夏休みの自由研究&男の子向け工作!学年別のおすすめ10
夏休みの宿題で、一番パパやママを悩ませるものが自由研究ではないでしょうか。
本来、子供本人が考えて作成するものですが、まだ低学年だとアイディアや作り方がわからないので、おうちの人が助っ人になることも多いようです。
そこで、どんな自由研究があるのか、低学年~高学年に分けておすすめのアイディアをご紹介していきます。お店で自由研究キットが売っていたりしますが、できれば身近なものや事柄で手作り感が出せるといいですよね!
慣れない自由研究!低学年の男の子向け
低学年は何かを調べることより、工作を提出することが多いみたいです。簡単だけど面白くて工夫が見られるような自由研究です。参考にしてみてくださいね。
1コインスライダー
ただの貯金箱だとつまらない!コインスライダーは、遊びながら貯金ができます。学校に提出したあと、おうちに持って帰ってからも使えるのでおすすめです。材料は、段ボール、割り箸、木工用ボンド、絵具があれば作成できます。
装飾にこだわるなら、スパンコールやビーズを貼りつけると華やかになっていいですね。イメージとしては、ピタゴラスイッチの坂道コロコロや玉がスロープを転がる赤ちゃん玩具のように、コインが滑り落ちるように作ります。
<作り方>
- コインが転がる坂を作ります。段ボールに木工用ボンドで割り箸を貼って、何本かの坂を作ります。コインが転がるときに落ちないように、細長く切った厚紙を割り箸の側面に張ります。ガードレールの役割をするためです。
- コインがコロコロと割り箸の坂を転がって、最後にコインが入る部分に紙コップ等を貼りましょう。
- 段ボールには絵具で好きなように絵を描いて完成です。
2将棋やオセロ
完成したものが遊べるものだと、低学年の男の子のやる気スイッチが入りやすいです!ボードゲームの将棋やオセロを作ってみませんか?特に将棋盤やオセロ盤が家庭にない場合、学校から持ち帰ったあとも遊べるのでおすすめです。黒と白のコマを別の色に変えて自己流オセロにしたり、動物将棋のように将棋の駒をオリジナルの絵にしてみるのも斬新です。
材料は段ボールや色画用紙で簡単に作れます。余裕があったら、コマを収納する箱も作ってみましょう。マグネットを利用するとコマが盤にくっつくので安定しますし、ゲームしやすいのでおすすめです。
3貝の標本
夏休み、海へおでかけするならきれいな貝殻を集めて標本にしてみてはどうでしょうか。できるだけきれいで、種類を多く集めるためには干潮の時間を調べてから行くといいでしょう。集めた貝は洗って、乾燥させます。
空き箱に仕切りを作って、脱脂綿を敷き、その上に貝を並べていきます。貝の名前を書いたラベルを貝のそばに貼ると、展示品のように素敵に仕上がります。空き箱の外装にも色画用紙を貼ったり、装飾をするのもおすすめです。
貝の採集は子供1人でさせないでください!
海や川などの水辺に子供1人で行かせるのは危険です!必ずパパやママが付き添ってくださいね。岩場は苔などで滑りやすいので、サンダルより滑りにくいウォーターシューズがおすすめです。くれぐれもケガに気を付けてください
ギャングエイジ!中学年の男の子向け
小学校2年生になるとカッターの扱い方を学校で習いますので、3~4年生からはカッターや木を使った木工や理科で習った電気の性質などを利用した工作も人気です。
1手作りろうそく
ろうそくとクレヨンを溶かして、オリジナルの手作りろうそくを作ってみましょう。土台となるカップの形や色合いを工夫すると面白いろうそくができます。
<作り方>
- ろうそくの芯以外のとける部分を、カッターで削り取り、使いたい色のクレヨンも粉々にしておきます。削り取ったろうそくを鍋で溶かし、その中に粉々のクレヨンも投入します。
- カップに割り箸で芯を支えながら入れ、その周囲に1.で溶かしたろうを流し込む。固まったら、割り箸を抜いて完成です!
