家庭内離婚の影響とその後に関する記事

【家庭内離婚】夫婦だけの問題では終わらない…影響とその後

【家庭内離婚】夫婦だけの問題では終わらない…影響とその後

家庭内離婚、夫婦が破たんしているにもかかわらず同居を続けるメリットとデメリット、その影響とその後に触れていきます。

マーミーTOP  >  夫婦・家族  >  【家庭内離婚】夫婦だけの問題では終わらない…影響とその後

【家庭内離婚】一緒に住み続ける理由と悪影響

結婚生活がうまくいかず離婚を考える、または離婚する夫婦は増えていますが、近年はすぐに離婚、別居という形をとる前に「家庭内離婚」という段階を踏む新しい夫婦の形が注目されています。

家庭内離婚とはどんな状況?その定義とは…

一切口を聞かない家庭内離婚の家庭

別名家庭内別居とも呼ばれますが、定義としては夫婦関係は破たんし修復のとっかかりすらない状態にも関わらす、離婚はせず一緒に暮らしている夫婦の事を言います。
最初のきっかけは夫婦の些細な夫婦喧嘩から口をきかない状態がつづき、だんだんご飯も別になり、部屋もどちらかは1階で生活、どちらかは2階で生活をして顔を合わせなくなる状態が続いていくのです。

家庭内離婚を選ぶメリット

睨み合う家庭内離婚の夫婦

離婚には時間、パワーが必要です。離婚しました、やっぱり戻りましたでは周囲にも迷惑をかけます。家庭内離婚を選ぶメリットは何でしょうか?

  • 冷却期間のために別居したい場合、新たに住まいを探すとなると費用や時間がかかり、2重生活になり生活費がかかってしまう
  • 近所からはわからない、世間体は守れる
  • 子供の教育環境等の確保(離婚後子供と接する時間や教育費などの金銭面に影響が出る)
  • 専業主婦の場合、婚姻関係を続けている上は夫から生活費が支給される
  • 離婚するまでのパワーがない、決意ができない
  • 離婚話すらしたくない
  • そこまで嫌いじゃないから、ただの同居人としてなら暮らせる

家庭内離婚のデメリット

子供も気を使う激しい夫婦喧嘩

本当に離婚せず家庭内離婚を選ぶことで収入面や世間体、子供の生活環境を守れると考える人も多いでしょうが、実はこんなデメリットがあるんです。

子供への影響は大きい

夫婦を続けるかどうかの問題は夫婦以外の家族にも影響を及ぼす問題。家庭内離婚のメリットでは子供のために…と書きましたが、それは夫婦としては破たんしていても、家には一応お父さんもお母さんもいるということ、教育費の問題をカバーできるということのみです。家庭内離婚の最大のデメリットは子供への影響です。子供のためを思って離婚を避けたつもりでも、冷めきった両親のいる家庭で育って一番傷つくのは子供です。

子供はいろんなことをよく見ています。お父さんとお母さん、家にいるのにどうしてなにもしゃべらないんだろう、2人が顔を合わせるとなんて不機嫌なんだろうと家庭での不穏の雰囲気をすぐに察していくはずです。そのことで、子供が不安定になり、ストレスを感じるようになることも考えられますね。

子供にとって、家庭というのは安心できる場所でなければなりません。特に思春期を迎える頃となればなかなか言葉や態度には出しませんが、子供は自分の両親が仲よくいてくれるのが一番安心するのです。
もし子供のいる夫婦が家庭内離婚を選ぶことを決めたなら、よほどうまく子供の前で取り繕わなければならないでしょう。

ですが、一番良いのは子供にはそういった隠し事をせず、なぜお父さんとお母さんはこういう状況になっているのか、きちんと説明するべきです。子供としては多少なりともショックを受けるかもしれませんが、何もわからず夫婦のトラブルに巻き込んでしまうより、いっそのこときちんと説明した方がお子さんも徐々に理解できる部分がでてくるはずです。

その他に考えられるデメリット

また家庭内離婚の状況をずるずる引きずってしまうと、なかなかその状態を抜け出しづらくなります。いつかは結果を出さなければならない時期があるということを覚悟のうえで、家庭内離婚を続けていく必要はあります。また同じ家にいる以上はどうしても顔をあわせなければならない時が出てきます。嫌な相手の顔を見なくてはならないというのはとても苦痛なのではないでしょうか?

もし長い期間、家庭内離婚を続けてお互いが高齢になったとき、もしくは病気やけがなどして介護の問題がでてきたときどうするか、家事などの分担はどうするかなど細かいルールを決めていく必要もあります。

【家庭内離婚】夫婦のその後

毎日夫にイライラする家庭内離婚の家庭

元通り仲良し夫婦に戻れることも

こういったケースは深刻度が低い、関係が悪くなってしまう前に少し距離を置いてみようといった程度で、期間もあまり長期化していない場合だといえます。

家庭内離婚を続ける場合

お子さんが小さい場合、専業主婦のお母さんが離婚する前に仕事を見つけようとしても、保育園などの預け先など探すことが難しいので、子供が大きくなって自立できるまでは家庭内離婚のままでいようと考える人も多いです。先にも述べたように離婚をしてしまうと夫からは養育費が請求できますが、たとえ家庭内離婚であっても収入の多い方(専業主婦の場合は当然夫)から子供にかかるお金のほか、妻の生活費、娯楽費等妻にかかる費用も請求できます。また、世間体の気になる方、仕事にかかわってくると考える方は家庭内離婚を続けていく方もいるようです。

家庭内離婚の末、やはり離婚となる場合

同じ家で生活していても、心は離れてしまっているわけですからある程度の期間を経て離婚に至るケースが多いです。やはり、

  • 一緒に生活することが耐えられなくなった
  • 仕事などが見つかって、生活のめどがたった
  • 子供が自立した
  • 好きな人ができた

という理由から離婚という結末になります。
また、たとえ家庭内離婚をしている状況であっても婚姻関係は続けているわけです。その期間に、不貞行為があった場合、浮気を容認しているなどの事情がある場合は夫婦関係が破たんしているとみなされますが、容認されていない場合は慰謝料を請求される場合があります。好きな人ができたから離婚を決意するというのはそのためです。

自分たちだけの問題ではないということも頭にいれておいて

たとえ離婚はしていなくても、お子さんがいればもちろんのこと自分たちの両親、信頼できる友達がいれば家庭内離婚中であることを伝えておきましょう。結婚同様、離婚も自分たちだけの問題ではありません。もしかすると誰かに伝えることによって、よい解決方法が見つかるかもしれません。離婚ということでこそこそ隠しておきたいという気持ちもあるかもしれませんが、自分だけでなく、周りも傷つかないように、話し合っていく必要がありますね。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

おすすめの記事