ゴアテックス素材の洗濯方法・だれでも簡単にできる6ステップ
お天気が不安定な季節に大活躍するゴアテックス素材のアウター、皆さんのご家庭にもパパ用や子ども用など、ひとつは持っているのではないでしょうか。一見お手入れいらずに見えるゴアテックス製品ですが、実はマメなお手入れが長く使い続けるためのキーポイントでもあるのです。
「特殊な素材だから自宅では洗えないのでは?」「クリーニングに出さないとダメかな?」と思い込んでいるママも多いかもしれませんが、実は自宅の洗濯機で簡単に洗うことができます。ここでは、泥んこ遊びやアウトドアで汚れたゴアテックス製品の簡単洗濯方法と、家族みんなで長く大切に着るためのお手入れのコツをご紹介します。
お手入れしなきゃもったいない!ゴアテックスの魅力とは
今ではアウトドアの定番ウェアとなったゴアテックス製品ですが、詳しい性能についての情報を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。ただの「水を弾くレインコート」だと思っているなら、それはとてももったいないことです。
ゴアテックスとは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造・販売を行う“防水透湿性素材”のことをいいます。“防水透湿性素材”とは、「雨などの外からの水をウェアの中に通さず、逆に体から発する水蒸気を通しやすく蒸れにくい」という構造です。活発に動き回って汗をかきやすい子どもにとって、蒸れずに快適な状態を保てるウェアは非常に重宝します。防風性と透湿性の他にも、厳しい気候の変化から体を守る防風性も備わっています。
すべてのゴアテックス製品には、厳しい品質基準を通過した保障の証である黒いタグがつけられているので、ウェアを選ぶ際の目印にしましょう。このタグにはゴアテックスXCRやゴアテックスPacLiteなどという様々な種類があり、用途によって最適なものが選べるようになっています。
ゴアテックスの優れた機能は、雨の日の通園・通学や、休日の公園遊び、家族でのキャンプなど、ママと子どもが毎日を楽しく、アクティブに過ごすための強力なサポートアイテムとなります。まだ持っていない方も、なんだか興味が湧いてきませんか?!
実は簡単!ゴアテックスは自宅の洗濯機で洗える
ゴアテックスのアウターやズボンが泥だらけになった時、「うわぁ、これどうやって洗えばいいの?」と途方に暮れてしまうママも多いでしょう。特に子どもは水たまりを見つけると大喜びで飛び込んでいくため、帰宅した時には見るも無残な姿になっていることが日常茶飯事です。
しかし、安心してください。ゴアテックスは「洗ってはいけない」のではなく、「洗うことで機能が回復する」素材なのです。表面に付着した泥、皮脂、ホコリなどの汚れは、ゴアテックスが本来持っている「水を弾き、湿気を逃がす」という微細な孔(あな)を塞いでしまいます。これを放置することこそが、撥水性や透湿性を低下させる最大の原因となります。
「週末はパパも一緒に洗おうね」と声をかけ、家族のイベントとしてお手入れを取り入れることで、ママの負担も減り、パパや子どもにも「自分の持ち物を大切に扱う」という意識が芽生えます。それでは、具体的な洗濯のステップを見ていきましょう。
キレイに使って長持ちさせる!ゴアテックスの洗濯6ステップ
ゴアテックスの性能を最大限に発揮させるためには、ウェアの汚れをこまめに取り除いて撥水性などが落ちないように保つ必要があります。キレイに使うことでゴアテックスウェアも長く愛用し続けることができるのです。ここではゴアテックスを洗濯する際の6つのステップをご紹介します。
ステップ1 洗濯の下準備・洗濯表示の確認をお忘れなく!
ゴアテックスウェアも様々な種類のものが販売されています。中にはパーツごとに特殊な素材(レザーのパイピングや特別な裏地など)を使っている物があるので、通常通りの洗濯をすることができない場合もあるのです。
その際には、洗濯方法が指定されているのでお手入れをする前は必ずウェアの内側にある「洗濯表示のタグ」を確認するようにしましょう。「手洗いマーク」や「洗濯機OK」のマーク、適切な水温などが記載されています。確認を怠ると、せっかくの高価なウェアが型崩れしてしまう原因になりますので、ここはママの腕の見せ所です。
【独自視点コメント】
洗濯表示の確認は、子どもと一緒にクイズ形式で行うと楽しいコミュニケーションの場になります。「この桶のマークは何かな?」と問いかけることで、生活の知恵を育む素敵な時間になりますよ。
ステップ2 ウェアの生地を傷つけないようにガードする!
