すぐキレる旦那とは離婚すべき?夫をコントロールする操縦術5つ
今の日本では、昔のように親が結婚相手を決めることはなく、お見合い結婚であっても、十分な交際期間を経てお互いの人柄を理解したうえで結婚するのが一般的です。つまり、結婚相手は自分で選んだ人生のパートナーですよね。
ところが、相手の性格の全てを結婚前に把握できるわけではなく、結婚して初めて一緒に生活することでわかる一面もあります。「結婚生活はなかなか思い通りにいかないな」と感じるのは、既婚者の多くが経験することかもしれません。その代表的な一例が、すぐに感情的になり、感情のコントロールが難しくなるという側面です。
そこで今回は、すぐに感情的になる旦那様の心理、お子様への影響、感情的な旦那様との離婚について考えるポイント、そして穏やかに暮らすための夫操縦術をご紹介します。また、すぐに感情的になる背景に病気が潜んでいる可能性についても触れていきます。
すぐキレる旦那の心理
すぐに感情的になる、感情の起伏が激しい旦那様との生活は、精神的に大きな負担がかかりますよね。しかし、なぜ感情を爆発させるのか、どんなきっかけでキレやすいのかといった旦那様の心理やパターンを理解しておくと、その行動を予測し、未然に状況を防ぎやすくなるなど、少し生活が楽になるかもしれません。普段の様子や感情的になる時の様子から、旦那様の心理状態を探っていきましょう。
1理想を叶えたい
すぐに感情的になる旦那様が、家事のやり方や育児の方針など、妻とのちょっとした意見の食い違いに突然怒りを爆発させる場合、その男性は非常に理想が高い傾向があります。
彼らは明確なビジョンを持っているため、些細なことを妥協したり、目標を下げたりすることが難しいと感じることがあります。そのため、自分の意見を押し通そうという心理が働き、相手を怒鳴りつけてしまうという形で感情的になってしまうのです。
2自分を守りたい
それまで夫婦で楽しく会話をしていたのに、ちょっとした冗談に突然キレてしまう旦那様であれば、その男性は真面目な性格である可能性があります。
真面目で融通の利かないタイプの男性は、正義感が強く、いい加減なことを嫌う傾向があります。周囲から「融通が利かない人」と見られたり、軽く扱われたりすることに対して、自分を守ろうという心理が働いて攻撃的な言動をしてしまったり、瞬時にストレスを発散しようとして大声を出してしまったりすることがあるのです。
3相手を信じられない
日頃はおとなしそうな人なのに、問題が起こると自分の非を認めず、すぐに感情的になるタイプの旦那様の場合、自分も相手も信じられないという心理にかられ、ストレスをためやすい人であることが多いです。
他人を信頼することができず、問題が起きると周囲の意見を疑いなく受け入れる傾向があり、当事者の話を聞かずに相手を一方的に責めてしまうこともあります。責任転嫁する心理が強いため、自分の行動を振り返ることができず、現状を正しく理解できないでいるのかもしれません。
4家族だから許してもらえる
職場の同僚や近所の人たちには穏やかに接しているのに、妻や家族に対してだけすぐに感情的になる旦那様であれば、その男性はただ単に家族に甘えているだけなのかもしれません。「家族だから、多少横暴になっても許してもらえる」という心理が働いて、すぐにキレてしまうのでしょう。
また、幸せな家庭を築くという結婚した目的を見失っていたり、家族のあり方について誤った認識を持っていたりする人もいます。「自分は家族が共に成長できるように注意しているのに、家族はちっとも理解しない」などと、自分は正しいという心理が働いて、他人にはできない言動をとっていることもあります。
すぐキレる旦那が及ぼす子供への悪影響
すぐに感情的になる旦那様との家庭生活では、些細なことでも揉め事が起きやすくなるため、奥様の心に多大な負担がかかりますよね。お子様がいる場合には、その悪影響も心配になるでしょう。
両親が言い争う姿だけでなく、突然の大声、物を壊すといった暴力的なシーンは、お子様を怯えさせ、家族の生活に不安を抱かせます。これにより、お子様の健全な心身の発達を妨げたり、心理的なトラウマを与えてしまったりする可能性が高くなります。
お子様に与える影響はそれだけではありません。
両親の不和を見て育ったお子様は、自分の気持ちや感情を表現できずに一人で抱え込むことが習慣になってしまいやすいです。
周囲の人とのコミュニケーションが苦手になってしまったり、将来的にパートナーを見つけて結婚したいという意欲が持てない大人になってしまったりすることも少なくありません。お子様の将来を守るためにも、感情的になりやすい旦那様の性格には、適切な対処をしていく必要がありますね。
すぐキレる旦那とは離婚すべき?
