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パパにしかできない遊び:年齢別の遊び方と父子の信頼関係の築き方

パパにしかできない遊び:年齢別の遊び方と父子の信頼関係の築き方

「何をして遊べばいいか分からない」パパへ。パパならではの遊びの選び方を、1歳半の抱っこ遊びから小学生の勝負遊びまで年齢別に整理。子どもが遊びたがらないときの理由と対処、ママのサポートの仕方、集合住宅での遊び方の工夫も具体的に解説します。

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パパにしかできない遊びで父子の信頼関係を育てる:遊び場別と年齢別の楽しみ方

パパと子供のコミュニケーションが取れない様子

父親(パパ)が子どもと遊ぶ時間は、父子の関係の土台になります。総務省の令和3年社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもを持つ夫の育児・家事関連時間は1日あたり1時間54分で、平成28年調査の1時間23分から増えました。一方で少子化社会対策大綱が掲げていた2時間30分という目標には届いておらず、妻の時間のほうが大幅に長い状態が続いています。数字の上でも「パパの時間は増えたが、まだ足りない」というのが今の平均像です。

だからこそ大切なのは、時間の長さより中身です。平日は帰宅が遅くても、休日の30分にパパにしかできない遊びが1つあれば、子どもの記憶にはしっかり残ります。ここでは、遊び場別の具体的な遊び方、1歳半から小学生までの年齢別の変え方、パパと子供だけでお出かけする日の段取り、そして子どもが遊びたがらないときの立て直し方までを、そのまま真似できる粒度でまとめます。

パパと子供が遊ぶことで得られる大きなメリット

仕事が忙しくて平日はあまり家にいないパパでも、休日に上手に遊んでくれれば、子どもはパパと特別な楽しい時間を過ごせます。普段家にいないパパでも、「パパと遊ぶと楽しい」「パパは信頼できる大人だな」と肌で感じられれば、子どもはパパを大好きになります。

子どもにとってパパは、普段接する時間が少ない分、遊び方次第で心に残る特別な存在になることができます。子どもが小さいうちに一緒に楽しく遊ぶことで、パパも子どももこれまで気づかなかった相手の一面を知り、楽しい時間を共有して絆を深め合うことが大切なのです。

パパと遊ぶことによる子どもへのメリット

  • パパの姿から子供が社会性やルールを自然に学べる
  • 何でもできるパパを見て尊敬する気持ちが育まれる
  • パパとならママができないダイナミックな遊びができ、運動能力がより発達する
  • ママに言えないこともパパに話せる信頼関係が築ける
  • 自分はパパにも愛されていると感じ、自己肯定感がアップする
  • 将来、子どもが持つ男性像のイメージが良くなる

子どもはパパと楽しく遊べたことで「自分はママだけでなくパパにも愛されている」と実感でき、自己肯定感を高めることができます。また、パパとの遊びを通して父親を尊敬する気持ちが育まれれば、基本的な生活習慣やルールを、パパの一言で子どもが素直に守れるようになることもあります。

子供とよく遊ぶ父親の家庭で、子どもに起きている変化

子育ての現場で「この子はパパと本当によく遊んでいるな」と感じる家庭には、共通する子どもの様子があります。まず、初めての場所や初対面の大人に対する立ち上がりが早いこと。次に、失敗しても「もう1回!」と言えること。そして、うまくいかない場面で泣きながらも自分で立て直そうとすることです。これは発達の観点から見ると自然な流れで、子どもは「多少うまくいかなくても大丈夫だった」という経験を、遊びのなかで何度も安全に積み重ねています。パパとの遊びはママとの遊びに比べて予測しにくい展開になりやすく、高い高いのタイミングがずれたり、追いかけっこで急に方向が変わったりします。この「少しの予測不能さ」を安心できる相手と一緒に体験することが、子どもの気持ちの切り替え力や、興奮した状態から落ち着きに戻る力を育てます。さらに、遊びの主導権をめぐって「順番ね」「今度はパパの番」とやり取りする場面が繰り返されることで、家庭の外でも通用するルール感覚が身についていきます。

