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ブーツの手入れ方法を覚えよう!きれいに長持ちするコツは

ブーツの手入れ方法を覚えよう!きれいに長持ちするコツは

大切なブーツのお手入れはきちんとできていますか。ブーツは正しいお手入れをすることで寿命を延ばすことができますよ。お気に入りのブーツを長持ちさせるデイリーケアからシーズンオフの保管方法までをご紹介しますので、ぜひ活用してください。

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ブーツのお手入れ方法!ピカピカのまま長持ちさせるコツ

冬のファッションに欠かせないアイテムといえばブーツですね。防寒目的だけでなく、温かくて機能性にも優れているブーツですが、日頃からしっかりとお手入れをされていますか。つい毎日のように履き、特にケアをせずに次のシーズンまで下駄箱に保管してしまう方も多いのではないでしょうか。

ブーツは適切にケアすることで、より長く愛用できます。種類や素材が多いため、お手入れの方法に迷ってしまうかもしれませんが、実は意外と簡単にできるデイリーケアを取り入れるだけで、本格的なメンテナンスがずっと楽になります。

お気に入りのブーツをしっかりケアすれば、愛着も増し、素材特有の「味」も深まります。そんなお手入れのコツをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

ブーツのお手入れ頻度はどのくらい?

ブーツを履いている女性

ブーツのお手入れは、履いた後に毎回行うのが理想です。とはいえ、毎日クリームで磨くのは大変ですので、毎日のケアはブラシで表面のホコリや汚れを落とす程度で問題ありません。気づいたときにこまめにケアをしていきましょう。

革靴の本格的なお手入れである、基本のお手入れ(クリーナーによる汚れ落とし、クリームによる栄養補給・保湿など)は、ブーツの使用頻度にもよりますが、2週間から1か月に一回を目安に行いましょう。少なくとも1か月に1回はブーツの状態を確認してあげるのがおすすめです。

ブーツを長持ちさせるコツ

お気に入りのブーツはできるだけ長持ちさせたいものです。デザインが気に入っているものや、奮発して購入したものは特に丁寧に扱いたいですよね。間違ったお手入れ方法は、かえってブーツを傷めてしまうことがあります。長持ちさせるための大切なコツを二つご紹介します。

新品のときからお手入れを始める

新品のブーツ

素敵なブーツを購入したら、すぐに履いて出かけたくなるでしょう。しかし、ブーツを長持ちさせるためには、履き始める前にひと手間加えることをおすすめします。革はとてもデリケートな素材です。ホコリやゴミ、突然の雨などから大切なブーツを守るためにも、新品のうちから保護するためのお手入れを開始しましょう。

ブーツをおろす前に防水スプレーをかける
ブーツに防水スプレーをかけている

具体的には、新品のブーツに防水スプレーをかけます。防水スプレーは、革や布といった靴の素材を水分から守るだけでなく、汚れの付着もある程度防ぐ効果が期待できます。靴の素材に合ったスプレーを選び、記載されている使用方法(噴射距離や乾燥時間)を守って使用しましょう。一般的に、ロングブーツの場合は全体にムラなく吹きかけ、乾燥させます。

防水スプレーが浸透し完全に乾いた後は、柔らかい布で軽く拭き取っておきましょう。これだけでホコリやゴミを防ぐことができ、急な雨でも後のケアがずっと楽になります。

ブーツキーパーで直立させておく

ロングブーツの場合は、ブーツキーパーを使ってシャフト(筒の部分)を直立させておきましょう。きれいなラインを維持できるだけでなく、筒の中にたまる湿気対策にもなりますので、新品の状態からケアすることが大切です。また、ショートブーツも、型崩れや革が傷む原因になりますので、シューキーパーなどを使い、立てた状態で保管しましょう。

毎日続けて履かない

お気に入りのブーツは、毎日履きたくなりますよね。しかし、革靴は基本的に一日履いたら、最低でも一日以上は休ませましょう。一日履くと汗などで湿気がたまり、革にダメージを受けてしまいます。靴を休ませて湿気を乾燥させることで、型崩れを防ぎ、革の状態を回復させることができます。長く履くためにも、ローテーションを組んで革が復活する時間を作ってあげましょう。

履いた後のブーツのお手入れ方法

ブーツのお手入れ道具

ブーツを履いた後のお手入れは面倒に感じるかもしれませんが、コツをつかめば毎日のケアは意外と簡単です。しかも、ほんのひと手間でブーツの寿命がぐんと長くなります。大切にお手入れしているブーツには愛着がわき、デイリーケアも続けられるでしょう。基本的なブーツのケアの方法をご紹介します。

ブラシで全体の汚れを取る

ブラシでブーツの汚れを落とす

一日履いたブーツには、砂やホコリ、泥などさまざまな汚れが付着しています。まずは、しっかりと一日の汚れをブラシで落としましょう。ここで汚れが残っていると、後の工程で革に傷をつける原因になりますので、丁寧に行ってください。

スムースレザー(一般的なツルツルした革)のブーツには、天然毛で柔らかい馬毛のブラシがおすすめです。スエードやヌバックなどの起毛素材には、専用のブラシ(真鍮やナイロンの混合ブラシなど)がありますので、素材に合わせたものを選びましょう。また、靴底や側面の細かい汚れを落とすには、使い古した歯ブラシを使うのも効果的です。

靴紐をはずす(レースアップブーツの場合)

