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産後離婚で後悔しないために&女性が産後離婚したくなる理由

産後離婚で後悔しないために&女性が産後離婚したくなる理由

産後離婚で後悔しないために…。産後ウツや産後クライシス等の影響はありませんか?どのように気持ちをコントロールできるのか説明します。

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産後離婚で後悔する前に、知っておくべきホルモンバランス

妊娠中から産後にかけて、女性のホルモンバランスは大きく変化します。そのため、気持ちが安定せず、周りから見るとささいなことで大きく傷ついたり、感情がコントロールできずに爆発してしまったりすることもあるのです。
男性はそういった、女性の身体と気持ちの変化を分かっていません。一時の感情に任せて、思っていないことを言ってしまい、取り返しの付かない離婚となってしまう前に、少しでも感情をコントロールできるように、産後の女性に起きる感情の変化をチェックしておきましょう。

マタニティーブルーと産後うつ

海岸線を歩くマタニティブルーの女性

妊娠中に落ち込みやすくなる「マタニティーブルー」は、一般的には出産後すぐに始まり、2~3週間ほど経つと何事もなかったように悲しい気持ちが消えていきます。ですが、昨今問題になっている「産後うつ」は、マタニティーブルーが消える産後2~3週間後から始まって、数カ月から数年続くことがあります。期間が長いだけでなく、感情の落ち込み方が激しくなるのも特徴です。

産後うつになりやすい人と症状

産後も真面目な仕事態度で働く女性

何でも自分できちんとしたいと思う「完璧主義」の人ほど、産後うつになりやすいと言われています。体が思うように動かないのに家事や育児を完璧にしようとし、うまくいかないことがあると自分を責めて追い込んでしまうのです。

また、夫が育児や家事に非協力的であることや、頼れる人が側にいないこと、今まで外で働いていた人が出産によって全く異なる生活リズムになってしまったことなども、産後うつになりやすい状況と言えます。

おなかが空いているのに食べられない、眠たいのに眠れない、今まで興味があったことにも関心を抱けない、朝起きて身支度をするのも嫌だなどが、産後うつによく見られる症状です。無気力になったのではと思った場合は、症状がひどくならないうちに心療内科に受診するなどの行動が必要です。

産後離婚へと導く産後うつと産後クライシス

子どもという新たな家族が誕生することで、家族はより結束を増すのであれば良いのですが、常にそうとは限りません。夫婦によってはすぐに離婚の危機に直面することもありますし、長時間をかけて離婚への決意を固めることもあるのです。

産後うつと産後クライシスが産後離婚で後悔する原因?

産後鬱で離婚した後悔しかない女性

産後のうつ状態が引き金となって、夫婦間の関係が冷え込んで行くことがあります。また、産後うつにはならなくても、育児への協力体制などや考え方の違いから夫婦間の亀裂が大きくなることもあります。そのような産後に訪れる夫婦の危機を「産後クライシス」と呼ぶことがあります。

産後クライシスが克服できない場合は、産後離婚となることがあります。夫の協力が一番必要な産後において充分な精神的・身体的助けが得られないと感じた場合には、もう一緒に暮らしていけないと気持ちが高ぶり、産後離婚へとつながります

また、子どもが大きくなってから離婚する「熟年離婚」においても、よくよく考えてみると、産後に協力を得られなかったことが原因となっていることもあります。このように、産後離婚や熟年離婚を防ぐためにも、産後クライシスはしっかり克服しておかなくてはならない問題なのです。

産後離婚になりやすい夫の特徴

家事も子育ても手伝う気のない男性

実際に産後離婚をしたケースを見てみると、夫にいくつかの共通点があることが分かります。

産後離婚になりやすい夫

  • 仕事があるからと、育児や家事を手伝おうとしない
  • 妻の愚痴に対して、真剣にきかない
  • 育児や家事は簡単だと思っていることが態度に出ている
  • 接待や友人との会食など、外での用事が多い

