赤ちゃんの肌着の種類と季節ごとの組みあわせ
妊娠後期になってママのお腹が大きくなると、もうすぐ赤ちゃんが生まれてくるという実感がわいてくるはず。出産後にむけて、必要なベビーグッズの用意を始めるママも多いのではないでしょうか。
ベビーグッズといえばベビーベッドや布団など、大きなものに目が行きがちですが、赤ちゃんに着せる衣類の中でも、肌着は、生まれる季節によって購入する種類が違ってくるため、具体的な種類について知っておく必要があります。
「買ったけどいらないものだった」「あと○枚買っとけばよかった」と後悔しないためにも、肌着の種類や組み合わせをあらかじめ確認しておきましょう。
ここでは、赤ちゃんの肌着の種類のほか、季節別の組み合わせ例、洗濯の方法を解説し。これから出産を控えている新米ママさんは要チェックですよ!
赤ちゃんの肌着の5つの種類
一般的な赤ちゃんの肌着は、短肌着・長肌着・コンビ肌着・ボディスーツ型肌着・カバーオール型肌着の5つに分けられます。次に紹介するそれぞれの特徴を参考に、肌着の購入を検討しましょう。
1短肌着(たんはだぎ)
短肌着とは、半袖で腰のあたりまでの長さが特徴の、赤ちゃんの基本となる肌着です。左右の前身頃を重ねて紐で留める「打ち合わせ」が基本ですが、最近はマジックテープで留めるタイプもあります。
また、真夏用のノースリーブタイプの短肌着も販売されています。赤ちゃんが汗をかいたり、吐き戻したりすることを考え、洗い替え用に5~6枚用意するとよいでしょう。
2長肌着(ながはだぎ)
長肌着とは、短肌着より丈が長めの肌着で、短肌着と同様に打ち合わせのため新生児向けの肌着です。長肌着は新生児期の肌着の一種ですが、一枚だけ着せるというよりは、体温調節のために短肌着の上に着せるのが一般的です。
新生児期にしか着ないため、着られる期間が短く、初夏から夏にかけて生まれた赤ちゃんには基本的に必要ありません。また、秋~冬生まれの赤ちゃんでも、2枚くらいあれば十分でしょう。
3コンビ肌着
コンビ肌着とは、長肌着ほどの丈で、すその部分がスナップで留められるようになっている肌着です。手足をバタバタしはじめる2ヶ月くらいになると、長肌着だと裾がはだけてしまうので、コンビ肌着を切り替えましょう。
コンビ肌着はスナップで止められているので、赤ちゃんの足の動きを妨げることがありません。用意する枚数は、夏場は5~6枚、冬は4~5枚が目安です。
4ボディスーツ型肌着
ボディスーツ型肌着とは、上は半袖、下は足の付け根まで下着で、股の部分がスナップになっているのが特徴です。主に、胴の部分を覆うことからボディ肌着とも呼ばれています。
このタイプの肌着には、「前開きタイプ」と肩口をスナップで留める「かぶりタイプ」の2種類があります。前開きタイプは、動きが活発になる生後3ヶ月以降、かぶりタイプは首がすわる5ヶ月くらいから着せます。
ボディスーツ型肌着は、夏ならこれ一枚で過ごすことができるので、汗をかくことを考慮して5~6枚ほど用意するとよいでしょう。
5カバーオール型肌着
カバーオール型肌着とは、その名の通り足首までの全身をカバーするタイプの肌着です。ずりばいやハイハイなど、動きが活発になる生後6ヶ月以降の、秋から冬にかけて着せるのが一般的です。
その日の気温や、上に着せる衣類に合わせて、ボディスーツ型肌着とカバーオール型肌着を使い分けるといいでしょう。購入する際は、だいたい3~4枚くらいあるといいでしょう。
肌着のサイズの目安
赤ちゃん用の肌着を選ぶ際は、次のような月齢ごとのサイズの目安に購入しましょう。ただし、体の大きさには個人差があるので、成長に合わせてサイズアップしてください。
- 生後0ヶ月~:50
- 生後3ヶ月~:60
- 生後6ヶ月~:70
- 生後12ヶ月~:80
月齢ごとの肌着と衣類の組みあわせ例
赤ちゃんの成長や季節によって、赤ちゃんに着せる肌着の種類やほかの衣類との組み合わせが変わってきます。どのように組み合わせたらよいのか分からないというママは、赤ちゃんに着せるときの参考にしてください。
生後0ヶ月~
夏
短肌着
春/秋
- 短肌着+長肌着
- 短肌着+ドレスオール
冬
- 短肌着+コンビ肌着+ドレスオール
- 短肌着+コンビ肌着+ドレスオール+短胴着(ベスト)