よく遊ぶ父親の家庭で見られる子どもの様子

  • 公園の初めての遊具にも自分から近づく
  • 負けたときの立ち直りが早い
  • 「パパに見せる!」と作品や技を披露したがる
  • 興奮したあと、声かけひとつで落ち着きに戻れる

子供と遊ばない父親の影響を、責めずに冷静に考える

「子供と遊ばない父親の影響」は多くの家庭が気にする論点ですが、遊ばないことが即座に何かを決定づけるわけではありません。父親と遊ぶ機会が少ない子どもでも、祖父母や保育者、地域の大人との関わりが豊かであれば、遊びを通した経験は十分に積めます。冷静に見ておきたいのは、影響が出るとすれば「遊ばないこと」そのものより、関わりの総量が減ることで生まれる情報のズレだという点です。子どもと過ごす時間が少ないと、パパの頭の中の子ども像は数か月前で止まりがちになります。もう自分で靴を履けるのに手を出す、もうその歌は卒業しているのに歌ってしまう。子どもは「パパは私のことを何も知らない」と感じ、話す量が減り、さらに情報が入らなくなるという循環が起きます。逆に言えば、この循環は遊びで断ち切れます。週に一度でも一緒に遊べば、子どもの今の得意と今のブームが更新され、平日の短い会話も噛み合うようになります。「うちは遊べていない」と落ち込む必要はなく、更新の機会を月に数回でも意図的に作れば十分です。

ママが一人の時間を楽しむ様子

さらに、パパが子どもと遊ぶ時間を作ることで、ママが一人になって自由に過ごせる時間も作れます。父親が積極的に育児に参加することは、母親の育児負担感の軽減や幸福度の向上につながることが指摘されています。これにより夫婦関係が良くなるご家庭も多いです。

パパの姿は男の子にとってロールモデルであり、女の子にとっては将来の男性像となります。子どもが将来素敵な家庭を築けるよう、遊びを通して温かい人間像を見せてあげましょう。

パパにしかできない遊びとは何か:ママの遊びとの決定的な違い

「パパならではの遊び」と聞くと、多くの人が高い高いや肩車といった力技を思い浮かべます。もちろんそれも強みですが、本質は筋力ではありません。子育ての現場を見ていると、パパの遊びには3つの特徴があります。ひとつ目は没頭できること。日々の家事や段取りを頭の片隅で回しながら遊ぶママに対し、パパは「今、この遊びだけ」に入り込みやすい傾向があります。ふたつ目は「まあ、いいか」の許容範囲が広いこと。泥だらけになる、順番を大胆に飛ばす、ルールをその場で作り替える。この予測不能さが子どもには最高に面白いのです。3つ目は、遊びが完成品志向になりやすいこと。砂場ならダムまで作る、ブロックなら屋根まで作る。途中でやめない姿そのものが、子どもにとっての手本になります。

つまりパパにしかできない遊びとは「体力を使う遊び」ではなく、本気で没頭する大人の姿を見せる遊びです。体力に自信がないパパでも、折り紙を本気で1時間折る、電車を本気で図鑑で調べる、迷路を本気で描く。それだけで子どもは「パパはすごい」と感じます。ここを勘違いして「自分は運動が苦手だから遊べない」と諦めてしまうのが、いちばんもったいないつまずきです。

場面子どもが冷めてしまう関わり子どもが乗ってくる関わり
公園に着いた直後ベンチに座って「好きに遊んでおいで」「パパはこっちの山を作るぞ。負けないからな」と先に始める
子どもが同じ遊びを繰り返す「さっきもやったでしょ」と切り上げる「じゃあ次は5秒で行ってみよう」と条件だけ変える
子どもが勝ちにこだわる大人の力で毎回勝つ本気を見せつつ、接戦で終わる調整をする
遊びを終えるとき急に「もう帰るよ」と打ち切る「あと3回すべったら帰ろう」と数で予告する