育児や家事は外での仕事より簡単だと思っているようなら論外ですが、仕事を理由に手伝わないのも、初めての育児で疲れている妻にとっては納得できる話ではありません。一日中子どもの世話に追われる妻が愚痴をこぼしたときにちゃんと聞くのも、夫に求められる仕事のひとつです。ですが、話をいい加減に聞いたり、「暇で良いよね」などの見当違いの受け答えをしたりするなら、妻は「この人と一緒に生きていくのは難しい」と考えてしまいます。

そして、接待などの外での仕事は我慢はできても、休日に友だちと会うことや連夜の飲み会などは我慢ができないという妻も多いものです。妻の不満がたまらないためにも、息抜きをする時間を作ってあげたり、いつも労わりと感謝の言葉をかけたりすることが大切なのです。

もう我慢ができない!でも、産後離婚で後悔しないためには

産後の離婚で後悔しないために熟慮する女性

産後の離婚洗濯で後悔しないためにも、離婚したいという気持ちが高まった時にはどうすることができるでしょうか?

子育てが辛い時はストレートに夫に手助けをお願いする

赤ちゃんを抱っこするパパのイラスト

忙しく育児、家事に専念している新米ママさんを横目に、手伝いもせず、ゴロゴロしている夫に腹が立った事はありませんか。この時、決して怒らず優しい口調で、本当に困っているから手伝って欲しいという本心を伝えましょう。「疲れていて辛いの。少し子供の相手をお願いできない?」など素直に言葉に出し、夫に手助けを頼みましょう。

但し、夫へ手助けしてもらった事に感謝の言葉を忘れずにかけ、1人での子育てが辛い現実を言葉に出し、夫に理解してもらう事が大事です。初めての子育て、産後離婚の回避の為には、言葉のすれ違いを防ぐ努力が必要です

育児の辛さを分かってもらう為に夫のお休みに子供を預ける

育児で疲れているお父さん

育児になれるまでは、赤ちゃんにかかりっきりになってしまい、ママは自分の時間を取れない事を、夫は理解出来ないでいます。思い切って夫のお休みに、子供を預け育児を任せてみましょう。

育児に必要なおむつ、着替え、ミルク等を用意してあげて、買い物でも良いので、数時間外出してみて、たまにはママさんも一人の時間を過ごしてみましょう。ちょっとの時間でも育児から開放されると、心と体の余裕を取り戻すことができます。逆に、「子供と夫が心配になってストレス」ということも、あるかもしれませんけどね。

ママさんが帰ってきたら、子供の面倒を1人で見ていた夫は、きっと疲れてヘトヘトになっているはずです。そこで、感謝の言葉をかける事を忘れない様にすると、今後は夫も奥さんに、育児に対する感謝の言葉をかけてくれるようになるかもしれません。また、次も機嫌良く子供の世話をしてくれるかもしれませんよ。

夫の育児が完璧に出来無くてもそのまま受け入れる

掃除をしている夫のイラスト

自分が普通にやっている家事や育児を、夫にお願いした際に、完璧に出来なくてイライラした経験はありませんか?育児はもちろん、ほとんど家事をしたことがない夫なら、出来なくて当たり前です。本当に簡単に出来る事から、やり方を教えながら、お願いするよう心がけましょう。

育児と家事の合間に、夫の教育で大忙しになってしまいますが、夫にも育児や家のことをやってもらえるように、投資と思って少しずつでも教えていきましょう。人によっては、「家庭のことには手を出さないでもらいたい!」というママさんもおりますが、家族でのコミュニケーションが増え、夫にも子供への感心を持ってもらえるのでオススメです。

