雪かきが上手にできる方法~除雪が楽になる道具おすすめ4選
最近では、都会でも大雪が降ることも少なくありません。雪があまり降らない地域では、雪が降ると嬉しいこともあります。しかし、そういう地域にいきなり大雪が降ってしまったら、「雪かきってどうやってやるの?」とパニックになってしまうこともあります。雪かきのやり方を覚えていれば、突然の大雪にも慌てず対応することができますよ。
もしものときのために、雪かきのやり方を覚えておきましょう。今回は、雪かきのときの服装や、玄関や車、階段など場所ごとの雪かき方法をご紹介します。また、雪かきのための便利なグッズもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
雪かきの服装
雪かきは重労働なので、やっているうちに体が温まり汗をかくこともあります。体温調節をできるように重ね着がおすすめです。汗が冷えて風邪を引かないように、吸水性がよくて乾きやすい素材のものを選ぶとよいでしょう。
手袋をしよう
雪がしみにくく、滑らないものがおすすめです。分厚すぎる手袋は作業がしにくいです。軍手の上からナイロン製の手袋を重ねて使用するとよいでしょう。
雪がしみにくい服を着よう
上着も下着も、雪がしみにくい防水加工がされた服がおすすめです。雪かきは汗をかくので、上着は汗の湿度を逃がすような素材のもの、下着は吸水性がよく乾きやすい素材のものを選びましょう。
長靴を履こう
裏に滑り止めがついているものや、底の溝が深くて滑りにくい長靴がおすすめです。水濡れせず、暖かいものを選ぶとよいでしょう。靴下を二枚重ねて履くのも温かくていいですよ。
雪かきにあると便利な道具
いざ雪かきをしようと思っても、道具がなければできません。日常的に使うもので代用できるものもありますが、少しは揃えておいてもよいでしょう。雪かきの道具はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、雪かきに必要な道具を5つご紹介します。
雪かき用スコップ(ジョンバ)
雪かきのときには、基本的にスコップを使います。これは、主に軽くてやわらかい新雪のときに使います。柄が長いため、重い雪を持ち上げると体に負担がかかります。雪を投げる距離によって柄の持つ部分を調節してください。固い雪のときに使うと、ヘラを壊してしまうこともあるので注意しましょう。
ほうき
あまり雪が降らない地域での少量の雪かきや、サラサラの雪のときには、ほうきを使う方法がおすすめです。少しの力で簡単に雪がかけるので、腰を痛めにくいですよ。やり方は、お庭を掃除するのと同じ要領でOKです。
スノーダンプ
広い範囲の雪を一気に運びたいときに欠かせない道具です。先端を突き刺すようにしてすくい、そのまま押して雪を運びます。雪が固いときは、あらかじめスコップで崩して雪をばらけさせてからスノーダンプを使います。作業効率が大きくアップするので、雪の量が多いときに重宝しますよ。
使うときは上半身に力を入れるのではなく、腰に力を入れて前に進むことがポイントです。足で蹴って強引に雪山に突き刺すと、壊れてしまうこともあるので要注意です。また、ダンプの底にロウやワックスを塗ると滑りがよくなります。
スノープッシャー
比較的新しい雪かきの道具ですが、便利なので北国ではあっという間に広まっています。雪を持ち上げるのではなく、ブルドーザーのように雪を押して運びます。雪かきの面積が広い場合や、新雪を移動させたいときに便利です。使うときは腕だけに頼るのではなく、全身を使って雪を押すようにしましょう。
スノーブラシ
車に積った雪を払うときに使うのがスノーブラシです。まずは車体に積もった雪を落としてから、まわりに落ちた雪かきをします。スノーブラシは、ゴムの部分とブラシの部分にわかれています。車を傷つけないためには、ブラシの部分でさっと払うように使います。
雪かきをするタイミング
雪かきのタイミングの目安は5cm程度積もった頃です。「今雪かきをやってもどうせまた降るんだから、いっぱい積もってから一気にやろう」なんて考えはいけません。雪は思っているよりも重く、雪かきにも相当な時間がかかります。早く終わらせたいからといって、一度にたくさんの雪をスコップに乗せて作業をしていると、腰を痛める原因にもなります。
雪かき前に準備運動をしよう
雪かきは見た目以上に重労働で、雪を運ぶときに力むことで血圧や脈拍が急上昇します。足や腰に負担がかかり、痛めてしまうこともあります。体に急激な負担をかけないように、雪かきをする前には、必ず最低五分は準備運動をしましょう。足や腰の準備運動をすることで、雪かき後の疲労を和らげる効果もあります。
玄関の雪かき方法
さらさらの雪や量が少ないときはほうき、雪の量が多いときはスノースコップを使います。一面に雪が積もっていると、どこから手を付けたらよいかわからなくなってしまうかもしれませんが、まずは人が通れる道を作ることを意識して両側に雪を積んでいきます。
お湯や水で流すという方法もありますが、水道光熱費がかかることと、夜に気温が下がると凍ってしまうことがあるのでおすすめはしません。降ったばかりの雪には有効なので、やる場合は、排水経路を確保してからにしましょう。
