【悠】は男の子の名前に大人気!読み方と組み合わせる漢字も大切
「悠」は近年、赤ちゃんの名前に大人気の漢字です。ただ読み方が色々あるため、中学校で習った「ゆう」以外の読みを選ぶと読めないトラブルになることがあります。
そこで「ゆう」を選ぶパパやママも多いのですが、組み合わせる漢字によっては名前被りもあります。
とはいえ素敵な意味を持つ漢字ですので、「悠」を選びたいママとパパは組み合わせる漢字や読み方を選ぶ前に、意味や画数を含めた基本的な知識と「悠」を名づけに使ったパパとママの体験談を読んで参考にしましょう。
子育て4コマ漫画:「悠」は名前に大人気の漢字!人気すぎて…?!
漢字「悠」の画数・読み方・部首・意味・電話での伝え方など基本情報
「悠(ユウ)」は英語にすると「YOU」になります。
そのため「赤ちゃんにはグローバル化が進む日本社会及び海外で活躍して欲しい」と願い、組み合わせる漢字の日本語の意味だけでなく、英語に置き換えたときの意味まで考えて名づけるパパやママが増えています。
画数 | 11画 |
---|---|
部首 | 心 |
読み方 | 音:ゆう 訓:とおい、はるか |
名のり 人名訓 |
※人名のみに使わる読み方※ ちか、ちかし、ひさ、ひさし |
意味 | ①時間や空間がはるか遠くまで続く様子 ②気分がゆったりと落ち着いている ③おおらかで優しい |
漢字の由来 | 背中に水をかける「みそぎ」を表す「攸(ゆう)」と、「心」が組み合わされ、みそぎを行うことでもたらされるゆったりした心の状態を表すようになった。 |
電話での 伝え方 |
悠々自適(ゆうゆうじてき)の悠 |
「悠」を名前につけた赤ちゃんは大器晩成?活躍が遅れた有名人
大器晩成とは、大きな器の人(優れた人)は大成するのに時間がかかるという意味です。
中国古代哲学書である「老子 41章」にある、「大方無隅 大器晩成」が由来と言われています。鐘のように大きな器物が簡単に作れないように、真の大物が実力をつけるのには時間がかかるもののいずれ大成するという意味の教えです。本人の努力なくして大きな器に育つという意味ではありません。
ゆずの北川悠仁さん(本名)をはじめ、「悠」の漢字がつく名前で若くして大成している人もいますので、「悠のつく名前=大器晩成」と決めつけて、赤ちゃんの名前から悠の漢字を避ける必要はありません。
ただ赤ちゃんに「おおらか」という意味の漢字を選んだパパとママですから、子育ても大らかにのびのびと行う可能性が高く、結果的に子供が本来持っている能力を潰さずに育てることができ、子供が努力を重ねて大器晩成になる可能性は考えられます。
結果が出るのが遅い大器晩成の赤ちゃんを育てる親の場合、子供が成長するにしたがって努力に見合う結果が出せないことを心配したりがっかりしたりすることもあるでしょう。けれど大器晩成の偉人には次のような大物が多いので、「悠」の漢字を赤ちゃんの名前に選んだ親は、子供を信じて将来を楽しみに育ててあげたいものです。
- 徳川家康
子供の頃から人質生活が長く、関ヶ原で勝利したのは60歳 - 浅田次郎
20歳で陸上自衛隊に入隊し、39歳で作家デビュー - カーネル・サンダース
ケンタッキーフライドチキンの生みの親で、65歳に創業 - 安藤百福
日清食品の創業者で、48歳で世界初のインスタント「チキンラーメン」を開発 - 本田宗一郎
本田技術工業を41歳で創業し、世界のHONDAへと成長させた
男の子の名づけで人気がある「悠」がつく名前
明治安田生命保険の2017年名前ランキングによると、「悠真くん」が男の子のお名前人気NO1でしたが、同じ漢字でも「ゆうま」と読むケースと、「はるま」「ゆうしん」と読むケースがあります。
「悠」には複数の読み方がありますが、名前つけの書籍の存在で名づけのバリエーションが広がったことで、最近は「ゆう」以外の読み方で名前に使われることも多くなりました。
- 仁悠(にちか)
- 悠希(ゆうき、はるき)
- 悠生(ゆうせい)
- 悠汰(ゆうた、はるた)