お母さんはお父さんの育児が上手に出来る様協力し、少しでも自分の時間が取れるようにし、ストレスを溜めないようにしましょう。

夫に対するストレスが発散できない時は実家へ子供と帰ってみる

子供を連れて実家に帰るお母さん

どうしても夫が理解してくれないと悩んでいる新米ママさんは、夫を残し子供と一緒に実家へ帰り、ストレス発散してみるのも一つの手段です。

毎日居て当然の夫と、一時的に距離を置き落ち着くことで、今まで気づかなかった夫の良い所や、悪い所が見えてくるものです。また、実家の両親も孫と遊べるし、面倒を見てもらえるから、少しは自分の自由な時間を過ごせて、一石三鳥ですよ。
実家へ帰ってリフレッシュ出来たら、家に戻って夫と子供との3人の生活を再開し、1人で寂しがっていた夫に優しくしてあげましょう。

夫婦の会話の時間を積極的にとる

産後のママと会話するパパのイラスト

産後離婚の回避に有効なのは、積極的にコミュニケーションを取ることです。ささやかな事でも良いので、夫婦間で会話するように続ける事が大事です。

お互い、家事や育児、仕事で疲れているので、無理に多く語る必要は無く、今日あった子供の事を話したり、たまには夫の仕事の愚痴を聞いてあげましょう。子供の話じゃなくても、お互いの趣味や好きなテレビなど、共通の話題でも何でも良いので、とにかく少しでも話をするようにすると良いですよ。あくまでも会話することが大事ですから、一方的に話すのは会話とは言えないので注意しましょう。

ママさんは特に赤ちゃんの相手ばかりで、大人の会話ができませんよね。夫は少しでも、ママのストレス解消の為に、会話を楽しむ時間を作りましょう。逆に夫は、仕事が忙しく帰ってくるのが遅い場合、子供の成長はママさんから聞くしかない人もいますよね。毎日一緒にいるママさんにとっては、ちょっとした変化でも、始めて見聞きする夫にとって、子供の成長はとても大きなことかもしれません。育児に感心を持ってもらうためにも、子供のちょっとした変化でも良いので、夫に教えてあげて下さい。

育児休暇を利用し夫に育児に参加してもらいママさんの負担を軽減する

会社は育児休業中、給料は無支給ですが、「育児休業給付金」として雇用保険より、給料の50パーセントが支給されます。育児休業期間は、基本的に子供が1歳に達するまでの間です。ただし、子供が1歳を超えても、休業が必要と認められる一定の場合には、子供が1歳6か月に達するまでと規定されています。もし会社に育児休暇制度が規定されていないとしても、要件を満たした社員が申し出た場合、会社は育児休業を拒否できないと、事業主の義務として規定されています。

(注1)

社会保険の免除、自治体の奨励金等が有り、年収が103万円以下になる場合、配偶者の扶養控除対象者とする事が出来ます。(育児休業給付金は、税法上は収入とみなされません)
育児休暇を所得する夫の割合は、平成26年で2.3%と、ほとんどの男性は育児休暇を取れていないのが現状です。

(注2)

育児休暇を検討中の男性は、休んだ場合のメリットやデメリットをしっかりと考えた上で、会社に相談するようにしましょう。男性が育児休暇を取る目的は、大前提として「夫婦での育児」ですが、それはママさんの負担を減らすと共に、フルタイムで自分の子供の成長を見守りつつ、育児に参加できるという、大きなメリットでもあります。小さな赤ちゃんの面倒を見ることは、保育士さんや看護師さんじゃない限り、一生のうちに何度もある訳ではありません。せっかくの機会を逃すのは、勿体無いんじゃないでしょうか。

共働きの場合ですと、育児休暇は夫婦で同じ時期に所得出来るし、ずらしてとることも可能です。夫婦でシッカリと相談して、ベストなタイミングで育児休暇をとるようにしましょう。

夫は直ぐには「パパ」へ変われない事を理解し自覚を持ってもらう

赤ちゃんを見つめるお父さん

女性は産後すぐに、自分がママになったということを自覚できます。しかし、男性は初めてわが子を抱いた時から、パパへと変わろうと努力が始まります。

子供が生まれママとなって、今までに経験した事が無い忙しさで、自分の時間が一切取れず、朝から晩まで立ちっぱなし、夜も赤ちゃんが泣くので、寝れない日々が続きますよね。そんなママさんの辛そうにしている様子を見て、手を借そうと思っても、何をしたら良いか分らないのが夫です。ママさんは夫のことを大きな子供と思う位の気持ちで接し、どんどんしてほしい事を伝えるようにしましょう。

