ダンボールハウスの作り方と遊び方~子供の秘密基地を安全に手作りする方法
ダンボールハウスは、子供のあこがれの秘密基地です。しかし、「かさばるし難しそう」という理由で、手作りをあきらめていませんか?
簡単なものであれば、程よい大きめのダンボールが1~2個あれば、自宅でダンボールハウスが作れてしまいます。特に折りたたみ式のものであれば、遊ばないときは畳んで収納することも可能です。
こちらでは、手軽なダンボールを使った遊び方、オープン型と折りたたみ式のダンボールハウスの材料と作り方、手作りダンボールハウスのアレンジ方法や遊び方をご紹介します。
子供と一緒に、簡単なダンボールハウス作りにチャレンジしてみましょう!
ダンボールの中は楽しい遊びの空間!準備と安全のポイント
ダンボールハウスのような本格的なものでなくても、子供はダンボールを使って簡単な自分だけのスペースを作るのが好きです。自分の周りを囲ってあるだけのシンプルなスペースでも、意外と喜んで遊びます。
例えば、リンゴ箱のような丈夫なダンボールをもらってきたら、その中にクッションやブランケットを入れましょう。それだけで子供にとっては楽しい遊具になります。
子供が思いっきり遊べるようにするには、壊れても惜しげなく使えるダンボールがおすすめです。ダンボール1つで次のように色々な遊び方ができるので試してみてください。
- ぬいぐるみや人形と一緒に入ってお風呂やベッドに
- 外側に厚紙や折り紙、色付きのガムテープを貼って、消防車や車に
- 紐を付けて子供を乗せたら車ごっこに、又はお気に入りの玩具を入れて移動するおもちゃ箱に
飾り付けとダンボールの扱いに要注意!
1歳前後の赤ちゃんが遊ぶ場合、ダンボールに施した飾り付けなどをはがしてしまうことがあります。はがした飾りやテープを口に入れてしまう危険性もあるため、赤ちゃんには飾り付けのないシンプルなもので遊ばせるか、ママがしっかり見守るように注意が必要です。
また、ダンボールは軽いため、子供が押したり乗ったりすると倒れてしまう危険性があります。怪我を防ぐためにも、取り扱いには充分に注意しましょう。
簡単!オープン型のダンボールハウスの作り方
周りをコの字型に囲っただけのオープン型ダンボールハウスは、大きいダンボールで作れば中にイスを置いて電車ごっこもできます。屋根がなく明るい点が気に入っているのか、我が家ではオープン型ダンボールハウスのほうが好まれています。
折りたたむことはできませんが、コの字型になっているので、窓がある方を壁側に向けて部屋の端におけば、あまり邪魔になりません。
今回使用したダンボールのサイズは横77cm×縦46cm×奥行38cmです。できるだけ丈夫で、横幅は55cm以上あった方が遊びやすいので、電気屋さんや大型スーパーなどで家電などの大きめの箱をもらって試してみましょう。
オープン型ダンボールハウスの材料
- 丈夫で大きいダンボール 1つ
- ガムテープ
- カッター
- ハサミ
- 厚紙や折り紙、カレンダーの裏紙、お花紙で作ったお花等(飾り付け用)
- 両面テープ(又はノリやボンド)
オープン型ダンボールハウスの作り方
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ダンボールの広い方の側面(正面にする面)の下(底から0.6~1cm程上の位置)を片方、カッターで切れ込みを入れます。同じ面の真ん中に上から先ほど切った部分まで切れ込みを入れ、切った面を観音扉のように開きます。上の折り曲げる部分をガムテープで貼り、つなげましょう。子供が触りそうな切り口の部分は、必ずガムテープで保護してください。 -
反対側の広い側面(背面)に窓を作ります。「エ」の字の形に切れ込みを入れて両開きの窓にしました。
窓は好きな大きさで構いませんが、あまり大きいとダンボールの強度が落ちて壊れやすいので注意しましょう。窓の切り口もガムテープで保護してください。 -
窓の下にガムテープを貼って保護します。また、窓の扉部分に開く部分より一回り大きく切った紙を両面テープで貼り付けます。貼り付けるときは窓に合わせてしっかり折り目を付けると綺麗です。紙を貼るのが面倒な場合は、切り口にガムテープを貼って保護するだけでも大丈夫です。 -
飾り付けをします。今回はダンボールに書かれた文字を隠すように、ペーパーフラワーを貼りました。ペーパーフラワーは壁にピタッとつけて置けないことや、赤ちゃんにはすぐにはがされる可能性があるため、貼る場所や子供の年齢に注意して飾り付けをしましょう。 -
オープン型ダンボールハウスの完成です。ハウスの大きさも切り開いた部分を折り曲げて小さいサイズにするなど調節ができます。また、折り曲げた部分をドアの代わりにすることもできるので、使いやすいようにアレンジしてみましょう。
