熟年離婚で妻から離婚を切り出されたら?
子供に影響がでなくなった頃に多い熟年離婚は、妻から切り出されるケースが多く、夫は予測もしていなかったことで、「まさか」と頭が真っ白になってしまうことことも。
熟年離婚を切り出されてから妻の考えを変えるのはなかなか難しく、うまくいっても家庭内別居くらいになってしまう可能性も高いのですが、夫が本心から反省し、心を入れ替えたとわかれば、女性には情がありますから夫婦として復活することも無きにしも非ずです。
「将来的に熟年離婚は避けたい」「熟年離婚を切り出されかけている」「妻の態度が気になる」など熟年離婚が気になり始めたら、すぐにすべき行動はたった2つです。
1今までの自分と考え方を変えたということをアピールする
熟年離婚を避けるといったタイトルの文章には「妻に感謝をする」などの行動がよく書かれていますね。これはもちろん、熟年離婚の原因である「夫にバカにされている気がする」「夫に感謝されていない」という不満を解消する意味で必須です。
しかし、重要なのは「これまでの自分とは違う」という部分を見せることなのです。
今までろくにお礼も言ってくれず、感謝の言葉もなかった夫がいきなり「ありがとう」「感謝してるよ」を連発したところで、長年の冷遇に耐えてきた妻にとっては不気味なものにしか映りません。
「気恥ずかしい」とか「気が重い」とか言っている場合ではありません。
一度、妻ときちんと向かい合って宣言する必要があるのです。
話があると言ってきちんと時間をつくり、なぜ自分は考えを改めたのかを話します。「熟年離婚を避けたいから」ということではなく、作り話でもいいので「知り合いが妻を亡くして落ち込んでいるのを見て、君の大切さを思い知った」などちゃんとした理由をつけてその上で「これまではろくに感謝の言葉も言ってこなかったけれど、これから自分は変わろうと思っている。最初はうまく行かないかも知れないけれど、君との関係が良くなるように努力するつもりだ」ということを宣言してください。
これをしないで妻に近づこうとしたり、やたらと褒めたり感謝したりしても、妻から見るとなんだか夫が最近ヘンだ、程度の印象しか与えられません。効果の出ないことをしたがらないのが男性ですから、結局中途半端にやめてしまって、熟年離婚の原因を消滅させることはできないでしょう。
2感謝の言葉を捧げる
「今までの自分とは違う」と伝えたなら、あとは自分が良いと思うことをするべきなのですが、長年あまり意思の疎通がなかった夫婦にとって、自分が良かれと思ってしたことが、相手にとっては迷惑だったりすることがよくあります。
妻がしてくれたことに感謝する。今まで口に出さなかった「ありがとう」も「美味しいよ」も言いましょう。一度腹を決めて宣言しているのですから、最初は不自然でも、妻は夫が努力していると実感しますから大丈夫です。
3とにかく褒める
感謝の言葉を言うことに慣れたら、つぎは褒めることに挑戦です。妻が褒めて欲しそうなこと、趣味で何かを作っているのならばその作品を褒める、料理や掃除など家事の得意分野を褒めるなどをみつけて褒めると効果的です。
また、女性はセンスの良さを褒められるのが好きですから、ファッション、インテリアやガーデニング、食器の選び方や料理の盛りつけなどを「センスいいね」と褒められると喜びます。
4妻に尋ねる
「感謝して褒める」ことができるようになったら、「尋ねる」を付け加えてください。何かを勝手にして「お前こそ感謝しないじゃないか」というのは、NGです。
「家事で手伝って欲しい事ある?」など改めて尋ねるのも良いですし、自分の手が空いているときにぼんやりとテレビを見たり居眠りしたりするのではなく、妻が食器を洗っているなら「手伝おうか?」と声をかけ、積極的にサポートする姿勢を見せましょう。
5見返りを求めない
休日も同様です。普段働いているのだからとのんびりするのは結構ですが、それが熟年離婚の原因につながるとしたら、どうでしょうか。
妻だって家事労働で働いていますし、今はパートやボランティアと家事の両方をしている女性も多いはずです。収入の大小にかかわらず、感謝すべきなのです。
休日に、妻が家事をしていたら「手伝っても邪魔じゃないことってある?」くらいに下手に出てみましょう。手伝ったときも「感謝して欲しい」などと思わないことが重要です。
相手に要求しないこと
熟年離婚が気になる男性の中には、熟年離婚の原因を探して対処することを苦痛に感じる人もいます。
「俺もそうだ…」と感じる人は、手遅れになる前に具体的に行動してみましょう。
何かが良くなることはあっても、悪くなることはありません。
まずはやってみるに限ります。
最初の宣言のときに男性がしてしまいがちなのは「君の方も悪いところは直してくれ」のように相手にも要求してしまうこと。これでは妻は心を開けません。
納得いかなくても熟年離婚をしたくないのであれば、とにかく男とか女とかではなく、一個人としての相手の幸せを考えて行動しましょう。