- 悠斗(ゆうと)
- 悠人(ゆうと、はると、はるひと)
- 悠翔(ゆうと、はると)
- 悠真(ゆうま、ゆうしん、はるま)
- 悠也(ゆうや)
- 悠里(ゆうり)
女の子の名づけで人気がある「悠」がつく名前
「悠」は男の子の名前に人気がある漢字のため、名づけ使いたくても悩んでしまう女の子のパパやママもいるでしょうが、実は女の子でも「悠」のつく可愛い名前はあります。
例として挙げた女の子の名前を、ぜひお子さんの顔を見てしっくりとくる、呼ぶ側も呼ばれる側もほっこりできる名前付けに役立てて下さい。
- 実悠(みゆ)
- 悠花(ゆうか、ゆか)
- 悠香(ゆうか、ゆか)
- 悠菜(ゆうな、ゆな)
- 悠奈(ゆうな、ゆな)
- 悠羽(ゆうは、ゆう)
- 悠美(ゆうみ、ゆみ)
- 悠季奈(ゆきな)
- 悠月(ゆづき)
- 悠里(ゆり)
「悠」を「ひさ」「はる」と読む名前にすると、読めないトラブルが多い
「悠」は名づけに人気があり、日本の皇族のお一人である悠仁親王(ひさひとしんのう)のお名前としても選ばれたほどの素敵な漢字。
そのため「ひさ」と読む使い方はいけないのでは?と気にしたり、学校などで読めないトラブルがあるのでは?と心配したりするパパやママもいるでしょう。
けれど悠仁様がお生まれになる以前から「悠」を「ひさ」と読ませる名づけは行われてきていますので、特に気にすることはありません。
「悠」の漢字を習う中学校では「ゆう」という読み方しか習いませんので、「ひさ」「はる」と読ませる場合は読めないトラブルが起こりやすいです。もし読めないトラブルが気になる場合は、「ゆう」という読み方で名前に使うとよいでしょう。
朋悠(ともひさ) 「大らかでスケールの大きな人になって欲しい」
息子の名前に「悠」の漢字を選んだのは夫です。夫の名前の漢字を1文字もらい、別の漢字との組み合わせを選んでいましたが、どの漢字も音や見た目でピントこない中で、「ひさ」と読ませる「悠」の漢字との組み合わせを見た瞬間、「これだ!」と思うほど魅力を感じました。
親としてはとても気に入っている名前ですが、誰も「ひさ」と読める人がいない日々が続く中、天皇家の秋篠宮様のご長男が誕生され、息子と同じ「ひさ」と読ませる「悠」の漢字がお名前に選ばれたことをテレビで知り、とても嬉しく光栄に思いました。
けれど残念ながら未だに「ひさ」といきなり読める人には出会っていませんす。でもこれまで「素敵な名前だね」と言われることは多かったですし、「ひさ」という読み方だからこそ個性が出せたと思っています。
息子は名前負けしない、大らかさを好む優しい子に成長しました。やることなすことのびのびとダイナミックな大器晩成型で未来の予測がつかない楽しみな息子です。本人も名付けた親も、この名前をとても気に入っています。
「悠」を女の子の名前につけた親~ゆったりと優しい心をもって
女の子の場合、名前の「悠」が他の女の子と被ることはそれほどありません。素敵な漢字のため満足度が高く、当て字として選ばれることも多いです。
ただし同級生の男の子と名前が被る可能性が高いので、組み合わせる漢字をしっかり検討するとよいでしょう。
真悠(まゆ) 「真っすぐゆったり育ってほしかった」
女の子と分かってから、主人と毎晩赤ちゃんの名前を考えました。夫婦ともに曲がった事が嫌い、自分の芯は通すような子になってほしい、でも突き進むだけでは駄目、周りとも協調しながらゆとりや優しさも兼ね備えてほしいという事で「真悠(まゆ)」と名付けました。
困った事や後悔はありません。娘が生まれてから、悠仁さまがこの字の名前になったのをニュースで見たとき、とても光栄に感じました。やはり「悠」の字は、悠々自適などにも使われているように、ゆったり、おだやか、落ち着いているなどのイメージが湧くと思います。優しいイメージで名付けできるのでオススメの漢字です。
悠希(ゆうき) 「ひたむきに希望を求めて欲しい」
