赤ちゃん用スリーパーを手作り!型紙の活用や生地選びのポイントを解説
スリーパーは、赤ちゃんが着用するパジャマと布団の機能を兼ね備えた寝具です。
寝ている間に赤ちゃんが布団を蹴飛ばしてしまっても、スリーパーがあれば寝冷え対策に役立ちます。市販品も豊富ですが、わが子のために手作りするママも多くいらっしゃいます。
この記事では、赤ちゃんにとってのスリーパーの必要性やいつから使えるか、簡単に作るコツ(型紙の活用)、先輩ママ達の手作り体験談、そして季節に合わせた生地選びのポイントをご紹介します。ぜひ、世界に一つだけのスリーパー作りに役立ててください。
そもそもスリーパーは赤ちゃんに必要?役割と使用開始時期
赤ちゃんは寝ている間も活発に動き、気づくと布団から出てしまっていることが少なくありません。
このような時に便利なのがスリーパーです。スリーパーを着用していれば、布団がはだけてしまっても、赤ちゃんの身体を優しく包み、寝冷えの対策になります。
スリーパーは、ベビー布団とセットで使用することで、赤ちゃんの睡眠中の体温調節をサポートする重要な役割を果たします。
スリーパーはいつから使える?
スリーパーは、一般的に新生児期から幼児期まで比較的長く使えるベビー用品の一つです。
新生児期はそこまで寝相が悪くなくても、寝返りが激しくなるとされる生後6ヶ月以降や2歳頃になると、布団を蹴飛ばす回数が増え、スリーパーが特に大活躍してくれます。
長く愛用できるよう、手作りする場合も市販品を選ぶ場合も、新生児用のジャストサイズではなく少し大きめサイズで作る・購入するケースが多いようです。
手作りのメリットと簡単に作るコツ~型紙の活用
ベビー用品の手作りは大変に感じるかもしれませんが、スリーパーは型紙を使うことで、裁縫初心者の方でも比較的簡単に作ることができます。
手作りならではの大きなメリットは、好みの生地やサイズ、形状を選べることです。例えば、市販では見つけにくい通年で使える生地を選んだり、股下のボタンなど着せやすい工夫を加えたりできます。
インターネットで検索すると、無料の型紙が多数公開されています。作りやすそうなものをダウンロードし、その型紙に沿って生地をカットしましょう。型紙を参考に、好みのサイズに調整することも可能です。
型紙は、フリース毛布、ダブルガーゼ、大きめのフェイスタオルなど、様々な生地に対応した作り方が紹介されています。また、ミシンやソーイング製品を扱う企業サイトでも、スリーパーの型紙を無料でダウンロードできる場合があります。
一からの手作りに自信がない場合は、このようなインターネット上の無料型紙を上手に利用することが、成功への近道です。
先輩ママに聞く!スリーパー簡単手作り体験談
実際に赤ちゃん用スリーパーを手作りした先輩ママ達は、どのような生地を選び、どんな工夫をしたのでしょうか。生地の素材別に体験談をご紹介します。
フリース生地で冬の寝冷え対策スリーパーを手作り!
保温性に優れたフリース生地やひざ掛けをリメイクしてスリーパーを作るママが多くいらっしゃいました。軽さと暖かさのバランスが、冬用生地として人気を集めています。
大きくなっても使えています。
娘は暑がりで布団をすぐ剥いでしまうため、薄手で丈の長いスリーパーを探しましたが見つけられず、手作りすることにしました。ふわふわのひざ掛けを購入し、それに付いていたパイピングを再利用することで、材料費を抑えられました。
寝てからでも着せられるように、袖を通さなくて済む両肩と脇をスナップ留めにしました。布団に広げておき、眠った娘をそっと置いてスナップを留めるだけで着せられます。起こすことなく着せられるようになり、寝返りをしてもめくれたり剥いだりしないため、とても重宝しました。
手作りする際は、生地屋さん以外のお店(雑貨屋や洋服店など)も覗いてみると、手頃で可愛い素材が見つかることがあります。
大活躍しています。
子供の寝相が悪く、毛布が全くかかっていない状態だったのでスリーパーを作りました。家に余っていたひざ掛けの中から、軽くてモコモコしない薄手のフリース素材を選びました。
薄い生地だったので手縫いでも縫いやすく、寝るときだけでなくお風呂上りにも着れるように短めの丈にしたところ、日常使いできてとても活躍しました。手縫いのため、洗濯でほつれる箇所があったので、もう少し丁寧に縫えば良かったと後悔しています。
スリーパーは比較的簡単に作れるのでおすすめです。自分が作ったものを着ている我が子を見ると、とても可愛いですよ。
作って正解でした
冬生まれの長女が布団を蹴飛ばすようになり、家にあった膝掛けをリメイクしてスリーパーを作りました。生地が分厚すぎない膝掛けの方が、ミシンにもかけやすく、手縫いもしやすいです。