ゴアテックスウェアを洗濯する前にしなければいけない大切なことが、洗濯中にウェアの生地に傷がつかないようにすることです。ウェアのフロントジッパーやポケットのジッパー、袖口のベルクロ(マジックテープ)をすべてしっかりと閉じて、洗濯している間に生地に擦れて傷がつくのを防ぎましょう。
また、ジッパーが開いたままだと、洗濯中に他の衣類に引っかかって破れてしまう危険性もあります。ジッパーとベルクロを閉じた後は、少し大きめの洗濯ネットにふんわりと畳んで入れるのがおすすめです。洗濯ネットを使うことで、生地への摩擦を最小限に抑えることができます。
【独自視点コメント】
子どもが自分で脱いだウェアのジッパーを閉める練習にもなります。「ジッパーを一番上までビーッと閉めてね!」と、ゲーム感覚でお願いしてみましょう。
ステップ3 ゴアテックスは水洗いOK!ルールを守って洗濯する!
ゴアテックスは水洗いをすることができます。もちろん洗濯機も手洗いどちらもOKですが、その際には以下のルールを守りましょう。
ルール1 40℃のぬるま湯を使用
汚れを落とすためには水が冷たすぎても熱すぎでもいけません。皮脂汚れや外気にさらされてできる泥汚れなどをしっかりと落とすためにベストな温度が「40℃前後のぬるま湯」です。お風呂の残り湯(入浴剤が入っていないもの)を利用するのも、エコで賢い選択ですね。
ルール2 漂白剤&柔軟剤&蛍光剤を含む洗濯洗剤はNG
ゴアテックスウェアを洗濯する時には、市販されている普通の中性洗剤(おしゃれ着洗い用など)でOKです。しかし、漂白剤や柔軟剤、蛍光増白剤を含む洗濯洗剤は、ゴアテックスの表面にコーティングを残してしまい、撥水性や透湿性の性能を大きく落としてしまうので絶対に使わないようにしましょう。粉末洗剤よりも、溶け残りの心配がない液体洗剤がおすすめです。
【独自視点コメント】
「柔軟剤を入れたほうがふんわりするから」という良かれと思った行動が、実はゴアテックスにとってはNGな対応となります。洗剤選びはシンプルに、余計な成分が入っていないものを選ぶのが正解です。
ステップ4 ココが一番大事!すすぎはしっかり念入りに!
ゴアテックスウェアの洗濯ステップの中で特に大事なのが、「すすぎ」です。洗濯洗剤の成分が生地に残ったままだと、ゴアテックスの微細な孔を塞いでしまい、せっかくの透湿性(蒸れを逃がす機能)が満足に発揮することができなくなります。
洗濯機派のママは、通常すすぎを1回のところを「すすぎ2回(または注水すすぎ)」に設定しましょう。手洗い派の人は、何度もぬるま湯を入れ替えながら、水に泡が全く立たなくなるまでしっかりとすすぎを行いましょう。ここで手を抜かないことが、長持ちの最大の秘訣です。
【独自視点コメント】
洗濯機にお任せする場合はボタン一つで済みますが、手洗いの場合は意外と重労働になります。週末にパパにお願いして、「すすぎのプロ」に任命してしまうのも、家事分担の良いアイデアですね。
ステップ5 やんわりふわっと水をきる!脱水は一瞬だけ!
しっかりとすすぎ終わったら、洗濯機派も手洗い派も5秒~10秒(未満!)ほど一瞬だけ脱水をかけましょう。長く脱水しすぎると、防水素材であるために水が抜けず、洗濯機の故障の原因になったり、生地に強いシワやダメージを与えたりする可能性があります。脱水をかけるのはあくまでも数秒ですが、洗濯ネットに入れたままの方が生地への負担が少ないのでおすすめです。
手洗い派の人は、水をきるためにゴアテックスウェアを雑巾のように手でギュッと絞ってはいけません!強い圧力をかけることで生地の繊維や防水メンブレン(内部の膜)が壊れてしまいます。バスタオルで挟んでポンポンと優しく叩くように水分を吸い取るのが正解です。
【独自視点コメント】
脱水直後のウェアはまだ水滴がポタポタと落ちることがあります。お風呂場などでハンガーにかけ、ある程度水気が切れてからベランダなどに移動させると、床を水浸しにするのを防げます。
ステップ6 いざ乾燥!ゴアテックスの乾かし方2パターン
ゴアテックスをやんわ~り一瞬だけ脱水をしたら、洗濯もいよいよ終盤になります。ゴアテックスを乾かし、さらに撥水性を復活させる方法は大きく分けて2通りあります。
パターン1 風通しの良い場所で陰干し&アイロン
