赤ちゃんが寝起きに泣くのは個性?権利?原因や対応の体験談7
赤ちゃんは生まれた瞬間に泣くことで第一声を発して元気に生まれてきたことをパパやママに伝え、その後も暫くは寝起きに泣いて目覚めたことを知らせてくれますが、成長と共に次第に寝起きでも泣かなくなるものです。
ところが我が子がいつまでも寝起きに泣いていると「大丈夫なの?なぜいつまでもなくの?何か原因があるの?」と不安になるママもいますね。
そこで今回は、赤ちゃんはいつまで寝起きに泣くのか、寝起きになく原因、対策について先輩ママの体験談と共にご紹介します。
赤ちゃんが寝起きに泣く原因
赤ちゃんの泣き声が母親にストレスをもたらすことは、既に経験上実感していることでしょう。いつの間にか喜びからイライラや不安をもたらす声へと変化してしまった赤ちゃんの泣き声ですが、見方を少し変えることで気持ちが楽になり育児を別の角度から楽しむことができるようになります。
こちらでは、育児書の主体を大人から子供に変えた育児指針「はじめての子供(松田,1958)」を執筆した、松田道雄さん(医師・育児評論家)の考えた原因についてご紹介します。一般的な原因と共に、親としての赤ちゃんが泣くことについての捉え方を見つめ直してみましょう。
1特有のくせ
松田さんは「赤ちゃんの泣き方には流儀があり、寝起きや寝付きの良し悪しは特有のくせ」という考え方や、子供目線で様々なことを受け止めて個性を尊重することの大切さを著書の中で示しています。
今から半世紀前の育児書ですが、おおらかな眼差しは今子育て中のママと赤ちゃんにとって優しく、育児をより楽しむために役立ちますね。「寝起きが悪くて泣くのも我が子特有のくせ」と捉えると、それまで不安を掻き立てられていた泣き声が少し愛おしく聞こえてきますね。
2基本的人権
子育て中はよその赤ちゃんと我が子の寝起きを比べ、「どうしてこの子はいつまでも寝起きに泣くの?」「いつまでも泣き続けるのはなぜ?」と不満に感じることもあるでしょう。けれど赤ちゃんが泣くのは本能の行為。
「目が覚めたらお腹が空いていたのだから、泣いて空腹を満たそうとするのは当然」「目覚めたらママが側にいなくて不安になったから、泣いてママを呼ぶのは当然」と、あくまでも赤ちゃんの視点から基本的人権に結びつけて考えるのが松田さんの育児への教えです。
赤ちゃんが寝起きに泣くのは当然!
よく見えず自分の意思で体を動かせない状態であれば、大人だって泣いて助けを求め、不安を解消しようとしたくなりますね。赤ちゃんが寝起きに泣くのは当たり前の行為ですし、むしろ困った時に助けを求める能力が備わっている証。
いつもと違う泣き声に発熱やケガなどの不安を感じる状況でなければ、赤ちゃんが安心できるような対応をしてあげましょう。
赤ちゃんが寝起きに泣くのはいつまで?
