浴室にキッチン、窓に布団…カビ発生率が高い場所のカビ除去術
面倒なおうちトラブルの1つ、「カビ」。キレイにしていたつもりが、いつの間にか繁殖していてガッカリ…。そんな経験、皆さんもあるのではないでしょうか。
しかし、よく考えてみると、家の中でカビが発生しやすい場所はある程度限られています。浴室やキッチン、クローゼット、お布団など…湿気の多い箇所は、カビに悩まされる人が多いです。
ここでは、みんながカビに悩まされるカビが発生しやすい箇所の、場所別効果的除去方法について紹介しています。徹底的に除去しなければ、繰り返しカビが発生する可能性がありますから、場所に応じた徹底的なカビ対策が必要なのです。
【浴室】カビ発生率No.1!!
カビ発生率ナンバー1は、やはり浴室。高温多湿の環境が、あっという間にカビを増やしてしまいます。
浴室のカビ除去には、「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれているカビ取り漂白剤を使いましょう。漂白剤の説明書きにもありますが、こちらは通常の洗剤よりも危険性が高いので、使用の際はメガネやマスクを必ず着用して、換気に十分気を使って下さいね。
軽度のカビなら、カビ取り漂白剤を容器で泡立て、ブラシでカビ部分をこすりましょう。泡状で出てくるカビ取り剤ならそのまま吹きかければOKです。30分~1時間放置し、しっかりとすすげばカビが消えます。
タイル目地などに深く入り込んだカビの場合は、同様にカビ取り剤を塗布した後、表面をラップフィルムで覆い、半日~1日おくと有効です。
【キッチン】食品を扱うところなのに…
キッチンも、浴室と並ぶくらいにカビが発生しやすい場所です。こちらも浴室と同様、 次亜塩素酸ナトリウムが含まれているカビ取り漂白剤を使いましょう。
冷蔵庫内の引き出し状になっているトレーなどを使い、カビが付着した小物をまとめて漂白するのが最も簡単です。
三角コーナーや排水トラップなどには、カビ取り漂白剤を直接つけ、20~30分放置してからよくすすぎましょう。すすいだ後に、クレンザーで磨けばスッキリとカビが落ちます。
キッチンにはカビの大好物がいっぱい!
水分や食べカスなど、カビの大好物がたくさんあるキッチンは、日頃からゴミの管理に気を付けるなどして予防も忘れずに!
【冷蔵庫】実はカビが好む環境なんです
「食品は冷蔵庫に入れておけばカビない」と思っている人も多いでしょう。そのため、冷蔵庫内にカビが発生するというのは、信じられない事態かもしれません。
しかし、冷蔵庫内は低温ですが、カビが生えない温度ではないのです。
キッチンのカビ取りを行う時は、せっかくですから冷蔵庫のカビ取りも一緒に行いましょう。
まずは冷蔵庫内全体を、塩素系漂白剤をしみこませたふきんや雑巾で拭き、から拭きも合わせて行います。
特に念入りに吹き上げたいのが、パッキン部分。細かい隙間にカビが隠れている可能性大ですので、ふきんや雑巾の角を使ってしっかりと拭き取りましょう。仕上げにエタノールなどの消毒用アルコールを使って拭き掃除をすれば、殺菌処理もできるので完璧です。
【畳・カーペット】正しいお手入れがカギ!
畳は、なんと畳そのものがカビの栄養になってしまうというから驚きです。畳で注意したいのが、絶対に掃除機でカビを吸ってはいけないということです。吸い上げたカビを掃除機の排気で部屋中にまき散らしてしまうことになります。
冷蔵庫と同様にカビ取り剤で拭き取り、から拭き後に消毒用アルコールで拭き取れば完璧です。
カーペットにはカビ取り漂白剤が使えませんので、消毒用アルコールのみを使って丁寧にふき取りましょう。
【押入れ・クローゼット】収納している荷物もカビるので要注意!
お布団や衣類など、湿気を含んだ布製品がたくさん入っている押し入れやクローゼットも、カビにとっては好立地です。
中に入れている荷物を全て取り出し、カビ取り漂白剤で拭き取り後、から拭きを行いましょう。消毒用アルコールで仕上げ拭きを行ったら、内部が完全に乾燥するまでは荷物を戻さず、そのまま換気を行います。
ここで注意したいのが、荷物を戻す時!収納していた荷物にカビが生えていないかを確認することが大切です。
せっかくきれいになったクローゼット・押入れに、再びカビを持ちこむと、その胞子によって押入れ・クローゼットにカビが発生するという悪循環を招いてしまうのです。
押入れ・クローゼットにカビが発生してしまったら、中に収納している荷物もカビが生えている可能性がありますから、必ずチェックしましょう。
【下駄箱】意外に湿気が溜まりやすい要注意スポット
先にも、カビを掃除機で吸い上げるのはNGだとありましたが、ほうきなどで掃き出そうとするのも同様の理由でNGです。
下駄箱内の靴を全て取り出したら、まずは雑巾で水拭きし、泥汚れを落としましょう。それからカビ取り剤で拭き、から拭きを行えば完了です。
取り出した靴などを近くに置いた状態で行うと、カビ取り剤の漂白成分が靴に付いて変色してしまう恐れがありますので、少々離れたところに取り出すようにすると安心です。
靴は湿気が溜まりやすいです。履いた靴をすぐに下駄箱にしまう習慣のある人は、少し靴を乾燥させてからしまうようにすると、下駄箱の湿気対策につながるでしょう。下駄箱や靴に乾燥剤を入れるというのも一つの方法です。
【窓・壁】結露対策がカギ!カビ発生を繰り返す原因に…
結露がたまりやすい窓のパッキン部分も、カビによる変色が頻繁に起こります。カビ部分にカビ取り漂白剤を直接スプレーするか、塗布して使い古しの歯ブラシなどでよくこすりましょう。最後に水拭きを行い、その後乾燥させましょう。
窓付近の壁も、結露の影響を受けてカビやすいところですが、高い位置へのカビ取り剤スプレーは体にかかってしまう危険がありますので、カビ取り剤を染み込ませたペーパータオルなどを貼り付ける方法が行うと良いでしょう。
気付いたらついている結露!どうしたら良いの?
室内の湿気(湿度)が結露の原因となってしまいます。そのため、換気や除湿をこまめに行うことが大切です。
室内に洗濯物を干している場合には、室内の湿度を高め、結露の原因となってしまいます。可能であれば、室外に選択ものを干すことも結露防止につながります。
【布団】ふとんの裏側にカビが!というのは珍しくありません
押入れにしまいこんだままの布団、フローリングなどに直接ひいたままの布団…これはカビが発生しやすいので要注意です。
お布団がカビてしまった場合は、消毒用アルコールが有効です。お部屋の換気に気を付けながら、スプレーでカビ部分に吹きかけ、水で濡らしたキッチンペーパーなどを貼り付けて数分間放置しましょう。
また、重曹水をスプレーで吹きかけてから数分おき、その後ブラシでこするという方法もあります。
布団の湿気対策はすのこが◎
布団は湿気を吸収しやすいので、カビが発生しやすいです。空気を通すことが必要なので、すのこを引いて布団を押入れに収納すると良いでしょう。