すぐに感情的になる旦那様との生活は、いつ騒ぎが起きるのか予測がつかず、奥様は落ち着くことができません。そうなると心も体も疲れ切ってしまい、「もう、いっそ離婚したい」と考えるようになってしまいやすいのですが、行動を起こす前に、少し冷静になってみましょう。
「結婚生活は予想と違って苦しく、これ以上は心も体も持たない!」というほど追い詰められていないのであれば、関係回復のチャンスは残されています。
結婚生活が上手くいっていなくても、旦那様は何か魅力的な部分があって結婚を決めた相手ですよね。旦那様を感情的にさせている原因や、どんな時に怒りを爆発させやすいのかといったパターンを理解することで、騒ぎを回避できる可能性があります。もう一度、旦那様の人となりを冷静に見つめ直してみてはいかがでしょうか。
病気になって初めて
私たち夫婦は、今結婚23年目で子供も二人いますが、子供たちは成人して家を出たため、今は旦那と二人で暮らしています。
旦那は結婚前から感情的になりやすく、職場でも「瞬間湯沸かし器」なんてあだ名をつけられていました。家でも何かと私や子供を怒鳴るなどして、一時期は本気で離婚も考えていたのですが、結局は子供が成人するまでと、我慢をしてきました。
ところが、5年前に突然旦那が脳梗塞で倒れてからは、旦那の態度が大きく変わりました。入院中に食事も着替えも私に頼らなくてはいけなくなり、「こんなに尽くしてくれるのに、これじゃあ、嫌われて当然だよな」と、今まで横暴だったことを謝ってくれました。
旦那のご両親はどちらかというとお義母さんが強く、旦那はそういった両親の姿をみて、「妻になめられてはいけない」なんて思って高圧的に出ていたようですが、今では家庭で感情的になるようなことはありませんし、職場でも瞬間湯沸かし器というあだ名は返上したようです。
病気になるまで態度を変えられなかったのは残念ですが、今ではとても良い関係なので、あの時離婚しなくてよかったと思いますし、もっと早く旦那とちゃんと話しておけばよかったなと思います。
すぐキレる旦那をコントロール!夫操縦術5
すぐに感情的になる旦那様との生活にはさまざまな問題が立ちふさがりますが、旦那様がキレる原因や心情を理解して対応していくことで、その激情的な部分をコントロールすることは可能です。感情的な態度の裏側には、あなたが結婚前に惹かれた魅力的な姿が隠れているはずですから、奥様の方から手を差し伸べて、旦那様を穏やかな方向へ操縦していきましょう。
1一緒になって感情的にならない
旦那様がすぐに感情的になる性格だと、なかなか自分の意見を認めてもらえなかったり、理不尽な思いをしてしまったりするため、奥様自身もイライラしてしまいがちですよね。しかし、感情的な旦那様に対して奥様が感情的になって対応するのは好ましくありません。火に油を注ぐだけになってしまいます。
逆に、奥様が旦那様の激情的な振る舞いに同調せずに冷静に対処すれば、旦那様も少し冷静になってまともに話しができるようになります。旦那様と話をする時は落ち着いて話し、怒りを爆発させてしまっても冷静さを失わないようにしましょう。
2夫の個性として認めてあげる
優しい人、怒りっぽい人など、人の性格は一人一人違いますが、個人の性格は生まれ育った環境や人生の中で培ってきたものです。そういった自分自身のルーツを否定されることはつらいものなので、妻が「すぐにキレる性格を治して!」と夫を突き放してしまえば、夫の感情的な態度がエスカレートしてしまうかもしれません。
すぐに感情的になる旦那様に対しては、妻が気持ちに余裕を持つように心掛け、キレやすい面も夫の個性の一つだと認めることで、旦那様の心を解きほぐしていく姿勢が大切です。
3自分のペースを保つ
旦那様がすぐに感情的になるということは、自分で会話をリードしていきたいという表れでもあります。怒った態度を見て妻が黙ることや折れることを期待しているだけなので、妻はできるだけ自分のペースを保って、旦那様の調子を乱し、感情的になっても妻に対しては何の効果もないということに気づいてもらいましょう。