赤ちゃんが寝起きに泣く期間には個性があり、早い子では生後3ヶ月頃には泣かずに寝起きよく起きることができますが、3~4歳まで寝起きに泣く幼児も少なくありません。
また、目覚める時の環境によっても寝起きに泣くか泣かないかが変わることがあり、「いつまでも寝起きに泣くので、添い寝にしたら泣かなくなった」という子供もいます。
目覚めた時に側にいないと泣き、起こすと泣き、成長と共に寝起きに大泣きして暴れ出す我が子にママは朝からヘトヘトになることもありますが、それもその子の個性。赤ちゃんが寝起きに泣くのは、その子が愛着を育てるために必要な行為であり生きる力でもあるのです。
赤ちゃんが寝起きにあまりも激しく泣いて暴れると「ママを嫌いなの?」と不安に襲われる人もいますが、そんなことはないので安心してくださいね。
赤ちゃんが寝起きに泣く際の対応
赤ちゃんが寝起きに泣く場合は、次のような対応で不快な状態を取り去って安心させてあげましょう。
- おむつ交換や授乳で不快感を解消
- 暑くて泣いていないか背中の汗をチェック
- 抱っこや遊び、音楽で安心感を与える
- 電気をつけるなどしっかりと目覚めさせる
赤ちゃんが寝起きに泣くたびに抱き上げることで抱き癖がつくことを気にするママもいますが、泣くほどママを求めているのに親子で我慢する必要はありません。
逆に「何が何でもすぐに抱っこしなければ」と頑張る必要もありません。抱っこできない場合は「おはよう!目が覚めたのね。少しだけ待ってね」などと声を掛けてあげましょう。
また、成長と共に眠りが深くなっているタイミングで起こされることで、眠くて機嫌が悪くなることがあります。朝晩の区別がついてきたら、できるだけ生活リズムを整えるように気をつけましょう。
Q 赤ちゃんが寝起きに泣くのにどう対応したのか教えて!
赤ちゃんが寝起きに泣くことで苦労した先輩ママは大勢いますので、こちらではそんな先輩ママに当時の様子を聞かせてもらいましょう。
赤ちゃんはいつからいつまで寝起きに泣き、どのような様子で泣いていたのでしょう。また、泣き止ませるために行った対応やママから見た赤ちゃんが寝起きに泣く理由とは?ぜひ参考にしてくださいね。
2歳になった今でもごくたまにギャン泣きの目覚め
それまでも寝起きでぐずることはあったのですが、ピークを迎えたのは10ヶ月の頃でした。その頃には夜泣きもほぼ終わっていたので、朝までぐっすりの日が多くなっていました。このぐっすり寝ていた状態から、もぞもぞと動き出し起きたと思ったらギャン泣きがスタートです。
上の子の時にはない経験だったので、何処か痛いのかと最初は心配にもなりました。それくらいのギャン泣きでした。お水を飲ませたりしたこともありましたが、受け入れることが無かったので、とりあえず膝の上に座らせて抱っこでユラユラ歌を歌うのが私の定番に。
「夢から覚めて甘えたかったのかなぁ」なんて思って過ごしているうちに、1歳になる前には毎日寝起きに泣くということは無くなりました。
現在2歳になりましたが、ごくたまにギャン泣きの目覚めがあります。痛いとか言っていなければ深く考えず、同じように歌を歌ったりとご機嫌をとるようにして過ごしています。
大好きな歌で赤ちゃんを抱っこ
生後7ヶ月頃から次男の寝起きのぐずりがひどくなりました。寝起きはぐずぐず泣きながら起きてきて、私がすぐに抱っこしないとだんだん機嫌が悪くなり、ぐずぐずからギャーギャー泣きに変わります。
基本は寝起きにはすぐ抱っこしてあげるようにしますが、どうしても手が離せないときや抱っこでもまだ泣いている場合は、次男が大好きなキャラクターの音楽をかけてあげるようにしています。
次男が寝起きぐずりが始まったのは、ちょうど長男が幼稚園に行き始めた頃でした。毎日の送り迎えや長男の幼稚園のイベントなどに次男も毎回連れて行くので、一気に刺激を与えすぎて少し不安定になったのかなと思います。3ヶ月ほど寝起きぐずりは続きましたが、1歳になる前に寝起きはとてもよくなりました。
赤ちゃんに安心をあげる