階段の雪かき方法
外に階段があるアパートや、一軒家の門まで階段があるようなお家に住んでいると、階段の雪かきも必要です。階段の雪かきは、上の段から下の段へと進めていきます。
雪かき用のスコップで一段ずつ下に雪を落としていき、最後に下に落とした雪を邪魔にならないところに積みます。雪が凍ってしまっていると非常に危険なので、雪がたくさん積る前にやるのがおすすめです。
車の雪をはらう方法
どんなに雪が降っていても、旦那さんがお仕事に行かなければならなかったり、ママは買い物や子どもの送り迎えに行かなければならかったりします。そんなときに慌てなくていいよう、車の雪を払う方法をご紹介します。
エンジンを切る
雪かきをする時は、エンジンを切った状態で行います。もしもマフラーに雪が詰まっていると、車の中に排気ガスが充満し、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があるからです。マフラーに雪が詰まっていないことを確認したら、エンジンをかけた状態で雪かきをしても大丈夫です。
ワイパーを上げる
エンジンを切ったら、ワイパーを手で跳ね上げて立てておきます。こうすることで、雪が積もったときのフロントガラスの雪かきをスムーズにすることができます。ワイパーを下したまま雪かきをすると、ワイパーが曲がったり折れたりすることがあるので注意しましょう。
スノーブラシで車の左右に雪を落とす
まずは、車体に積もった雪を払うのですが、このとき車の左右に落とします。前後に落とすと、車の発進の妨げになることがあるので注意しましょう。
ブラシのゴムで凍った窓の氷を落とす
スノーブラシのゴムの部分で、窓についた雪を落とします。雪が車に残ったまま運転すると、走行中に雪がフロントガラスに落ちてきて、視界を奪われてしまい危険です。フロントガラスやサイドの窓など、全部確認するようにしましょう。
ホースで車に水をかける方法もある
夜の間に凍ってしまった雪を溶かすには、ホースで水をかける方法もあります。力もいらず簡単に雪が解けていくのでいいのですが、車のまわりに流れた水がまた凍ってしまい、滑って転んでしまうこともあるので、あまりおすすめできません。
家の前の道路の雪かき方法
家の前の道路を雪かきするときには、玄関前など家に出入りができるスペースを先に作っておきます。歩行者や自転車、車の通行の邪魔にならないように家の方に雪を寄せます。
雪を捨てる場所
雪を捨てる場所をしっかり確保しておかないと、走行中の車や歩行者の通行の邪魔になってしまいます。ご近所の迷惑にならないように家の敷地内で場所を選び、そこに捨てるようにします。また、道路への雪捨ては、道路交通法違反になるのでやめましょう。
腰を痛めないように注意
雪かきをするときは、しっかり腰を低くして、力を入れて雪を持ち上げるようにします。このとき腕の力だけに頼るのではなく、体全体を使うようにしましょう。腕の力だけに頼ったり前かがみになってしまうと、腰を痛める原因になります。また、一度にたくさんの雪をスコップに乗せるのもよくありません。時間はかかりますが少しずつやりましょう。
雪を持ち上げるときは、雪山に近づいたほうが軽い力で持ち上げることができます。体をひねるようにして雪を捨てるのも、腰を痛める原因になるので要注意です。雪を投げたい方向に体を向け、正面に投げるようにしましょう。
雪かきが終わったらストレッチ
雪かきの前の準備運動も大切ですが、終わってからもストレッチをするようにしましょう。雪かきは、ふくらはぎなどの下半身に血液が溜まってしまうことがあります。
急に作業をやめることで血液が下半身に溜まったままになり、上半身に血が行きわたらず貧血の原因になります。血液を全身に行きわたらせるようなイメージでストレッチをしましょう。翌日の筋肉痛を和らげる効果もありますよ。
雪かきにあると便利な雪かきグッズおすすめ4選
雪かきは思っている以上に体力が必要なので、できるだけ短い時間で終わらせたいですよね。ここでは、雪かきがスムーズにできるおすすめグッズを4つご紹介します。
タルブレードスコップ スリムセット品 オレンジ
アイリスオーヤマ
1880円+税
女性の方にも使いやすいスリムタイプのスコップ。先が尖っているので雪に突き刺しやすく、固い雪にも安心してお使いいただけます。オフシーズンはコンパクトに収納できるよう、着脱式になっています。
着脱式 メタルブレードプッシャー
アイリスオーヤマ
3480円+税
スチール製のスノープッシャー。固い雪も砕きやすいのに軽いという優れものです。普通のシャベルの半分ほどの時間で雪かきができます。日本製なので安心ですし、組み立ても簡単です。
スノーブラシSTD
キャプテンスタッグ
1800円+税
手持ちがアルミニウム製の伸縮スノーブラシです。伸縮するので収納もコンパクトにできますよ。380gの軽さも女性にとってうれしいポイント。車に1本積んでおくと安心です。
除雪ホーキ(M)
株式会社コンパル
オープン価格
アパートの階段や玄関など、サラサラ雪の除雪に便利な除雪用のほうきです。雪かきだけでなく、落ち葉掃除にも使えるので便利。毛が硬くて丈夫なので力いらずで雪かきを進めることができます。女性にはうれしいアイテムですね。