旦那のいびきがうるさい!不眠妻がむかつく前に試すべき止め方7つ
旦那のいびきって本当にうるさくて、イライラしてしまいますよね。「たかがいびき」と思う人もいるかもしれませんが、いびきのせいで睡眠を邪魔されて、イライラと眠れずに夜を明かしている妻って意外と多いんです。中には離婚の2文字が頭をよぎる人も…。
けれど、働き盛りの男性のいびきには、重大な病気が隠れている可能性もあるので、旦那のいびきにムカつくだけで放置するのはNG!今回は夫のいびきに悩む女性のために、いびきの原因や旦那のためのいびき対策などについて解説していきます。
理解しておきたい「いびき」のメカニズム
いびきは、睡眠中に起きる喉からの異音で、赤ちゃんからお年寄りまで誰でもいびきをかきます。私たちの身体は、眠っている時には全身の筋肉が緩むのですが、睡眠中に舌やのどの周りの筋肉が緩むと気道が一時的に狭くなり、呼吸の度に上気道や呼吸器周辺の粘膜、分泌物が振動を起こすため摩擦が起こって、音=いびきが出るのです。
いびきの大きさは人それぞれ違いますが、一度の呼吸に費やされる空気の量が多いほど、気道周辺の振動は大きく長くなりますので、肺活量の大きい大人や男性の方のいびきは大きい傾向があります。そのため、夫婦が一緒の寝室で眠っていると、妻だけが眠れなくなってしまうのです。
旦那のいびきがうるさい6つの原因
いびきが起きるのは、主に睡眠中に筋肉が緩むことが原因ですが、その他にもさまざまな要因が重なり合うと、より大きな、寝ている妻を起こすほどの大きないびきが出てしまいます。原因は身体的な構造に起因するものであったり、すぐに改善される一時的なものであったりすることが多いのですが、なかには呼吸が出来なくなり命にまで悪影響を与えるものもあります。
旦那のいびきで妻が不眠になるほどの大きないびきを引き起こす原因を6つご紹介しますので、しっかり理解をしておきましょう。
1睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、最も危険ないびきの原因で、眠っている時に一時的に呼吸が止まってしまう無呼吸や、呼吸が止まりかける低呼吸などの状況が何度も繰り返され、重篤な場合にはそのまま死に至る可能性もある恐ろしい病気です。
眠っている旦那のいびきが、「グウグウ…」と一定のリズムで繰り返されるのであれば問題はないのですが、しばらくいびきをかかずに静かだと思っていたら、突然「フガッ!」と大きないびきが出て、荒い呼吸音がするようであれば、SASの可能性があります。
一般的に、睡眠中に無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上現れるとSASと診断されますが、呼吸が止まることで脳が短時間覚醒するため、眠りが浅くなり睡眠の質が低下して次のような体調不調が起きやすくなります。
- 日中の頭痛
- 日中の強い眠気
- 強い疲労感や倦怠感
- 集中力や記憶力の低下
- 不眠
- 夜間頻尿
- 寝相が悪さなどによる体の痛み
2アレルギーや風邪など鼻の病気
喉だけでなく、鼻の通りが悪いと鼻の粘膜部分が呼吸のために振動し、いびきをかきます。次のような耳鼻科系の疾患が起きている時には、いびきがひどくなる傾向がありますよ。
- アレルギー性鼻炎
- 風邪による鼻づまり
- 肥厚性鼻炎
- 鼻茸症
- 副鼻腔炎
- 習慣性扁桃炎
- アデノイド肥大
基本的には、病気が治ればいびきも改善します。ただし、耳鼻科系の病気に伴ういびきを、一時的なこととして放置しておくとSASに発展する可能性がありますので、油断をせずに早めに治療することが大切です。
3飲酒や喫煙
飲酒や喫煙などの生活習慣も、いびきをひどくする原因の一つです。眠る前にお酒を飲むと睡眠時の舌や喉周りの筋肉の緩みがひどくなり、普段よりも気道が狭くなりやすくなります。そのうえアルコールを代謝するために体が多くの酸素を必要としますから、無意識のうちに口呼吸で大量の空気を吸い込むので、普段よりも大きな音でいびきをかくようになってしまうのです。
