左利きは天才肌って嘘?本当?天才説の根拠と各界の有名人
左利きの子を持つママなら一度は耳にしたことがある「左利き天才説」。今回は、この天才説にまつわる根拠を集めてみました。一方、右利きの子を持つママの中には、「左利きに変えれば天才になれるのでは?」と思う人も…。そこで、無理に左利きに矯正することの影響や、日常生活での上手な脳の鍛え方も解説いたします。
根拠あり?左利き天才説
左利きには天才が多いと言われる理由は何でしょうか?「左利きに天才が多い理由」をはっきりと科学的に証明した論文はいまだ発表されていませんが、利き手が脳に与える影響など明らかになっていることも多く、様々な分野で左利き優位説は唱えられています。こちらでは左利き「天才説」を脳との関係性から見てみましょう。
利き手と脳の関係
左手は右脳に、右手は左脳につながっています。丁度首のところで神経が左右逆になるのです。また、左目は右脳に、右目は左脳に繋がっています。脳の中心あたりに位置する視交叉(しこうさ)という部分で一緒になり、その後左右逆になります。そのため、基本的に右利きの人は左脳をよく使い、左利きの人は右脳をよく使います。
ただし、左利きの人の場合、子供の頃に右利き用に矯正されたり、右利き中心の社会に対応する必要があったりするため、実際には右手と左手を使い分けることが出来る人が多くなります。そのため、左利きの人には右脳と左脳をバランスよく使っている人が多いのです。
左利きの人の脳はこうなっている!
左利きになる原因は、遺伝説、胎内決定説など諸説ありますが、どれもはっきりした原因はいまだ解明されていません。
ただし、「左利きの人の脳が右利きの人と違うケースもある」ということはわかっています。左利きの人の脳は、次の3つのタイプに分かれると考えられています。
左利きの人の脳タイプ3つ
- 左右の脳の役割が右利きの人と完全に反対
- 言語処理能力や空間把握能力が左右両方の脳に備わっている
- 右利きの人と殆ど同じ(左脳優位)
左利きで、左右両方に言語処理能力が備わっている人の場合、会話をする度に左右両方の脳を使うので負荷がかかるとも言われています。けれど、その都度左右両方の脳が刺激を受けて発達し、多様な才能を発揮しやすくなると考えられるのもうなずけますね。
左利きは数学に強い!?
右脳と左脳とでは、一般的に役割が違います。左脳は「思考・論理・理屈の左脳」などと呼ばれ、読み書きや文法など言語を処理する役割、数学の論理的理解、分析、推論などを担っています。筋道を立てて考えることが得意なのです。
一方、右脳は「直感・感覚・感性の右脳」などと呼ばれ、芸術・空間認識・図形の読み取り・ひらめき・イメージ記憶などに優れ、五感で得た情報で瞬時に判断したり、記憶したりする役割を担っています。言葉で記憶するのではなく、映像やイメージで記憶する能力が高いため、一瞬にして多くの情報を記憶・処理できるなのです。
そのため、幼児教室などでは才能開発の一環として右脳トレーニングを盛んに行っていますよね。左利きの人は、日常的に左手を使うことで自然に右脳を刺激している状態になる人が多いため、結果的に空間認識や図形の読み取り、フラッシュ暗算などの瞬間的な計算能力に優れ、数学的センスに強い人が多い傾向があるのです。
左利きはIQが高い!?
IQは、言語能力・空間能力・計算能力・記憶力・論理の能力を計るテストにより測定されます。
過去のアメリカの調査などで、IQの高い集団の中に左利きの割合が多いといったデータが話題になったことがありました。また、東大生の左利きの割合は一般的な割合よりも高いとも言われています。空間処理や数字に強く、左右の脳をバランスよく使える左利きの人は、高得点を獲得できる可能性が高いのかもしれません。
ただし、「IQは訓練することにより高くすることができる」とも言われていますので、右利きの子供も努力次第で高いIQを獲得することはできますし、逆にトレーニングを怠ればIQを維持することは困難なようです。
ノーベル賞受賞者も左利きが多い
ノーベル賞を受賞した人の左利きの割合は、全人口に見られる左利きの割合(約10%)に比べて高いと言われています。これは、理数系に強い左利きの能力の表れかもしれませんね。
また、地道な努力が必要となる研究分野では、愚直に研究を続けることができる思考の柔軟性が必要となります。この柔軟な思考力やひらめきも右脳の特徴なのです。
左利きは高給取り!?
