七五三のお参りは神社とお寺で作法が違う!初穂料などのマナー
子供の成長に感謝し、未来の幸せを願う七五三のお参りは、パパ、ママにとっては気合の入る行事の一つ。でも、七五三っていつ、どこですれば良い?着物の手配は?など、段取りの要領がイマイチ掴めないママも多いかもしれませんね。
また、神社とお寺では作法が違うため、知らないと当日戸惑ってしまいますよね。そこで、七五三のお参り前にぜひ確認しておいて欲しい参拝マナーや先輩ママのお参りの段取りについて紹介します。4コマ漫画もお見逃しなく!
七五三のお参りはいつどこで?
七五三のお参りの時期や場所をよく知らないというママやパパも多いのですが、正確な時期や場所を知った後は参加する家族の意向も確認しつつ柔軟にいつどこでお祝いするのかを決めましょう。
七五三お参りの時期
七五三のお参りの正式な日程は、数え年で男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳になる年の11月15日です。現在では早生まれのため七五三の時期を満年齢にずらす家庭や、パパママの仕事の都合や両家の祖父母などと一緒にお祝いできるようにと、10月下旬から11月中の土日祝日にしてお祝いする人も増えています。
七五三お参りの場所
子供の成長を氏神様に報告するという観点で言えば、神社でお参りするのが一般的ではありますが、最近ではお寺でのお参りを選ぶ家庭もあります。
近所に有名なお寺があった、パパの実家から勧められたなど理由は様々なようですので、ご家族で相談して自分達に合った場所を選ぶとよいでしょう。
七五三のお参りマナー
神社とお寺では参拝マナーが違います。お寺で手を叩いて恥をかく人もいます。また、神社の参道のど真ん中を歩いて後でひどく後悔する人もいます。事前にマナーをチェックしておきましょう。
お参りの服装について
七五三の服装は神様や仏様の前に相応しいマナーを守った服装にすることが大切です。我が子を引き立てることも考えて、パパやママもお参りにふさわしい服装をしましょう。パパは、基本的にダーク系のスーツ、ネクタイは白や黒はNGです。ママは、洋装の場合はパステルカラーのワンピースやスーツ、和装の場合は訪問着が無難です。
神社参拝のマナー
七五三に限らず、一般的な神社参拝のマナーは次のとおりです。慣れていないことなので、七五三のお参り前に一度見直しておくと安心ですね。
- 鳥居の前で服装を整え、会釈をしてから鳥居をくぐる
- 手水舎の水で心身を清める(手水をとる)
- 参道の端を通り、ご神前へ進む
- 賽銭箱の前で会釈をし、お賽銭を入れる
- 二拝二拍手一拝で拝礼し、会釈をしてから退く
- 鳥居の前で向きを変え、会釈をしてから境内を出る
参道の端を通らなければならないのは、中央は神様の通る道だからです。折角子供の幸せをお参りに行って、神様への敬意を欠く行動を取ってしまっては、本末転倒です。マナーはきちんと守りましょう。特に、「二拝二拍手一拝の作法」は神社では非常に大切なマナーですので、しっかり覚えていきましょう。
二拝二拍手一拝の作法
-
二拝
90度の深いお辞儀を二回する -
二拍手
点胸の前で両手を合わせ、二回拍手をし、両手を合わせ、心を込めて祈る -
一拝
もう一度90度の深いお辞儀をする
初穂料(はつほりょう)について
初穂料とは祝詞をあげてもらったり祈祷を受けたりする際に、神社に渡すお礼のことです。お宮参りの際に神社に納めた初穂料と七五三の初穂料のマナーは同じですので、お宮参りと同様に白赤の蝶結びの水引(みずひき)が付いたのし袋に、「御初穂料」「御玉串料」「御礼」などの表書きを書いて用意しましょう。
七五三の祈祷を受ける場合は、表書きの下段に子供の名前を書きます。地域によっては、年齢を書き添えることもあるようです。
金額については料金を規定し、ホームページなどで明記している神社も多いです。七五三の場合も5000円くらいが相場ですが、祈祷を受ける人数によっても変わってきますので、前もって問い合わせてみましょう。
お寺と神社を間違えないで!
そもそもお寺と神社では、仏教と神道という違う教えであるため、参拝のマナーも違ってきます。山門の前で一礼することや、手水をとることなどは同じですが、お寺では基本的に手を叩かないということを覚えておいてください。
お寺は神社のような二拝二拍手一拝ではありません。お賽銭箱の前では、お賽銭を入れてから静かに両手を合わせて合掌しましょう。
七五三のお参りや写真撮影等の準備手順
七五三ってお参りだけで終わるわけにはいきません。着物で行くなら着付けの手配もしなければならないし、記録に残すためには写真撮影も。さらに、親戚一同で祝うには会食の準備まで・・・。ママは大忙しです。でも、一つでも準備を忘れてしまうとスムーズに事が運ばなくなるので、しっかりと段取りをしましょう。
1お参りや前撮りの日程決め
早い場合は、4月に七五三の写真の前撮りをし、お参り当日のレンタル着物を予約する人もいるくらいなので、半年くらい前には前撮りの日程や参拝の日程を決めておくことをおすすめします。そのうえで、ママ友やインターネットなどでいろいろリサーチして吟味する期間も必要です。写真館や神社などの予約は何か月前から受け付けてくれるのかも調べ、段取りを考えましょう。
2お参りや写真館、会食の場所選び
当日写真撮影をするつもりなら、写真館や美容院、お参りの場所、お参り後の会食の場所は近い方がおすすめです。
お寺にするか神社にするかという問題は、宗教的なことも絡みますので、会食に参加する人数などと共にパパの実家に相談すると義両親の顔を潰さずにすみます。
着物のため車で移動する方は、駐車場がある場所を選んでおくと良いですしょう。
3予約
当日のお参りで着物を着せようと思っている場合、まずは着物と着付け、髪のセットの予約をしましょう。写真館で撮影する場合には、写真館の予約を行います。
写真館はレンタル着物と髪、着付けがセットになっているところが多いので、非常に楽で人気があります。前撮りの場合でも、お参り当日に着物を1日レンタルできて、髪のセットや着付けをしてくれるところもあります。
つぎに、その時間に合わせて神社やお寺に予約を入れましょう。集団で祈祷してくれる神社では時間が決まっている場合もありますが、着付けの時間も考慮して、子供の生活ペースに合わせた時間にすると良いでしょう。
さいごに、お参り後の会食会場に予約を入れます。会食の頃には子供も疲れて機嫌が悪くなることが多いので、個室の予約がおすすめです。また、赤ちゃん連れの場合は、ベビーカーでの入店ができるお店を選ぶとママも楽ですよ。
七五三お参りの体験談
お参りの準備はいつから始めたら良いのか、写真撮影は前撮りか当日か、お参り後の会食はどうするのか、七五三のお参り準備は考えなくてはならないことはいっぱい。無事に我が子の七五三を終えた先輩ママさんたちに、体験談を詳しく聞かせてもらいましょう。
準備はいつ頃始めた?
