窓の結露防止対策~カビやダニに効果的な結露の抑え方20
冬になり暖房をつけるようになると、窓の結露が気になる人も多いのではないでしょうか。子どもがいればなおさら、カビやダニの原因にもなってしまう結露の対策はしっかりしたいですよね。結露の予防法や対策をたっぷりご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結露ってなに?
結露とは、空気中に含まれている水分が水蒸気になって水滴になることを言います。寒い冬になると暖房は欠かせませんよね。でも、暖房をつけていると、窓にびっしり水滴がついていたという経験はありませんか。また、お鍋のふたを開けた瞬間めがねが曇ったり、冷たい飲み物が入ったコップに水滴がついたのを一度は見たことがあると思います。これが結露です。
結露はなぜできる?
家の中は暖房が効いて暖かくても、外は温度が低く寒いですよね。家の中の暖かい空気が外から冷やされることで、室内の暖かい空気中に含まれていた水蒸気が、水滴となって窓についているということになります。つまり、結露は外と中の温度差によって発生するのです。
空気中には水蒸気が含まれており、空気中の水蒸気の割合を湿度といいます。同じ水蒸気量でも温度が下がると湿度は上がり、さらに温度が下がることで湿度が100%を超えると、空気中の水蒸気が水となって姿を現します。これが結露の仕組みです。
結露はどこにできる?
結露は、家の中のいたるところで発生します。一番気になる窓はもちろん、玄関ドア、掃除がしにくいお風呂の天井、水道の蛇口、ベッド、掃除が大変な畳、出入りの少ない寒い部屋の壁、押入れなど。温度に差がある場所は要注意です。
結露を放っておくとどうなる?
結露をそのままにしておくと、シミやカビ、ダニが発生してしまうこともあります。お部屋の隅にカビやシミができたり、押入れや布団がジメジメしたり、出窓やカーテンが濡れてしまったりと、お家全体がじめっとしてしまう原因になってしまいます。
また、結露によってカビが発生すると、カビを食べるダニが発生し、そのカビやダニを吸い込むことで健康にも被害が出てしまうこともあります。家自体への悪影響はもちろんですが、このように体にも被害が出てしまうこともあるので、結露は放っておかないようにしましょう。
イヤな結露を防止する対策
結露を防止するには、家の中の水蒸気をできるだけ抑える必要があります。窓を断熱ガラスに替えると結露を減らすことはできますが、お金がかかりますし、賃貸に住んでいる人にはできませんよね。そんな方に試してほしい対策があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外と中の温度差を少なくする対策
家の中と外の温度差が結露の元なので、温度差を少なくすることで結露対策ができます。お金がかかる対策はなかなかできませんが、毎日の生活の仕方次第で対策できるのですから、やってみる価値はありますよね。それでは家の中と外の温度差を少なくする対策をいくつかご紹介します。
1.寝る前に窓を開ける
結露対策で一番重要なのは換気をすること。朝起きたら窓が結露しているのは、夜の間に外の温度が下がって家の中との温度差が生まれるからです。空気を入れ替えることで湿気を含んだ空気を外に出し、家の中の湿度が高くなるのを防ぐ効果があります。寝る前に窓を開けて家の中と外の温度差を減らすことで結露を防ぐことができます。
2.洗濯物を室内で干さない
冬は日照時間も短く、部屋干しになってしまうことも多いですよね。しかし、洗濯物に含まれる水分が水蒸気として部屋に充満するので、窓だけでなく床や壁まで結露してしまうこともあります。
乾燥機で乾かしてしまえれば一番いいのですが、乾燥機がなかったり電気代が気になったりと、なかなか気軽には使えないという人もいると思います。そういうときは、エアコンや除湿器を使って素早く乾かすようにしましょう。水分を含んだものが長時間部屋の中にあるだけで結露を招いてしまうことになります。
3.浴槽のフタは閉める
お風呂から上がったら必ず浴槽のフタを閉めましょう。水蒸気が部屋中に回り、結露の原因となってしまいます。お風呂の湿気が気になるからといって、お風呂のドアを開けたままにするのもよくありませんので要注意です。
4.加湿器を使わない
冬は乾燥が気になる季節なので、特に女性は加湿器を使う人も多いのではないでしょうか。お肌のケアや喉を守るためには加湿器は有効ですが、結露防止の観点からみると加湿のしすぎはよくありません。寝るときに加湿器を付けたままだと、起きたら窓際の床に水たまりができてしまうこともあります。「加湿は適度に」を心がけましょう。
5.カーテンはなるべく開ける
気温が低いときにカーテンを閉めていると、カーテンと窓の間に湿気を閉じ込めた状態になってしまいます。できるだけカーテンを開けておくことで湿気を分散し、結露を防ぐことができます。
6.レースカーテンは遮熱にする
