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語りかけ育児の簡単なやり方!NGな7つの失敗例に注意して

語りかけ育児の簡単なやり方!NGな7つの失敗例に注意して

語りかけ育児は赤ちゃんの言語能力アップに効果アリ!イギリスでも推奨される語りかけ育児のメリットなどについて解説します。

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語りかけ育児で才能の芽が摘まれる!?伸びるか否かはやり方次第!

語りかけ育児が赤ちゃんの発育に役立つのはママ達の間でもよく知られていますが、実際に取り組むと具体的なやり方がわからすに悩むママが多いです。

そんなママ達にぜひ知って欲しいのが、語りかけ育児の失敗例。赤ちゃんに語りかければ何でもいいと勘違いされがちです、やり方を誤ると才能の芽を摘むことも。

語りかけ育児で赤ちゃんが伸びるか否かはやり方次第。ママのストレスとならずに赤ちゃんの才能を伸ばせる方法を知って取り組みましょう。

語りかけ育児とはどんな育児方法をいうの?

赤ちゃんの耳元で話しかける母親

語りかけ育児とは、言葉通りにママやパパが話しかけながら赤ちゃんの才能を最大限に引き出そうという育児法です。

育児中の親が子供に話しかけながら育てるのは自然な行いですが、語りかけ育児のポイントはまだ話せず理解できない、話しかけても反応が困難な赤ちゃんの時期からから語りかけ始めるところにあります。

「赤ちゃんへの語りかけ育児」と聞くと、「物もしゃべれない赤ちゃんに話しかけても仕方がない」と疑問を感じる人や「早期教育を助長する流行りの教育論?」とネガティブなイメージを持つ人もいるでしょう。

語りかけ育児という言葉こそ最近聞かれるようになりましたが、実は流行りの教育方法ではなく昔から行われてきた親と子のコミュニケーション主体の自然な育児法です。

昔の日本人は語りかけ育児をしていたのに!やり方がわからない親が増加

姉妹と母親の三人が並んで寝ている

日本人にとって語りかけ育児は、親から子へと伝わってきた昔からのごく自然な育児法です。

両親だけでなく祖父母や親戚、隣近所などの大きな集団で子育てをしてきた日本では、赤ちゃんの頃から多くの大人に囲まれて沢山の言葉をかけられるのが当たり前でした。

ところが戦後の社会の変化で急増した核家族化により両親の負担が増え、赤ちゃんも様々な大人とのふれあいや語りかけられる機会が減少。家族が行う赤ちゃんへの語りかけ育児を見ながら育つ子供も減り、今では赤ちゃんや子供との接し方がわからない大人が増えたのです。

近年無言で赤ちゃんのお世話をするママやパパが増え、親が子供を理解できず物事を押しつけたり、子供が周りとコミュニケーションをとれない等の問題が社会的にクローズアップされるようになりました。そこで日本でも語りかけ育児の大切さが見直されるようになったのです。

イギリスでも推奨される語りかけ育児!オススメの本は?

語りかけ育児の良さは日本だけでなく、イギリスでも推奨されています。イギリスでの語りかけ育児は、音声言語療法士であり、子供の発達言語障害の研究家でもあるサリー・ウォード博士が研究や自身の子育ての経験から提唱した育児方法。

親が静かな環境で1日30分間だけ赤ちゃんの興味を示すことに沿って遊んだり、月齢や年齢に応じた語りかけることで、子供の心身の発達を促すやり方です。

サリー・ウォード博士の語りかけ育児は、本来言葉の遅れなどがある子供たちのコミュニケーション能力を育てるために考えられた方法で、臨床結果からコミュニケーション能力を飛躍的に向上させ、知能の発達を促すと認められています

サリー・ウォード博士が語りかけ育児の良さを分かりやすく説明した本は日本でも翻訳出版されているので、妊娠中や赤ちゃんの育児中、子供とのコミュニケーションの難しさを感じている人におすすめです。

1日30分間「語りかけ」育児

1日30分間「語りかけ」育児

著:サリー・ウォード   監修:汐見稔幸 

出版社:小学館

イギリスで子供達の心と知能の発達に驚くべき効果をもたらすと立証された、1日30分間の語りかけ育児の方法をわかりやすく紹介しているママ向けの指南書です。赤ちゃんの月齢別に語りかけの言葉や使うおもちゃ、遊び方などを詳しく解説していますので、これから語りかけ育児を始めるママにおススメです。

語りかけ育児の6つのメリット!一日30分で何が得られる?

