水道凍結の防止対策に関する記事

水道の凍結防止対策~西日本も注意したい冬の水道トラブル

水道の凍結防止対策~西日本も注意したい冬の水道トラブル

水道の凍結は北海道や東北地方特有のものではありません。関西や九州でも凍るんです。身近になりつつある水道凍結の正しい予防策と凍結した時の対処方法をご紹介します。意外と知らない水道凍結の対策方法を知る事で、最悪の事態を回避しましょう。

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水道の凍結を防止するには~関西も九州もトラブルに要注意

水道の凍結と聞くと、北海道や東北などの寒冷地に住んでいる人の事を思い浮かべてしまいますよね。しかし、最近では関東や九州でも水道の凍結が報告されています。水道凍結のイメージがない関西や九州に住んでいる人も、以前よりも水道が凍るという事を真剣に考える必要が出てきています。

とはいえ、水道の凍結を事前に防ぐ方法やもし凍ってしまったときの対処法を、正しく把握している人は少ないでしょう。ここでは、寒い時期に備えて、水道の凍結について対処方法をご紹介します。

水道は何度で凍る?

水はマイナス0℃で凍るといわれていますが、水道が凍るのは、外気温が氷点下4度以下になった時です。日中でも外気温が氷点下4度を下回るときは、水道が凍結する可能性がありますので注意しましょう。

水道が凍結しやすい時期

冬の街

水道の凍結は、11月から3月の間に集中して起こります。11月になると、東北や北海道は氷点下を記録する事も多くなり、「明日の朝は冷え込みが厳しくなるので水道凍結にご注意ください」と、テレビのテロップで注意が促されるのが当たり前になるのです。近年は、関東や関西、九州も水道凍結が例外ではなくなってきています。寒い日が続く時はきちんと凍結予防の対策をしましょう。

水道が凍結しやすい所

寒い日には注意が必要ですが、特に気を付けなくてはならない場所は、日が当たりにくい北側、風当りが強い場所、屋外にさらされた水道管などです。屋外にある水道管は、室内の水道管よりも冷えやすく凍結しやすい環境になります。見落としがちな場所にありますが、今一度自宅を見直して、しっかりと対策をしていきましょう。

水道が凍結して困る事

凍結した水道

水道が凍結すると、当たり前ですが水が全く使えなくなってしまいます。顔や手が洗えない、歯磨きができない、料理ができない、トイレが使えない、お風呂に入れない、洗濯ができないなど基本的な生活をするのも難しくなってしまいます。水道が凍結すると困るというレベルではなく、生活が困難な状況に陥るという事をしっかりと考えましょう。

水道の凍結を防ぐ対策

水道が凍結すると思いのほか困るという事が分かったら、次に行うのは凍結を防ぐための対策です。しっかりと凍結に対して対策をしていれば、水道が凍る事もありません。正しい凍結防止策を覚えて、水道管の凍結を事前に予防していきましょう。

水道の水抜きをする

水抜き

水道管の水抜きは水道管を凍結から守るのに、とても効果的な方法です。そもそも水道が凍るといっても、水道管の中の水が寒さに耐えきれず凍っているので、水がない状態で凍るという事はめったにありません。

また、水は液体から固体化する際に体積が増えてしまうので水道管の破裂につながります。その点でも、水道管の中に水が入っていないのは安心です。やり方がよくわからない時は不動産屋さんか大家さんに聞いてみましょう。

水道の水抜きが必要な場所

水道の水抜きが必要な場所は、キッチン(シンクの下)、給湯器、洗面所、お風呂場、トイレのタンクと意外と多いですね。面倒かもしれませんが、水道凍結から守るために水抜きはとても大切な事なのです。

水抜き栓はどこにある?

水抜き栓の場所は建物によって少々異なります。賃貸の場合は、入居前に不動産屋さんもしくは大家さんに確認しておきましょう。平成4年4月以降に新築されたアパートには電動式水抜栓がついているものもあります。その中には自動で水抜を行ってくれる優れものもあります。

水抜きをする前にやっておきたいこと
水が入っているバケツのイラスト

水抜きをすると凍結を防ぐ事ができますが、その間水が使えなくなってしまいます。浴槽や洗面器、バケツなどに水を溜めておくようにしましょう。万が一水道が凍ってしまったとき、洗面や洗い物、トイレなどに使えます。飲み水用にペットボトルなどに準備するのもおすすめです。

水をちょろちょろ出しっぱなしにする

水少し出てる蛇口

水をちょろちょろ出しっぱなしにする方法もあります。川が池より凍りにくいのは水が動いているからです。水道も同じで動いている方が凍りにくいのです。ただ、この方法は北海道などの寒冷地では出した水が凍ってしまう事があるので、厳寒時には控えましょう。また、出しっぱなしにした分の水道代はかかってしまいますので注意しましょう。

水道管を温める

凍らないように温めるのは水道管にも有効的です。水道管の立ち上がり部分に新聞紙やタオルを巻くようにしましょう。これで直接冷たい外気にさらされる事がなくりますので、凍結対策として期待できます。