習慣的にタバコを吸っていると、喉や気道などの呼吸器まわりに慢性的な炎症を引き起こし、気道が狭くなりがちです。そのため、タバコを吸う習慣のある人は非喫煙者よりもいびきをかく確率が倍以上に高く、SASに進行するリスクも非常に高いので注意が必要です。
4疲れやストレス
疲れやストレスなどの身体の状態も、いびきに大きな影響を与えます。私たちの身体は、疲れている時やストレスを受けて緊張している時に酸素が不足しやすくなりますが、身体は不足した酸素を補うために、無意識に多くの空気を取り込もうとして、鼻呼吸よりも大量の空気を吸い込める口で呼吸しようとします。
睡眠中の口呼吸は気道を狭めやすく、普段よりも多くの空気が狭い気道を通ろうとするため、いびきが大きくなってしまうのです。
5骨格や加齢
一般的に、次のように身体的な特徴がある人は、骨格や構造的に気道が狭く空気を吸い込みにくいため、鼻や喉で振動が起きていびきが大きい傾向があります。
- 下あごの形が小さい人
- 首が短く、太い人
- 舌が大きい人、病気などで肥大している人
- のどちんこが長い人
- 鼻筋がまっすぐでない人
また、舌を支える筋肉やのど周辺の筋肉は加齢によっても働きが弱まってくるので、歳をとるほど睡眠中に上気道が狭くなってしまい、大きないびきをかくようになります。
6眠るときの姿勢
いびきは、眠るときの姿勢によって出やすくなることがわかっています。
例えば、仰向けで寝ていると舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、上気道を塞ぐことが多くなるので、いびきをかきやすい姿勢だといわれています。
他にも、万歳をするように両腕を上にあげて寝ると、空気の通り道が自然と狭くなってしまうので、いびきも大きくなります。
旦那のいびきに悩んだら…病院を受診させましょう
いびきは生理的な現象で、原因を取り除けば改善するような単純性のいびきもありますが、気道が狭くなって体に十分な空気を取り込むことができなくなるので、体に大きな負担をかけます。
また、いびきをかくことで睡眠の質が低下しやすいため、眠ってもなかなか疲労を回復できず、日中に強い眠気を引き起こして居眠り運転や労働災害を起こしやすくなります。仕事で運転をする人にとって、いびきは早期に改善すべき症状なのです。
私たちの身体は、睡眠中にさまざまなホルモンを分泌させて、身体の受けたダメージを回復させていますが、いびきがひどくなって睡眠がとれなくなると、血圧や血糖値の上昇がおき、代謝異常による肥満や、動脈硬化や不整脈などが引き起こされます。そのため、次のような生活習慣病の発症リスクが高くなってしまうのです。
- 高血圧
- 心臓病
- 脳卒中
- 糖尿病
実際に重症のSASになると、生活習慣病による命の危険は4倍などとも言われていますので、たかがいびきと油断したり、離婚を考えたりする前に、大きないびきが長引く場合には、早めにかかりつけ医に相談をして、怖い病気が隠れていないか確認することを心掛けましょう。
大きないびきには注意!
ウチの旦那様はとてもいびきがひどい人で、普段から寝室が別にしていました。ある夜、旦那は職場の飲み会でお酒を飲んで帰宅して、そのまま自分の寝室に入って寝てしまったのですが、翌朝ちっとも起きてきません。一応部屋の外から声をかけたものの、大きないびきをかいていて起きてこなかったので、「もう少し寝かせるか」と起こさずにいました。
1時間ほどして私が出勤する時間になってしまったため、「いい加減起きてよ!」と部屋に入ったところ、旦那は真っ青な顔で意識がなくなっていたので、慌てて救急車を呼びました。脳梗塞を起こしていたんです!