収納楽々!折りたたみ式ダンボールハウスの作り方
三角屋根が可愛い折りたたみ式のダンボールハウスです。使わないときは、平らに折りたたんで収納しておけます。
今回は、サイズが横50cm×縦47cm×奥行35cmのダンボールを2つ使用しました。横幅があまり広いと三角屋根を作る際に長さが足りなくなってしまったり、丈夫な屋根を作れなくなったりするため、横幅が広いときは狭い方の側面を前にして縦長のダンボールハウスを作ると良いでしょう。
折りたたみ式ダンボールハウスの材料
- ダンボール(できれば同じサイズのもの)2つ
- ガムテープ
- 定規
- ハサミ
- カッター
折りたたみ式ダンボールハウスの作り方
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箱の入り口になる面として、底から0.5~1cm上を切ります。扉を付ける場合は、右上の図のように扉の部分を残して赤線のように切ります。反対側(後ろ)の面の上部分も切り取ります。切り口は必ずガムテープで保護してください。 -
後ろの面の下にカッターで底から1cmくらい上に切れ込みを入れます。真ん中に外側に折れるように折り筋をつけます。 -
箱の底の面の真ん中に内側に折れるように定規を使って折り筋を付けます。後ろの面は外側へ、底の面は内側に折れるように折りたたみます。 -
屋根を作る為、もう一つの箱の星印の側面を切り取ります。矢印の方向(縦)にダンボールの目がありますが、この目が横向きだと屋根が折れやすいので、必ず目が縦向きになるように切り出すことが、丈夫な屋根を作るポイントです。 -
屋根用のダンボールを本体にガムテープで貼り付けます。どのように貼るか分かりやすいように図は箱を開いた状態で表示していますが、貼り付けるときは本体をたたんだ状態で外側を貼ってから、開いた状態にして内側を貼ったほうが折りたたみやすくなります。 -
最後にダンボールの切り口にガムテープを貼ったり、切り口を覆うように厚紙などで飾り付けをしたりして完成です。
完成したダンボールハウスの中にクッションを置いて、細長い布を屋根にかけてペーパーフラワーで飾り付けをしてみました。屋根があるので大きな布をすっぽりかぶせると、テントのようにもなりますから、自由にアレンジして楽しんでみましょう。
手作りダンボールハウスのアレンジ方法と遊び方
2種類のダンボールハウスの作り方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
完成したダンボールハウスはそのままでも良いですが、子供の好みに合わせてアレンジして楽しむこともできます。紙でできているのでのりやボンド、シールを貼ったり、切ったりと加工も簡単です。子供も一緒に飾り付けすれば、より愛着がわきます。
ここで、オープンタイプのダンボールハウスを例にして男女別のアレンジと遊び方を見ていきましょう。
男の子に人気の秘密基地アレンジ
ミニカーが好きならミニカーが通れるような小さなドアを下の方に開けても良いですし、覗き穴を開けて底にトイレットペーパーの芯を差し込み望遠鏡風の仕掛けを作ると楽しめます。
冒険好きな男の子なら、壁は全面か文字などの部分を隠すように一部レンガ調のインテリアシートを貼り、上を凸凹に切って、旗をさせばお城や砦(とりで)のようになります。
女の子に人気のおしゃれなアレンジ
お店屋さんごっこが好きな場合は、壁に厚紙を貼って、下の方にレンガ模様のインテリアシートを貼り、上に折り紙を縦半分に切って下を丸くしたものを沢山貼り付けます。
最後に看板をつけると、よりお店屋さんらしくなるでしょう。
ダンボールハウスは程よくプライベートスペースのような感覚を楽しむことができ、親も子供の様子が見えるので安心です。赤ちゃんの場合は、窓を利用して「いない、いない、ばあ」をしたり、赤ちゃんのプレイスペースの簡単な囲いにしたりできます。
壁の部分を本格的な見た目にしたいなら、インテリアシート(カッティングシート)を使うと良いでしょう。レンガ調や木目調など色々な柄があり、裏面がシールになっているので貼るのが簡単です。100円ショップのDIYコーナーなどでも買うことができ、色や柄などのバリエーションも豊富ですので、好みのものを探してみてください。
ダンボールハウスでもぐらたたき風遊びを楽しむ
最後に、ごっこ遊びとは少し違う「もぐらたたき」風の遊び方をご紹介します。
ダンボールの側面に穴をいくつか開け、ラップの芯に靴下をかぶせて履き口を輪ゴムか紐で縛ります。白い丸いシールか丸く切った厚紙に黒目を描いたものを2つ作って頭に付けてヘビっぽいものを作ります。大人が中に入って穴からヘビっぽいものを出して、それを子供が叩いて遊びます。子供の年齢に合わせて、穴の数を増やし難易度を上げてみましょう。