ハンドリガードに関する記事

『ハンドリガードとは?いつから?しない場合はどうすれば?』

ハンドリガードはいつから始まるの?赤ちゃんの成長を見守るポイントと、ハンドリガードをしない場合の対策を解説します。

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ハンドリガードはいつからいつまで?しない場合の対処法

小さな赤ちゃんが初めてママやパパに示す成長の証として、「ハンドリガード」という行動があります。
赤ちゃんがキラキラした目で自分のお手々手をじっと見つけていることには、どのような意味があるのでしょうか?

赤ちゃんが生まれた後はその可愛い様子と成長に一喜一憂することのくりかえしですから、赤ちゃんの行動がどんな意味を持つのか、興味を持って見つめていきましょう。
赤ちゃんがハンドリガードをする時期や意味、ハンドリガードをしないときの対処法などについてご紹介していきます。

ハンドリガードとは

オッパイを飲んで寝ているだけだった赤ちゃんが徐々に長く起きていられるようになると、自分の手を不思議そうな目で見つめるしぐさをすることがあります。
時に手をニギニギと動かしてみたり、そのままパクンッとお口でくわえてみたり、ついつい時間を忘れてその可愛いしぐさを見つめてしまいますね。

これらのしぐさがハンドリガード(hand-regard)と呼ばれるもので、日本語では「手をじっと見つめるしぐさと」と直訳することができます。

ハンドリガードにみられる赤ちゃんの成長

多くの赤ちゃんが一時的に見せてくれるハンドリガードは、心と体の機能が順調に発達しているからこそできるしぐさであり、赤ちゃんの発達のバロメーターであるといわれています。

赤ちゃんの視力が発達した

生まれたばかりの赤ちゃんは視力はあるもののボンヤリとしか見えていませんが、生後しばらくたつと徐々に視力は発達し、近場にあるものに焦点をあわせたり、動くものを目で追うことができるようになります。

新生児期の赤ちゃんはW字型に手足をまげているので、赤ちゃんの手はいつもお顔の近くにあり、手が一番よく視界に入るので、赤ちゃんが見つめる機会が多くなり、一番先に興味が向きます。
ちゃんと手を見ているという感じが、指しゃぶりとハンドリガードの違いと言えるかもしれません。
赤ちゃんはハンドリガードによって物を見ることを覚えて学び、さらに遠くのものを見ようと視力を発達させていくのです。

赤ちゃんに好奇心が芽生えた

生まれたばかりの赤ちゃんは筋肉も感覚も未熟で、自分には体があるということを認識することはできません。
赤ちゃんにとって自分の手は、最初に見て認識ができる自分の体で、赤ちゃんはハンドリガードを通して自分に体があることを知って動かしてみようという好奇心を芽生えさせます。

赤ちゃんにとって口や唇はとても大切な感覚器なので、手を口に入れるということは、手に興味を持って、それが何か、どんな動きをするのか知ろうとしている現れです。
赤ちゃんはハンドリガードによって好奇心を掻き立てられ、「自分の体を動かしてみよう」という自発的な意欲を持つようになります。

赤ちゃんの身体機能が向上した

生まれたばかりの赤ちゃんが動くことができないのは、手足を動かす筋肉が発達していないからです。
自分の手を見える位置に動かしたり、首を動かして手の動きを追おうとするハンドリガードのしぐさは、体中の筋肉が順調に発達を始めた証拠です。

赤ちゃんは手を動かして見つめて、体を動かす練習をはじめ、ハンドリガードによって筋が肉を上手に動かす方法を体得していきます。
赤ちゃんによっては手だけでなく、自分の足をじっと見つめたり、口に入れるフットリガードをするほどの身体機能の発達を示す赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの知能が発達した

私たち大人は何気なく手足を上手に動かすことができますが、実は、体を動かすことはロボットでも再現が難しいといわれています。
自発的に手を動かすことができるようになったという事は、それだけ感覚器や筋肉などを連携させて動かす能力が身についてきたことを意味します。

筋肉が発達しても、それを動かすのは私たちの脳細胞です。
ハンドリガードをするようになった赤ちゃんは、脳の機能が発達し、視力や触感などの感覚器や、いくつもの筋肉を連携させる知恵がついたことの表れでもあるのです

赤ちゃんのハンドリガードはいつからいつまで?

