中学生は部活に入ろう!楽しく過ごしたい中学校生活へのアドバイス
中学生になると、勉強と部活動の両立は大変になることがあります。しかし、中学校の部活動から得られる経験は、協調性や忍耐力、時間管理能力など、将来にわたって価値ある経験となります。自分の新しい可能性が広がるかもしれない中学校の部活動は、じっくり迷って最適な選択をしたいですね。
そこで、先輩ママから中学校の部活動についてアドバイスをいただきました。部活動選びのポイントや、お子様が部活動を楽しんでいる様子が分かります。もちろん、部活に入らないという選択肢もあります。小学生のお子様をお持ちのママは、お子様と一緒に中学校の部活動選びについて、あれこれ考えてみてはいかがでしょうか。
中学の部活選び先輩ママのアドバイス15
サッカー部、向上心が芽生えた
我が子は中学1年生の男の子です。中学校に入り、数ある部活動の中からサッカー部に入部しました。サッカー部は毎日、授業前の朝練習が30分と、放課後の午後練習が2時間あります。また、土日には他校との練習試合が行われることが多いです。
我が子は、小学2年生の頃から地域のサッカークラブに入っていたので、あまり迷わず中学校の部活動もサッカー部を選びました。小学生の時とは違い、毎日の練習や先輩後輩関係など大変なこともあるようですが、部活動で友達もでき、楽しくサッカーをしているようです。
小学生からサッカーをしていたこともあり、上の学年の試合にも呼ばれるようで、本人も「もっと上手くなりたい」という向上心がより一層芽生えて頑張っています。同じ部活動内には、初めてサッカーを経験する人もいますが、上手くなりたいという気持ちさえあれば成長できます。
そのため、初めて挑戦するスポーツでも、本人のやる気次第でどんどん成長していくので、部活動を決める際には、いろいろな部活動を見学し、本人が納得して決めることが大事だと思います。
上下関係がゆるい陸上部
息子は小学校5年生、6年生の2年間、野球部に所属していましたが、中学生になってから陸上部に入りました。野球は好きだったものの、濃厚な上下関係や、根性論の指導に嫌気がさしてしまったそうです。
近所の上級生が陸上部に入っていて、「陸上部は上下関係が緩いよ」と誘われたそうです。日曜日以外は毎日練習があり、結構きついようですが、毎日良い顔をして帰ってきます。
食事もよく食べ、体つきもより男らしくなってきました。2年生になって試合にもよく出られるようになりました。跳躍系の競技なので、失敗しない限りは出番が長いのが、応援に行く親としては嬉しいですね。近所に1、2学年上で小さい頃から遊んでいた仲の良い上級生がいたら、学校の部活動事情を教えてもらうと良いと思います。
英語で歌って、踊って、演劇
娘は中学2年生の女の子ですが、ESS部で週3回活動しています。ESSとは「English Speaking Society」の略で、英語を使う部活動です。
娘の部活動の主な活動は、英語のミュージカルを文化祭で公演することです。ミュージカルなので英語でセリフを言うだけでなく、英語で歌ったり、踊ったりと、演劇部の英語版という雰囲気です。
普段の練習や活動は、筋力トレーニングやボイストレーニング、踊りの振り付けなどです。演目や曲の選出も生徒たちで全て考えて決めます。娘はさまざまな部活動の体験入部をしましたが、厳しい体育会系の部活動は選びませんでした。
小さい頃から続けているピアノと両立するために、習い事と部活動の曜日が重ならない部活動を選択していました。かといって、まったく興味のない部活動では楽しくありません。バレエも習っていたので、ミュージカルのダンスで踊れることが楽しくて、今はESSでの活動に一生懸命取り組んでいます。英語の歌やセリフから、新しい単語も覚えられて新鮮な様子です。
部活動を何にするか悩んでいる場合、興味が少しでもある部活動の体験入部をひと通りやってみてはいかがでしょうか。習い事よりも部活動を優先することになる場合もあります。中学生は部活動や勉強で本当に忙しくなりますので、優先順位をつけて取捨選択が必要となってくるかもしれません。
バレー部でリベロに励む
部活動見学のときに友達に誘われ、未経験ながら「3年間やってみる」とバレー部への入部を決めました。現在3年生が抜け、メインで活動する2年生でリベロを担当しています。レシーブ練習で顔面にボールが当たり、メガネのレンズが外れてしまうほど破損しても、ボールを落とさず次に上げたことが嬉しいらしく、毎日レシーブ練習に励んでいます。