パパである自覚を持たせるためにも、夫へ積極的に、育児に参加するよう促してあげましょう。沐浴から始まり、おむつ交換、ミルクなど沢山出来る事が有ります。始めはぎこちない動きですが、慣れてくると何とかなります。パパに完璧な対応を望まない事がママさんの心の平穏を保つ秘訣です。

夫は積極的に育時参加する事により、パパになる為の体験を積み、同時にママさんの苦労も理解でき、育児を通じたコミュニケーションを夫婦間で取れるようになります。

イライラがひどい時は産後うつを疑ってカウンセラーに相談する

年々、うつと診断される人が増えていますが、同様に産後うつにかかる女性も増えています。4ヶ月検診にて行われてた保健所の調査では、地域によっては11%を超えるママさんに、産後うつの疑いがあるという結果も出ています。(注3)

産後うつの原因は様々ありますが、主に

  • 出産に伴うホルモンバランスの崩れ
  • 育児に伴う身体的な疲れ
  • 子供を育てることへの責任感

などがあり、近くに親族や相談できる人がいないと、孤独感などの含め、ストレスにより産後鬱を発症しやすいとされています。

慣れない子育てにより、肉体的にも精神的にも疲れた状態で、思い通りにいうことを聞いてくれない子供と、子育てに協力してくれない夫がいると、孤独感が増してストレスが溜まってしまうのはしょうがないですよね。

育児で疲れたママのイラスト

「私は大丈夫!」と思っている人でも、いつ突然発症するのか分からないのが鬱病です。
1人で頑張ろうとしてしまう人が、うつになりやすいという傾向がありますから、まずは相談できる相手を見つけることが大事です。最も身近にいる夫はもちろん、親でもママ友でも誰でも良いと思います。話をして問題を解決出来なかったとしても、「誰かに話した」ということが大事だからです。

鬱病は、今では珍しい病気ではありません。病院に行くのが恥ずかしいと思って放置していると、どんどん症状が重くなってしまいます。自分ではどうしようもないイライラが子供に向かうと、ひどい場合には虐待や、ネグレクトという最悪の結果に繋がる可能性もあります。

病院で軽いカウンセリングを受けるだけでも、スッキリする人がいるそうです。何かイライラすることが多いなと思う人は、「風邪で診察を受ける」程度の感覚で、病院を受診してみてはいかがでしょうか。

ホルモンバランスお乱れや育児ストレスを理解して2年を目安に我慢してみる

入園式に出る親子のイラスト

ただでさえ、ホモンバランスの乱れから落ち込みがちな時期に、夫の無理解や無神経な態度が続くと、産後離婚という結論に達してしまうママさんが多いというのは否めません。
それは夫目線でも言えることで、出産前の奥さんと同じように、育児で手一杯のママさんに接してはダメですよね。夫は、ママさんがたまには「イライラしたり情緒不安定になる」ということを理解し、子育てや家事を手伝ったり、ママさんのストレス発散のために、気分転換させてあげるようにしましょう。

子供が大きくなって幼稚園に行く頃になると、育児の負担が少なくなるだけでなく、子供との生活リズムにも慣れてきますので、夫の無理解や無神経な態度にもイライラしにくくなります。まずは2年、我慢してみましょう。

10子どものことを先に考える

産後直後に離婚したくなる理由も様々ですが、子どもがいる場合の離婚は総じて離婚の際は自分たちだけの感情ではなく子どものことも考えるべきです。子どものために全てを我慢するのではなく、子どもの為にベストを選択する意識が必要です。

また、離婚原因がDV等でない場合、特に子どものいる離婚では、離婚後の生活についても考慮、準備をしながら進めたいところ。子どもの幸せを考えたとき離婚を思いとどまれるようなら、今は離婚を選択せず少し様子を見るつもりで過ごしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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