特殊素材の生地を乾燥させる時には、直射日光が当たらない風通しの良い場所で陰干しをしましょう。紫外線は生地の劣化を早める原因になります。完全に乾いたら、ここからが魔法のひと手間です。低温(80℃~120℃)のアイロンに当て布をして、“スチームオフ”の状態で生地の表面にひとかけしましょう。熱を加えることで、寝てしまっていた撥水基(水を弾く細かい毛のようなもの)が立ち上がり、撥水機能が見事に回復します。
パターン2 乾燥機を使って乾かす
ご家庭に乾燥機がある場合は、非常に簡単です。乾燥機が回っている間に生地が他の衣類と絡まってボロボロにならないよう、単独で、または洗濯ネットに入れておきましょう。できれば中温(約60℃)で20分ほど乾燥させます。乾燥機の熱が、アイロンと同じように撥水機能を回復させてくれます。乾燥機がない場合は、ドライヤーで20分ほど全体に温風を当てるという裏技もあります。
乾燥機やドライヤー、アイロンで熱を与えることによって、ゴアテックスの撥水機能が回復します。めんどくさくても、このひと手間をお忘れなく!この熱処理こそが、撥水スプレー以上の効果を発揮することもあります。
【独自視点コメント】
「アイロンをかけると生地が溶けそう」と心配なママもいるかもしれませんが、必ず当て布(ハンカチや手ぬぐいなど)をして低温でサッと撫でるようにかければ大丈夫です。水滴がコロコロと転がるように弾く様子を見ると、とても嬉しくなりますよ。
シチュエーション別!ゴアテックスウェアの活躍シーンと汚れ対策
ゴアテックスは、ママと子どもが過ごす様々な日常のシーンで大活躍します。それぞれのシチュエーションで付きやすい汚れと、洗濯時のアプローチを見ていきましょう。
公園の泥遊び・水たまりへのダイブ(幼児期)
1歳〜3歳頃の子どもは、雨の日の翌日にできた水たまりを見ると、吸い込まれるようにダイブしていきます。発達心理の観点から見ると、これは「水が跳ねる音や感触」を楽しむ立派な探究心の表れです。ゴアテックスのウェアを着せていれば、中に水が染み込むのを防いでくれるため、ママも「ダメ!」と怒らずに大らかな気持ちで見守ることができます。
泥汚れがひどい場合は、洗濯機に入れる前に、シャワーで表面の泥を大まかに洗い流しておくことがポイントです。泥が繊維の奥に入り込むのを防ぎ、洗濯機の中が泥だらけになるのも回避できます。
家族でのキャンプやアウトドア(休日)
休日に家族でキャンプに出かけると、焚き火の煙のニオイや、バーベキューの油はね、草木の汚れなどがゴアテックスのアウターに付着します。特に煙のニオイは生地の表面に残りやすく、そのままクローゼットにしまうと他の服にまでニオイが移ってしまいます。
キャンプから帰宅したら、まずは風通しの良い日陰で半日ほど干してニオイを飛ばし、その後に規定の6ステップで洗濯を行いましょう。油汚れが気になる袖口や襟元には、中性洗剤の原液を少しだけ指で馴染ませてから洗うとスッキリと落ちます。
パパの通勤や休日の趣味時間
パパが自転車通勤や、釣り・ゴルフなどの趣味でゴアテックスを使っている場合、皮脂汚れや排気ガスの黒ずみが蓄積しやすくなります。パパのウェアはパパ自身でお手入れしてもらうのが一番ですが、「専用の洗剤がないと洗えないんでしょ?」と勘違いしているパパも多いです。「家にある中性洗剤で、ジッパーを閉めてネットに入れるだけだよ」とハードルを下げて伝え、週末のお風呂のついでに自分で洗ってもらうよう促してみましょう。
パパ・家族で協力!みんなでできるゴアテックスのお手入れ
ゴアテックスのような高機能ウェアのお手入れは、ママ一人が抱え込む必要はありません。家族全員で協力し、楽しみながら行うことで、親子のコミュニケーションやパートナーシップの向上にも繋がります。
パパのウェアはパパ自身で!お手入れの習慣化
パパのゴアテックスアウターはサイズが大きく、洗濯機で洗うのも干すのも一苦労です。そこで、「高機能なギアのお手入れ」という男性の心をくすぐる言葉を使って、パパ自身にメンテナンスを任せてみましょう。「アイロンで熱を加えると撥水機能が復活するんだって!」と伝えると、まるで車の洗車や靴磨きのように、嬉々としてアイロンがけをしてくれるパパも少なくありません。
「パパが綺麗にアイロンをかけてくれたおかげで、雨の日の通勤も快適だね!」とポジティブな声をかけることで、パパも自分の持ち物を大切にする習慣が身につきます。
子どもと一緒に!「自分のものは自分で綺麗にする」服育