ママでは物足りない子も大満足!遊び場別のパパと子供の遊び方

子どもと遊ぶのが上手なパパは、子ども以上に本気で遊んでいることが多いものです。パパ自身が心の底から子どもと一緒になって楽しく遊ぶので、子どもはパパの気持ちに共感し、心から楽しいと感じやすいのです。

その点、24時間休みなしのママの場合、ついつい「今日の晩御飯は何にしようかな?」などと気持ちがそれてしまいがちです。つまり、パパが本気で遊べることこそが、子どもを心から楽しませられる一番の強みなのです。ぜひママにはできないようなダイナミックな遊びで、子どものハートをしっかりキャッチしましょう。

公園では、道具を使ったり走ったりして思いっきり体を動かす

公園の砂場で水遊びをする子供達

公園はパパと子どもが全身を使って遊べる、絶好の遊び場です。ママが体力的に付き合ってあげられないような遊びでも、パパならば子どもが飽きるまで付き合う体力と根性があるでしょう。

  • 遊具で一緒に遊ぶ(高いところの補助など)
  • サッカー、鬼ごっこ、キャッチボールなどの体力勝負の遊び
  • ダイナミックなお砂場遊び(山、トンネル、ダムなど)
  • 自然の中での探検ごっこ

体力勝負の遊びはパパの得意分野ですので、子どもは思いっきり走ってヘトヘトになるまで遊べます。また、お砂遊びも「汚れるから砂場で水を使うのは止めて」と思わずストップをかけるママもいる遊びの一つですが、パパと一緒なら思いっきりできるとなれば、子どもはパパとの遊びを特別に感じます。

パパが幼少期を思い出しながら大きな砂の山やトンネル、お城などを作る姿を見れば、子どもは「パパってすごいんだ」と遊びを通してパパの能力の高さを目の当たりにすることもあるでしょう。

公園で盛り上がるかどうかは、最初の3分で決まります。到着してすぐに「何して遊ぶ?」と聞くと、子どもは選択肢が多すぎて固まってしまいます。おすすめは、パパが先に一人で始めてしまう方法です。砂場にしゃがみ込んで「ここに川を作るから、ダムはよろしく」と役割を渡す。ブランコの横で「10回押したら交代な、数えてて」と役目を作る。子どもは指示されるより、任されるほうが動きます。

公園で使える声かけ例

  • 「パパは山担当。トンネル担当は誰かな?」
  • 「今から30秒だけ本気で追いかけるよ。3、2、1」
  • 「この葉っぱと同じ形、あと3枚見つけたら勝ち」

つまずきやすいのは、子どもが他の子の輪に入りたそうにしているときです。パパがそのまま一対一で遊び続けると、子どもは輪に入るきっかけを失います。「あの子たちも鬼ごっこしてるね。混ぜてって言ってみる?パパはベンチで見てるよ」と一歩引く判断も、遊びの一部です。逆に子どもが尻込みしたら、パパが先に「一緒にやってもいい?」と声をかけ、見本を見せてから抜けると自然に入れます。帰り渋りへの備えとしては、到着時点で「暗くなるまで」ではなく「時計の長い針が6になったら」と具体的な終わりを共有しておくと、切り上げが驚くほどスムーズになります。

家の中では、パパが大型遊具になったつもりでダイナミックに!

パパの上でマッサージする子供

家の中でもパパとならダイナミックな遊びができます。気を配りたいのが音です。遊びが盛り上がるほど声も足音も大きくなりますから、集合住宅では床に足をつけない遊びを選ぶ、時間帯を早めにするといった工夫で、気兼ねなく楽しめる環境を作りましょう。

特にアパートやマンションなどの集合住宅の場合、住環境を考慮した範囲で遊ぶことが大切です。子どもがある程度大きくなっていたら、どんな遊び方なら気持ちよく過ごせるかを子どもと一緒に話し合って決めると、ルールを守る力も一緒に育ちます。