熱を通さない遮熱カーテンを使うことで、窓とカーテンの間に暖かい空気の層ができます。つまり、窓から入ってくる冷たい空気を和らげてくれる効果があるので温度差が小さくなり、結露になりにくいのです。また、冷たい空気を部屋に入れないことで暖房効果も高まります。
7.窓のそばに観葉植物をおかない
乾燥する部屋に置いて湿度を保つ役割を果たすこともある観葉植物。水蒸気を発生させるので、窓の近くに置くと結露の原因となってしまいます。風通しのよいところに置く分には構いませんが、結露しやすい家の場合は、窓の近くに置かないようにしましょう。
8.窓のそばにストーブをおかない
ストーブと結露の関係性がわからないと思われるかもしれませんが、実はストーブはたくさんの水蒸気を放出します。それを窓の近くで使ってしまうと、外との温度差が大きくなり結露してしまいます。ストーブは、できるだけ窓から離して使いましょう。
空気を常に循環させる対策
結露は常に動いている空気に触れることで防げることもあるので、家の中の空気を常に循環させるようにしましょう。湿度が高いときに空気の流れがなければ、じめじめするのは簡単に想像できますよね。空気を循環させる対策をご紹介します。
1.料理をする時は換気扇を回す
普段からしている人も多いと思いますが、料理をするときに換気扇を回すことは必須です。火を使うと熱がこもり、水蒸気が発生します。換気扇を回していないと家の中に湿気がたまって結露の原因となります。
2.外出時は部屋のドアを開ける
外出するときは各部屋のドアを開けて置くようにしましょう。部屋のドアを開けておくことで、自然に空気が循環します。部屋の温度が一定に保たれるので、結露を軽減することができます。
3.押入れ・クローゼットも開ける
晴れた日には押入れやクローゼットも開け放ち、中の空気も入れ替えるようにしましょう。押入れやクローゼットの床にすのこを敷くと、通気性がアップするのでおすすめです。
4.家具は壁から少し離しておく
家具を壁にぴったり付けて置いていると、空気が通らず結露やカビの原因となってしまいます。家具を置くときは壁から少し離して、空気の通り道を作るようにしましょう。
グッズを活用する対策
様々な結露対策をご紹介してきましたが、グッズを使うことでさらなる効果を狙いましょう。お手軽なものもたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.除湿機を使う
除湿機は、名前の通り湿気を吸い取ってくれるものです。購入費用と電気代は多少かかってしまいますが、手っ取り早く結露防止することができ、不快な湿気を取り除いてくれるので生活が快適になること間違いなしです。
2.部屋に木炭をおく
木炭を部屋に置くと、湿気を吸ってくれるので結露を防ぐことができます。部屋に置くのもよいですし、床材の下に木炭を敷き詰める方法もあります。
3.断熱フィルムを貼る
窓を断熱することで、部屋の中の暖かい空気を外に逃がすのを防げます。窓の内側に断熱フィルムを貼ることで、断熱効果だけでなく暖房効果もアップするので一石二鳥。ホームセンターなどで、1000円程度で買えます。
4.結露防止スプレーを吹きかける
結露防止スプレーは、窓に膜を作ることで、水滴が大きくなる前に蒸発させることができます。あまりひどい結露には耐えられず、水滴が流れてしまうこともありますが、吹きかけるだけと簡単なので、ちょっとした結露への対策としてはおすすめです。
5.結露防止シートを貼る
窓の温度が下がることが結露につながるので、断熱できるものを貼り付ける対策が有効です。結露防止シートは100円均一やホームセンターに売ってあるので手軽に手に入れることができます。
6.プチプチシートを窓に貼る
見栄えはあまりよくありませんが、梱包材として使われるプチプチシートを窓に貼る方法もあります。デコボコしている側を窓に貼ることで、内部に空気が入るので断熱効果があります。結露防止用のプチプチも販売されているので、家にないという人は探してみてくださいね。
7.新聞紙を窓に貼る
断熱のために古い新聞紙を窓に貼っておく対策です。結露した水滴を新聞紙が吸ってくれるというメリットもありますし、濡れた新聞紙で窓を拭くと窓をピカピカにすることもできます。お客様をお通ししないお部屋であればいいかも知れませんね。
8.結露取りワイパーで結露をとる
結露をそのままにしておくと、水滴が流れてカビが生えたり、壁にシミができてしまう原因となります。結露の予防対策はもちろんですが、それでも結露ができた場合はワイパーで結露をとるようにしましょう。
窓の結露対策でカビやダニを抑えて快適に過ごしましょう!
寒い冬は暖房をつけて暖かく過ごしたいですが、窓の結露が気になってしまいますよね。結露をそのままにしておくとカビなどの原因にもなりますし、子どもがいる家庭ではなおさら対策が必要です。しっかり結露対策をして、快適で健康的な冬を過ごしましょう。