テレビで放送されているバレーボールの試合も、自分が競技を経験していることでわかることもあるらしく、真剣な顔で見ています。毎日午後6時半ごろまで頑張って練習していますが、県大会に出場できるかできないかの微妙なライン上にいるのが現状です。それでも、一つでも試合で勝てるよう頑張っている姿には感心します。学校の授業でバレーボールをやったときも、すごく楽しかったことを報告してくれました。
これから部活動で何をしようか考えているのなら、自分が楽しめるか、また、それを続けることによりどれだけ成長できそうかも考えて決めるのが良いかと思います。
軟式野球、休みが無くてもいい
2年生になる息子は、軟式野球部に所属しています。平日の練習には朝練と放課後練があり、おおよそ3~4時間の練習を行います。また、土曜・日曜や祝日には午前中を中心に、3~4時間ほどの練習があります。
息子は、小学校3年生の時からプロ野球に興味を持ち始めました。そして、自分でもやってみたいと思うようになり、地元の少年野球チームに入団していました。中学校に入ると、少年野球のチームメートは皆軟式野球部に入部し、息子も当然のように野球を続けることを決めていました。
部活動の練習がハードなだけに弱音を吐くこともありますが、それでも現在まで練習を休まずに続けています。近所の高校からプロ野球選手が誕生したことも、励みになっているようです。
中学校でどんな部活動に入ろうか迷っている場合は、両親や友達、先輩に相談してみましょう。インターネットにも部活動の選び方が解説されているので、参考にすることができます。
男子と一緒に野球部で練習する娘
娘は小学生のときから、ソフトボールではなく野球クラブに入っていました。中学校に入ってからは、男子と同じ野球部に入っています。今は中学2年生で、毎日放課後に3時間ほど練習をし、土日も朝から夕方まで練習があります。地区の大会で準優勝まで進むことができました。
娘が野球を始めたきっかけは、従兄弟に混じって遊んでいたからですが、今では男の子に混じって野球をすることを楽しんでいるようです。もちろん練習にも進んで通っています。
中学校での部活動は体力的にも大変な面もありますが、自分がやりたいと思うことを精一杯やっていれば、結果は後から必ずついてきます。得意ではないことでも怖がらずに、まずはやってみることが大切です。そこから、自分の新しい可能性が見つかることもあります。
料理部はアットホーム
娘は現在中学1年生です。今年、中学受験に無事志望校に合格し、現在私立中学校に通っています。娘が入学と同時に入部したのは料理部です。部活動は週に2回、水曜日に前回の反省会と共に次回作る料理の計画をし、土曜日の放課後に料理を皆で作って、試食するという活動内容です。
娘はもともと家庭的な子で、幼い頃から私の家事の手伝いもよくしてくれる子です。そのため、毎週料理を作って食べられるという部活動内容に興味を持ったのだと思います。
また、娘の学校は勉強の厳しい学校ですので、部活動はその息抜きの役割を果たしてくれているようです。アットホームな雰囲気の部活動なので、おっとりした娘には合っているようです。毎週作ったものの話を嬉しそうにする娘を見ていると、私の方までほっこりした温かい気持ちになります。
我が家のように、勉強の厳しい学校に入学するお子様には、部活動は楽しむものであり、むしろ負担になっては本末転倒です。勉強と両立できるかよく考え、自分にとってプラスになれる部活動を選んでください。
ソフトボール、強さだけがすべてじゃない
中学2年生の娘はソフトボール部に入っています。人数も少なく「弱小部」と言われているようですが、それでも毎日放課後と土曜日も朝9時からお昼まで頑張って練習しています。
私自身、中学校の時に部活動でソフトボールをしていたので、オリンピックでのソフトボール中継を娘と一緒に観ていました。その時に観たソフトボールがすごく格好良かったからと、娘もソフトボール部を選びました。
顧問の先生はソフトボールの経験がなく、指導書を読みながらの指導ですが、みんなで協力しながら楽しく部活動をしています。大会で勝ち抜いていくような強いチームではありませんが、逆にそれが和気あいあいとした雰囲気を作り出しています。
本気で強くなりたい場合は、実績のある厳しい部活動を選ぶことが大切だとは思いますが、楽しみながら活動することを求める場合は、あまり結果にこだわらないような雰囲気の部活動を選ぶ方が、お子様も楽しく活動できると思います。
中学生ロボットコンテストに出場!