  • パパの上に乗ってパパマッサージ(スキンシップ)
  • パパが木になり子どもがよじ登る(体幹・バランス感覚の強化)
  • パパが馬になって子どもを乗せる
  • 仰向けに寝て脚を天井に向け、脚の裏に子どもを乗せる飛行機
  • 新聞チャンバラ
  • 積み木やブロック(空間把握能力の育成)
  • 読み聞かせ(非言語コミュニケーション)

パパの体を登ったり、パパの上に立ってマッサージをしたりすることで、子どもは体幹を使う感覚を覚えます。でんぐり返しがまだの2〜3歳の子どもには、でんぐり返しの練習になる親子遊びもおすすめ。パパならではの体を使ったダイナミックな親子遊びなので、子どもがとても喜んでくれます。

積み木やブロック遊びは、パパが作ると結構ダイナミックなものができることが多いのですが、パパがお手本になることで子どもの空間把握能力が育ちます。

室内遊びで多いつまずきは、パパの体力が先に尽きることです。子どもは「もう1回」を20回言います。ここで無言でスマホを見始めると、子どもは一気に興ざめします。おすすめは、最初から静かな遊びとセットで組むことです。体を使う遊びを10分、そのあと床に寝転がって「はい、ここからは動かないゲーム。パパは岩です。岩の上で絵本を読んでください」と続ける。動から静への切り替えが遊びの中に組み込まれていると、寝る前の時間帯でも子どもの興奮が残りにくくなります。「パパ、もう1回!」「じゃあ最後の1回、そのあとは岩タイムね」というやり取りをテンプレートにしておくと、毎回もめずにすみます。

お風呂場では、水や泡を使ってたっぷり遊ぼう

仕事のある日は子どもと遊ぶ時間がない忙しいパパにとって、お風呂は子どもと遊ぶのにピッタリな遊び場です。家の外だけがパパらしいダイナミックな遊びができる遊び場ではありません。

パパがいない平日は、子どもがお風呂で水や泡を使ってたっぷり遊びたいと思っても、ママは家事があって忙しいので機械的に温まったらすぐ上がらせてしまうご家庭が多いです。

ですから土日などパパのお休みの日だけでも、お風呂でパパと一緒に思う存分楽しく遊べれば、子どもは満足してパパと入るお風呂が楽しい空間として記憶されます。お風呂でどのように子どもと遊べばいいのか分からないパパは、まず次の遊び方を試してみましょう。

  • 一緒に歌を歌う
  • たっぷり泡を作り、洋服のように身体にまとう(触覚遊び)
  • 手でシャボン玉を作る
  • 子供用の水遊びおもちゃで遊ぶ
  • タオルで風船を作り、ブクブク泡をして遊ぶ

タオルを使った風船の作り方はとっても簡単です!濡らしたタオルを広げて水面に浮かべ、水の下から両手を上に持ち上げてタオルに空気を入れたらそっと水面に戻し、素早くタオルの端を両手で覆って風船の口をキュッと縛るように掴むだけです。

タオル風船でブクブク泡を楽しむ様子

出来あがったタオルの風船を浴槽に沈めれば、タオルの小さな糸と糸の隙間から空気が漏れ、泡がブクブクと発生します。子どもとどちらが大きい泡ができるか、長く泡が出るかなどの競争をするのも楽しいです。

また、お風呂に水鉄砲などの水遊びのおもちゃを持ち込んで掛け合いっこをしても盛り上がりますし、パパがこっそり手作りの水遊びおもちゃを作ってお風呂タイムに持ち込めば、子どもは大はしゃぎして遊びます。

お風呂遊びの良さは、平日の夜でも15分あれば成立することです。子育ての現場でよく聞くのは「休日しか遊べないと思っていたが、風呂だけは毎日パパ担当にしたら関係が変わった」という声です。毎日決まった時間に父子だけの空間ができると、子どもは日中の出来事をぽつりぽつり話し始めます。「今日、給食のとき先生に怒られた」といった話が出てくるのは、たいてい向き合った食卓ではなく、横並びの湯船です。ここで「なんで怒られたの」と原因を追及すると口が閉じます。「そっか、それは驚いたね」といったん受け止めるだけにすると、翌日も話してくれます。上がるタイミングでもめやすい家庭は、「あと10数えたら出るよ、一緒に数えよう」と数を使うと成功率が上がります。