赤ちゃんのハンドリガードは一般的に2~3ヶ月前後に始まることが多いのですが、5ヶ月になっても見られない子もいますし、お座りができるようになった6ヶ月に入ってようやく始まった子もいて、人それぞれです。

このような差が出る理由としては、ハンドリガードは心の発達や筋肉などの体の機能の発達がバランスよく進まないと始まらない事があげられます。
赤ちゃんの心身の発達はとても個人差が大きく、全員同じスピードで進んでいくことはありませんので、それぞれの赤ちゃんのペースの発達を長い目で見守ってあげましょう。

多くの場合、赤ちゃんのハンドリガードは始まってから2~3ヶ月前後で見られなくなってしまいます
赤ちゃんの成長は著しく、さっさと次の成長ステップに進んでしまうので、あまりにも期間が短くて、可愛いしぐさを見逃してしまったというママも多いようです。

ハンドリガードはいつからいつまでだった?ママの体験談

ハンドリガードが赤ちゃんの成長とかかわりがあると知ると、「うちの子って成長が遅いのかしら?」と思ってしまいがちですが、赤ちゃんの成長には個人差があって当然です。
実際に先輩ママ達から体験談を聞いてみると、赤ちゃんによってハンドリガードが始まり、終わる時期はかなりの個人差があることがわかります。

KOU
31歳

Aハンドリガードはママの宝物です

うちの子はいま生後2ヶ月ですが、ハンドリガードらしきものが始まっています。うちの子は左手がお気に入りのようで、握ったお手々を一生懸命見つめたり、お口に入れてしゃぶっていますよ。とっても可愛いので、何枚も写真を撮ってしまいました。
向き癖がついちゃうかな?と心配になって、頭の位置を右手側に動かしてあげるのですが、気がついたら左手を見ています。好きすぎて、左手がふやけてしまうほどです。
ハンドリガードのしぐさは可愛くて、「ママは癒されるよ~」とママ友から聞いていたのですが、確かに可愛くて、愛情がより深まりますよね。

佐々木
36歳

A兄弟でも個人差があります

6歳、7歳の年子がいます。
上の子は生後3ヶ月で、下の子は生後5か月になってようやくハンドリガードらしいしぐさが始まりました。
そういえば下の子の方が大人しく、食も細いいので、成長ものんびりなのかもしれません。でも、下の子は遅かったぶん手の動きが良くて、一緒になって寝っころがっている上の子の紙の毛を握って引っ張っていたりして、結構無茶をしてくれます。上の子の時は手を「見る・舐める・動かす」と進んでいきましたが、下の子は見るよりも動かすが好きなようで、上の子のようにしつこくなめまわすことはなかったように思います。終わる時期もそれぞれ違って、上の子は生後5ヶ月頃まで手に興味を持っていましたが、下の子は1か月たたないうちにおもちゃを握ったりするようになってましたね。
同じ環境で育てていても、二人の成長速度や状況が全く違うのは面白いですね。ハンドリガードで個性があると早いうちに気付いたので、二人の個性を大事に育てていきたいと思っています。

あやこ
29歳

Aハンドリガードでコミュニケーションを!

うちの一人息子は、生後4ヶ月頃からお手々をじっと見つめてニコニコし始めて、嬉しそうに眺めていましたよ。その様子をパパが見て、「エヘヘ…これでイタズラしてやるぜェ!」なんてアテレコをし始めるので、家族で息子のハンドリガードをネタにコミュニケーションをとりながら、楽しく育児期間を過ごしました。
息子は始めのうちは手を眺めているだけでしたが、そのうち自分で手を動かしてグーパーをしてました。自分で動かせるようになったのが嬉しいのか、しきりにお手々で顔をこすったりしていて、おかげでひっかき傷が顔にできてしまいました。その後は生後6ヶ月頃から左手の人差し指だけを熱心におしゃぶりするようになりましたね。
他の子に比べると息子のハンドリガードの期間は長かったようですが、ハイハイができるようになったらパタッと指しゃぶりもやめてしまいました。

中にはハンドリガードをしない子も!対処法はある?

