軽視できない!台風への備えに関する記事

台風への備えは万全?食料の備蓄や窓ガラスなどの上陸対策

台風への備えは万全?食料の備蓄や窓ガラスなどの上陸対策

台風災害のために、家庭ではどんな食べ物をどれぐらい備えておくべきか知っていますか?暴風に大雨だけでなく、台風は思わぬ災害を引き起こします。備えておきたい防災グッズや便利な必需品、接近時の準備から避難手順まで、まるごと解説しています。

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台風への備え方!家庭で備えておきたい食べ物や対策は?

台風への備えの必要性は、SNSやテレビで流れる恐ろしい爪あとからも感じている人が多いでしょう。最近の強烈な台風への備えは、従来の備えのように窓ガラスが割れるのを防ぎ、台風が過ぎ去るまでの食品を備蓄するレベルでは不充分。

停電などライフラインの切断、浸水や洪水の発生で家に住めなくなるなどの深刻な状況だけでなく、命の危険もありえますので、普段から台風に備えて対策を行い、台風の規模によって命を守るための心の備えも忘れずに行いましょう。

子育て4コマ漫画:台風への備えは万全?大人と子供の違い!

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秋だけでなく梅雨入り後の7月も!台風による集中豪雨に備えて

「台風」とは、日本や東アジア周辺の太平洋上で発生した最大風速がおよそ17m/s以上の熱帯低気圧のこと。気象庁では毎年1月1日から発生した順に、台風に番号をつけて発表します。例年台風1号は3~4月に発生し、海水温の上がる6月以降に発生しやすくなります。

特に7~9月は、夏に強まる太平洋高気圧のまわりに吹く風の影響を受けて、台風が南から北上して日本列島に近づき、西から吹く偏西風に押されて太平洋高気圧のふちを西から東に進むコースをたどることが多くなる時期ですので注意が必要です。

梅雨前線や秋雨前線停滞中は台風による集中豪雨にも注意!

岡山県や広島県など西日本を襲った平成30年7月豪雨のように、梅雨前線や秋雨前線に台風が重なることで、これまでに経験のないような集中豪雨により甚大な被害が起こる恐れがあります。秋だけでなく梅雨入り後の7月の台風にもしっかりと備えましょう。

台風被害は大雨と暴風だけじゃない!どんな災害に備えればいい?

台風による災害は一つではなく、いくつかが複合して被害が大きくなる特徴がありますので、例えば道路や交通網がマヒして物資の供給がストップするなどの台風被害を予め想定し、食べ物や水などの必需品からライフライン切断後の対応まで生活全般を考えた備えが必要です。

台風によって引き起こされる災害の例

  • 停電
  • 交通渋滞
  • 食料や日用品などの物流の停滞
  • 集中豪雨による都市機能の停止
  • フェーン現象による高温や乾燥
  • 高潮や高波
  • 洪水
  • 土砂災害
  • 冠水や塩風による農作物の被害
  • 浸水による家屋の被害
  • 暴風強風による建造物の倒壊
ハザードマップや地図

台風による災害は住んでいる地域によって被害の大きさが違い、特に集中豪雨や防風は地形によって影響を受けやすいので注意が必要です。

海辺や河川の近く、山際など自分の住んでいる場所ではどんな災害が多いのかを知って対策をたてるために、自治体が配布しているハザードマップを活用しましょう。

台風による災害に備えるもの!備蓄しておきたい防災グッズ&非常用食料

台風が日本列島の300km圏内に近づいてくると、気象庁は1時間ごとに位置を確認し、3時間ごとに24時間先の進路予測、6時間ごとに72時間先の予測をして警告しますので台風発生から備えまでは時間があります。ただし実際に上陸した後では備えが間に合いませんので、日頃からの備えが肝心です。

台風前に備えておくと災害発生時に助かる防災グッズリスト

台風に備えるものとして、家庭では次のリストの防災グッズを備蓄しておきましょう。基本的には台風以外の災害への備えと同じですが、台風の場合は浸水に備えて2階以上に備蓄することをおすすめします。

あなたが台風のために備えた防災グッズの数は12個中0個です。

貴重品については万が一の避難時にすぐ持ち出せるように、ひとまとめにしておきましょう。
他にも備えるものとして台風の災害による孤立集落化を考えて、次のような1階の生活用品がダメになった時に役立つ防災グッズがあると安心です。

  • 非常用ロープや工具
  • 十徳ナイフ
  • 携帯トイレ
  • 寝袋
  • 45Lのビニール袋
  • 消毒液

普段から生活で使っているものでも構いませんが、緊急時には家中から集めてくる時間の余裕もないかもしれません。停電中に動き回ると怪我をするリスクも増えますから、防災グッズは災害対策専用のものを1箇所にまとめておくと安心です。

使い切る前に備えて!日用品は台風の前から多めにしましょう

トイレットペーパーやティッシュペーパーをはじめ、女性の場合は生理用品など生活に欠かせない日用品。他にもごみ袋やサランラップなどの日用品は、台風による災害発生時にあると役立ちます。