近所へのお散歩では、「しりとり」や「連想ゲーム」がおすすめ

パパとお出かけする子供

スーパーへのお使いや図書館へのお散歩などの目的地まで行く時間も、子どもにとってはパパとの大切な遊び時間です。たくさん話をすることはもちろんですが、話題がない場合は幼児が夢中になれる連想ゲームやしりとりをすると、遊びながら子どもの語彙を伸ばすこともできます。

どちらもパパの考えを聞き、子どもがパパに自分の考えを伝える遊びですので、子どものコミュニケーション力や理解力の向上にも繋がります。目的地までパパと遊べる時間が楽しくて、走り出していた子どもにパパがイライラするといったトラブルも防げます。

しりとりがまだ難しい2〜3歳には、「色さがし」が向いています。「赤いもの、3つ見つけよう」と言うだけで、子どもは看板やポスト、車を指さして歩きます。4歳を過ぎたら「もしもクイズ」も盛り上がります。「もしもこの道が全部プールだったらどうする?」「泳いで保育園行く!」といった会話は、語彙だけでなく発想の柔軟さも育てます。小学生なら、歩数を当てる、電柱の数を数える、看板の文字でしりとりをするなど、数と文字を絡めた遊びに切り替えると飽きません。お散歩遊びのつまずきは、パパが「早く歩かせたい」と思ってしまう瞬間に起こります。遊びを入れる日は、通常より10分多く見積もっておくと、お互い気持ちよく過ごせます。

1歳半から小学生まで:年齢で変える「お父さんと遊べる遊び」

同じパパでも、子どもの年齢が変われば刺さる遊びはまったく変わります。年齢に合わない遊びを続けていると「パパの遊びはつまらない」と言われる原因になりますから、発達の段階に合わせて中身を入れ替えていきましょう。

1歳半から2歳:繰り返しと予告が楽しさのカギ

1歳半の父親の遊びで最も効くのは、複雑な遊びではなく同じことの繰り返しです。この時期の子どもは「次に何が起きるか分かる」ことに強い喜びを感じます。高い高いの前に「いくよー、せーの」と必ず同じ言葉を言う、いないいないばあの間を毎回同じ長さで取る。この予告と実行のセットが、子どもの中に期待と達成の感覚を作ります。逆に、いきなり予告なしに持ち上げると、驚いて泣いてしまうことがあります。おすすめは、ハイハイ競争、洗濯かごに入って引っ張る電車ごっこ、段ボールのトンネルくぐり、シールを紙に貼るだけの遊び、パパの背中に乗る亀ライドなど。言葉はまだ少なくても、「よいしょ」「ばあ」「もう1回?」といった短い言葉を毎回同じリズムで返すと、子どもは自分から「もっかい」と言い始めます。この時期に多いつまずきは、パパが子どもの飽きの早さに戸惑うことです。1歳半の集中は数分で切れて当たり前ですから、遊びを5つほど手札として持ち、切れたら次に移る前提で構えておくと疲れません。

3歳から5歳:ごっこと勝負が一気に面白くなる

3歳を過ぎると、子どもは物語の中で遊べるようになります。ただの追いかけっこも「怪獣が来た」と設定するだけで熱中度が変わります。この時期に強いのが、パパの本気の変身です。声色を変える、四つん這いで足音を立てる、途中でわざと失敗する。ママが照れてやりにくいことを堂々とやれるのが、パパならではの遊びの真骨頂です。ルールのある遊びも始められますが、負けると崩れることがまだ多い年齢です。「勝ち負けのある遊びは1日1回まで」「負けた人が次のルールを決められる」といった仕組みを入れておくと、悔しさを引きずらずに済みます。「悔しかったね。パパも子どものころ、じいじに全然勝てなかったよ」と自分の失敗談を語ると、子どもは驚くほど落ち着きます。

