フラッシュカードの効果と弊害に関する記事

『フラュシュカードとは?効果を上げるやり方や作り方』

フラッシュカードの効果と弊害、あなたはどっちを選ぶ?熱中し過ぎるママやパパは、要注意ですよ。

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フラュシュカードはやり方次第で弊害あり!幼児への効果と作り方

幼児のフラッシュカードに興味があるパパやママは多いですよね。「子供の可能性をできるだけ広げてあげたい」というのは、多くの親が持つ願いではないでしょうか?ところが、フラッシュカードの間違った使い方で、恐ろしい弊害も指摘されているのです。

今回は、幼稚園や幼児教室などで取り入れられることも多いフラッシュカードについて、効果と弊害、効果を上げるやり方や手作りする方法、おすすめアプリ、100均で手に入るフラッシュカードなど、フラッシュカードを利用したいパパやママにとって、知っておきたい情報について詳しくお伝えします。

そもそもフラッシュカードとは?

フラッシュカードとは、早期教育に用いられる代表的な教材のひとつで、絵・文字・数字が描かれた沢山のカードを短時間に早いスピードで見せることにより、右脳を刺激し、感覚的に覚えさせようとする教材です。1枚1秒程度でどんどんめくってしまうため左脳はついていけず、視覚的に情報が脳に送り込まれます。最近では手軽なアプリもあるため、幼児教室に取り入れられるだけでなく、パパやママがスマホやPCで学習させることも増えていますね。

フラッシュカードに使われる題材は、動物・食べ物・ひらがな・カタカナ・アルファベット・時計など色々あります。年齢が上がってくると、漢字や部首なども題材として使われます。フラッシュカードを選ぶ際は、子供の発達にあったものを選ぶことが大切です。

幼児へのフラッシュカードの弊害

幼児へのフラッシュカードや早期教育には、効果だけでなく弊害も指摘されています。フラッシュカードは手軽に行うことができますが、その反面使用を検討中の親は、これらの弊害を理解しておく必要があります。

フラッシュカードの弊害

  • 子供の自主性が育たない
  • 子供の想像力が育たない
  • キレやすい子供になりやすい
  • 独り言を言う・奇声を発する
  • 自傷行為がみられる(頭を壁に打ち付けるなど)
  • 子供の思考力が育たない
  • 協調性のない子供に育つ可能性がある
  • 親子の関係を悪化させる可能性がある
  • 恐怖心の強い子供に育つ

人間の脳は、通常左脳を中心といて活動しています。ところが3歳までは、まだ言葉も流暢に話せませんよね。0歳~3歳頃までの脳は、右脳優位で働いているのです。そのため「3歳までは右脳を刺激するような働きかけをしてあげるとよい」と言われています。つまり、言葉で説明するより絵や写真、実物を見せる方が、理解が早いのです。

右脳が優位に働く0~3歳までの乳幼児の特徴を利用し、子供の脳が未熟なうちに多くの情報をインプットすることで、「1歳でひらがなが読める」「2歳のお誕生日に犬はDog(ドーッグ)と言えた」など、驚くべき効果が目に見えるフラッシュカード。親は喜び「うちの子天才!」と、のめり込んでしまいがちなのですが、こうした親の行動が弊害を招いてしまいかねないのです。

また、幼児教室に通った経験のあるお子さんの場合、親が自宅でフラッシュカードを行ったわけではないのに、弊害が現れた人もいます。これらは、「成長した時に使用すべき脳の領域まで使用してしまうことが原因ではないか」と懸念する声も聞かれます

きら
38歳

フラッシュカードの弊害だと思っています

うちの息子はとても不安感の強い子供です。結婚後夫の転勤について知らない土地に行き、すぐに妊娠したため、周囲にはお友達が少なく、息子が小さい頃は近所のお散歩以外に人との触れ合いもありませんでした。そのため、家で絵本を読んであげたり、フラッシュカードを行ったりして遊んでいました。息子は知的好奇心が強い子で、フラッシュカードやタングラム、カルタなどの知育玩具を、自分からせがんで行うようになり、親も喜んで「次はこれやってみる?」といろんな種類のフラッシュカードをやらせました。そして、お友達に進められて1学年上のこどもちゃれんじを与え、幼児教室へも通わせました。