私は32歳の父親で、子供には「悠希」と名付けました。「悠」という字は「悠久」や「悠々自適」など長くゆったりとしたイメージがあり元から好きな漢字だったというのも理由ですが、私の名前にも「悠」が付いているので、家系的に男の子が多かった自分の両親の意も汲み取って、悠の字を使うことに決めていました。
そこに希望の「希」を加えて、困難が多く生きづらい時代でもひたむきに希望を持って欲しいというメッセージを込めました。この名前にして困ったことはなく、シンプルで読みやすいのでこの名前にして正解だったなと感じます。
悠という漢字はゆったりとしておしとやかな印象を持ちながらも、泰然自若で強い心を意味する言葉でもあるので、子供の成長を願う漢字のチョイスとしてとても良い文字だと思います。
「悠」を男の子の名前につけた理由~器の大きな優しい人になって
男の子の名前につける漢字人気TOP3に入る「悠」。皇族のお名前に選ばれるほど意味も素敵な漢字ですが、名前被りが多いという実態も。
意味だけでなく読み方や組み合わせる漢字の意味により、名前全体のイメージが変わってしまうこともありますので、しっかりと検討しましょう。
悠真(ゆうま) 「真っすぐに優しく育って欲しい」
娘と息子を持つ母です。息子の名前を付けたのは娘です。ゆいなの「ゆ」と私の名前まなみの「ま」をとって「ゆま君がいい」となり、お腹の中にいるときから「ゆま君」と呼んでいました。
名前を考え始めた時にゆま君が定着してしまい、漢字が中々思い浮かばなくて「ゆうま」で探すことにしました。
筆で書いていた時に「悠」の字はキレイに書けて見栄えも良かったのと、意味を調べたて「ゆったりと優しく育って欲しい」という私達の願いと一致するので「悠真」にしました。
産まれた後に、その年の1番人気の名前だと知って驚きました。そのためか健診に行くと同じ漢字で読み方も同じ子がいて、間違えられてしまいました。
苗字が珍しいのでフルネームで呼ばれれば問題はありませんが、既に同じ名前の子が市内に4人いました。漢字を聞かれた時に悠仁様の「悠」と伝えることができ、「将来有望になるね」と褒められます。悠真と言う字で良かったと思いました。
悠斗(ゆうと) 「悠然とした器の大きな子に育って欲しかった」
私は母親として息子には悠然と落ち着いた器の大きな男性に育ってほしいと思ったので、「悠」の字を使うことにしました。しかし、悠仁様の影響か周りに「悠」のつくお友達が想像以上に多く、避ければよかったかなと思うこともしばしばあります。
しかし、周りでもゆうという読みの名前の場合「悠」の漢字を当てる人が多いので、今まで漢字を間違われるトラブルは一度もありません。
また、私の勉強不足からの問題なのですが悠斗の「斗」の字には戦うという意味があるらしいので、名前の意味が悠然と戦うになってしまい、あまり良くなかったかなとも思っています。
「悠」という漢字を名前に使うのがかなり一般的になっているので、名前被りは覚悟してつけたほうが良いと思います。また、組み合わせる漢字によって印象も変わるのでよく調べてから使うのをオススメします。
悠太(ゆうた) 「どっしりとおおらかな子になるように」
息子に「悠太」と名付けました。私はこの子の母です。お腹の赤ちゃんが男の子とわかったときに、どんな子になってほしいかと考えました。いつでもおおらかにどっしりと構えていられる子になってほしいと思い、この【悠】という漢字を選びました。
この字を使ったことでの困り事や後悔はありませんが、ここ数年流行りの名前なのか、おなじ「ゆうた」というお友だちが何人もいます。なので、呼んだら皆が振り向いたということはあります。
この漢字を気に入ってつけた名前ですが、今のところとてもおおらかな物怖じしない子に成長中です。男の子でも女の子でも使える漢字です。我が家は使いたい漢字を決めてから名前を決めて来たのでいろんな選択肢がありましたが、前向きな意味が多い字なのでとてもおすすめです。
悠樹(はるき) 「器の広い人になってほしい」
女子大時代に国文学を専攻していたので、少し漢字にはこだわりがあります。主人が字画を気にしていたので、名字と相性のいい画数の漢字の中から選びました。