また香りをつけるアロマワックスバーを作れば、火を使わないろうそくの楽しみ方を学ぶこともできます。ただし制作時は火をつかいますので、必ず保護者が一緒に行ってください。
危険!カッターや火を使う時には側で見守って
芯だけを残して削り取るのが難しいです。子供がカッターに不慣れな場合は手の位置などに配慮してあげて下さい。ろうそくを溶かすとき、火の扱いにも注意してあげてください。
2水族館ライト
水を通して明かりを照らすと、何倍も明るくなるという性質を利用します。ペットボトルに水を入れて、100円で買える置き型の懐中電灯を下から照らすと、スタンドライトのように周囲を明るく照らせて実用的です。
<作り方>
- 水族館風にするために、ペットボトルの中に入れるものを作ります。入口が狭いのでサイズに考慮する必要があります。又、錆びないものにしてください。モールなどは針金があるので水中で錆びて茶色く濁ります。ビーズ、セロファン用紙など、水に浮かべて映えるものだときれいです。
- 土台となるペットボトルは好きなように装飾し、懐中電灯で下から照らせるように、固定します。
3手動扇風機
羽根部分が大きくて重くなるので、土台のペットボトルに重りをいれるのがポイントです!土台が軽いと転倒しやすくなってしまいます。扇風機の原理をそのままに、羽根の後ろに棒を付けて、土台を貫通させ、手でグルグルと回せるようにします。手動なのであまり涼しくはないですが、子供の発想を大事にして作ってみましょう。
4牛乳パックで再生紙はがきを作る
紙がどのようにリサイクルされ、再生紙となるのか学ぶ機会にもなります。自分で作ったハガキでおじいちゃんおばあちゃんに暑中見舞いを送ると喜ばれるかもしれませんね。乾燥に時間がかかるので、数日は余裕を見て作りましょう。
ちょっと地味かもしれませんが、自由研究の観点から見ると素晴らしいですね。工程などを絵や写真をつけて模造紙に書いて作品と一緒に提出すると、見た人にも分かり易く完成度の高い自由研究となりますね。
<作り方>
- 牛乳パックを1日水に浸し、印刷部分のビニールコートをきれいに剥がします。
- ミキサーに水と切った牛乳パックを入れてドロドロにします。ドロドロ牛乳パックに洗濯のりを入れて混ぜます。
- 針金ハンガーを曲げて四角い枠にしたものに、ストッキングを被せます。
- 先ほどのドロドロと洗濯のりを混ぜたものを、四角いストッキング枠の上に広げてのせます。
- 新聞紙をかぶせて、ひっくり返して板の上にのせて乾かします。(新聞紙が下になる状態)ときどき新聞紙を交換すると乾きやすいです。
- 乾いたらハガキ大の大きさに切って完成です。
ミキサーの取扱いに注意!
ギャングエイジは好奇心が旺盛ですので、悪ふざけへの注意が必要です!ミキサーの刃は危険物ですので、パパかママが配慮してあげましょう
工作レポートをプラス!高学年の男の子向け
高学年になると、自分で作りたいものやアイディアを考えられるようになってきます。工作だけでなく、そこにプラスして作り方の過程をレポートにまとめて付けたり、何かを調べに行って模造紙にまとめたり、実験結果をレポート形式の自由研究にする子も多いです。
1チキンと魚の骨で恐竜骨格工作
フライドチキンの足と胸の骨、カレイなどの魚の太い骨を使って恐竜骨格を作って、レポートにまとめてみましょう。
材料、各工程の写真を撮っておくとレポート作りがはかどります。
<作り方>
- 骨はきれいに洗って乾かしておきます。骨をうまく組ませるための針金を骨格の形に曲げます。
- 土台となる板に穴を開けて、足部分の針金の先端を差し込みます。
- 細い針金を使って、差し込んでおいた針金に骨をうまく取り付ける。恐竜の形になるように、子供のセンスで取り付けさせてみましょう。取り付け時、魚の骨が手に刺さらないように気をつけてください。
- プレートに恐竜の名前を書いて土台に付けましょう。
2工場見学や職業体験レポート
最近は工場見学や職業体験が人気なので、自由研究のテーマとしてもおすすめです。予約が必要な工場や職業体験がほとんどなので、インターネットなどで調べて連絡してみましょう。見学の際は工場や職場の様子、案内をしてくれる人のお話などをしっかりとメモに書きます。
わからないところやもっと知りたいことがあれば、どんどん質問してみましょう。最後に案内してくれた人にお礼を言うことを忘れずに。工場や職場の紹介にならないよう、感想や考えなどを盛り込みしっかりとまとめることが大切です。
3雲を作る実験レポート
雲はどうしてできるのか?雲が発生する原理を利用して自分で再現してみましょう。実験内容をレポートにまとめます。
<用意するもの>
- 1.5L炭酸用ペットボトル