こういった日用品は台風のさなかに買いに行くことができないだけでなく、台風が過ぎ去った後の災害発生時にも需要が高くなり、買い物に出かけても入手しにくくなります。

そのため日用品は使い切ってから購入するのではなく、普段からある程度の数を自宅に備えておきましょう。家庭の買いだめの一環として、普段から常備しておくといいでしょう。

また、赤ちゃんのいるご家庭では防災グッズが大人と異なりますので、台風の前に備える物を確認し、不足がある場合は早めに準備しておいてください。

非常用食料の必要量と準備のポイント

消費期限切れの防災缶詰の表示

台風による影響がで始めると、雨や風のため買い物に出かけるだけでも危険です。災害が起きると食べ物や水の入手が難しくなるので、飲み水や食料品は最低でも家族全員の3日分、可能であれば1週間程度はまかなえる量を家庭で備えておきましょう。

食料は乾パンやクラッカー、缶詰やレトルト食品、アルファ米やチョコレートなど、長期間保存ができるものを中心に。ガス、オール電化にかかわらずカセットコンロやガスボンベがなければ調理ができなくなることを考え、加熱せずに食べられるものを選ぶのもポイントです。飲料水は1人当たり、1日3リットルを目安に考えてください。

非常用食料とはいえ食べ物ですので賞味期限があり、台風などの災害に備えて備蓄すると無駄になることもあります。できれば日常的に使いまわしができる食べ物を非常用食料に選んで、定期的に入れ替えましょう。

台風被害を最小限に!接近・上陸に備えた3つの対策

台風が接近している場合は食料などの物の準備だけでなく、被害を最小限に食い止める行動を起こすことも大事です。台風が進むスピードは時速20~50km。気象庁の接近予想がでてから強風や大雨が起き始めるまでには十分な時間がありますが、早めにかつ念入りにしておくことで、被害を最小限に抑えましょう。

台風の風で飛ばされそうな家の外回りの片づけや固定

庭の危険物を移動させるこども

一戸建て、マンションやアパートなどの集合住宅にかかわらず、風や雨が強くなる前に、家の外周りを確認して台風による危険を減らす備えをしましょう。

出しっぱなしの自転車や庭の子供の遊具、ベランダの植木鉢や物干しざおなどは暴風にあおられて自宅の窓ガラスを割る危険性がありますし、近隣の住宅に被害を出す可能性もありますので放置は厳禁です。
植木鉢などの小物は玄関先や倉庫などに移動させて被害を防ぎましょう。

物置や屋内に片づけられない大きな物の片付けは?

プロパンガス(LPガス)のボンベや看板などの危険物や大きな物は、風で飛ばされないようにチェーンやロープで固定します。物干し台は重量があるので物干し竿ごと地面に倒してください。

また自宅周りの側溝や排水溝に枯れ葉などが詰まっていると、大雨が降った時に水があふれます。家の周りの片づけにあわせて点検し、自宅の浸水被害を防ぎましょう。

窓はガラスのひび割れやサッシのがたつきがないか確認をして鍵をかけ、あれば雨戸やシャッターをしっかり閉めておくと安心です。

浸水が心配な場所では土のうや水のうで水をせき止める備えを!

家庭での土のうは砂袋や砂の備えは大変ですが、水のうであれば比較的簡単に備えられます。玄関先などに準備して水の侵入を少しでも防ぎましょう。家庭で作る水のうは、段ボール箱と45Lのゴミ袋で作れます。

  1. ダンボール箱を、水のうを設置したい場所に置く
  2. 45Lのゴミ袋を2枚重ねにし、水を入れて口を閉じる
  3. ダンボール箱いっぱいに水のうを入れる

家の中で水回り逆流防止などの台風の備えをする

家の外周りの備えができたら、次は家の中で防災グッズや常備品の確認をし、場合によっては水回りの逆流防止を行いましょう。

台風被害による断水で水道が使えなくなる場合がありますので、お風呂の水槽に水をためておくのが基本。大目にご飯を炊いておにぎりにしておけば、当面の食事の心配がなくなります。また保冷剤を多めに冷凍させ、氷を多めにつくっておけば、停電の際に冷蔵庫に移して冷蔵庫の外から毛布をまくことで、冷蔵庫の保冷効果を高められます。

自宅近くに河川がある場合や低地に住んでいる場合は、大事な家財道具や家電を二階や高い場所に移し、漏電やショートによる火災の原因になる電気のコンセントは抜いて台風に備えましょう。

また低地の場合は台風で「排水溝逆流」が起こる可能性がありますので、トイレの便器内や浴室、洗濯機、浴槽などの排水溝の上に、水のうをのせて汚水の逆流を防ぐ備えを行いましょう。

窓辺のカーテンはしっかり閉めて。窓ガラスに内側からメンディングテープを貼っておくと、植木鉢などが飛んできて窓が割れても破片が飛び散りにくいので、小さな子供のいる家庭におすすめです。安全な室内で最新の台風情報をこまめにチェックして過ごしてください。