反応を返してくれない赤ちゃんに話しかけることは、一見して労力の無駄のようにも思えます。しかし赤ちゃん期の子供の脳細胞は大人と同じように揃っていて、刺激を受ければ受けただけ多くのことを学び、能力を伸ばすことができます。

イギリスで推奨されるように1日30分という時間にこだわらなくても、赤ちゃんが小さい頃からママが話しかけてあげることで、さまざまな良い効果が生まれます。

1赤ちゃんのコミュニケーション能力を育てます

話しかけても赤ちゃんが会話で答えてくれないからといって、赤ちゃんとコミュニケーションがとれていないわけではありません。赤ちゃんにはパパやママの言葉の意味が分かりませんが、語りかけられることによって自分が相手から大事にされていることを感じ、相手を喜ばそうという感情が芽生えてきます。

相手を喜ばせようという感情こそがコミュニケーションの原点であり、赤ちゃんには相手を理解して自分の想いを伝えようとするコミュニケーション能力が育まれます。

2赤ちゃんの心と知能の発達を促します

周りの大人がただ黙々とおむつ替えをし、食事を食べさせてくれただけでは、赤ちゃんはその行為は覚えても、行為の意味を理解することはできません。パパやママが、「お尻キレイになって気持ちイイね」「ご飯美味しいね」と話しかけてあげることで赤ちゃんはママ達のお世話が「嬉しい」ものであることを覚えます。

嬉しい・楽しいという感情は赤ちゃんに意欲を芽生えさせ、少しずつ言葉をため込み、知恵をつけていく意欲がわきます。

3赤ちゃんに安心して愛情を実感できる

小さな赤ちゃんは会話の意味を理解できないので、語りかけから受け取るメッセージは言葉ではなく暖かな愛情や気持ちです。

繰り返される優しい声掛けから、赤ちゃんは自分が大切にされていることや愛されていることを実感します。

ママのお腹の中とは違い外の世界は赤ちゃんにとって慣れない不安な環境。語りかけ育児で愛情を実感し安心した赤ちゃんは、心穏やかに安定して成長に専念できます。

4赤ちゃんの意欲と自己肯定感を育てます

母親の顔に手で触る赤ちゃん

小さな赤ちゃんは繰り返し話しかけられることで、自分の存在を意識することができます。ママやパパの語りかけが自分に対するものと理解して、初めて赤ちゃんは自分の存在を認識することができるとも言えます。自分がちょっとした反応を示したり、声を出すことでパパやママが喜んだり、褒めてもらうことで、赤ちゃんは自分に対して自信を持つようになります。

自信は自分に対する愛情を芽生えさせ、失敗を恐れずになんにでも積極的に取り組んでいく子供へ成長することができます。

5良い親子関係を構築して家族内のトラブルを防ぎます

繰り返し話しかけられることで、赤ちゃんは語りかけてくれるパパやママの顔や声を覚え、自分にとって一番身近で、大事な人であることを覚えていきます。赤ちゃんに語りかけて反応を間近に見ることで、パパやママにもいっそう赤ちゃんへの愛情がわいてきますから、しっかりと親子の絆を結ぶことができます。

早い段階で信頼し合うことで、思春期に精神的に不安定になった時にも信頼関係を崩すことなく、良い親子関係を維持して家族内のトラブルを防ぐことができます。

6パパやママに育児の自信を持たせます

いくらお腹の中で赤ちゃんを10ヶ月育てたとはいえ、初めての出産であればママは赤ちゃんのお世話はわからないことだらけですし、パパも言葉を返してくれない赤ちゃんがなにを求めているのか分からず不安になりがちです。育児に自信が持てないと赤ちゃんへの愛情も途切れてしまいがちなのですが、積極的に話しかけることで赤ちゃんの表情や気持ちを読み取る能力が身につき、パパやママは育児の楽しさを実感することができます。

楽しさを知ったパパやママは育児に自信を持つようになり、初めはうまくいかなかったことができるようになる充実感から、子育てに積極的に関わっていくことができるようになります。

語りかけ育児の簡単なやり方!ストレスなく手軽に取り組める方法

母親と赤ちゃんが笑顔で向き合う

サリー・ウォード博士の語りかけ育児は、毎日静かな環境で1日30分の語りかけを行いますが、難しいママも多いでしょう。

困難な場合はこれから紹介する手軽に取り組める6つの簡単なやり方の中から、まずは「これならできる!」と思う方法に取り組んで下さい。

語りかけ育児で大事なのは、ママやパパが義務感から無理して発するのではなく、前向きな気持ちで発する語りかけ。言葉のシャワーをイメージするママが多いのですが、無理のない自然な語りかけで充分なので無理なく楽しく続けましょう。

