育児ノイローゼは夫婦関係が影響する!?ママが気を付けることは?
育児は子供の成長を感じ喜びも大きいですが、初めての育児ではわからないことも多いです。
会話ができない赤ちゃんとずっと二人きりで、家事との両立もあってママはいっぱいいっぱいです…
更に、自分の時間を作れない、友達とも会えない、夫の帰りも遅い・・・など孤立させる環境がママをますます追い詰め、育児ノイローゼへと導いていくのです。
育児ノイローゼは、夫婦関係とも大きな関係があり、離婚にまで発展してしまうケースもあります。
育児ノイローゼにならないために夫婦はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
そもそも育児ノイローゼとは?
育児とは、ただミルクや食事を与えて、おむつを交換して、子供と遊んでいればいい、というものではありません。育児書には載っていない様々なことが起こり、ママは日々悩み、心身ともに疲労が蓄積されてしまいます。
昔は両親と同居する家族が多かったので、子供を預けてママが仕事へ行ったり、大きくなったお兄ちゃんやお姉ちゃんが下の子のお世話をしたりと、みんなで育児をする環境でしたよね。ところが現代は核家族化もあり、周囲に頼る人がいなければ、ママは1日中子供のそばを離れるわけにはいきません。
休日のない育児は、ママにとってとても長い道のりに思えてしまうものです。そのうえ、旦那さんも忙しくて夫婦の会話もない、育児の協力も得られない日々が続くとなれば、育児ノイローゼになってしまうのも仕方ありませんよね。
離婚に発展する主なケース
育児ノイローゼと離婚とは無関係のような気がしますが、実は大きな関係があるようです。パパはママの気持ちや立場を軽く考えず、真摯に向き合いましょう。
1夫が育児に非協力的
イクメンという言葉が流行っているように、今は育児に協力的な旦那さんも増えてきましたね。女性にとっては嬉しいことですが、まだまだイクメン人数は少ないのかもしれません。忙しくてなかなか育児に参加できないパパや、子育ては母親の仕事と考えている夫も実はまだまだ多いようです。
2家事も育児もまかせっぱなし
普段、家事をしない男性がいきなり料理や洗濯、掃除をするなんてハードルが高いですよね。けれど本来結婚していなければ、それは全て自分ですべき当然の仕事です。仕事があるからって掃除や洗濯をしない訳には行きませんよね。
仕事で疲れているとはいえ、それは妻も同じ!24時間休みのない育児と家事で疲れています。それなのに家事も子育ても全て妻に押しつけて平気でいるようでは、離婚になっても仕方ありませんね。
3夫婦の会話がない
旦那さんの帰宅が遅いと、ママは育児の相談もゆっくりできませんね。わずかな時間でいいので、夫は妻の話をきちんと聞いてあげることが必要です。子育てで悩まない母親はいません。そして、人生のパートナーとして助け合いたいと思い結婚した相手が、会話もしないで仕事ばかりでは、妻が結婚した意味を見いだせなくなるのも仕方ありません。
又、夫も妻が育児に専念するあまり、ほったらかしにされているような寂しい気持ちになることがあるようです。夫婦間に距離を作らないようにするには、常にコミュニケーションをとることが大切ですね。
4心の病
育児ノイローゼは“うつ病”など心の病を併発することも少なくないようです。産後はホルモンバランスや生活環境の激変、寝不足などで自律神経も乱れ、精神的に不安定になりマイナス思考になりやすいものです。そんな妻の辛さを理解せず、ねぎらいの言葉もかけられない夫であれば、妻は離婚にしか逃げ道を見出さなくなるでしょう。
育児ノイローゼのママが気を付けるべき5つのこと
育児ノイローゼは、1人ですべてを抱え込むことで悪化しやすいと考えられています。そうならないために、ママが気を付けるべきこととは何でしょうか。
1自分だけの時間をもつ
ぜひ、自分だけの時間を作って息抜きしてください。子供がお昼寝中のわずかな時間でもいいので、その間は育児を忘れて好きなことをやりましょう。時には両親や夫、ファミリーサポート、認定こども園の一時保育などに預けて、好き放題ストレス発散しましょう。