クリームなどを塗る際に、靴紐が邪魔になりますので、外してからお手入れを始めましょう。面倒に感じるかもしれませんが、靴紐に隠れた部分がしっかりお手入れできていないと、そこから革が傷んでしまう場合があります。ひと手間惜しまずに全体をケアしましょう。

クリーナーで古い汚れやクリームを落とす(月1回など)

定期的なお手入れでは、レザークリーナーを使って、革の表面の汚れや古いクリームを拭き取ります。クリーナーは直接靴に塗らず、必ず、柔らかい布に少量取ってから、優しく拭きあげていきましょう。縫い合わせの部分なども忘れずにお手入れしてください。

シュークリームで栄養を補給する

クリームでブーツのつやを出す

汚れを拭き取った後は、シュークリーム保革クリームで革に油分と栄養をプラスしていきます。この時も、少量ずつ柔らかい布(または専用ブラシ)にクリームをとってから全体的に薄くムラなくのばしていきます。塗りすぎてしまうと、ベタつきの原因になったり、ホコリが付着しやすくなったり、カビの原因になったりしますので注意しましょう。

また、シュークリームを塗る用のブラシ(ペネトレイトブラシなど)もあります。布よりも油分を浸透させやすいだけでなく、細かい部分までクリームを塗れるのでおすすめです。

消臭スプレーをかける

ブーツの内側には、靴用の消臭・除菌スプレーをかけましょう。ブーツはどうしても湿気を帯びやすく、匂いも気になります。愛着をもって履き続けるためにも、消臭スプレーでしっかりエチケットしておきましょう。

ブーツキーパーで形を整える

ブーツキーパーが入ってるブーツ

せっかくお手入れしたのに、そのまま収納したり、横向きに寝かせたりすると、型崩れしたり革を傷めたりしてしまいます。お手入れした後は、ブーツキーパーやシューキーパーでしっかり形を整えてから保管しましょう。キーパーがない場合は、新聞紙を丸めて詰めておくのも、形を整えつつ湿気を吸い取るのでおすすめです。

雨に濡れた後のお手入れ

雨の日に傘をさしてる女性

ブーツにとって水分は天敵です。雨に濡れたまま放置すると、革を傷めてしまうだけでなく、シミやカビ、匂いの原因にもなってしまいます。雨に濡れた後は、まず乾いた柔らかい布で表面の水分をしっかりと拭き取り、風通しのよい日陰で乾かしましょう

水が蒸発する際に、革に含まれている油分や栄養分も一緒に抜けてしまいます。完全に乾いた後は、通常の基本のお手入れ(クリーナー、クリームによるケア)を改めて丁寧に行い、失われた栄養分を補給してあげましょう。

カビが生えてしまったら

大切に履いていたのにカビが生えてしまったらとてもショックですよね。カビを見つけたら、まずは屋外で乾いたタオルかブラシでカビを優しく払い落とします。カビの胞子を吸い込まないように注意してください。

払い落とすだけでは落ちないカビや、再発防止のためには、靴用のカビ取りクリーナーを浸み込ませた布で拭き上げていきます。カビが生えた部分だけでなく、全体的に行うとよいでしょう。その後、風通しの良い日陰でよく乾燥させ、最後にクリームで栄養補給をしておきましょう。

ムートンブーツのお手入れはどうする?

ムートンブーツ

ムートンブーツなどの起毛素材のお手入れには注意が必要です。まずは、スエード・ムートン専用のブラシ(ナイロンや真鍮の混合ブラシなど)で、毛並みを起こすようにして全体の汚れを丁寧に落とします。その際、強くこすりすぎると革や毛がすり減ってしまうので気を付けましょう。

次に、スエード専用のミスト栄養剤や防水スプレーを全体的に吹きかけていきます。乾いた後は、もう一度ブラシをかけて毛並みを整えましょう。汚れがひどい場合や、シミができた場合、または高価なムートンブーツの場合は、無理せず靴の専門店へ相談するのがおすすめです。

ブーツを長い間収納するときの注意点

ワンシーズン履いたブーツも夏の間は出番がなくなります。次の年にカビが生えていたり、型崩れしていたりといった後悔をしないためにも、長期間収納する際は、入念なお手入れと適切な保管方法が必要です。ここでは、ブーツを長い間収納する時の注意点をご紹介します。

しっかり乾燥させる

繰り返しになりますが、ブーツは湿気がたまりやすい靴であり、革にとって湿気はカビや劣化の大きな原因になります。保管する前に、風通しの良い日陰で数日間、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

乾燥剤を入れておく

備長炭

ブーツの内側や靴箱の中に、市販の靴用乾燥剤や除湿剤を入れておくようにしましょう。湿気を取り除くことは、カビの発生を防ぐために非常に重要です。乾燥剤が直接ブーツの革に触れないように、不織布や靴下などに入れて使うとより安心です。

立てた状態で保管する

ブーツは必ずブーツキーパーを使い、形を整えた状態で、立てて保管しましょう。ロングブーツは立てた状態だと下駄箱にしまいにくいかもしれませんが、横向きに入れたり折りたたんだりすると、型崩れや革を傷めることになりかねません。必ず立てた状態で保管してください。

風通しのいいところに保管する

ブーツに湿気は大敵ですので、保管場所の風通しはカビ対策においてかなり重要なポイントになってきます。下駄箱の風通しが悪く湿気がたまりやすい場合は、定期的に扉を開けて換気したり、ブーツを箱から出して部屋で保管(インテリアとして飾るなど)したりするのも一つの方法です。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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