子供の時間管理能力の高め方に関する記事

『子供の時間管理能力の育て方!便利グッズの作り方や使い方』

子供の時間管理能力をアップさせるには親の関わり方が重要!満3歳になったら便利グッズを作りましょう。こちらでは時間管理ボードやマグネットシートの作り方、時計や文字が読める子のホワイトボード活用方法、ゲームの時間管理方法などについて紹介します。

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子供の時間管理が楽になる!自主性を育む便利な道具の作り方

子供が時間管理能力を身に着けられるか否かは、パパやママの接し方にも大きく関係しています。入園後から時間管理ができる子供が次第に増えてくるため、そのうち「何でこの子はできないの?」と心配になり、子供の分まで自分が管理するようになったというママもいるでしょう。

けれど小さな幼児でも集団生活を始めたら、時間管理はその子の課題です。子供自身の課題を親がいつまでも肩代わりしていると、小学生になっても中学生になっても出来るようになりません。なぜ自分の子供が時間管理をしないのかを考え、アイデアグッズを使って自主的に時間管理をするようにしつけていきましょう。

小さな子供は時間管理表を作っても、守れっこない!

そもそも子供にとっては時間管理の必要性なんてありません。困るのはママやパパで、入園後も親さえ怒らなければしばらくは困らない子供が多いんです。入学後ですら親や先生に怒られても「怒られることを一時我慢すればいいだけ」と思ってしまう子供もいて、そのような場合は時間管理の必要性をさほど感じません。

では、どうすれば子供に時間管理の必要性を理解し、感じてもらえるのでしょう?子供が時間管理を自主的に行うためには、動機が必要です。

例えば「面白そうだからやってみたい」「前回上手くできて褒められたから、また褒められたい」「絶対失敗したくない」「遊び時間を確保したい」など。

時間管理を自主的に行える子供達には時間管理を行うべき何らかの動機があり、能力に見合う簡単な時間管理の成功手段を知っています。子供の時間管理能力を高めたい親はまず動機を作り、時間管理の成功体験を積める環境を整えてあげるとよいでしょう。

子供が時間管理をできないのは親のせい?口うるさいママやパパは要注意

パパやママは「○○時に起きて、仕事に出かけて」と一定のタイムスケジュールで動いているので、子供に「早く〇〇しなさい!」とせかしてしまうことが多いでしょう。ですが、過剰にやり過ぎてしまうのはNG。

なぜなら子供の時間管理能力は失敗や成功体験を繰り返して体得するものであって、子供自身が必要性を理解し進んで実践しないと身につかないからです。

パパやママが口うるさく子供の都合や話を聞かずに勝手にスケジュールを押し付けていると、子供は親に依存してしまいます。

時間の管理ができなければ将来自分で計画を立てて勉強をすることもできませんし、時間にルーズなまま社会に出ても信用されませんので、将来的に自立しにくくなる恐れがあることを意識して子育てをしましょう。

時計が読めない子供には、時計ではなくイラストで管理させよう

幼稚園や保育園に通い始めると集団での行動が原則です。「〇〇時からは体操、〇〇時にお昼ごはん」と決まったスケジュールで行動をしていくので、入園を境に子供が自発的に時間管理に取り組めるように導きましょう。

年齢や子供の成長によってもさまざまですが、幼児期の子供は基本的にまだ数字や時間の経過が十分に理解できません。「〇〇時になったら、園に行くのよ」と時計をみせても理解が難しいので、時計に準備や行動のイラストをプラスして、子供自身が時間を理解しやすいように「見える化」してあげるといいでしょう。

例えば朝の8時に園に向けて出かけるのであれば、「8」の字の横に園のバッグや帽子などのイラストを貼っておくと、子供も「ここに針がきたら出かけるんだな」ということがわかりやすくなります。

子供の時間管理を「見える化」する際の注意点

あまりたくさんのスケジュールを設定してしまうと子供も混乱しますので、食事や就寝、お風呂などのベーシックな日課だけを「見える化」することをおすすめします。

マグネットおもちゃを使えば、朝の支度がスムーズになり時間管理がラク♪

子供に自発的な時間管理をさせるためには親がやる気を向上させることも大事です。声を掛けてもなかなか次の行動に移れない場合は、100均で市販されているマグネットシートを使って、日課をモチーフにしたマグネットおもちゃを作ってみましょう。マグネットの着せ替えおもちゃの作り方はとっても簡単です。

顔と体の絵が描かれたマグネットを作っておき、これに帽子や洋服、カバンの着せ替えパーツを貼り付けておくことで支度が完成!