全米経済研究所(NBER)から発表された論文の中に、「アメリカの大卒男性において、右利きの人より左利きの人の方が高い給料をもらっている傾向がある」とする研究報告が話題になったことがありました。
実力主義のアメリカにおいて、このような差が生じる可能性があるというのは、とても興味深いですね。
左手の人は努力の人!?
右利きが多数派の社会において左利きの人は、子供の頃から日常生活において右利き用社会の道具に対応するために、色々な工夫や努力をします。そのような状況で生活してきたことも、左利きに努力することが得意な人や、忍耐強い人が多い理由の一つなのかもしれませんね。よく、天才と呼ばれるスポーツ選手のことを「努力することにおいての天才」と言ったりもします。
こんなにいる!左利きの天才・有名人50
実際に天才と呼ばれる左利きの有名人をご紹介します。誰もが知っている歴史上の人物から現代の有名人まで、左利きの人は持ち前の天才肌と努力により、色々な分野で特異な才能を発揮していることがわかります。彼らが「左利きだから天才」なのか「天才がたまたま左利き」なのかはわかりませんが、「左利き天才説」を嘘とは思えないような、そうそうたる顔ぶれですね。
1芸術家
- ピカソ
- ミケランジェロ
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- ムンク
- モーツァルト
- バッハ
- ベートーベン
- ドビュッシー
- エルヴィス・プレスリー
- ジミ・ヘンドリックス
- 坂本龍一
2理数系
- アインシュタイン
- ダーウィン
- ニュートン
- マリ・キュリー
- エジソン
- ビル・ゲイツ
- 養老孟司(解剖学者)
3著名人・政治家
近年のアメリカ大統領には、左利きの人が多いと言われています。また、こちらでご紹介しきれない数多くの左利き芸能人が、日本でも活躍していますよ。
- オバマ元大統領
- クリントン元大統領
- チャップリン
- ネルソン・ロックフェラー(実業家)
- 竹中直人
- 小栗旬
- 織田裕二
- 玉木宏
- 前田敦子(元AKB48)
- 倍賞美津子
- 川原亜矢子
- 南野陽子
- 松本人志
- 小島よしお
- 日村勇紀(バナナマン)
4スポーツ選手
こちらにご紹介したスポーツ選手はほんのごく一部。現役で活躍している選手もまだまだ大勢います!野球選手では右を故障し、サウスポーに転向した有名選手も多いですよね。
- 五郎丸歩(ラグビー選手)
- 王貞治(野球選手)
- 川上哲治(野球選手)
- 駒田徳広(野球選手)
- 竹原直隆(野球選手)
- 松坂大輔(野球選手)
- メッシ(サッカー選手)
- マラドーナ(サッカー選手)
- エジル(サッカー選手)
- 本田圭佑(サッカー選手)
- ケニー・アンダーソン(バスケット選手)
- グレッグ・アンソニー(バスケット選手)
5小説家・漫画家
また、小説家など言語処理能力が必要とされる分野にも、左利きの人はもちろんいます。
- ゲーテ(詩人)
- トルストイ
- 石原慎太郎
- 綿矢りさ
- 一条ゆかり(漫画家)
天才にさせたいなら左利きに矯正すべき?
左利きの有名人がこんなにも多いと、「うちの子も左利きに矯正して、天才にしたい!」と考えるママやパパもいるのではないのでしょうか。また、「あらゆるスポーツで左利きが有利」「プロにしたいなら左選手にしろ」という人もいますよね。利き手を矯正することは、子供にとってどのような影響があるのでしょう?