子供と少し離れてみると、「泣いてないかな?」「大丈夫かな?」と、気になって思い切り羽根をのばせないママがほとんどだと思いますが、美容院へ行ったり、ショッピングへ行ったり、自分の時間を楽しむことも大切です。我が子への愛しさを実感し、気分をリフレッシュできて、笑顔で子供に向き合っていけますよ。
2ママ同士のおしゃべりでスッキリ
核家族の夫婦にとって、同じく育児中の友達がいることはとても心強いです。育児の悩みや共通の話題が多いので、話を聞いてもらうだけでスッキリしますし、情報交換もできます。
育児の大変さを共有でき、励まし合える友達がいると、自分も母親として頑張ろうと思えてくるのです。
3自治体などの育児活動に参加する
ほとんどの自治体で、母親学級が実施されているようです。出産時期が近い妊婦さん同志が知りあう機会なので、ぜひ参加されるといいでしょう。出産や育児のことを相談し合い、助け合える心強いママ友ができますよ。
又、公民館や自治体の育児サークルなどで行う育児活動の場にも参加してみましょう。人見知りのママでも、育児の話題はママたちにとって共通なので話しかけやすいと思います。
4たまには手を抜く
家事も育児も完璧にこなそうとすると、気持ちが焦ってしまいます。「早くやらなきゃ」という気持ちがイライラに変わり、子供を怒ってしまうこともありますよね。
育児が大変な時期には、掃除ロボットや食洗機などを活用して、家事を時短するのもおすすめです。たまには手を抜き、家事も育児も焦らないことが肝心ですね。
5夫に求めすぎない
気がきく旦那さんであれば色々とすすんで手伝ってくれるでしょうが、そうでない男性の方が多いと思います。夫に求めすぎなければイライラすることもなくなるでしょう。
また、育児や家事にあまり協力的でない夫に対して、イライラが募ることはよくありますよね。そんなとき「○○やってよ!」と言ってしまうと、夫もあまり良い気持ちがしません。命令口調ではなく、「○○やってくれると助かるんだけど」など、お願いする感じで伝えてみましょう。やってくれたら「ありがとう」と感謝の言葉を忘れずに。
育児ノイローゼで別居に至るケース
育児ノイローゼは、それまで幸せだった夫婦間を別居や離婚、親権争いにまでいたらせる深刻な問題となっています。育児はある意味、外で働くことよりもずっと大変な仕事であり、不安や悩みを募らせるものなのかもしれません。別居してから後悔する前に、夫婦でもっと話す時間を作ることが大切ですね。
そして、夫は仕事で疲れていても育児に協力するべきですし、1日中育児をしてくれている妻に感謝の言葉をかけるべきでしょう。妻が愚痴をこぼしても「そうか、そうか、うんうん」とだまって聞いてあげる寛容さが必要です。それも育児のひとつなのでます。
育児ノイローゼが原因で別居した例
- 育児疲れの妻に異変を感じた夫が、妻の両親に“うつ”ではないかと相談したところ妻が立腹。そのまま別居が継続
- 夫の出張が多く、育児疲れの妻が実家に戻ったきり帰ってこない
- 夫のいたわりのない言動、育児や家事への考えの相違、休日はゴロゴロしているだけの夫と離れたかった
- 妻が育児に熱心になりすぎるあまり、優しい夫に対しても文句ばかり。夫はそんな妻に悩み、家を出ていった
専門家へ相談することも大切
育児ノイローゼは、まず夫婦での話し合いが大前提です。そして、夫が協力したり、妻が息抜きしたりすることで症状を改善できれば先の見通しは明るいでしょう。しかし、もし解決できないような異変や症状があれば、専門家に相談したり心療内科を受診したりすることも考えましょう。
育児ノイローゼは子どもを叩くなどの行動に繋がることも考えられるので、十分に注意する必要があります。
配偶者や両親など周囲の人たちが、しっかり見守ってあげることが大切です。
心療内科を受診すべき深刻な症状
- 無表情で目がうつろ
- ぼんやりして、話しかけても反応がにぶい
- パニックになる
- マイナス思考や意欲低下
- 不眠
- 家の中に閉じこもりがち
- 食欲過多あるいは食欲不振