1心の声を口に出して赤ちゃんに語りかける

1日30分という時間にこだわらず、赤ちゃんのお世話をするとき、赤ちゃんの側を離れるとき、お出かけをするときなど、様々な機会を活用して赤ちゃんに話しかけましょう。気の置けないお友達やパートナーと一緒にいる時と同じように、どうでもいいことを何でも話していくようなイメージで考えるといいかもしれません。

赤ちゃん期に話しかけられた言葉が多ければ多いほど、赤ちゃんの言葉の発達を促すことができます。改まって赤ちゃんと一対一で話す時間を作らなくてよいです。

例えば「お腹空いたね」「お昼寝しようか」「ママご飯作るよ」などでOK。大人の独り言のような状態になりますが、赤ちゃんは答えなくてもしっかり聞いていますので、心の声を口に出して聞かせてあげてください。

2テレビやスマホなどの雑音を極力排除する

赤ちゃんに語りかけをしている時にテレビや音楽は絶対消さなくてはいけないわけではありませんが、赤ちゃんは聴力が未発達で、沢山の音が一度に耳に入ると混乱してしまうので、集中的に語り掛ける時は音を消して静かな環境を作るのが好ましいです。

静かな環境での語りかけをすると赤ちゃんの集中力がより長く続き、沢山の言葉を覚えやすくなります。

いきなり大きな音が鳴り出すと興味がそれてしまうので、スマホはマナーモードにしておくのがベストです。

3聞き取りやすい高めの声で語りかける

赤ちゃんの聴覚は大人よりも高い周波数に反応する傾向にあるので、赤ちゃんに語りかける時は聞き取りやすい少し高めの声を心掛けてください。

高めの声は明るい印象を与えますので、赤ちゃんへの楽しい雰囲気の印象づけもできます

まだまだコミュニケーション能力が未熟な赤ちゃんは、大げさなくらいのトーンで話しかけた方がよく反応してくれますので、話しかける時はリズムや声の大きさ、調子はアップテンポを心掛けましょう。

4赤ちゃんの声や行動をまねてオウム返しをする

語りかけは意味のある言葉にこだわる必要はないので、赤ちゃんが喃語をしゃべり出したら、赤ちゃんの声を真似してオウム返しをしてあげましょう。

自分が出した声を返されることで、赤ちゃんは自分が興味を持たれていると実感し、反応を返されたことを喜んでもっとしゃべろうという意欲を持つようになります。

またパパやママに真似をされると、赤ちゃんは自分が出した音を認識できるのでしゃべる音を増やせます。

5赤ちゃんが笑顔になる工夫をする

赤ちゃんに語りかける時は、赤ちゃんの顔を見てしっかりと表情を読み取りましょう。表情を見ながら語りかけると赤ちゃんがどうしたら喜ぶのか、笑うのかなどがわかるようになり、お互いに楽しくなってきます。

赤ちゃんがキャッキャと笑うようにあやすリズムを変えたり、アクションをつけるなどの工夫をすると、生後3~6ヶ月頃には喜んでもっと反応を返すようになってくれます。

6赤ちゃんの気持ちや行動を言葉にする

赤ちゃんが喃語を発したり泣いたりなど感情を表現した時は、気持ちや動作を言葉にして代弁しましょう。

気持ちを代弁する語りかけをすると、赤ちゃんは次第に自分のため込んだ言葉を整理して相手に伝える意欲を伸ばし、コニュニケーションがとりやすくなります。

例えば、「アーウ」と喃語を発した時は「アウアウなのね」「お話ししたいのね」など。泣いてしまったら「泣いちゃったの」「ママがいなくて寂しかったの」などです。

7語りかけを親の義務と思い込まない

「赤ちゃんに話しかけなきゃいけない!」と義務のように考えると心の負担になります。語りかけは日常生活の中でお世話や赤ちゃんとの遊びを楽しめる無理のない範囲ですること

親がイヤイヤ行う語りかけでは、赤ちゃんに「話すことは楽しくないこと」というネガティブな気持ちを伝えてしまいます。

パパやママは赤ちゃんにご飯をあげ、オムツやお風呂の世話をして、寝かしつけるだけも十分赤ちゃんを快適にしてよい影響を与えているので、必要以上に頑張らずストレスを溜めない自然体を維持しましょう。

語りかけ育児のより具体的なやり方|ママに多い疑問を解決!