ハンドリガードをする時期に個人差があるように、ハンドリガードのしぐさや頻度にもその子なりの個性があります。代表的なハンドリガードのしぐさは、

  • 自分の手を見つめる
  • 自分の手を動かす
  • 自分の手を口に入れるなどの興味をもつ

ですが、片手にしか見ようとしない赤ちゃんもいれば、手を一回も舐めない赤ちゃんもいて、ハンドリガードのしぐさや興味の示し方もさまざまです。
また、なかには全くハンドリガードのしぐさをしないで成長をしていく赤ちゃんもいます。

ハンドリガードは確かに成長のバロメータではありますが、しないからといって発達に問題があるかということはありません
ハンドリガードをしない場合であっても、最終的に自分の好きなおもちゃに手を伸ばしたり、食べ物を口につかんで運ぶようなればそれでいいので、親が心配して特別な対処をしてあげる必要もないのでしょう。

大人しくても赤ちゃんなりにいろいろなものに興味を持って成長しているので、心配はいりません。
赤ちゃんはハンドリガードをしなくても、不安にならずに赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。

マコママ
35歳

Aハンドリガードをしなくても大丈夫!

1歳になる女の子のママです。
うちの子は活発で生後3ヶ月で首がしっかりと座って、あっちこっちをキョロキョロと興味津々で見ていましたが、なかなか自分の手には興味を持ちませんでした。保健所の検診でハンドリガードは成長の指針になると教わっていたので、「いつになったらお手々に興味を持つの~」とガラガラを握らせて振らせてみて興味を引いてみましたが、知らんぷりしてました。
最終的にハンドリガードらしきものをしないで、一気におもちゃやボーロを器用に掴めるようになってしまいましたよ。今は保育園に通っていますが、特に他の事比べて成長が遅れている様子もないので、ハンドリガードをしなくてもそんなに悪いことはないんだと思います。

タコポン
31歳

A気が付かなかっただけ?

うちには2人の女の子がいますが、長女はいつも眠りがちな赤ちゃんで、ハンドリガードを全くした記憶がありません。次女は生後3ヵ月頃からお手々をしゃぶるのが大好きだったのですが、ハンドリガードをしなかったからといって2人に手の機能の発達や知恵の遅れがある感じはしませんね。
でも、やっぱり成長の遅れがあるんじゃないかと不安で、次女が生まれた時の保健婦さんの検診でそんな話をしてみたところ、ハンドリガードをしないというよりは、大人が気が付かないケースも多いということを説明してくれました。
ハンドリガードの仕方はさまざまで、しぐさはひっそりでもちゃんと成長段階を踏んでいるので、心配をしなくてもいいといわれて、ちょっと心が軽くなりました。

赤ちゃんの利き手はハンドリガードでわかる?

ハンドリガードは赤ちゃんが初めて自発的に体を動かすしぐさですから、赤ちゃんが頻繁に動かす手が利き手になるのではないかと期待してしまいがちです。
実際にハンドリガードで将来の利き手がわかるという説もあるのですが、この説については科学的な根拠がないというのが実際です。

赤ちゃんの手の発達は左右同時に進んでいきますので、ハンドリガードのしぐさが現れる生後1歳未満では、赤ちゃんはその時の気分によって左右の手を自由に使っている状態です。
その後3~4歳を過ぎた段階で動かしやすい利き手が決まってきますので、あまり将来のことを気にすぎないように赤ちゃんのしぐさを見守りましょう。

ハンドリガードしなくても慌てず赤ちゃんの成長を見守りましょう

ハンドリガードが成長のバロメーターだと聞かされると、ついつい我が子のしぐさが気になってしまいますし、他の子と比較してしまいがちですが個人差があるし、ハンドリガードだけが赤ちゃんの成長を表すものではありません
「赤ちゃんはハンドリガードをするもの」という間違った意識を払拭して、目の前の赤ちゃんの成長と向き合っていけるといいですね。

子供が1歳を迎えるまでの赤ちゃん期は、さまざまなしぐさや成長を通して、赤ちゃんの無限の可能性を実感できる素晴らしい時期です。
赤ちゃんの成長の度合いを心配過ぎて大事な時間を無駄に過ごすことがないように、赤ちゃんの可愛い姿を心から楽しんでいきましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