ところが入園後とても不安感が強く、園ではお友達と遊ぼうとしなかったり、「イヤ」と言えずに周りの子がする悪いことをただコピーして繰り返したり、みんなは歌を歌っているのに、息子一人で大好きな折り紙をしたりと、気になる行動が目立つようになりました。園もいろいろと配慮はしてくれましたが、しつけに厳しいところだったのが合わなかったのか、帰宅後は2時間玄関先でかんしゃくをおこすこともありました。そのため発達障害を疑い、園にも相談しましたが「そうではない」と言われました。入学後もやはり不安感が強く、近所のお友達の隣に自分の椅子を持って行き、ぴったりくっついて座っていたそうです。主人は優しく怒鳴ることがない人ですし、ずっと添い寝で育てているので、何が原因か色々考え、今はフラッシュカードや早期教育の弊害だと思っています。

親がフラッシュカードに熱中するあまり、親子だけの世界に閉じこもってしまい、子供の協調性やコミュニケーション能力の芽を摘んでしまう恐れもあります。くれぐれもやり過ぎには注意し、子供中心の生活になり過ぎないように、ママも人付き合いを楽しむ機会を増やしましょうね!

効果を最大限に引き出す方法

フラッシュカードには、弊害だけでなく子供にとって良い効果も沢山あります。その効果を最大限に引き出すには、弊害をしっかりと理解し、子供への一方的な押し付けにならないようにすることが重要です。楽しいという経験は、脳の働きを活性化させますので、楽しく行うことはとても大切ですよ。

フラッシュカードの効果

  • 右脳の働きを活性化させる
  • 多くの情報(語彙)を得ることができる
  • 絵と言葉を関連付けて覚えることができる

フラッシュカードは、大量の知識を機械的にインプットする学習方法です。そのため、それが何であるかを子供は体得していません。例えば、犬の絵をみて「いぬ」という文字を暗記しても、犬の大きさ、温かさ、匂い、泣き声、特徴などは理解できません。つまり、情報としてインプットするのみで、実体がつかめないのです。通常であれば、「犬って温かい」「かわいい」「こんな匂いなんだ…」と見て、触って、匂いを感じて…と、全身で刺激を受けて犬のイメージを獲得しますよね。

また、フラッシュカードだけの一方的な記憶だと、時間の経過とともに情報を忘れやすく、実際に体験する方が記憶を忘れにくいとも考えられています。「百聞は一見に如かず」なのです。フラッシュカードで得た知識を無駄にしないためには、実際にそのもの(動物・食べ物など)を見たり、触れたりして子供に体験させあげることが大切です。知育教育だけでなく、情操教育も大切なのですね。

ですから、幼児の能力を伸ばしてあげるためには、フラッシュカードなどの知育に偏らず、外遊び、お友達とのふれあい、お家遊び、お手伝い、ペットの世話など、様々な経験を積めるチャンスを増やし、入学後に楽しく学習するために必要な知的好奇心を育んであげることがとても大切です!また、フラッシュカードと経験とのバランスも大切ですね。

フラッシュカードのやり方

次に、フラッシュカードのやり方をご説明します。幼児教室などに通うと高額なお月謝がかかりますが、自宅でもフラッカードを子供にさせることはできます。フラッシュカードは早いスピードでカードをめくっていくことで効果が高まると言われていて、初めのうちはカードを早くめくる動作が大変ですが、毎日行うので次第にパパ・ママも慣れてくるでしょう。

フラッシュカードをやる時の注意点

フラッシュカードは、できるだけ毎日同じ時間帯に行いましょう。子供の気が散らないように、部屋のおもちゃは片付け、テレビも消して集中できる環境を作ってから行ってくださいね。

また、子供がカードを見なかったからといって、「こっちだよ~」など声をかけて見せようとしたり、後ろに回して繰り返し見せたりせず、1回限りにしましょう。そうすることで、「今きちんと見ておかないと、もう見られない」ということを理解し、早いスピードでカードがめくられることもあり、次第に集中力が高まっていきます。

フラッシュカードのやり方

フラッシュカードは子供の年齢やカードの種類によって、子供が好まないこともあるでしょう。そのような場合、むりに行っても効果はありませんし、逆に嫌いになってしまうこともありますので、無理強いはNG。枚数に関しても、子供が飽きる前に終えられるくらいが丁度よいでしょう。

  • テーブルを挟んで子供と向かい合って座る(子供にカードを触らせない)
  • カードを左手に持ち胸の位置に持ってくる
  • 一番後ろのカードを右手の指先で持ち、一番前に持ってくる(指先でカードの絵が隠れないように注意)
  • カードが一番前に来た瞬間にカードの名前を言う(リズミカルに言えるように)

100均にあるの?フラッシュカード

「知育玩具メーカーのフラッシュカード、幼児教室で販売されているフラッシュカードは、高くて買えない」というママにおすすめなのが、100均!100均には、色々な種類のカルタや知育カードが販売されているので、子供の興味があるものを購入し、フラッシュカードとして使うとよいでしょう!同じ100均でも店舗によって置いている商品が異なりますので、色々回って子供の興味があるものを見つけるのも楽しいですよ。