留める部分をマジックテープにしたのですが、大きくなるころには自分で脱げるようになっていたので、スナップボタンでも良かったかもしれません(笑)。
購入すると高価になりがちなスリーパーも、ひざ掛けを使うと材料費をかなり安く抑えられます。肩と袖を縫って、マジックテープを付けるだけなので、裁縫用ボンドを使えばさらに簡単に作れます。
ガーゼ・タオル地・キルトなどその他の生地の体験談
フリース以外にも、吸湿性や通気性を考慮したガーゼ、または保温性と肌触りの良いキルト生地なども選ばれています。着せやすさや、長く愛用できることを重視した工夫が見られます。
長く使えるように
子どもが小さく生まれたため、市販のものが邪魔に感じ、思い切って手作りしました。スリーパーとしてだけでなく後にチュニックとしても使えるように、綿の糸で編んで作りました。
元はチュニックの編み図だったため、寝ている状態で着せるのが難しく、両肩にボタンのあるタイプにすれば良かったと後で気づきました。出産後の時間を使って子どものために作ることができ、とても良い思い出になりました。今もチュニックとして大活躍しています。
便利です。
ほとんどハンドメイド経験がなくても簡単に作れたというブログを見て、私もスリーパー作りに挑戦しました。自宅にあった通気性の良いダブルガーゼに四重ガーゼを買い足し、六重ガーゼのスリーパーにしました。
着せやすいように肩、両サイドに加え、足をバタバタしてもはだけないように股下にスナップボタンをつけました。この股下のスナップボタンは、寝相が悪く転がってもめくれず、大正解でした。市販品にはあまり見られない工夫なので、思いきって作って良かったです。
型紙通りに切り、ミシンで縫うだけだったので、思っていたより簡単で楽しかったです。好きな生地で作れるのも、ハンドメイドの大きな魅力だと感じました。
サイドが止めやすく使いやすいです
上の子に作ったものの余りのキルト生地があったので、それを使って作りました。作り方の本にはサイドに紐を付けるとありましたが、月齢が進むと動いて結べなくなったため、途中で紐を切ってスナップボタンに付け替えました。初めからスナップボタンにしておけば良かったです。
バイアステープが足りなくなり、見えない部分を違う色で済ませてしまいましたが、面倒がらずに買いに行けば良かったと思っています。手作りは手間がかかりますが、きちんと作ったものは着せる時の自分の満足度が全然違います。ぜひ作る過程も楽しんでくださいね。
かわいくて愛着が増します。
赤ちゃんが生まれる前の時間を利用し、通年で使えるスリーパーを手作りしたいと思いました。家にあった今治タオルのバスタオルと、好きな柄の二重ガーゼ生地を合わせました。
専用道具を使ってスナップボタンを取り付けました。長く使えるように、肩部分のスナップボタンは長さ調節できるよう2個つけました。
バスタオルは少し重く感じるため、次作る時はガーゼ生地を重ねてみようかなと思います。市販品では決まった柄しかありませんが、好きな生地で作れるので本当に愛着が湧きます。
快適な睡眠のために!季節ごとの生地と形選びのポイント
スリーパーは寒い冬だけでなく、実は夏にも大変重宝するアイテムです。暑い夜は赤ちゃんもたくさんの汗をかきますが、スリーパーは汗を吸湿し、体が冷えすぎるのを防ぐ役割があります。
快適な睡眠をサポートするためにも、スリーパーは季節に合わせて生地や形を使い分けることが重要です。夏用と冬用、それぞれの選び方のポイントを見てみましょう。
夏用のおすすめ生地・形
- 生地: 綿、ガーゼ(二重・六重など)、タオル地(バスタオルを含む)
- 形: 袖なしのベストタイプ、ショート丈
夏は、通気性や吸湿性(汗をよく吸う性質)に優れた薄手の生地を選ぶようにしましょう。ガーゼは特に吸水性と速乾性に優れており、日本の多湿な夏に適しています。形は、体全体を覆いすぎない袖なしのベストタイプがおすすめです。
冬用のおすすめ生地・形
- 生地: フリース、キルト、ダウン(羽毛)、マイクロファイバー
- 形: 袖ありタイプ、ロング丈タイプ
冬は、保温性(暖かさを保つ性質)に優れた生地が人気です。厚手の生地になりがちですが、赤ちゃんの動きを妨げないよう、できるだけ軽いものを選ぶとよいでしょう。また、手足までカバーできる袖ありやロング丈のタイプは、よりしっかりと寒さ対策ができます。
通年使える万能素材:ガーゼケット
ガーゼを重ねたガーゼケットをスリーパー生地に取り入れるのも良いアイディアです。夏は通気性で涼しく、ガーゼを何枚か重ねる(例:六重ガーゼ)ことで、間に空気の層ができ保温効果が高まるため、冬用の生地としても活用できます。
今回ご紹介した体験談にもあったように、ひざ掛けやバスタオルなど、家にあるものを活用して手作りすれば、費用を抑えながら気軽に赤ちゃんのための特別な一枚を作ることができます。