日本と世界の左利きの割合に関する記事

『左利きの割合は?日本と世界の違い&スポーツ/趣味の影響』

左利きの割合が気になるママは、矯正を考える前にぜひ日本と外国の左利きの割合、国による考え方の違いを知っておきましょう。

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左利きの割合は?スポーツに不利?日本と外国の左利き事情

日本では左利きの割合が少ないため、子供が成長するに従い「右利き?左利き?」と気になりますが、外国ではどうなのでしょうか?歴史的に見るとおよそ50万年もの間、全人口の左利きの割合は変化していないと言われていますが、日本と諸外国を比較すると、意外な外国の左利き事情にビックリすることも。左利きを矯正するか否かは別にして、左利きにまつわる情報を得ておくことはきっと役に立つでしょう。

今回は、そんな世界の左利きの割合・左利きの趣味やスポーツの割合と影響・右利きに矯正するなど理由についてご紹介します。

【左利きの割合】日本と外国

日本では少数派と言われる「左利き」。世界的には、どのようになっているのでしょうか。左利きになる理由はまだはっきりしていませんが、世界的には全人口の約10%が左利きとして生まれてくると言われています。この割合は、人種や民族に関係なくほぼ一定とされています。

ただ、これは生まれてきたときの割合であって、成長段階で右利きに矯正されることもあります。日本や外国での実際の左利きの割合を調べました。

【日本】意外に多い?左利きの割合

現在の日本では、人口の約11%が左利きであると言われています。第二次世界大戦前は6.5%となっており、昔と比べて大きく増加していることがわかります。これは現在より昔の方が、矯正を行うケースが多かったからと考えられます。

この割合は、世界的に見てもトップクラスです。「欧米は、左利きが多い」というイメージを持っている方には、意外な結果なのではないでしょうか?

現在は、クラスで3~4人が左利きということになります。ママ達の世代はもう少し少なかったかな?と感じる方もいるでしょう。

【韓国】イメージでは左利きが多い

日本で韓流ドラマが大流行していますね。ドラマに出てくる韓国の有名俳優やミュージシャンに左利きの人をよく見かける影響か、韓国は左利きの人が多いと思われている方も多いようです。

左利きの割合のはっきりした数値は不明ですが、韓国では、お箸などは左利きでも字を書くのだけは右手という人が多く、JYJのジュンスさんやユチョンさんは文字を書くときに右手を使いますし、ドラマ「ロマンス」でおなじみのキム・ハヌルさんは、左利きだけれど右手にしているそうですよ。

【アメリカ】意外に少ない!?

アメリカの左利きの割合は、およそ1.8%ととても低い数値になっています。一方で両利きの割合は、およそ28%となっていています。

これはアメリカで「右利きへの矯正は子供に悪影響を及ぼす」という研究結果が早くから確認されていたことが影響していると言われています。無理に矯正せず、自然に任せた結果の数値でしょう

【イタリア】カトリックは左利き禁忌

イタリアの左利きの割合は、およそ5.8%と比較的少ないですが、両利きは、30%と非常に高くなっています。
その理由としては、イタリアはカトリック教徒が多く、カトリックの教えでは左利きが禁忌とされているため、子供の頃に右手も使えるように矯正されるからと考えられます。

男性と女性で違う左利きの割合

国により差がある左利きの割合ですが、実は、男女でも大きく差があるという説と、若干男性が多いという調査結果があり、はっきりしたことはあまり良くわかっていないようですが、どちらにしても男性の方が多いという見解が多いです。

「右利き・左利きの科学」を執筆した前原勝矢氏が7351人の日本人男女を対象に行った調査では、女性の左利きは2.7%、男性は3.6%だったそうです。こうした数字の差は、左利きには男性ホルモンが深く関わっているのではという説もあります。ただし、それ以外にも左利きの要因に関する有力な説はあり、残念ながらいまだにはっきりとした理由は解明されていません

やっぱり左利きは得なの?損なの?【スポーツ・趣味】

左利きの子供を持つママは、左利きであることが、子供にどのような影響を及ぼすかを知っておきたいですよね。歴史的に見ても左利きの有名人や天才と言われる人は多く、「我が子にも隠れた才能があるのではないか」と親としては期待してしまうでしょう。スポーツや趣味における左利きの影響についてまとめました。

スポーツでの左利きの影響と割合

子供が将来スポーツする時に、左利きだと不利にならないか心配になるパパやママもいるでしょう。けれど、スポーツにも色々あり、心理戦でもあるボクシングなどの格闘技、野球やテニス、アイスホッケーなど左利きでも道具に不自由しない球技などは、左利きであることで、不意打ちができるなど強みになることもあります。プロ野球選手には、左利きの人が多いこともよく知られていますよね。

ただ、左利きの割合が少ないことから、左利き用のスポーツ道具(ゴルフクラブなど)種類が少ないスポーツでは、やはりプロになる選手も少ない傾向があります。プロスポーツでのサウスポーの割合は、野球はおよそ50%、サッカーやアイスホッケーは10%とも言われる中で、プロゴルファーはおよそ4%しかいないそうです。

野球選手には左利きが多い?