「感情的になっても状況は変わらない」ということがわかれば、旦那様のすぐに感情的になる態度も日増しに変わってくるはずです。
4対等な関係を築く
すぐに感情的になる旦那様と生活を続けていると、「夫をキレさせないように気をつけよう」と妻が我慢をしてしまったり、旦那様の顔色をうかがってビクビクしてしまったりしがちですよね。ですが、この態度は旦那様の感情的な行動をエスカレートさせるだけです。旦那様が感情的になることを煽る必要はありませんが、話すときは自分自身を弱い立場に追い込まず、冷静に毅然とした態度を心掛けましょう。
旦那様が愛する家族の心も顧みずに自分の好き勝手にしていて、妻がそれを許してしまっているという関係では、夫婦はいつまでたっても対等に話し合うことができません。すぐに感情的になる旦那様を操縦していくためには、夫婦の関係性を見直し、二人で無理なく長く続けられる円満な関係を築いていくことが重要です。
5キレるパターンを避ける
すぐに感情的になる旦那様には、キレやすいパターンがあることが多いのですが、あなたはそのパターンに気づいていますか?キレやすい人への対応で良くないのは、キレさせるパターンを繰り返すことです。旦那様側にしてみれば「あっちだっていつもキレさせることをする」と、次第に感情的になることへの抵抗がなくなってしまいます。
すぐに感情的になる旦那様を上手に操縦するためには、旦那様がこれまでキレてきた経緯やキレた時の発言を整理し、同じパターンを避けるようにしてみましょう。すると、感情的になる回数が次第に減り、家庭内の雰囲気も穏やかになって、旦那様が感情を爆発させることへの抵抗を持ちやすくなりますよ。
発言前に準備をしています
旦那は消防隊員で、男らしくて頼りになるのに優しくまじめな人なので、付き合って1年で迷わず結婚しました。ところが、結婚生活を続けるうちにすぐに感情的になる旦那だと分かり、特に子供たちが小さい頃はいくらしつけのためとはいえ、キレまくる旦那との離婚も真剣に考えました。
けれど、結婚生活を長く続けるうちに、旦那がキレるパターンが分かるようになったのです。旦那はあまりキャパが広い人ではないため常に余裕がなく、家庭内で問題が起きたり、中途半端な状態で相談したりすると、すぐ感情的になるのです。
パターンが分かって以来、子供たちの進学や引越しの問題など、相談しなければいけないことに対しては、事前に充分下調べをし、仕事に余裕のある時期や休みを狙って話すようにしています。そのため、最近は私や子供がうっかり問題を話してしまわない限り、すぐ感情的になることはなくなりました。
すぐキレる旦那は病気?
穏やかな結婚生活を望まない女性はいませんが、結婚後に旦那様が激情型で、些細なことでもすぐに感情的になるとわかると、結婚生活自体に不安を感じて「旦那がすぐキレるのは病気が原因?」と考えてしまう人もいるでしょう。確かに、感情的になる原因や旦那様の言動が一般的には耐え難いものである場合には、パーソナリティ障害などの精神疾患によるモラルハラスメントの可能性も考えられます。
他にも、「最近すぐ感情的になるようになった」とか、「歳と共にすぐキレるようになった」など、突然の性格の変化が見られる場合には、更年期障害に苦しんでいる可能性や、家庭や会社の人間関係などで問題を抱えているために、うつ病などの精神疾患を発症している可能性も否定できません。
こういったケースでは医師の治療が必要になりますが、感情的になりやすい性格は個性とみなされることも多いため、素人が安易に病気と決めつけるのではなく、専門的な判断を仰ぐ必要があります。
まずは、食生活の中でビタミンやミネラル、ブドウ糖などの栄養が不足していると、脳神経が正常に働かなくなって感情的になりやすくなることもあるため、家族の食生活や生活リズムなどを見直し、旦那様の様子全般をしっかり観察していきましょう。病気の可能性を感じた場合は、専門医への相談を検討してくださいね。