簡単なフラッシュカードの作り方

書店やネットでは、色々な種類のフラッシュカードが売られています。また、幼児教室で購入できるものもありますね。「うちの子はこれが好きだから!」と言うものがあれば、子供の興味があるものを集めたフラッシュカードを手作りするのもおすすめです。

昆虫・乗り物・動物・食べ物など、子供の好きなものを集めたフラッシュカードなら、飽きずに親子で楽しく取り組めることでしょう。100均ショップのグッズや自宅にあるものだけで、簡単に出来るフラッシュカードの作り方をご紹介します。

フラッシュカードの材料

  • 100均のB5クリアファイル
  • 好きなものの写真のコピー
  • テープ

フラッシュカードの作り方の手順

  1. ネットや図鑑などから動物の写真をB5サイズにコピーする
  2. 無地のコピー用紙に、動物の名前を書く
  3. 1と2を裏表に合せ、クリアファイルに入れる
  4. テープでクリアファイルの端を止める

人気のフラッシュカードアプリ

最近は、アプリを幼児教育で活用しているパパ・ママも多いです。スマートフォンのアプリなら、外出先や空いた時間に手軽にできるので、忙しいパパやママは、助かりますね。こちらでは、おすすめのフラッシュカード無料アプリをご紹介します。子供にスマートフォンでアニメばかり見せてしまっているという方は、アニメを見せる時間を減らして、フラッシュカードアプリに挑戦させてみてはいかがですか?

英語フラッシュカード

子供が普段触れることがない英語こそ、フラッシュカードを利用して身近なものにしてもらいたいと考えるパパ・ママも多いでしょう。ただ、子供に英語のフラッシュカードを自宅で行いたいと思っても、発音が不安なパパ・ママが殆どではないでしょうか。英語フラッシュカードアプリなら、ネイティブのような発音を子供に聞かせることができます。
英語フラッシュカードアプリを利用して、親子でネイティブの発音を勉強してみてはいかがですか?

「幼児英語のアルファベット 子供たちのABCパズル・フラッシュカード」

アルファベットのフラッシュカードとパズルでアルファベットを完成させるゲームができるアプリです。カラフルな絵とリズムの良い音楽に合わせて楽しく英語を学習することができます。子供が自分でタップして次へ進めるような簡単な仕組みになっています。

「フラッシュカードライト – 動物編 日本語&英語」

生後6ヶ月~3歳の乳幼児向けのフラッシュカードアプリです。動物の写真が表示されるので、小さいお子さんも興味津々!英語と日本語両方の文字が表示されていて、タップするだけで簡単に裏返すことができますよ。

漢字フラッシュカード

小学校に行ってからの学習に苦労しないように早くから漢字を覚えさせたいと考える方は、漢字フラッシュカードアプリで遊び感覚で子供に漢字を勉強してもらいませんか。最近、文字を書くことが少なくなり簡単な漢字が出てこないというパパ・ママも、子供と一緒に勉強してはいかがですか?

「漢字フラッシュカード 知育アプリ(赤ちゃん、幼児、子供向け)」

ひらがな・カタカナを覚えてしまった幼児におすすめしたいアプリです。画面には漢字が出てくるだけのとてもシンプルなアプリなので、余計なものが視界に入ってくることなく漢字に集中できます。

「読み方フラッシュカード」

漢字の読みを覚えられるフラッシュカードアプリです。体や食べ物、人など、幼児教室などで行われるフラッシュカードのような内容となっています。スクロールすると読み上げてくれるので、ママはとても楽です。

計算フラッシュカード

子供に、計算の正確さと同時にスピードも身に着けてほしいという時には、フラッシュカードアプリで練習してもらいましょう。最近、簡単な計算を間違えてしまうというパパ・ママにもお勧めですよ。1日1回計算フラッシュカードに挑戦して脳を活性化しましょう。継続して行うと効果がみられるかもしれませんね。

「子供のための数学の練習フラッシュ カード」

リズムカルな音楽とともに質問が出されます。10問ごとに正解数が表示されるのでテンポよくできます。足し算・引き算・掛け算・割り算と4種類の計算がこのアプリ一つでできるので、一度インストールすると長く活用できます。計算は、はじめに4種類の中から1つを選ぶ方式です。

アプリは危険な一面も…使用時間に注意!

子供は熱中してしまうと、ついつい長い時間やってしまいがちです。スマホの小さい画面を長時間眺めることは、子供の成長にはよくありませんので、フラッシュカードアプリを活用する際は、時間を決めて長くならないように、十分注意してくださいね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