現在は「左利きの子供を無理に右利きに矯正させることが、心理的ストレスなど成長に悪影響を及ぼす恐れがある」と考えられており、その影響で矯正を行わない国や人が増えています。ですから、右利きの子を無理やり左利きに矯正するのも、同様に強いストレスを与えるためおすすめできません。
ただし、ピアノやスポーツを上達したいからという理由で、本人の意思によって日頃から左手を使う機会を増やすといった行為は、脳の活動を活発にするので、とてもよいことです。
矯正のデメリットは?
子供の意思に反した利き手の矯正は、子供に大きな心理的負担を与えてしまいます。特に、日常生活で苦労が無く多数派の右利きからあえて左利きに矯正することは、子供にとって苦痛以外の何物でもありません。
<無理な矯正により起こりうるデメリット>
- 子供の気持ちが萎縮してしまう
- 文字を書く際に混乱して鏡文字になる
- 親に怒られることにより強いストレスを感じ、親子関係が悪化する
積極的に左手を使おう!
左利きになったから天才になれるという保証はありません。元々左利きの人でさえ、全員が天才と言う訳ではありませんよね。けれど、日常生活において遊び感覚で積極的に左手を使うようにすることは、使う機会が少ない右脳に刺激を与えるので、子供の成長にとっても良いことです。
子供にストレスを与えることなく、手軽にできる方法をご紹介します。ママやパパも一緒に、「今から10分間左手だけをつかうようにしよう!」なんていうゲームを、家族でして楽しんでみると良いでしょう。ママもパパも脳が活性化され、良い気分転換になりますよ。
右脳を鍛えて脳を活性化!左手トレーニング
・歯ブラシを左手で行う
・ボールを左手で投げる
・左側にあるものは左手で取る
・消しゴムは左手で使う
・コップは左手で持つ
左利きで天才肌の子は何に向いている?スポーツ?勉強?
実際に左利きで「うちの子天才肌だと思う」と、日頃からお子さんの才能を最大限に生かしてあげたいと思っているママやパパ。左利きの子供の特性を生かすためには、どのような分野が向いているのか気になりますね。一般的に左利きの天才肌タイプのお子さんに向いているとされる分野をご紹介します。
ただ、子供の可能性は無限大。利き手に関わらず子供の興味のある分野を伸ばして、のびのびと育って欲しいですね。
理数系に強い
左利きの人は、数字や空間把握能力に優れているため、理数系の分野を得意とすることが多いようです。数字と空間把握力を駆駆使する建築家などは、理論上では左利きにピッタリの職業ですね。
ただ、能力と興味は必ずしも一致するとは限りません。左利きだからと無理に理数系に進ませるのではなく、子供の興味関心のある分野を伸ばしてあげることが一番でしょう。
ひらめき型の芸術家肌
歴史的に見ても画家や音楽家などには左利きが多いことがわかります。右脳をよく使う左利きの人は、直感的な能力を必要とする芸術分野を得意とする傾向にあるようです。左利きの人は、抽象的にとらえたものを具体的に表現する能力に優れているので、音楽にしたり、絵にしたりして表すことが得意という人が多いのです。
左利きの子に、絵を描かせたり、ピアノを習わせたりすると、高い能力を発揮してくれるかもしれませんね。
向いているスポーツは?
右利きの人と左利きの人とでは、球や手の出てくる位置が異なるため、右利きの人は、左利きの人の動きやボールの動きに対応することが難しくなります。そのため、相手と直接対戦するような対人競技では、左利きが有利と言われています。
また、相手の動きを読んだり、ボールや相手の動きを瞬時に捉えたりする動作は右脳で行われるため、左利きの人にアドバンテージがあると言えますね。
一方、相手と直接対戦することのないスポーツでは、左利きによる絶対的な優位性はないと言えるでしょう。特にゴルフにおいては、左利きの道具が少なかったり、コース設計が右利き中心になされているため、有名プロゴルフ選手に左利きの人はきわめて少ないのです。
左利きの有利さが活きるスポーツ
・野球
・バスケット
・テニス
・ボクシング
・卓球
・サッカー