小学生:教える側に回してもらう遊びが効く

小学生になると、パパに教えられる遊びより、パパに教える遊びのほうが盛り上がります。ゲームでも、カードでも、なわとびでも、「それ、どうやるの。パパに教えて」と頼まれると、子どもは一気に主導権を持ちます。ここで大人が上手にできてしまうと面白くないので、あえて初心者として本気で挑むのがコツです。また、この年齢から効いてくるのが「一緒に何かを作る」遊びです。工作、料理、自転車の整備、キャンプ道具の手入れなど、完成物が残る作業は達成感が共有できます。思春期に差しかかると会話が減る家庭は多いものですが、小学生のうちに「並んで手を動かす時間」が習慣になっていると、話さなくても居心地の良い関係が続きやすくなります。

パパと子供だけでお出かけを成功させる段取り

パパと子供だけでお出かけする日は、遊びの内容より段取りで決まります。うまくいかない日のパターンはだいたい共通していて、行き先が遠すぎる、滞在時間が長すぎる、持ち物が足りない、の3つです。初回は「近所の公園に1時間」で十分。物足りないくらいで帰ってくるほうが、子どもは次も行きたがります。

父子だけのお出かけ持ち物と段取りチェック

  • 着替え一式とタオル、袋を1つ(濡れても汚れても終わりにしなくて済む)
  • 飲み物と、ぐずったとき用の軽食
  • 帰宅時間を先に子どもと共有しておく
  • お昼をまたぐなら、行き先より先に食べる場所を決めておく
  • 行き先を2つ用意し、混んでいたら切り替える

行き先で迷ったら、子どもに「公園と図書館、どっちにする?」と2択で聞くのが確実です。自由に選ばせると決まらず、出発が遅れます。目的のある場所を選ぶのも有効で、映画や科学館のように何をするか決まっている場所は、遊び慣れていないパパでも間が持ちます。

お出かけ中によくある失敗は、写真を撮ることに気を取られて、遊びが止まってしまうことです。ママに報告したい気持ちは分かりますが、子どもが求めているのは記録係ではなく遊び相手です。写真は最初と最後の2枚と決めておくと、中身の濃い時間になります。帰宅後は「今日どうだった?」ではなく「いちばん面白かったのはどこ?」と聞くと、子どもは具体的に語り出し、ママにも自慢げに報告してくれます。

子供と遊ぶのが上手い男性がやっていること

公園で子どもたちに囲まれているパパを見ると、生まれつきの才能に見えるかもしれません。しかし観察してみると、やっていることはかなり具体的で、誰でも真似できます。

  1. 子どもと同じ高さまでしゃがんでから話しかける
  2. 「何して遊ぶ?」ではなく、自分から遊び始めて誘い込む
  3. 実況する。「おっと、そこで転んだ!」と声に出して盛り上げる
  4. 子どもの提案を否定せず、まず1回はやってみる
  5. 終わり方を事前に予告し、約束どおりに終える

とくに効果が大きいのが3つ目の実況です。子どもは自分の行動が言葉にされると、「見てもらえている」と実感します。すべり台を降りるだけの動作でも、「はい、スタート地点に立ちました。表情は真剣です。行った!」と言われれば、10回でも滑ります。特別な道具も体力も要りません。反対に、遊びが続かないパパに多いのは、良かれと思って指導してしまうパターンです。「もっとこう投げたら」「そこはこうするんだよ」が続くと、遊びが練習に変わり、子どもの表情から笑いが消えます。上手いパパは、教えるのは子どもが「どうやるの?」と聞いてきた瞬間だけに絞っています。

子どもがパパとの遊びをためらう理由と両親の建設的な対応

パパが子どもと遊ぶつもりで誘っても、子どもがパパを嫌がって遊びたがらない場合もあるでしょう。パパとしては困ってしまうでしょうが、そこでパパが諦めたら楽しい親子関係は構築できません。