「悠」の字は心が入っていて、主人も私もすぐに気に入りました。名字が「ゆ」から始まるので、名前は「はるき」にしましたが、「ゆうき」と読まれることがすごく多いです。でも、下の漢字を「樹」にしたせいか、性別を間違えられることはありません。
「悠」は優しい感じがして、男女ともに人気がある漢字です。「悠々自適」の「悠」だねと言って、シニア世代の両親にもいい名前と褒めてもらえました。
悠(はる) 「余裕のある男の子になって欲しかった」
私の一族は男性に一文字の名前をつけていて、自分の子供も一文字の名前をつけたくて、名前を考えまました。当て字やキラキラネームと呼ばれる名前は嫌で、しっかり読めるもの、意味がしっかりあるものを基準に探し、苗字と字画が良いものを選び「悠」になりました。
後悔はしていませんが、なかなか一回で読んでもらえないので、子供が可哀想だったたかなぁと思う事はあります。名前の選び方は人それぞれですが、子供がその名前で困らないかしっかり考えて名付けるべきだと思います。
悠輝(ゆうき) 「おおらかな明るい子に育って欲しい」
私は母親です。子供の名付けをするときに漢字で悩みました。輝という字は決まっていたのですが、上の字が決まらず画数を調べたり意味を調べたりたくさん考えました。
最終的に「悠」と決めたのは、誰もが見て読める文字と「落ち着きがある」「おおらか」等のゆったりとした意味を持つこの文字が、私の望む男の子像と合っていたからです。名前の通りおおらかな気持ちで自分の信じた道を進んで行って欲しいという気持ちで名付けました。
この名前をつけて後悔は全くしていません。納得いく名前で気に入っていますが、今は難しい名前の読み方もあるので、電話口で説明するときに咄嗟に例えが浮かんでこない時が少し困りました。
けれども字面の雰囲気も柔らかく全体の画数バランスも良く、書類を書くときに疲れないということ、あとはやはり人気の漢字なのですぐ覚えてもらえることと、読み間違えがないことが良かったと思います。
名前は一生ものですので個性を出してあげるのも大切ですが、周りの人に覚えてもらえないと意味がないですので、人気のある字を選ぶのも子供のための選択肢の一つだと思います。
悠央(ゆうと) 「限りない可能性をもって欲しくて」
30代女性、専業主婦です。初めての子で名前を決めるのに主人ともめにもめて、最終的には「悠々たり悠々たり」との主人の言葉になんだかしっくりきてしまい、「じゃ顔を見てから確定しよう!」となりいざ出産。顔をみたときには「ゆうちゃーん!」とついつい言っていました(笑)
「悠」限りない可能性を持った子に「央」みんなの中心となるような素敵な子に。私の候補の名前も捨てがたかったですが、今ではこの名前にしてよかったと思っています。後悔なんてありません!!
ただ「ゆうと」という名前は多いので、電車とかで他の親が呼んでいるのをよく耳にします。おおらかに、スケールの大きい雰囲気をもつ「悠」。子供の名前を書くだけでもなんだが自分にも気持ちの余裕がでるような気がして元気をもらっています!これから名前を考えるパパさん、ママさん。お子さんとの生活が悠々自適なものになりますように♪
「悠」と組み合わせて名前につくことが多い漢字
「悠」を名前に使いつつ人と被らないようにしたい場合、次のような漢字は組み合わせとしてよく使われるため、知っておきましょう。
- 「真」
- 「馬」
- 「斗」
- 「太」
- 「大」
- 「介」
- 「人」
- 「翔」
- 「菜」
- 「子」
赤ちゃんの名前づけにおすすめしたい素敵な漢字は他にも「陽」「蒼」などいろいろありますが、最近は当て字で個性を出している名前も増えています。
「覚えてもらえないと意味がない」と感じるパパやママもいますが、間違いが記憶に残って逆に名前を覚えてもらえることもあります。名前が被るのが嫌な場合は、読み方を工夫して個性を出す方法のも一つの手だと覚えておき、名前の候補を増やしていきましょう。