生後5か月ほどから寝起きのぐずりが始まり、機嫌良く起きたなぁ、寝入ったなぁと思うときも突然シクシクと泣き出しました。最初は戸惑って何が欲しいのか原因を探ったりしましたが、なかなかわかりませんでした。肌に良いと聞き紙おむつではなく布おむつでしたので、神経質になって何度もおむつを確かめていました。
寝起きに泣いた際にはおむつチェックを必ずして、すぐにだっこをして、心臓の音をなるべく聞かせるようにしました。ママの心音で赤ちゃんは落ち着きを取り戻すと何かの本に載っていたので、毎晩繰り返していました。10ヵ月近くもお腹の中にいたので、同じ環境を与えられないのですが、心音や体温を感じさせてあげることで、安心をあげられるのかなと思っています。寝起きのぐずりは長く続かず、2か月ほども経てば自然となくなりました。
寝起きの精神安定剤
娘が寝起きに泣くのが酷くなったのは生後7ヶ月頃から。フニャフニャ泣きながら朝起きるようになったのです。眠いのかと思いもう一度寝させようとするのですが、なかなか二度寝はしません。
なのですぐ母乳をあげていました。お腹が空いたとかではなく精神安定剤のように飲みます。朝起きると私がいないので不安になるのでしょう。事実、休日など朝が遅いときは一緒に起きるのでグズグズしません。夜、眠くなると動きが活発になる赤ちゃんが寝起きに酷く泣くと聞きました。実際娘も眠くなると動きが活発になります。
寝起きに泣くのは2歳で断乳するまで続きました。今でもたまにぐずる時もありますが、そんな時はお腹の上に抱っこしてあげると、しばらくしてから1人で動き出します。
平常心で対応
10ヶ月くらいから寝起きの泣きがひどくなりました。朝の寝起きは悪くないのですが、午後のお昼寝後の寝起きに泣くのがひどかったです。起きたと思えば突然のギャン泣き!抱っこをしても話かけても何をしても、聴こえてないような寝ぼけている様子でした。
しばらく泣かせておくと急に我にかえったように泣き止みます。寝起きに泣くときは、なるべく平常心で話しかけたり抱っこをしたりすることを心がけました。
10ヶ月くらいからベビースイミングをはじめたり公園へ出かけたりと、急に外へ出かけることが多くなったので「もしかしたらその影響があったのでは?」と今となっては思います。赤ちゃんが寝起きに泣くのは頻度がどんどん減ったものの、2歳くらいまでありました。
お話が出来たらいいのに…
生後9ヶ月ごろから突然寝起きに泣くのがひどくなりました。ギャン泣きで泣きやまない日と、すごく悲しそうに泣く日があり、なにが原因か言葉も話せない赤ちゃんのことなので、はじめはどこか痛いのかなどとても心配しました。
とにかく抱っこをしておもちゃで気をそらさせたり、外に連れ出したり、白湯を飲ませたり。そうするとゆっくりとご機嫌になっていってくれました。
月日が経つにつれて寝起きに泣く状態は徐々におさまり、11ヶ月を迎える頃にはほとんど寝起きに泣くことはなくなりました。原因はわかりませんが私は「なにか怖い夢を見ていたのかな?」と思っています。
毎日寝起きに泣かれると辛いですが、小さい身体で毎日新しい物を見て、感じて、沢山吸収する時期なので、成長している証拠だと思います。
赤ちゃん覚醒
うちの子が寝起きに泣くのはいつも突然でした。人見知りが始まった生後6ヶ月くらいからです。さっきまでスースー寝息を立てていると思ったら、突然大声で絶叫。その頃は2歳になるくらいの上の子と一緒に川の字で寝ていたので、そちらもビックリして泣き出す始末…。そんなときは「赤ちゃん覚醒」が効果的でした。
赤ちゃんの脳内では日中に受けた刺激を睡眠によって定着させるという作業が行われています。それによって赤ちゃんそれぞれですが、泣いたりふにゃふにゃ喋ったりという行動が現れるのです。
ギャン泣きするのは自然なことなので仕方ありませんが、それを一端起こして覚醒させることで落ち着かせることができます。名前を呼び、強めにトントンして一端起こします。そのまま寝かせようと思わないでください。少しの間、水を飲ませたり、音の出るおもちゃを持たせたり、電気をつけたりしてみます。そして落ち着いた所で電気を消して優しく声をかけてトントンして寝かせます。
これが一番時間的に早かったと思います。一歳を過ぎると覚醒に時間がかからなくなるので、どんどん簡単になっていきます。お試しください。