歯ぐずりはいつからいつまで?授乳しても寝ないで泣く子への対策
赤ちゃんが泣いている理由がわからない時は、ママも困ってしまいますよね。生後6ヶ月頃なら歯ぐずりが原因かもしれませんね。
今回は、赤ちゃんの歯ぐずりの時期や歯ぐずりで寝ない子への対策をご紹介します。歯ぐずりへの対応は、国により異なるようです。日本では信じられませんが、世界では薬を使用する国もあります。
歯ぐずりとは

歯ぐずりとは、歯が生え始める時期に赤ちゃんが痒みや痛みを感じて、ぐずったり泣いたりすることです。赤ちゃんにより歯ぐずりの程度には差があり、歯ぐずりが殆どない赤ちゃんもいれば、ママが疲れいってしまうほど機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。
まだ、白い歯が姿を見せなくても、赤ちゃんの歯茎に触れてみると下の前歯部分の中心だけ固くなっていて歯の塊があるのがわかります。歯茎の中にある歯が出てくる準備をしている時は、歯茎の粘膜が薄くなっていたり、歯茎に穴があいてきたりします。そのため、その部分が弱くなり刺激に対して敏感になったり、歯茎から出血したりすることもあります。
歯ぐずりの時期は、特に夜泣きに悩むママが多くなります。赤ちゃんのお口の中の様子も次第に変化していきますので、歯ぐずりの時期は赤ちゃんの口の中の様子を注意深く見てあげましょう。
<歯ぐずり時に見られる赤ちゃんの行動>
- よだれ量が増える
- 急に機嫌が悪くなる
- 夜泣きをする
- おもちゃやタオルなど身近なものを噛む
- 指を口に入れる
- 食欲がなくなる
歯ぐずりはいつから?
歯ぐずりが見られるのは、一番初めの歯が生え始める頃なので、一般的に生後5ヶ月~6ヶ月頃になります。赤ちゃんが、最近機嫌が悪いなぁと思ったら、一度赤ちゃんの口の中を見てください。赤ちゃんの下の歯茎の真ん中に、小さい白い歯が顔を出しているかもしれませんよ。
ただ、赤ちゃんの歯の生え始める時期には個人差があります。4ヶ月から乳歯が生え始めるあかちゃんもいれば、生後半年を過ぎても歯が生えてこない赤ちゃんもいます。自分の子供と他の子供を比較して、歯が中々生えてこなくても、あまり心配しないようにしましょう。
歯ぐずりはいつまで?

歯ぐずりの期間がいつまで続くかというと、下の1番初めの乳歯が生えてくる頃から2番目の乳歯が生えてくる頃までが最も酷い赤ちゃんが多く、それを過ぎると徐々におさまってくる赤ちゃんが多くなります。月齢で言うと、だいたい生後9ヶ月頃までに下の2本が生え揃うのが標準的です。
歯ぐずりの程度に個人差があるように、歯ぐずりが続く期間も赤ちゃんにより異なります。中には、上の歯が生え始めても歯ぐずりが続き、乳歯が生え揃うまで、続いてしまう赤ちゃんもいます。
歯ぐずり期間は、赤ちゃんの機嫌が悪くママも大変ですが、赤ちゃんも今まで経験したことのないような不快さを感じています。ママも気長に付き合ってあげることが必要ですね。
授乳しても寝ないで泣く子への対策6つ
歯ぐずりが原因の夜泣きなどで眠れない日が続くと、赤ちゃんも寝不足になりますし、ママも疲れてしまいますね。歯ぐずりをしている時期は、授乳をしても寝なかったり、すぐに起きてしまったりして、困ってしまうママも多いです。
生後6ヶ月ぐらいは、赤ちゃんの発育に伴う環境の変化などにより、夜泣きが多くなる時期ですので、根気よく対応することが大切です。
授乳しても寝ないで泣く子が、よく寝てくれるようになる対策を6つご紹介します。ただ、赤ちゃんにより色々対策してもなかなか寝てくれない子もいます。そのような場合は、一時的なこととあきらめてママが悩み過ぎてストレスを溜めないようにしてください。
1歯がためを与える
歯がためを与えてあげると、赤ちゃんは安心して気持ちが落ち着き、泣くことが少なくなると言われています。また、歯がためは、今までママのおっぱいや哺乳瓶を吸うだけだった赤ちゃんに、噛むことを覚えさせるのにも非常に有効です。
外出先でご機嫌が悪くなった時にも活躍してくれますので、赤ちゃんのお気に入りの歯固めを一つ見つけてあげられるとよいですね。また、色々な素材を使用した歯固めだと、赤ちゃんも飽きずに楽しんでくれるでしょう。歯がためは赤ちゃんの口に入れるものですので、安全なものを選びましょう。
2ゴム歯ブラシで歯磨き
歯が痒い時には、歯や歯茎を軽くブラッシングしてあげると、赤ちゃんが気持ちよく感じます。歯ブラシは、毛の部分の柔らかいものを選びましょう。ゴム製の歯ブラシだと、歯がための役割もはたしてくれ、赤ちゃんが口に入れても安心なので、おすすめです。
歯が生え始める頃から歯ブラシをする習慣をつけておくことは、赤ちゃんの歯を将来にわたり健康に保ってあげるうえでとても大切です。まだ1本しか生えてないからいいかなと思わずに、きちんと歯磨きをしてあげましょう。
3歯茎を冷やしてあげる
歯茎が腫れている場合は、冷やした歯固めを持たせたり、冷やしたガーゼなどで赤ちゃんの歯茎を優しく拭いてあげたりすると、痛みや腫れが治まり、赤ちゃんのご機嫌も落ち着きます。歯固めは、ジップロックやビニール袋に入れて、冷蔵庫に暫くいれておくと冷えます。ただ、あまり冷た過ぎると赤ちゃんがビックリしてしまうので、温度には気をつけてくださいね。
外出先で泣き出した時にすぐに冷やしてあげられると助かりますね。保冷剤をいくつか持ち歩いておくと、すぐに使えてとても便利です。気温が高い季節は、保冷バックに入れておくのがオススメです。
4沢山遊んで疲れさせる
体の小さな赤ちゃんは、まだそれほど体力がありません。体を使って遊んで、疲れると眠たくなるものです。昼間、ママが赤ちゃんと一緒に体を動かす遊びをして、赤ちゃんに疲れてもらいましょう。歩き始める時期になると、公園などお日様にあたる場所で遊ぶとよいでしょう。
お家で赤ちゃんと遊ぶ方法がわからない方は、児童館に通ってみたり、赤ちゃん体操やスイミングの教室に通ったりして、お友達と一緒に体を動かす機会を作るのもよいでしょう。
5気分転換してみる