A段取りは早めに
どこからともなく写真館から七五三撮影の案内ハガキが届いたのが4月。ゴールデンウィークに合わせた前撮りキャンペーンでした。そのときはまだまだ先のことでピンとこなくて、結局撮影の予約を取ったのが9月。すると、予約でいっぱいで思うような日にちや時間が取れず、バタバタして撮影に臨みました。
神社への予約も同じ9月に取りましたが、大きな神社で一斉に祈祷を受けることができる神社だったので、こちらは、充分間に合いましたよ。でも、段取りは早めにこしたことはないですね。
A計画好きの性格が功を奏しました
何でも計画を立てて事を運ばないと気が済まない私。七五三は一年前からカレンダーで11月のお日柄を見て、日程を決めていました。ちょっと早すぎるかなと思ったけれど、当日の日程を決めるとその他の写真撮影や会食の予定も立てやすくスムーズに進みました。
何より神社も写真館も、他の人の口コミを見てゆっくりと決めることができたし、当日レンタルする着物も数ある中から選べたのが良かったです。ママ友は準備が遅れて着物の種類が少なかったそうです。予約が取れないからと適当に決めてしまうよりは断然良かったと思います。
写真は前撮り?当日?
A当日写真を撮ったら…
パパも私もフルタイムで仕事をしていて、土日でも両方の都合がつくときがなく、写真撮影とお参りをまとめてすることに。
一日明ければ良いだけなので日程的には良かったのですが、朝9時から写真撮影が始まり、そのままお参り、そのあとパパの実家へお披露目、一旦写真館に戻り着替えてから、再びパパの実家で会食…というハードスケジュールだったため、ぐったり。翌日からの仕事にも悪影響ありでした。
A前撮りにしました
お参りの4か月前に前撮りして、その写真館でお参りのときの衣装も貸してくれることになっていたので、当日写真撮影よりはゆっくりしたスケジュールだったかも。
でも、パパも私も撮影時のテンションがマックスで、このときに七五三が終わったくらいの感覚だったので、当日のお参りはイマイチテンションが上がらず、ちょっと面倒くさいとさえ思ってしまいました。
また、前撮りのときと当日とでは4ヶ月も経っていたため、子供の髪型も違うし、日焼けもしているしで、記録として残る前撮りのときとあまりに違うため、今見ても違和感です。
祖父母を誘った?式の後どうした?
A親戚が集まっての大宴会になりました
両方の祖父母にとって初孫の我が子。七五三のお祝いについても、前年から話題に出ていたほど楽しみにしているようでした。
パパ方の実家は、お葬式や法事も自分の家でおこなっているくらい広い部屋があるので、お参りの後は、そこで親戚一同集まって大宴会。途中から何のお祝いだかわからなくなるくらい。大人にはお酒、子供にはお寿司とケーキさえあれば何とかなります!(笑)
A家族水入らず
祖父母は遠方に住んでいるため都合がつかず、七五三のお参りもその後のお祝いパーティも親子3人だけで済ませました。午後から夕方にかけてお参り、その帰りに外食でお祝いパーティだったので、ゆっくりできて子供にも負担がかからずよかったです。
でも、後から思えば、半年くらい前からいっしょに日程を決めて、祖父母には宿泊も兼ねて来てもらっていたら良い親孝行になったのかも、と思いました。
子育て4コマ漫画:お参りだけじゃない!?七五三当日は大忙し!
七五三のお参りは事前準備も大変ですが、当日も親子共に疲れてクタクタになる家庭がとても多いので、ママも子供も前日は早めに休むようにしましょう。
当日は朝食、片付け、朝の支度といつもの朝と変わらなくても制限時間があるためバタバタしがちですが、綺麗に着飾った我が子を見ると、さくさんの4コマ漫画のように思わず涙ぐむママやパパが多いのです。ところがギリギリのスケジュールにすると楽しめるのはそこまで。
途中で予想不可能なトラブルに見舞われることも多いため、焦ってカリカリしてしまうママも少なくありません。七五三のお祝いで何をするかはご家庭によって若干異なりますが、七五三のお参りやその後のお食事会は、できるだけ余裕をもたせたスケジュールを組むようにしましょう。