まずは子どもがパパとの遊びをためらう原因を知り、自分の場合にはどのように対処をすればいいのかを検討することが大切です。

子どもが遊びたがらない原因の多くは、「慣れ」や「不安」

子どもと遊び慣れていないパパが子どもと出掛けることを心配するママは、決して少なくありません。そうなると子どもはママの様子から、パパとの外出を不安に感じて遊びたがらないことがあります。

また、子どもが女の子の場合も、成長するにつれて遊びの好みが変わるため、パパが「子どもとの遊び方が分からない」という戸惑いを抱えていると、その気持ちが子どもに伝わりパパと遊びたがらないことがあります。

もちろん、パパが仕方なく子どもと遊ぼうとしている場合や、しつけに厳しく顔を合わせれば怒ってばかりで笑顔がないパパの場合も、子どもは仲介してくれるママがいない状態で遊ぶことに不安を感じて嫌がることがあります。

  • 子供がパパとの接触に慣れていない
  • 人見知りがひどい時期だから
  • ママがパパに預けるのが不安(その不安が子どもに伝わる)
  • パパが疲れていて、自分と遊びたくないような気がする
  • パパが怖くて上手にコミュニケーションが取れない

1歳前後で強く出る人見知りやパパ見知りは、特定の人を見分ける力が育った証拠でもあります。発達の観点から見ると、この時期の子どもは「よく知っている人」と「そうでない人」を区別し、安心できる相手のそばに戻ろうとします。接する時間が短いパパは、子どもの中で後者に分類されやすいだけで、嫌われたわけではありません。ここで無理に抱き上げて泣かせると、パパは自信をなくし、子どもは警戒を強めるという悪循環になります。有効なのは、ママが抱いている隣でパパが楽しそうに遊んで見せることです。数日繰り返すと、子どものほうから手を伸ばしてきます。

子どもがパパと遊びたくなる!両親揃ってすべき対処法

ママにはママの良いところと役割、パパにはパパの良いところと役割があります。子どもが父親に不安を感じて出かけられない状態が続くと、せっかくの経験の機会が減ってしまいます。

不安や不満ばかりに気持ちを集中させず、ママはパパと子どもが一緒に遊ぶメリットを見つけることが大切です。どうしても心配な場合は、一度夫婦で話し合いが必要でしょう。

またパパが子どもと遊ぶことに不安を感じている場合や疲れて子どもと遊びたくないと感じる場合は、無理に外出して父と子だけで遊ぶのではなく、パパと子どもが触れ合う時間を徐々に増やすようにしましょう。

パパが子どもとの触れ合いを増やすことで、親子の絆が深まり、気持ちが軽くなることが指摘されています。義務感から無理に遊びに出かけるのは避けましょう。

パパが義務感から無理に遊びに出かけても、パパだけでなく子どもにとってもストレスになってしまうことがあります。無理強いせず、徐々にパパと子どもが遊びを通して触れ合う時間を増やしたほうが、家庭を円満に保ちやすいのです。

パパが絵本の読み聞かせをする様子

パパが子どもと遊ぶことに不慣れな場合は、「何して遊ぶ?」と聞くより、ママから「お風呂に入れてもらえる?」「絵本の読み聞かせをお願いできる?」などと、具体的な係わり方を提示すると動きやすくなります。

パパが女の子との遊び方が分からない場合は、子どもに聞いてみるのも一つの手です。幼児期の女の子はおしゃべりが大好きですので、聞き手に回るのが得策です。パパが喋って子どもに話を聞かせる関係を作るより、娘に喋らせる関係を築いた方が思春期の反発も少ない傾向があり、将来的にも良好な関係を保ちやすいです。

パパと子どもが楽しく遊ぶためにママができるサポート

ママは心配のあまりあれもこれも外出前にパパにお願いしてしまいがちですが、パパが気持ちよく子どもと出かけてくれるように、ママも気を付けましょう。

  1. ママが出かける前に口うるさく言わない(パパを信頼し任せる)
  2. お出かけのハードルを下げる(「近所の公園で少しだけ」など)
  3. 子どもに「パパをお願いね」とポジティブな言葉で伝える