家族で台風による避難場所や連絡手段などを確認しておく

台風による自治体指定の避難場所はいくつかありますが、万が一の際に自分たちがどこに避難をするか、家族で確認をしておきましょう。

仕事や学校などの都合でバラバラの場所に避難する可能性もありますし、避難途中に道路が冠水するなどして家族が離れてしまう可能性も否定できません。家族で緊急時の連絡先をあわせておき、落ち合う場所や手順などを話し合って決めておくと安心です。

台風による避難に備えて!非常用持ち出し袋と避難時の注意点

台風による避難指示が出た時に頼りになるのが「非常用持ち出し袋」です。緊急時に余計な持ち物は携行できませんが、1日分の食べ物や防災グッズなどの最低限必要な物は、避難勧告が出た時にいつでも持ち出せるように備えておきましょう。

非常用持ち出し袋に入れる持ち物リスト

非常用持ち出し袋におすすめなのは、大きめのリュックです。リュックなら両手が使えるので、避難するときも安全。子供が使ったお古でも良いので専用のリュックを作り、家庭で常備している防災グッズを入れておきましょう。

家族で話し合い、玄関付近の物置などのすぐに持ち出せる場所に非常用持ち出し袋を備えておけば、次のような最低限の必需品をササッと入れて、スムーズに避難行動に移れます。

  • 懐中電灯と予備電池
  • 携帯ラジオ
  • カセットコンロ
  • ライターやマッチ、ローソク
  • 寝袋
  • 絆創膏や消毒薬、包帯などの救急薬品
  • 防災頭巾やヘルメット・軍手
  • 非常用ロープや工具
  • 十徳ナイフ
  • 携帯トイレ
  • 預金通帳・印鑑・健康保険証・運転免許証などの貴重品
  • 手持ちの現金や、公衆電話などで使える10円玉などの小銭
  • 1日ぶんの食料と飲料水
  • 水筒
  • 下着や着替え
  • タオル
  • 毛布
  • ティッシュペーパーやウェットティッシュ、生理用品
  • マスク
  • 洗面用具
  • 使い捨てのカイロ
  • ごみ袋・ビニール袋
  • 筆記用具
  • 赤ちゃんがいる家庭では、粉ミルクや哺乳瓶、おむつやおしりふき
  • 幼児がいる家庭では、子供が安心できるお気に入りの絵本やおもちゃ など

台風の中で避難所に向かう際の服装や装備

台風への避難の備えをした子供

警告が発令してから避難までに時間があると「あれも、これも」と考えがちですが、持ち物は非常用持ち出し袋に入れた最小限必要なものだけにしましょう。

学校の体育館などの避難場所には、食料をはじめとするある程度の物資は自治体で用意しています。台風による強風や大雨の中で避難するのは非常に危険ですから、身軽に動けることを第一に考えてください。

服装は軍手に雨合羽というスタイルで、強風による飛来物でケガをしないようヘルメットをかぶりましょう。防災用のものがなくても、自転車用のヘルメットでも充分です。

靴は長靴ではなく運動靴を。長靴は外からの水を防ぎますが、一度靴の中に水が浸入すると重くなって身動きがとりにくくなります。脱げやすいことで避難中にケガをするリスクが高いので、履きなれた運動靴を使いましょう。

台風の中で避難する際の注意事項

避難行動を起こす際に大事なのは、「速やかに」と「落ち着いて」です。防災無線やスピーカー、広報車による自治体からの避難の呼びかけがあったら、指示に従って行動を起こしましょう。

避難指示が出ていなくても、次のような場所に住んでいる場合は、危険を感じたら自主的に避難することを考えてください。

台風による災害に特に注意が必要な地域

  • 山間部
  • 海岸付近
  • 大きな河川・河川敷に近い住宅地
  • 山や丘を切り開いた造形地
  • 崖地や傾斜地付近

自宅を出るときは火の元やガスの元栓を確認し、電気のブレーカーを落として戸締まりを確実にしましょう。避難行動に移る場合は自治体のルールや指導に従って、速やかに。ご近所さん同士声を掛け合って、安全に移動をしてください。

これはやっちゃダメ!台風に備える際の4つのNG行動

台風に備える心得えで一番大事なのは、「自分の命は、自分で守る」という防災意識を持つことです。台風が接近して強風や大雨が始まった場合には、次のような危険な行動はしてはいけません。

台風接近時や通過後のNG行動

  • 増水した河川や、自宅近くの用水路を見に行く
  • 波打ち際や防波堤などの海岸に近づく
  • 必要のない屋外作業をする
  • 不用意な外出をする

20mm/h以上の降水量ではワイパーがききませんし、ハイドロプレーニング現象でブレーキが効かなくなるので、車やオートバイを使った無理な外出は控えましょう

また台風通過後にも「吹き返し」と呼ばれる強い風が吹き、高潮や河川の増水もしばらく続きます。台風通過後も油断せず、安全が確認できるまで危険な場所に近づかないよう、子供にも小さなうちからしっかり教えておきましょう。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!