなって汗をたくさんかいたり、汚れたりしやくなります。

ですからバーベキューの際の着替えは普段より多めに持って行き、できれば汗取りパット(ベビー用)を赤ちゃんの背中に入れて出かけましょう。

麦わら帽子などの通気性のいいUVカットの帽子

野外の強い日差しは熱中症の原因になるので、赤ちゃんにはUVカットの帽子を被せてあげることをお勧めします。

夏場なので通気性のいい子供用の麦わら帽子を被せたいけど、赤ちゃんにはサイズが大きすぎてバーベキューに被せられないという場合は、すぐにあきらめずに100均グッズでサイズ調整をすることを検討してみましょう。

授乳やおむつ替えに便利な、ポップアップサンシェード

広いバーベキュー場でのバーベキューの場合は、ワンタッチで開くポップアップサンシェードがあると便利です。日差しをカバーできるだけでなく、授乳やオムツ替えにも活用できます。

バーベキューだけでなくピクニックにも使用できますし、値段も4,000円程度からと手ごろで、ホームセンターなどですぐに手に入れられますので検討してみましょう。

赤ちゃんとのバーベキューであるあるのQ&A

自宅の庭ではなくバーベキュー場やキャンプ場などの自然が豊かな場所でのバーベキューの場合、赤ちゃんがいると「いつもは母乳だけど、バーベキューの日は粉ミルクにした方がいいの?」など、色々と心配になるママもいるでしょう。

そうしたママとパパにあるあるの赤ちゃんとのバーベキューの質問についてお答えしていきますので、ぜひ参考にして赤ちゃんとのバーベキューを楽しんでください。

Q&A細かく切れば赤ちゃんもバーベキューを食べられる?

大人でもバーベキューのキノコや肉などの生焼けによる食中毒がまれにありますし、バーベキューで調理した食べ物には煙が付着するため、PAHsの害への調査が現在行われているところです。

大人であれば多少の下痢はなんのそのという人もいるでしょうが、免疫力の低い赤ちゃんの場合は無理をさせると最終的に辛い思い出になりかねません。

低年齢ですのでバーベキューの記憶が残るとは考えにくいのですが、体調を崩した食べ物への好き嫌いが出てしまう恐れは否定できませんので、細かく切れば赤ちゃんが食べられそうな野菜や肉、魚があっても、ベビーフードを持参して与えることをおすすめします。

Q&Aバーベキュー中の赤ちゃんへの授乳はどこで行えばいい?

人が集まるバーベキューだからと無理に粉ミルクにする必要はありません。庭を借りてバーベキューをする際は部屋の中を借りても良いか確認し、大丈夫なら部屋を借りて赤ちゃんへの授乳を行いましょう。

またバーベキュー場などの野外では、サンシェードの上で授乳ケープを使用して授乳するのがおすすめですが、サンシェードがない場合は木陰にレジャーシートを引いてその上で授乳ケープを使用して授乳するとよいでしょう。

Q&A赤ちゃんの奇声や泣き声はバーベキューの迷惑になる?

「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われるように、赤ちゃんが泣くのは当たり前のことですが、「赤ちゃん連れなのだから当然!」と言う態度では、バーベキュー会場にいる他の人達を不快にしてしまいます。

お呼ばれしたバーベキューでは「小さい赤ちゃんがいて、ご迷惑になる事もあるかもしれません」と、バーベキューを始める前に挨拶をしておくと印象が変わります。パパはママが赤ちゃんに付きっきりになる分、率先してバーベキューのお手伝いをするようにしましょう。

赤ちゃんとキャンプに出かけてバーベキューをする際も、もし赤ちゃんの奇声や泣き声が周囲の迷惑になっていると感じたら、周囲への気遣いを忘れない対応をしましょう。

この記事を書いたライター

平山あおい

イラスト、料理、手芸が大好きな2児のママ!美術学科卒後、アート&クラフトショップにて勤務。育児中でも楽しめる生活情報をご提案します。