水道凍結防止用ヒーターを取り付ける

凍結を防ぐためには、水道凍結防止用のヒーターを取り付ける事も効果的です。凍結防止用ヒーターとは、水栓や水道管に巻き付けて通電し温める事で凍結を防止するヒーターの事です。間違った使い方をすると事故につながる可能性がありますので、取り扱い説明書をよく読んで手順をしっかり守りましょう

メーターボックス内を保温する

水道メーターボックス

水道管だけでなくメーターボックスの中も保温すると凍結防止には効果的です。メーターボックス内の保温には発泡スチロールを濡れないようにビニール袋に入れて保温しましょう。発泡スチロールがない場合は、不要なタオルなどを詰めてもよいでしょう。

長期不在でやっておきたいこと

不凍液のイラスト

長期不在の場合には凍結対策は必ず行いましょう。久しぶりに家に帰ってきたら水道管が破裂して水浸し!なんて事にならないためにも対策は必要です。必ず行いたいのが、水道管の水抜きです。アパートによって水抜きの方法が異なりますので大家さんに確認するとよいでしょう。

最新の設備が完備されている場合は電動水抜き装置や、凍結防止ヒーターが自動で作動するものもあります。その場合、ブレーカーは落とさず外出しましょう。また、完全に水抜きできない、トイレなどには不凍液を入れて凍結を予防するのも有効です。

水道が凍結してしまったら…

いろいろ対策をしていても、水道が凍結してしまった場合の対処法をご紹介します。自分でできる部分はやってみてもいいですが、うまくいかない場合は無理をせず業者に頼るようにしましょう。自己流で適当に行ってしまうと、事故や水道管を痛めてしまう可能性がありますので、できる範囲内で行うようにしましょう。

タオルを巻いてお湯をかける

水道管にタオルを巻いてお湯をかけているイラスト

タオルを巻いてお湯をかける方法はよく聞きますよね。とってもメジャーな方法ですが一歩間違うと、やけどや水道管の破裂につながりますので十分注意しましょう。蛇口や水道管の立ち上がりにタオルを巻いてからお湯をかけます。この時かけるお湯は、熱湯ではなくぬるま湯にしましょう。また直接お湯をかけてしまうと破裂の危険があるので必ずタオルを巻いて行いましょう。

電気解氷機を使う

電気解氷機という単語に馴染みがない人も多いと思いますが、凍結してしまった水道管を溶かすのに使う機械です。この電気解氷機ですが、凍った水道管に電気を流して氷と溶かしていきます。使い方を間違えると、過加熱により水道管が溶けてしまったり、火災につながったりします。使う前に必ず取り扱い説明書を読み、手順に従って使うようにしましょう。

最寄りの水道工事店へ頼む

水道工事店のスタッフのイラスト

お湯や電気解氷機を試してみてもうまく溶けない場合は、無理をせず最寄りの水道工事店へお願いするようにしましょう。無理やり解氷作業を進めてしまうと、水道管の破裂や火災などの事故の原因になってしまう事がありますので、気を付けましょう。

解氷費用はどのくらい?

解氷費用は凍結場所や時間、業者によって異なりますが、5,000円から20,000円くらいが相場になります。余計な出費を防ぐためにも、凍結を防ぐ対策をしっかり行いましょう。

水道管が破裂してしまったら…

もし水道管が破裂してしまったら、とっても焦ってしまいますよね。しかし、慌てず正しい初期対応をする事で、被害を最小限に押さえる事ができます。まず、最初に行う事はメーターボックスの止水栓を止める事です。

水道メーターボックスの止水栓を止める事で水も止まりますので、近隣へ浸水などのご迷惑をかけずに済みます。止水栓を止めた後は最寄りの水道工事店へ連絡をして、速やかに対応してもらいましょう。

水道凍結は火災保険で補償される?

疑問を持つ女性のイラスト

水道管が破裂すると建物の損害を与えてしまい、修理や買い替えに多額の費用が掛かります。自費で負担するのは大変ですが、そんな時に火災保険が使えるとうれしいですよね。実は、基本的な火災保険では、水道管の破裂については対象外になっている事が多いです。

しかし、保険会社によっては特約として水道管の破裂も補償してくれるケースもあります。寒冷地に住んでいるのなら備えておくと安心ですね。

西日本も水道凍結に注意しましょう

水道管の凍結と聞くと、どうしても北海道や東北などの寒冷地に起こるイメージが強く、関東や西日本に住んでいる人にとってはどこか他人ごとのように感じてしまいますかもしれません。しかし、近年水道凍結の報告は九州などでも聞くようになりました。

水道の凍結は、私たちの身近な問題なのです。次の日が冷え込みそうな夜や、長期間家を空ける事があれば凍結対策をしっかりと行い、正しい対処方法を心がけましょう

この記事を書いたライター
木下みずき

木下みずき

ウォーキング始めました!運動と食事で5kg減を目指すダイエッターです!