トップレベルのプロ野球選手にはサウスポーが多いと言われています。実際にプロ野球で活躍している選手を見ていると、左打ちや左投げの人が平均の割合より多いですね。

野球では、左打ちだと1塁まで距離が近いのでヒットになる確率が上がります。野球選手の場合は、このようなメリットを享受するために、野球だけ左利きという人も多いようです。メジャーリーグで活躍したイチローや松井秀喜も右利きの左打ちです。ただし、守備においては左投げが不利と言われるポジションもあるようですよ。

趣味での左利きの影響

スポーツだけでなく色々なことが右利きの人を中心に考えられているため、左利きの人は不便に感じることが多いようです。

例えば、習字は学校では左利きの人も右手で書くように指導されることが多いようです。また、縫い物や折り紙の説明も右手の人のために書かれているので、左手の方は不便に感じますよね。そのため、左利きの子供達の中には、趣味のときだけ右手にする子もいます。

ただ、現在では左手用のハサミなど左手用グッズの種類が増えてきていますし、インターネットで手軽に購入することもできるので、昔ほど不便に感じることも少なくなるかもしれません。昔は、左利きの人は道具にあわせる必要があり不便さを感じることが多かったようですが、現在では自分にあった道具を手に入れやすくなりました。

利き手は一つの“個性”です

左利き・右利きを有利・不利と考えるのではなく、子供の個性の一つと捉えましょう。親が気にし過ぎると子供に悪影響を及ぼす可能性があります!

隠れ左利き?左利きなのに右手を使う人が多い理由

「左利き=左手しか使えない人」ではありません。左利きの人の中には、左手の方が上手く使えるのに、日常生活では右手を使う人が多くいます。

左利きの人の多くは、子供の頃に矯正をさせられたり、自分から右手を使う練習をしたりした経験があるようです。では、なぜ左利きの人は、訓練してまで右手を使えるようになる必要があるのでしょうか。右手を使う理由と最近の傾向をまとめました。

右手の方が便利だから?

左利きの人が両利きにしたり、右手を使ったりする割合が高いのは、やはり「生活をしていく上で便利だと感じる」という理由が一番でしょう。

たとえば、駅の自動改札や自動販売機は右側に入れる場所があるので、左利きの人は利き手と反対の手を使うか、手をクロスさせることになってしまいますよね。

最近は矯正しない傾向なの?

昔は、左利きに対して偏見を持つ人もおり、子供の頃に矯正させられることが多かったようですが、現在では、「矯正は子供へ悪影響を及ぼす」という考え方が一般的となり、無理な矯正は行わないことが多いようです。

ただし、将来的に子供が自分から「お箸や鉛筆を右手で持てるようにしたい」と練習を始めることはあります。そのような場合は、子供が頑張る姿を応援し、必要ならサポートしてあげましょう。

クロスドミナンスとは?

お箸は右なのにボールは左投げという方、周りにいませんか。このように動作により利き手を使い分けることを「クロスドミナンス」と言います。

右利き中心社会の中に順応するために、左利きの人はある特定の動作だけを右手で行うクロスドミナンスになる傾向があるようです。

人間の体は、右半身を左脳が・左半身を右脳が支配しています。両方の手を使うことにより、脳の活動を活発にしてくれます。お子さんが、器用に両手を使いこなしているようなら、脳が活発に働いている証拠。温かく見守ってあげましょう。

足にも利き足があるの?

手と同じく足にも利き足があります。日常生活においてあまり意識することはないかもしれませんが、サッカーなど蹴る動作をする時に使う足が利き足になります。

2本の足の役割

人間の足は、それぞれ異なる働きを担っています。利き足は、正確で素早い動作をすることができ、もう一方の足(軸足)は、利き足より強い力を持ち、体を支える役割をしてくれています。

利き足と利き手は、必ずしも一致するわけではありません。大人でも、意外と自分の利き足を知らない人も多いようです。

左が利き足の割合

左が利き足の人の割合は、全人口の20%程度と言われています。左が利き手の人の割合より多いことからも、利き手と利き足が必ずしも一致しないということがわかりますね。

利き足以外にも、人には効き目・聞き耳などもあると言われています。左右対称に見える人間の体にも少しずつ違いがあることがわかりますね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