学年は2年、男子です。入部している部活動の名前は「情報メディア部」です。活動状況は、平日は放課後に毎日2時間の活動、学校休日は基本的に部活動が休みです。試合的なイベントがあるときは土日も活動しています。
この部活動を選んだ理由は、PCを触るのが好きだったのと、文章を書くことが好きだったからです。運動は苦手なので、文化部の中から好きなものを選びました。今のところ楽しんで活動しています。
中学生、高校生向きのロボットコンテストがあり、地区大会に出場するなど、遠征もあって面白そうです。PCのタイピング練習など、将来に役立ちそうな活動もあったりして、実用的な部活動だと思います。上級生が面倒見の良い部活動を選ぶといいですよ。
勝つ喜びを知ったバレー部
中学2年生になる娘は、女子バレー部で部活動を頑張っています。放課後は、季節によって部活動の活動ができる時間が決まっているので、夏は午後6時半、秋は午後5時半、冬は午後5時くらいまで活動をしています。
平日は週に1回のお休みがあるくらいで、ほぼ毎日練習をしています。週末になると、他の部活動との兼ね合いで午前中だけ、午後だけ、一日とさまざまな練習時間になります。週末の練習は、午後や一日練習になると午後6時半までの練習になります。
バレー部を選んだ理由は、小学4年生からバレーボールを始めたので、中学に入っても何の迷いもなくバレー部に入部しました。経験者だったこともあり、3年生が引退して次の代に変わってレギュラーメンバーに選ばれました。
小学時代のバレーボールは、同じ学年が娘を含めて2人だったこともあり、勝つ喜びをあまり経験してきませんでした。しかし、中学校では勝つ喜びを経験し、さらに自分がどこまでできるかを楽しんでいる様子がうかがえます。
小学生の頃に経験したスポーツを、さらにどこまで自分で伸ばしてみたいかという気持ちで部活動を選ぶことも良いのではないかと思います。
先生から入部を喜ばれた美術部
中学1年の我が家の息子は、美術部に入っています。中学校で美術部に男子が入るのは10何年ぶりだと、先生から入部時に喜ばれていました。活動時間は週に2回から3回で、土日はほとんどありません。
時間は、授業が終わったら開始で、大体午後4時から午後6時半までが活動時間です。冬時間だと、1時間の日もあります。その他に、市内の美術展などで作品を出す時は、土日の半日は活動することもあります。
息子には、私としては体育会系の部活動に入部して欲しかったのですが、元々運動が苦手で団体競技が向かないようで、コツコツと自分でやれる部活動に入りました。物を作るのは昔から好きでしたので、意外に楽しんで活動しています。
学校のジャージで活動すると、たまにペンキを使う活動もあり、もう2着がダメになりました。親としては「洗濯が大変…」と思いますが、ストレス発散にもなっているようですし、きつい作業ではないので楽しんでいるようです。
これから部活動を決める時は、長く続きそうな好きな部活動に入るべきです。学校にもよりますが、一年間辞められない部活動があったり、学校生活や学業とのバランスを考慮することが大切です。ですが、恐れずに何事もチャレンジだと思っています。
友達と一緒、バドミントン部
中学1年生の娘はバドミントン部に入部しています。毎日放課後に2~3時間の打ち込み練習があったり、体力をつけるために学校の周りの走り込みがあったり、土曜日や日曜日も午前中に2~3時間の練習がある日もあれば、午後から2~3時間の打ち込み練習や、基礎体力をつけるための腹筋や背筋、スクワット等をやったりしています。
