夫婦喧嘩を子供に見せない方法に関する記事

夫婦喧嘩で子供を悲しませたくない!口論ヒートアップ回避術5つ

夫婦喧嘩で子供を悲しませたくない!口論ヒートアップ回避術5つ

子供の前で喧嘩しそうな時、どのように気持ちをコントロールしてますか?喧嘩突入をストップする感情コントロール法です!

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夫婦喧嘩は子どもに見せない・聞かせない!影響を減らす怒りのコントロール法と仲直りの見せ方

お互い愛情を持って、より良い家庭にするための「建設的な話し合い」は、側で見ている子どもにとっても良い教育になりますが、自分と意見が違う相手に腹を立てて、つい怒鳴ってしまったり、相手を傷つけるような喧嘩を繰り返してしまうこともあるかもしれません。

そのような感情的な喧嘩が繰り返される家庭環境で育つと、子どもは強いストレスを感じ、情緒は不安定になりやすいと言われています。自己肯定感の低下や愛着の形成不全に繋がり、問題行動を起こしたり、不登校や引きこもり、精神的な不調などのトラブルに繋がることもあります。

そこでこちらでは、「もうダメ!喧嘩が勃発しそう」という状態になったとき、子どもにとって最悪な影響である「怒鳴り合いの喧嘩」を見せたり聞かせたりしないで済むための、怒りのコントロール法を5つご紹介します。

子どもへの影響:夫婦喧嘩が子どもの心に与える深刻なダメージ

夫婦喧嘩、特に怒鳴り合いや威圧的な喧嘩は、子どもの非認知能力(自己肯定感や自制心など)の成長に悪影響を及ぼすことが指摘されています。子どもは「自分のせいでパパとママが喧嘩している」と自分を責めてしまいがちです。また、家庭が安全な場所ではないと感じることで、安心感が失われてしまいます。

冷静になるための「タイムアウト・ルール」を作る

頭を掻く男性と涙ぐむ女性

相手に対してイライラしていても怒っていても、まずは「子どものため」だと割り切ってクールダウンすることが大切です。そのために、夫婦で「一時休戦ルール(タイムアウト)」を作り、事前に合意しておきましょう。

子どもがいる家庭で守るべき喧嘩のルール

  • 子どもの目の前で喧嘩はしない、大声を張り上げない。
  • 話し合いはお互いに冷静な時だけする。
  • どちらかが「タイムアウト」の合図を出したら、すぐにその場を離れる。

どちらかが腹を立てて冷静さを失っている状況では、決して話し合いをしないというルールを決めておけば、冷静さが残っているパートナーがブレーキ役になることもできます。

また、怒鳴り合いの喧嘩が及ぼす、子どもへの悪影響を夫婦で共通理解しておくことで、イラッときたときに相手の顔を見ただけで、「子どものために今は我慢」ということを思い出し、冷静になりやすくなります。

感情が高まっても「6秒ルール」と丁寧な言葉づかいを意識する

怒りの感情は、発生してからピークに達するまで約6秒かかると言われています。この6秒間を意識して耐えることを「6秒ルール」と呼び、怒りの感情を抑えるのに非常に効果的です。

ついイラッときてしまった時は、丁寧な言葉づかい(敬語)で話すのも、感情的な言葉が出てくるのを防ぐのに効果的です。感情的な言葉が出てこないので、夫婦喧嘩にも発展しづらくなります。子どもにとって一番良くない喧嘩は、相手の人格を非難したり、傷つけるような乱暴な言葉が飛び交う喧嘩です。

そこで、お互いイラッとしたりカッとなってしまっても、丁寧な言葉で、相手への非難ではなく自分の気持ちを伝えるようにしましょう。

例えば「どうしてまたルールを守らないのですか!」ではなく、「先日決めたことが実施されておらず、私は少し悲しい気持ちになりました」というように、主語を「私」にして感情を伝える「I(アイ)メッセージ」を活用しましょう。

喧嘩が始まる前に「物理的に離れる」

カップを持って居間を横切る女性

子どもの目の前で夫婦喧嘩が起こりそうな雰囲気になってしまったら、どちらかが「タイムアウト」を宣言し、違う部屋に行く、または外に出るなどして、喧嘩ができない状況を作りましょう。

腹が立っている時は、自分の感情に支配されて視野が狭くなりがちです。相手の立場や気持ちを想像したり尊重することが難しくなります。

そんなときに一人になれると、イライラした気持ちを落ち着かせやすく、一人で喧嘩の原因や解決策などを考える時間も作ることができます。このとき、子どもには「パパ(ママ)はちょっと頭を冷やしてくるね」「大丈夫だよ、すぐに戻るからね」などと、不安を与えない言葉がけをすることが大切です。

子どもの話題で「緊急回避」をする

普段から喧嘩の原因になりがちな話題、いわゆる「地雷ワード」を夫婦で把握しておきましょう。その話題になりそうなときは、意識的に子どもの話題に変えてしまうという緊急回避の方法も有効です。

子どもの存在を会話でも感じることで、ここでは喧嘩するべきでないとお互い確認し合えます。例えば最近子どもが夢中になっていることや失敗談などの笑える話、感心したエピソードなど、その場が和やかになる話題がよいでしょう。

側にいる子どもに「ねぇ、今日は幼稚園で何したの?」などと話しかけて、会話に加わってもらうのも、場を和ませるのに効果的です。ただし、怒りのボルテージが上がり過ぎているときは、この方法は八つ当たりにつながる危険性があるため、静かにその場を離れましょう。

「目線はいつも子どもへ」を合言葉にする

夫婦喧嘩をしている声は、たとえ眠っていても子どもには分かり、悲しみと同時に強い恐怖を感じるそうです。子どもは、自分の居場所である家庭の土台が揺らいでいると感じてしまうのです。

ですから、もしあなたが夫(妻)に腹が立ってどうしても怒鳴りたくなったら、まず子どもの顔を見てその気持ちを落ち着けてみましょう。そして、子どもの目の前では、喧嘩ではなく「問題解決のための冷静な話し合い」をするということを徹底しましょう。

夫婦喧嘩をしてしまったら、必ず「仲直りのプロセス」を見せる

家族全員がそろって笑顔

子どもにとって最も良くない夫婦喧嘩のケースは、朝になったら両親が何の会話もなく普通に接している、あるいはまだ険悪な雰囲気であるという姿だそうです。夜、子どもが寝静まってから夫婦で話し合ったり、謝ったりして仲直りしている場合でも、そのプロセスを知らない子どもは、「問題は自然に解決する(あるいは解決されていない)」と勘違いしてしまいます。

そして、「謝罪や許し」のプロセスを学べない子どもは、友人関係でトラブルがあった際にも、相手に失礼なことを言ったりしても知らん顔をするなど、人間関係の修復能力が育たない可能性があります。もちろん全ての子どもが同じように影響を受けるわけではありませんが、親として、傷つけたフォローはきちんと行いたいですね。

夫婦喧嘩は子どもの心を傷つけますが、親だって人間ですから、喧嘩になることだってあります。そんな時は、必ず相手に謝ったり、許したり、笑顔で接する姿を見せましょう。そうして夫婦の絆を深める姿は、「トラブルは解決できるものだ」ということを教える、子どもにとってのプラスの学びになるでしょう。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。