旦那は運ばれた病院で処置してもらって、後遺症もなく日常生活に戻ることができましたが、本当に肝が冷えました。いびきだと軽く考えずに、もっと早く旦那の様子を確認しておけばよかったと反省しています。
旦那のいびきで不眠!離婚を考える前に妻が試すべき止め方
「眠ることを許してくれない旦那のいびきに、思わず枕を投げつけても本人はグッスリ眠っていて起きないし、いびきはやまないし…。」本当にイライラしますよね。こればかりは夫を無理やり起こして注意をしても、自分自身でいびきのコントロールができませんので、何の解決にもなりません。
枕を旦那に投げつけるよりも効果的な方法をご紹介しますので、不眠に悩む妻はぜひ試してみましょう。賢くいびきを予防し、あなた自身の睡眠の質も改善し、夫婦で健康に過ごせるといいですね。
1晩酌のビールをノンアルコールに変える
旦那が晩酌を習慣にしている場合には、ビールをノンアルコールのビールに変えるか、量を少し減らすなどして、いびきをひどくする原因であるアルコールの摂取量をコントロールしましょう。
寝る前にアルコールを多く摂ると、水分で舌が肥大しやすくなり、寝ている間に上気道をふさぐリスクが高くなります。さらに、鼻水が増えて鼻づまりしやすくなり、いびきが大きくなることもあります。できるだけ寝酒は控えた方がいいので、晩酌は早い時間に切り上げてもらうように働きかけることもおすすめです。
2枕が合っているか見直す
枕の高さが高すぎるなど旦那の身体にあっていないと、睡眠中に気道が狭くなっていびきがひどくなります。旦那が習慣的にひどいいびきをかく場合には、旦那の枕を少し低いものに変えてみましょう。枕を使わない人もいますが、睡眠中の気道を確保するためにも枕は効果的で、良い枕を使うと疲労回復もスムーズに進みますので、夫婦で体にぴったり合った枕を探してみるといいですね。
3食事のカロリーを減らす
いびきと体の肥満には密接な関係があり、太っている人ほど鼻腔や気道が脂肪によって狭くなるので、いびきもひどくなります。太っているほどSASの発症リスクも高くなりますので、旦那のいびきがひどい場合には体型をチェックして、肥満気味であれば食事のカロリー量を減らし、減量を目指しましょう。
あわせて適度な運動を取り入れると、いびきによる生活習慣病も予防でき減量もスムーズに進みますので、夫婦一緒に軽い運動習慣を毎日の生活に取り入れることをオススメします。
4いびき解消グッズをおすすめする
いびきを解消するために鼻呼吸をスムーズにするアイテムや、口で呼吸をしないようにするテープなど、いまはさまざまないびき解消グッズが市販されています。効き目の実感の仕方は人によってさまざまですが、試してみる価値のある効果的な方法ではありますので、いびきのひどい旦那さまにおすすめしてみてはいかがでしょうか?
鼻腔ストレッチャー スージー
アメイズプラス
1,886 円 + 税
鼻腔ストレッチャー スージーは、鼻腔を広げて睡眠中に鼻呼吸がスムーズにできるように開発されたグッズで、いびきの改善や花粉症の緩和などに効果があります。
繰り返し使えるシリコン製のクリップ状のグッズで、つまんで鼻の穴に入れるだけで驚くほど鼻の通りが良くなり口呼吸が改善できるため、ひどいいびきがよくなりますよ。
http://amaze-plus.com/su-zi/products/su-zi/
5寝姿勢を横向きにする
一番呼吸がスムーズになる寝姿勢は、横向きです。ひどいいびきで起こされたとき、旦那が仰向けや万歳姿勢で寝ていたら、横向きの姿勢に変えましょう。
枕の片側に丸めたタオルを挟んで高さに変化をつけると自然と横向き姿勢にさせることができますし、やわらかいクッションなどを旦那の背中や腰に挟むと、力をかけずに寝姿勢を変えさせることができますよ。
6寝室の空調を整える
寝室の空気が乾燥していると、上気道や鼻腔の粘膜が乾燥して炎症を起こしやすくなり、気道が狭くなっていびきがひどくなります。寝ている時には適度な湿度があったほうがいびきを緩和できるので、エアコンでの除湿を控えたり、加湿機能を使って空気に潤いを持たせて旦那のいびきを防ぎましょう。
7夫婦で口内の筋トレをする
いびきは舌を支える筋肉の低下が原因で起きますから、積極的に口内の筋肉を鍛えるトレーニングをするのも効果的です。女性に嬉しい小顔効果もありますので、夜寝る前に旦那さんを誘って、いびきを改善できる口内筋トレを習慣にしていびきを予防しましょう。
いびき改善!口内筋トレ
- 口の外に舌を出す
- 舌を唇に沿ってクルクルと回す
- 舌を鼻につくまで上に持ち上げる
- 大きく「あっかんべー」をする
- 口を大きく開けて、次にすぼめる
- 口の端を左右片方ずつ吊り上げる
旦那のいびきを見逃さずに対処しましょう
旦那のいびきがあまりにひどいと、「もう一緒にはいられない!」と寝室を分けてしまいがちですが、これはあまりお勧めできません。旦那のいびきから目をそらしてしまうと、いびきの裏に隠れる病気を見逃して、取り返しのつかないことになってしまう可能性もありますので、できればいびきの改善に目を向けていきましょう。
いびきは良い睡眠がとれているかどうかのバロメーターであり、旦那の健康状態を図る手段にもなります。夫婦でお互いにいびきのチェックをして、いびきの改善をしながら健康的に一緒に生活ができるといいですね。