動きの少ない新生児期は、短肌着を基本として、長肌着やコンビ肌着のほか、ドレスオールを重ね着するのがおすすめです。寝て過ごすことの多い時期なので、掛け布団との兼ね合いも考えて着せるとよいでしょう。
生後3ヶ月~
夏
ボディスーツ型肌着+ボディスーツ
春/秋
- コンビ肌着+カバーオール
- コンビ肌着+カバーオール+短胴着(ベスト)
冬
カバーオール型肌着+カバーオール
赤ちゃんが活発に動くようになる生後3ヶ月以降は、短肌着を卒業し、ボディスーツ型肌着やコンビ肌着、カバーオール型肌着が活躍します。室温に合わせて、上にカバーオールやベストなどを重ね着して、温度調節しましょう。
生後6ヶ月~
夏
ボディスーツ型肌着+セパレート(Tシャツ、半ズボンなど)
春/秋
カバーオール型肌着+セパレート(シャツ、長ズボンなど)
冬
カバーオール型肌着+セパレート(シャツ、長ズボン、カーディガンなど)
腰がすわってずりばいやハイハイを始めるようになる生後6ヵ月以降は、ボディスーツ型やカバーオール型の肌着が基本となります。夏の室内は肌着1枚だけでも十分ですが、気温によってセパレートの洋服を着せるとよいでしょう。
肌着の素材も要チェック
赤ちゃんの肌着を選ぶ際には、デザインだけでなく、素材も必ずチェックしましょう。通気性がよく肌にやさしい綿100%素材がおすすめです。
赤ちゃんの肌着の洗濯のしかた
肌着は、赤ちゃんの肌に触れるものですから、こまめに洗って清潔に保ちましょう。赤ちゃんの肌着を洗濯する際は、次のような3つのポイントがあります。
洗剤・柔軟剤は低刺激の物を選びましょう
赤ちゃんの肌は大人よりも薄く敏感なので、赤ちゃんの肌着を洗うときに使う洗剤や柔軟剤は、肌に刺激を与える物質を使っていない、お肌に優しい低刺激の物を選びましょう。
繊維を白くする蛍光漂白剤や、汚れ落ちをよくする合成界面活性剤などが含まれている洗濯洗剤は、洗浄力が高い半面、衣服に残っていると、赤ちゃんの肌トラブルの原因となる恐れがあるのです。
洗濯機ではネットに入れて洗いましょう
赤ちゃんの肌着が、洗濯機の中でほかの衣服と擦れないよう、ネットに入れて洗いましょう。そのまま洗濯機の中に入れて洗うと、繊維の表面がこすれて毛羽立ってしまうのです。
赤ちゃんに着せたときにチクチクして、肌荒れや赤ちゃんが不機嫌につながることも…。繊維の痛みが気になる場合は、ネットに入れてさらに弱水流で洗うことをおすすめします。
汚れ部分は揉み洗いしておきましょう
赤ちゃんがミルクを吐いて、肌着が汚れてしまった場合は、洗う前に揉み洗いしておくとシミになるのを防ぐことができます。さらに、吐き戻した部分に台所用洗剤をつけて洗うと、さらに汚れが落ちやすくなります。
また、うんち汚れもシミになりやすいため、洗濯機で洗う前に、ぬるま湯でもみ洗いをしてから、固形石鹸で汚れを落としておきましょう。
新品の肌着に必要な「水通し」とは?
買ったばかりの肌着には、生地の糊付けが残っていたり、ホコリが付着していたりする場合が多いため、購入後に一度水通しを行って、余分な物を落としてから赤ちゃんに着せましょう。
洗剤を使わずにさっと水ですすぐことから、水通しと呼ばれています。水通しを行うことによって、肌着の肌なじみがよくなり、赤ちゃんの汗を吸い取りやすくなります。
臨月に入ると、いつお産が始まるか分からないので、赤ちゃんの肌着の水通しは、臨月に入る前までに洗っておくとよいでしょう。水通しの具体的なやり方は次のとおりです。
手洗いで水通しをする方法
短肌着だけの場合や枚数が少ない場合は、手洗いでササッと終わらせる方が短時間で済みます。洗い方は次の通りです。
- 洗い桶にぬるま湯を入れる
- 肌着を浸して揉み洗いをする
- 新しいお湯に替え、さっとすすぐ
- 絞って水気を切る
- 風通しのいい場所に干す
洗濯機で水通しをする方法
肌着の枚数が多い場合や、妊娠中のママの体がつらい場合は、洗濯機で洗う方が手間がかかりません。洗い方は次の通りです。
- 肌着を洗濯ネットに入れる
- 洗濯機で「手洗いコース」や「ドライコース」を選ぶ
- 洗剤を入れずにスタートボタンを押す
- 風通しのいい場所に干す
すすぎの際に、赤ちゃんの衣服に使える柔軟剤を入れるとふっくら仕上がります。