語りかけ育児は難しく考えず、自分のできる範囲で赤ちゃんに話しかけていけばよいのですが、慣れないと難しく考えてしまいがち。ママに多いより具体的な疑問への回答を見ていきましょう。

赤ちゃん言葉での語りかけはダメ?

おいちいと話しかける母親

「はい、オイチイよ」とか「ブーブーよ」などの赤ちゃん言葉。大人が赤ちゃんに語りかけると誤った言葉を覚えるから良くないと教える人もいますが、赤ちゃん言葉は発語を促す言葉なので気にせず語りかけ育児に使ってください

赤ちゃんが聞き取りやすく話しやすい言葉なので言語のステップアップには非常に役立ちます。

口や声帯の機能が発達してくれば自然に大人と同じ言葉を話すようになるので、赤ちゃんのうちは気にせず赤ちゃん言葉でわかりやすい語りかけをしましょう。

赤ちゃん言葉には「ブーブー」「ワンワン」など繰り返す言葉が多く、リズムがあって赤ちゃんが関心を持ちやすいので、赤ちゃんが楽しく学習できより吸収しやすいと考えられています。

一人遊びの時も語りかけた方がいい?

赤ちゃんが一人遊びをしている時に親が語りかけをすると子供の自主性を損ねるという意見もありますが、親が遊びを仕切らなければ、むしろ自主性の育成に役立ちます

赤ちゃんの一人遊びは冒険のようなもの。パパやママがさりげなく側について相槌を打つと、赤ちゃんは安心して冒険を続ける意欲を持てます。

「自分でやりたい」という意欲は好奇心の表れであり、子供の知能を伸ばします。赤ちゃんが一人遊びをしている時は「ここで見ているからね」と一歩引いて子どもの遊びをサポートし「ママ見て!」と言っているかのように振り返ったら、「ボール、楽しいね」「ぬいぐるみ、かわいいね」などと語りかけてあげましょう。

子供の意見に共感して大人の感情は抑えるべき?

赤ちゃんも大きくなってくると自己主張を始めますが、大人にも好みがあるので赤ちゃんが可愛くても嗜好や意見が食い違いはあります。

そんな時は無理をして「ママも同じものが大好き!」と自分の感情を押し殺す必要はありません。語りかけ育児の基本は積極的なコミュニケーションであり、子供の気持ちや思いの受け入れが主旨ではないのです。

語りかけ育児は赤ちゃんが自分以外の存在への理解を深め、人それぞれの好みや違いを学ぶ発達上とても大切な経験。赤ちゃんを傷つけない伝え方をすればいいのです。

意見が対立したら「ママはこっちがいいな」と感情を抑えず、「こっちもいいね」と子供の意見を否定しない語りかけをしましょう。

語りかけ育児の注意点!NGな7つの失敗例で才能の芽を摘まないで

語りかけ育児で注意したいのは、語りかける親も言葉を受けとる赤ちゃんも楽しくなくなる語りかけです。

せっかくの語りかけ育児が逆に才能の芽を摘む結果につながりかねないNG例とは?

1早期教育と混同して強制する

赤ちゃんに大人の都合で物事を強制すると赤ちゃんは自由な発達のチャンスを失ってしまうので、語りかけ育児を早期教育と混同して強制しないように注意しましょう。

語りかけ育児は赤ちゃんの自然な発達に沿って、将来にわたって良い効果を得ようというものですから、直ぐには結果が出ません。

早期教育と混同すると結果がなかなか出ないためイライラし、強制される赤ちゃんも自己肯定感を得られないため、逆に発達を遅らせたり才能の芽を摘んでしまう可能性があります。