せっかくパパと子どもが遊びに出かけるのですから外遊びやダイナミックな遊びをして欲しいところですが、最初から全てのパパに完璧を求めるのは難しいです。そこはママも理解して、映画などの目的のある場所を最初から提示してお出かけしてもらうのもおすすめです。

ママが口うるさく言いすぎるとパパのテンションを下げてしまい、結果的に子どもが楽しめなくなります。本当に必要なことだけを伝え、気持ちよく笑顔で送り出し、帰ったら感謝の気持ちを忘れず気持ちよく迎えてあげましょう。

帰宅後の第一声も、次につながるかどうかを大きく左右します。「服、どろどろじゃない」ではなく「楽しかったみたいだね、ありがとう」と言われたパパは、次も出かけます。気になる点があれば、その日ではなく翌日に「次はこれだけお願いできる?」と1つに絞って伝えると角が立ちません。そして、ママ自身が空いた時間を罪悪感なく使うことも大切です。父子で出かけた2時間を家事で埋めてしまうと、送り出した意味が半減します。

パパと子供の遊びについてよくある質問

相談の場でよく挙がる疑問を、実際の家庭の状況に沿ってまとめました。

Q1. パパが平日は帰宅が遅く、遊べるのは休日だけです。それでも関係は育ちますか。

週1回でも、集中して遊べていれば子どもの中に「パパと遊ぶ日」という予定が生まれます。大切なのは頻度より予測できることです。「土曜の朝は公園」と決まっていると、子どもは1週間それを楽しみに待ちます。

Q2. 遊んでいるうちにパパが本気になりすぎて、子どもが泣いてしまいます。

勝負系の遊びは「3回勝負」と回数を先に決め、最後は子どもが勝てる調整をすると収まります。泣いてしまったら勝敗の話はせず、「最後まで諦めなかったのがすごい」と過程を言葉にしてから切り上げましょう。

Q3. 一人っ子ときょうだいで、遊び方は変えたほうがよいですか。

一人っ子はパパが遊び相手そのものになるため、対戦や共同作業が向きます。きょうだいがいる場合は、パパが審判役や実況役に回ると全員が楽しめます。上の子とだけ2人で出かける日を月に1回作ると、下の子に譲り続けている上の子の満足度が上がります。

Q4. 運動が苦手なパパでもできる遊びはありますか。

あります。図鑑を使ったクイズ、迷路づくり、ボードゲーム、工作、動画を見ながらの折り紙など、本気で没頭できるものなら何でも構いません。パパにしかできない遊びの本質は運動量ではなく、大人が真剣に取り組む姿を見せることです。

Q5. 子どもがゲームばかりで、外遊びに誘っても乗ってきません。

まずパパがそのゲームに入っていくのが近道です。一緒に遊んで「これ難しいな、教えて」と言えば、子どもは得意げに教えてくれます。関係ができてから「今度はパパの得意なやつやろう」と誘うと、外遊びにも乗りやすくなります。

今日から始める、パパにしかできない遊びの一歩

遊びの上手さは才能ではなく、手札の数と段取りで決まります。今日できることは3つです。ひとつ目は、遊びの手札を5つ書き出しておくこと。公園、室内、お風呂、お散歩、雨の日用に1つずつあれば、迷う時間がなくなります。ふたつ目は、終わり方を先に決めること。「あと3回」「長い針が6になったら」と予告するだけで、遊びの後味がまるで変わります。3つ目は、子どもの提案に1回は必ず乗ること。大人から見て意味のない遊びでも、乗った瞬間に子どもの目は輝きます。

子どもがパパと全力で遊びたがる期間は、思っているより短いものです。1歳半で抱っこをせがんだ子は、数年後には自分の世界を持ち始めます。だからこそ、今日の15分を惜しまないでください。子どもが覚えているのは遊びの内容ではなく、パパが本気だったかどうかです。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