- お風呂の温度ぐらいのぬるま湯100ml
- 線香
雲の正体は、気圧が低いところにある雲が、上がってきた空気によって水蒸気が冷やされ、そこにちりが集まって水や氷の粒になったものです。これと同じ環境をペットボトルで作ると、雲が発生するのです。6年生の理科では気圧の勉強も出てきますが、実験によってより理解が深まるのでおすすめです。
<実験方法>
- ペットボトルにぬるま湯を入れる
- ペットボトルをかたむけて、火のついた線香を入れ、煙を少しだけ10秒ほど入れる。ペットボトルの蓋を閉めて数回振る。線香の火はおうちの人がつけ、後始末にも注意してください。
- ペットボトルを両手でギュッと押してへこませる、パッとゆるめる、へこませる、ゆるめる、を何度が繰り返しているとペットボトルの中が白くなります。これが雲です。
レポートの項目やまとめ方
レポートは、模造紙やレポート用紙、ノートにまとめます!タイトル、名前、日付を書きますが、レポート用紙の場合は表紙を付けて書きましょう
- タイトル、名前、日付
- このレポートにしようと思ったきっかけや動機
- 何を、どうやって作っているのか。手順や方法などをイラスト入りでわかりやすく
- 自分の感想や考え
- このレポートを通してわかったこと
全学年におすすめ!男の子向けリサイクル工作
子供の頃一度はハマってしまうガチャガチャや車などの動く乗り物。自由研究の工作で作れるとなれば男の子が飛びつくはず。段ボールや牛乳パック、ペットボトルといった廃材で簡単に作れますので、費用もかかりません。
学年が上がったらリサイクルレポートをつければ、どの学年でも楽しめます。
自由研究への親の関わり方
毎年のように「今年の自由研究は何にする?」と子供に投げかけるパパやママも多いことでしょう。小学生の自由研究は、全てを子供まかせにしないで親が関わることも必要ですが、「これを作ってみよう!」と親主導ですすめると、子供の自主性と責任感、自己肯定感を育むチャンスを奪うことにもなりかねません。
かといって、放っておいたら「夏休み最終日になって子供に泣きつかれて、徹夜で私が作ることに…」なんてこともあります。親はどこまで、どのように関わるのがベストなのでしょうか?
1低学年の場合
低学年だと自分で「○○を作りたい!」という発想がなかなか出てこないかもしれません。そこで親がヒントを与えてあげることが必要になることが多いでしょう。自由研究の情報はインターネットでもたくさん探せます。「何を作ろうか?こんなのはどう?」と、子供と一緒に考えるようにしましょう。
低学年が作るにはあまりにも難しいものだと、ほとんど親が作ってしまうことになりかねませんので気をつけましょう。親は少し手を貸すぐらいで、あとは本人が作れるものが適していますね。時間がかかる作品であれば、どこまで進んだのか時々親がチェックしてあげて下さい。観察日記などだと、つい忘れてしまうこともあるので「今日は観察した?」など声をかけてあげましょう。また、危険への配慮も忘れないようにしましょう。
2中学年の場合
3~4年生になると、理科や社会で勉強したテーマを利用した工作も多くなってくるでしょう。火やカッターなど扱いに注意が必要なこともあるので、ちょっと手伝ってあげましょう。自由研究は、親が手伝ってはいけないということではありません。子供自身が発想し、創造、考えることが大切なので、子供が困っていたら親が手助けすることも必要になります。
子供の能力は意欲や好奇心があることで伸びますので、子供の意志を尊重し、ほんの少し背伸びするテーマであっても、親が手を貸してでも最後まで完成させることで、親に自分の意志を尊重してもらえたことと、やり遂げたことで自己肯定感も育まれます。
「自由研究は子供だけで出来るものを選ぶべき!」と決めつけず、親のほんの少しの手助けがあれば、あとは自分自身で達成できる、そういうものにチャレンジさせる柔軟さも大切です。ただ、中学年の男子は、一方的な親のアドバイスや手出しを嫌がることもありますので、声かけのタイミングに気をつけましょう。
3高学年の場合
レポートの自由研究の場合、調べるものや場所によって時間がかかることもあります。親は子供のマネージャー的なフォローをしましょう。夏休みのスケジュールを見て子供にとって無理のないテーマかどうか話し合ったり、「いつまでに、ここまでは終わらせよう」など親子で計画を立てたり。親の意見が子供の負担にならない程度の関わりで進めるといいでしょう。
レポートだと、子供が途中で「何を書いたらいいのか…」と行き詰ることもあるので、聞かれた時にはヒントを与え、行き詰っているときには声をかけてみるなど、時には気持ちを楽にさせる心遣いも必要です。