マグネットの着せ替えおもちゃが時間管理のルーティーンになれば、絵合わせを完成させたいという気持から、着替えや準備に自主的に取り組むのに役立ちます。

パパやママも「早く着替えて!」と注意する必要がなくなり子供の時間管理を怒らずに済むので、親子揃って楽しく朝の準備ができるようになるでしょう。

時計が読めない幼児や低学年の便利グッズ!子供用時間管理ボード

大人は「時間=時計」と考えがちですが、時計が読めなくても「○○をする、次に△△をする」というスケジュールを忘れなければ、幼児期から自分自身で時間管理ができるようになります。

文字や数字が読めない幼稚園児や保育園児、入学して間もない低学年の小学生、時間管理が難しい発達障害児のサポートにおすすめの便利グッズ「子供用時間管理ボード」を作ってみましょう。

子供用の時間管理ボードの材料や道具

  • ホワイトボード
  • マグネット
  • 段ボール
  • ペットボトルキャップ
  • マスキングテープ
  • サインペン
  • 色鉛筆やクレヨン
  • ハサミ・カッター
  • グルーガン
  • ノリ

ホワイトボードやグルーガン、マグネットなどのここで使っている材料は、廃材を除いて全て100均ショップで購入することができる物ばかり。ホワイトボードは100円商品だとサイズが小さめですが、100均の200円や300円商品になると少し大きめです。

子供用時間管理ボードを少し大きめに作りたい場合はホームセンターで店舗用のホワイトボードを購入することができますので、ご家庭にあうお子さんが使いやすいホワイトボードを選びましょう。

意外と簡単!子供用の時間管理ボードの作り方

  1. 最初にホワイトボードをマスキングテープで区分けします。幼児の場合はたくさんのスケジュールを守らせるのではなく、1日の生活に必要なものだけ、3~5つ程度に抑えるのがおすすめです。一番下の枠は予定をこなしたらマグネットを移せるように、目印を入れておきます。
  2. 次にペットボトルのキャップの底にグルーガンでグルーを入れて、その上にマグネットを置いて接着します。
  3. スケジュールの時間を記した時計と、子供にもわかりやすいイラストを作りましょう。絵を描くのが苦手な人はネットで「時計イラストダウンロード」「子供 生活 イラスト」などと検索すると、無料でダウンロードできるイラストが見つかります。
  4. 時計のイラストを四角く切った段ボールに貼り付けたら、イラストの不要な部分は切り落とし、ダンボールの裏に2のマグネットパーツをグルーガンで接着します。
  5. 子供の生活が描かれたイラストは子供が手にもって動かすので、段ボールの縁で手を切らないように紙で巻くようにし、裏に2のマグネットパーツをグルーガンで接着します。ホワイトボードに時計とスケジュールのイラストを取り付ければ、時間管理ボードのできあがりです。

子供用の時間管理ボードの使い方

時間管理ボードの使い方はとっても簡単です。子供の手が届く場所に置き、日課をこなしたらイラストのマグネットパーツを1個1個動かしていくだけ。寝る前にはマグネットを再度セットしなおして翌日に備えましょう。
1日の予定が全て済んでマグネットを全て動かせたら、たくさん褒めてあげてください。

こうすることで何をやらなくてはいけないのかがわかりやすくなりますし、次にやるべきことをイラストで見ることができるので、先の見通しが苦手な子供も混乱せずに次の行動に移ることができます。あわせて時計のイラストも見ることで、数字や時計の見方も自然に学べます。

大人でもホワイトボードやマグネットでスケジュール管理をしている人が多いのですが、小さいマグネットはこどもの指で持ちにくく扱いにくいもの。

こちらの子供用時間管理ボードは身近な廃材のペットボトルキャップとダンボールを活用してパーツを持ちやすくしているので、子供がゲーム感覚で時間管理の習慣を身につけることができます。

文字や時計が読める小中学生の便利グッズ!ホワイトボードやアプリ

幼児のうちはある程度パパやママがフォローできますが、小学校に入学すると長時間集団生活を送るようになるので、時間管理ができないと子供自身が困ることになってしまいます。

ですがそのぶん子供に時間管理をする動機ができますので、自主的に取り組みやすくなります。「時間にだらしない子」「忘れ物が多い子」と無用のレッテルを貼られないように、次の要領で便利グッズを作るなどして管理の仕方をサポートしてあげましょう。

子供の時間管理のモチベーションをアップするホワイトボードの使い方

数字も文字も理解できて時計も読めるようになったのに時間管理は上手くできないのは、子供の能力が劣っているからではありません。興味のあることや気を引くことがたくさんあるので、自分のやるべき習慣が後回しになってしまうのです。

子供に自分のすべきことを思い出させるには、ホワイトボードなどで「見える化」するのが一番!わかりやすく子供のモチベーションアップにもつながるデザインでホワイトボード用のスケジュールマグネットを作ってみましょう

子供の時間管理用スケジュールマグネットの作り方

  1. 両面使える色違いのマグネットシートを6cm×3cm大に切る
  2. 片面にスケジュール、裏には誉め言葉を油性ペンで書いておく

日課をこなすたびにマグネットをひっくり返して、どんどん色を変えていきます。子供も喜んで取り組めますし、いつも目に触れるところにボードを置いておけば、子供が予定を忘れることなく管理できるので安心です。

スマホを使った子供の時間管理は、親がアプリで制限!