赤ちゃんが授乳しても泣きやまない場合、無理に寝かせようとせず、気分転換してみるのも、ひとつの方法です。昼間であれば、ベビーカーに乗せてお外をお散歩してあげたり、車に乗せてドライブしてみたりするのもよいですね。ベビーカーやチャイルドシートに乗せた方が、家の布団の上よりよく寝てくれる赤ちゃんもいます。
夜であれば、一度電気をつけて赤ちゃんを暫く起こしておくのもよいでしょう。遊んで疲れさせたら、もう一度授乳して寝かせてみてください。お腹が空いてなくて、おっぱいやミルクを飲みたがらない場合は、そのまま抱っこや添い寝で寝かせてあげましょう。
6泣きたいだけ泣かせる
赤ちゃんにより性格は様々です。一度泣くとなかなか泣きやまない気性の激しい赤ちゃんもいますね。色々な手を尽くしたけれど、泣き続けてなかなか寝てくれない場合は、気のすむまで泣かせてみてはどうでしょう。赤ちゃんは、泣くことにより体力をかなり使っています。可哀想な気もしますし、ママも大変ですが、赤ちゃんが泣き止むまで添い寝したり、抱っこしたりして見守ってあげましょう。そのうち赤ちゃんが泣き疲れて寝てくれるでしょう。
ただ、赤ちゃんをベッドに寝かせたまま泣かせておく時には、落ちることがないように対策をとるか、近くで様子を見てあげるようにしましょう。
フランスでは薬で歯ぐずり対策

赤ちゃんの歯ぐずりの捉え方や対策が日本と少し異なる国があるので、ご紹介します。子育てに関する文化の違いは、色々とありますが、歯ぐずりに関する違いもビックリしますよ。
フランスでは、「赤ちゃんの歯が生え始める頃は、赤ちゃんが痛いと感じている」と捉えられています。歯ぐずりで泣いているのは、痛いから泣いていると考えられています。フランスでは、赤ちゃんの歯や歯茎の痛みを和らげてあげるために、以下のような対策を行います。
<フランスの歯ぐずり対策>
- 歯固めを与える
- 痛みをとるために歯茎に麻酔効果のある薬を塗る
- 解熱剤などの薬を飲ませる
国が違うと子育ても仕方も色々と異なりますね。フランスだけでなく欧米諸国の中では、薬局で赤ちゃんの歯ぐずり用の薬が売られている国も多くあります。今後、外国に住んで歯ぐずりの薬を使用する機会がある方は、注意書きをよく読んでから赤ちゃんに使用してください。
歯ぐずりを始めたらお口のケアを!
赤ちゃんが歯ぐずりを始めたら、赤ちゃんのお口や歯のケアを始める時期と考えてください。歯茎に穴が開いたり、歯の生え始める時期は、歯と歯茎の間に食べ物が詰まったり、細菌が入ってしまう可能性もありますので、清潔に保ってあげましょう。
歯が生え始めてきている所を、食事の後や夜寝る前にガーゼで優しく拭いてあげましょう。乳歯用の歯磨きシートも販売されています。衛生的で外出時にもすぐに使うことができますので、とても便利ですよ。