2一方的に話しかける

指差しながら赤ちゃんに話しかける母親

語りかけ育児はコミュニケーションの手法なので、赤ちゃんの気持ちを無視し、一歩的に語りかけると良い効果が得られません

生後3ヶ月ごろになり自己表現が少しずつできるようになってきたら、一方的に話し続けずに表情や唇、身体の動きを読み取って赤ちゃんの返事を待つ間を取りましょう。

意味のない喃語であっても、音を返すことは赤ちゃんのコミュニケーション能力の発達を促すとても大切なステップ。

返事に必要な間は赤ちゃんが集中して考える時間なので、大人は気持ちに余裕を持って待ちましょう。

3過剰に語りかけすぎる

赤ちゃんに「言葉のシャワー」を浴びせて早期に発達を促す早期教育の理念は古い考え方です。

シャワーをかけすぎると油分が不足して肌がボロボロになるように、語りかけも赤ちゃんの自然な興味をそそる量が適切。

知識のインプットだけを目的に過剰に語りけるとかえって発達を阻害するので注意して下さい。

赤ちゃんの能力は大人との関わり合いで本人が自ら伸ばすもの。大人が伸ばすものではありません。

語りかけは四六時中ひっきりなしに行わず、赤ちゃんの様子を見ながら興味の向かったことや体験を題材に、適切なタイミングと量で行いましょう。

4大人の真似を強要する

赤ちゃんに無理に大人の言葉を覚えさせたり、真似をさせるために語りかけ育児をするのはやめましょう。

大人の言葉は赤ちゃん言葉に比べて興味を引きにくい言葉なので、真似を強要するのは赤ちゃんの望まない行為の押し付け。

語りかけ育児とは赤ちゃんの注意を引き遊びや行動、体験に大人が音を添えて物事を言葉に変換するスムーズな道筋づけです。

擬音語・擬態語などの遊び言葉や赤ちゃん言葉のリズムの方が赤ちゃんの注意を引き会話を楽しめることを理解し、無理に大人の言葉に置き換えて真似をさせないように注意しましょう。

5複雑な言葉で話しかける

語りかけ育児は言葉の意味の教育を目的としていませんが、できるだけ赤ちゃんにわかりやすい言葉を使いましょう。

長い文章や複雑な言葉で語りかけると、赤ちゃんは大人の気持ちを受け止められず混乱します

語りかけの言葉は短く調子のよい短文が基本。パパやママも気持ちが入りやすくなり、親子でコミュニケーションを楽しめます。

6赤ちゃんの気持ちを無視する

顔を背ける赤ちゃんに話しかける母親

語りかけ育児には赤ちゃんと視線や気持ち共有し、興味や気持ちの向いたものを中心に教える「ジョイント・アテンション」と呼ばれるやり方が最も好ましいです。

赤ちゃんは興味が向かないと学習できないので、赤ちゃんの気持ちを無視して無理やり教え込むのはやめましょう。

赤ちゃんが興味を引かれたものに語りかけを通じて共感を示すと、赤ちゃんは自分の気持ちが伝わった達成感を味わえ、親子の信頼関係を高められます。

7赤ちゃんに質問する

赤ちゃんに語りかけ育児をすると具体的な返事や明確な会話を求めがちになりますが好ましくありません。質問が赤ちゃんの能力を試す行為の場合、赤ちゃんの信頼を失いかねません

会話のリズムや興味を引く手段として「もう一度やってみようか?」「これが好きなの?」と答えを求めない質問は問題ありませんが、「これは何?」「これわかる?」などの答えを求める質問はしないように心掛けましょう。

語りかけ育児で赤ちゃんとの時間を楽しみましょう

以前のように大家族で仲良く暮らしていた時代と違って、核家族化の進んだ現代は家族だけでなくご近所付き合いなども疎遠になってしまって、親も子供もコミュニケーション能力が衰えているといった傾向があります。自分以外の人と言葉を交わすことで気持ちを繋げるコミュニケーションは、私たちのように集団社会を形作る生き物が幸せに生活するためには必要不可欠な能力ですので、パパやママが積極的に赤ちゃんの成長を促していけるといいですね。

もちろん、語りかけ育児はコミュニケーションが苦手な現代のパパやママにとっても、とても勉強になるメソッドです。
ぜひ「赤ちゃんの発達のため」と難しく考えず、自分ができる範囲で語りかけ育児を生活に取り入れてみて下さいね。

子育て4コマ漫画:核家族は要注意!?実践したい語りかけ育児

語りかけ育児の永岡さくら(saku)子育て4コマ漫画

語りかけ育児に積極的に取り組むママやパパも多いのですが、専業主婦で毎日手のかからない赤ちゃんに声をかけるも無反応、自分自身はパパ以外の大人との会話が少ないママの場合、特に迷いや不安を感じやすいです。

手のかからない赤ちゃんが心配な場合は、マーミーの手のかからない赤ちゃんの体験談や永岡さくら(saku)さんの子育て漫画を読んで不安を解消し、安心して語りかけ育児を無理のない範囲で続行してください。

またママ自身は赤ちゃんのためにもできるだけ外出や電話、SNSなどを利用して大人との語り合いを増やし、精神的に健全に過ごせる環境を作りましょう。

語りかけ育児は赤ちゃんが将来困った時や不安になった時に、自ら周囲に相談し、解決への道しるべを見つける力を育むのにも役立ちます。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