平成29年度の内閣府の統計によるといまやスマホの利用率は小学生で29.9%、中学生で58.1%と年々向上していて、電話やメール、情報検索など子供にとってもスマホは便利なツールとして普及がすすんでいます。

けれど心配なのが交友関係や好ましくないサイトとのトラブルに巻き込まれるリスク。画面に注目する時間が長いほど視力も低下しがちですし小学生でもスマホ依存にもなることがありますので、親子で利用時間を決めてしっかり管理する必要があります。

とはいえスマホは大人でも夢中になってついつい時間を忘れてしまいがちになるグッズ。子供に口うるさく言っても「ママだって!」と切り返されてしまうご家庭も多いので、スマホにタイマーアプリをインストールして子供自身に管理させると共に、子供まかせにせず親も時間管理アプリの活用を検討しましょう。

スマホアプリのフィルタリングについては、docomo、au、Softbankに「あんしんフィルター」という無料アプリがあります。子供のスマホ購入時にお店で設定しておくと安心ですが、まだインストールしていない場合はこちらを使うとお得です。

「ねずみタイマー」

時間の概念が分からない幼児や小学校低学年の子供でも分かりやすいように、目で見て時間を体感して管理できる小さな子供用の無料タイマーアプリ。
発達障害のあるお子さん向けに開発されたアプリで、課金しなくても時間の概念が学べますし、学習だけでなく生活の様々な場面で活用できます。

i-フィルター

Digital Arts(デジタルアーツ)

オープン価格

スマホだけでなくパソコンやタブレットも管理したい場合は、学校などで使われているフィルタリングソフトがおすすめです。

i-フィルターは企業や官公庁、教育機関も利用し、一部ケーブルテレビでも無料でインストールできるフィルタリングソフト。一人一人に合わせた利用時間、閲覧可能なサイトの制限ができます。スマホやタブレットだけでなくゲーム機まで管理できます。

https://www.daj.jp/cs/

内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小・中・高校生のスマホ利用時間で最も多くの子供達が使用している時間は1時間以上2時間未満です。これよりも少なめに時間を制限して、アプリを上手に活用しましょう。

子供のゲーム時間管理はタイマーで!ルールは自分で決めさせよう

スマホ以上に子供がのめり込んで時間管理をおろそかにしてしまうのがゲームです。ゲームは判断能力を養い達成感を味わうなどのメリットがありますが、ダラダラと長時間熱中するのは子供の心と体に良くありません。

子供が「対戦中だから」と言い訳をした時、パパやママが甘い顔を見せてしまうと子供はそこにつけこみます。
子供はこういったデメリットと真剣に向き合うことができませんから、購入する前に親子で使用時間を決めて守らせることを習慣にしましょう。

子供のゲーム時間は音のでるタイマーなどを使ってしっかり区切るのがポイント。音が鳴ったら対戦途中でも電源を切るように、あらかじめ約束をしておきましょう。音が鳴ることを気にして時計を確認するようになると、子供も自然と時間を気にするようになり時間管理の習慣が身に付きます。

ASDなどの発達障害のある子供の時間管理能力の育て方

ADHD(注意欠陥・多動性障害)がある子供が時間管理の面でトラブルを抱え込みやすいことはよく知られていますので親も注意するのですが、発達障害児の中で時間管理に特に注意してあげたいのがASD(自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症)の子供です。

ASDの子はとても集中力が高くこだわりが強い傾向があります。そのため自分が決めたスケジュールに従って行動ができないとパニックを起こしたり、急な変更に対応できずに強い不安に襲われたりと、何かと不自由を強いられることもあります。

子供に発達障害があっても周りが気をつけて時間管理をしてあげられる未就園児のうちはなんとかなっても、成長して幼稚園や保育園、小学校へ通い出した段階で子供の時間管理能力の問題が表面化するケースが多いです。

発達障害のある子供が「わがままな子」「いくら注意してもいうことをきかない困った子」と周りから誤解されて傷つかないように、幼児期から専門の療育機関に通い続けてその子に適した療育を受けさせてあげましょう。幼児期に療育をきちんと受けさせる子育てをすることで、入学後の生活にかなりの差が出ます。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!