小学校を卒業する間近に本人から、「中学に入ったらバドミントン部に入部するから。引退まで部活動は続けるから。」と言われ、それまではやったこともないので大丈夫かなと心配でしたが、友達と相談して決めていたそうです。
最初はすぐに辞めてしまうのではないかと半信半疑でしたが、今現在も楽しく部活動に行っています。土日でも部活動がある日は真面目に行っていますし、部活動がない時は地元の市民総合体育館に行って練習するなど、上手くなりたい一心で努力しているので感心しています。
部活動の先輩とも上手くいっているみたいなので、楽しく行けていることに安心しています。これから中学生になる小学6年生の皆さんも、中学に入ったらどんな部活動に入部しようか迷うと思います。そんな時は、体験入部などがあれば一度体験してみた方が良いと思います。
また、興味がある部活動があるなら入部してみて、続かないと思ったら退部するという選択肢もあります。小さい頃から特定のスポーツをやってる方は、そのまま中学でも続けた方が良いと思います。
バトン部、学校一番の楽しみ
中1の娘は、バトン部に入りました。主に学校の行事で演技の発表があります。活動は、平日の放課後1時間半程度で、演技の発表を控えている時は土日にも練習があります。吹奏楽部、バドミントン部にも魅かれていたようですが、それぞれ見学をし、仲の良い友達の話を参考にしながら、最終的にバトン部に決めたようです。
小学生の時からバレエを習っているので、演技に生かせる部分があるのではと娘と話したのも、バトン部を選んだ一つの理由だと思います。優しい先輩方に新しい技を教えてもらうのはとても楽しいようで、演技の発表の場では温かい声援や拍手をもらい、やり甲斐を感じているようです。
気になる部活動は、必ず見学をおすすめします。仲の良い友達と情報交換しながら、自分にぴったりの部活動を選んでくださいね。
テニスのプロになりたい
我が家には、現在中学2年生の娘がおります。娘はテニス部に入っており、毎朝学校の周りをジョギングし、放課後は2時間テニス部の練習をしています。なんと、県大会で5位に入賞いたしました。
子供が中学校に入学してすぐにテニス部に入ったのは、小さい頃からテニスを習わせていたので、テニスに非常に親しみがあったからです。将来はテニスのコーチや、世界で活躍できるプロのテニスプレーヤーになりたいという夢があるようです。
娘は、毎日忙しいながらも部活動を通して青春時代を楽しんでいるようです。小学生の方々も中学でどの部活動に入ろうかとあれこれ悩んでいらっしゃるかもしれませんが、自分が小さい頃から習っていて慣れ親しんでいたスポーツや楽器などでしたら、将来大きな夢が持てるので良いのではないでしょうか。
練習がキツすぎないテニス部
中学1年の息子はテニス部に入っています。基本的には週に4日、1日2時間の練習で、他に土日も練習や練習試合があります。
息子は元々バドミントンが好きだったのですが、進学した学校にバドミントン部がなく、友達に誘われてテニス部に入ったそうです。テニス自体嫌いではないことと、友達がいることで競争心もわき、今では部活動の時間が楽しいと言っています。同じ中学校の他の部活動と比べ、練習がきつすぎないので勉強にもほどよく力を入れられて良いと感じています。
中学校に入る前は、得意なものをやらせたいという思いがありましたが、今は息子が楽しく続けられて、生活のペースが乱れないものにして良かったと感じています。部活動中心の学校生活になるか、勉強や習い事などのバランスを保てるものにするかは、選ぶ部活動次第だと思います。