食育という言葉があるように、衣類を大切に扱うことを教える「服育」も、子どもの成長において非常に重要な経験です。ゴアテックスのジャケットを洗う際、洗面器にぬるま湯を張り、子どもと一緒に優しく押し洗いをしてみましょう。「お砂場の泥んこがいっぱい取れたね!これでまた明日もいっぱい遊べるね」と声をかけながら洗うことで、子どもは「服は洗えば綺麗になる」「大切に着ればずっと使える」という自己肯定感とモノへの愛情を育みます。
先輩ママの体験談!ゴアテックス洗濯の失敗と成功
ここで、実際にゴアテックス製品を愛用している先輩ママたちの「洗濯にまつわる失敗談と成功体験」をご紹介します。皆さんのご家庭での参考にしてみてください。
A. 柔軟剤を使ってしまい撥水性がゼロに……(30代前半・男の子ママ)
初めて子どものゴアテックスのレインウェアを洗った時、良かれと思っていつも通りたっぷりの柔軟剤を入れて洗濯機を回してしまいました。次に雨の日に着せた時、水を全く弾かず、生地にベチャッと染み込んでしまって大ショック!後から調べたら、柔軟剤の成分が表面をコーティングして撥水性をダメにしてしまうと知り、激しく後悔しました。もう一度、中性洗剤だけで洗い直し、しっかりすすいだら無事に機能が復活してホッとしました。
A. アイロンの熱で新品みたいに水がコロコロ転がった!(40代前半・女の子ママ)
長年愛用している私のアウター。最近水を弾かなくなってきたので防水スプレーを買おうか迷っていましたが、この「アイロンで熱を加える」というステップを試してみました。当て布をして低温でサッとかけただけなのに、シャワーで水をかけてみたら、買ったばかりの頃のように水滴がコロコロと転がり落ちていきました!お金もかからずこんなに簡単に復活するなんて、もっと早く知っていればよかったです。
洗濯&毎日のアフターケアでゴアテックスウェアを長持ちさせる!
ゴアテックスウェアの洗濯は、たったの6ステップで完了します。ゴアテックスが持つ性能を活かすような洗濯方法が学べたのではないでしょうか。特殊生地だからといって「汚れるまで洗濯をしない」というのは実は逆効果!こまめな洗濯と、日常のいくつかのアフターケアを加えるだけで、よりゴアテックス製品を長持ちさせることができます。
1 汚れを落としてから保管する
ゴアテックスウェアを使用したら、洗濯するほどではない軽い汚れの場合でも、濡らした布などで泥や汚れをサッと拭き取ってから、太めのハンガーに吊るして保管するようにしましょう。その際にも、車のトランクの中などの高温多湿になる場所や、直射日光が当たる窓際などは避けてくださいね。風通しの良いクローゼットが最適です。
2 撥水効果が上がる防水スプレーをオン!
洗濯と熱処理(アイロンや乾燥機)を行っても撥水性が戻りにくくなってきた場合は、市販の防水スプレーを使用することでより効果を保つことができます。特におすすめの防水スプレーが、ゴアテックス社がお勧めしているNikwax(ニクワックス)TXダイレクトスプレーなどの、透湿性素材専用の撥水スプレーです。ウェア以外にも、アウトドア用の靴やズボンにも使えるので、ご家庭に1本あると大変重宝しますよ。
ゴアテックスの洗濯でやりがちなNG対応と望ましい対応の対比表
洗濯の際にママやパパが「良かれと思って」やってしまいがちなNGな行動と、ゴアテックスの寿命を延ばす望ましい行動を比較表にまとめました。洗濯機を回す前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
| シチュエーション | NGな対応(機能を低下させる) | 望ましい対応(機能を長持ちさせる) |
|---|---|---|
| 洗剤を選ぶ時 | 香りの良い柔軟剤や、漂白剤入りの洗剤を使う | シンプルなおしゃれ着洗い用の中性(または弱アルカリ性)の液体洗剤を使う |
| 洗濯機に入れる前 | ジッパーを開けたまま、そのままポイッと放り込む | すべてのジッパーとベルクロをしっかり閉じ、少し大きめの洗濯ネットに畳んで入れる |
| すすぎの設定 | 節水のため、すすぎ1回コースで短時間で終わらせる | 洗剤残りを防ぐため、すすぎ2回(注水すすぎ)で念入りに成分を洗い流す |
| 脱水の設定 | 早く乾かしたいからと、5分以上しっかり脱水する | 数秒〜10秒程度の一瞬だけ脱水し、生地へのダメージや水抜けの悪さを防ぐ |
| 干して乾かした後 | 乾いたからOK!と、そのままクローゼットにしまう | 当て布をして低温アイロンをかけるか、乾燥機で熱を加えて撥水機能を復活させる |
ゴアテックスの洗濯に関するよくある誤解
ゴアテックスのお手入れに関しては、世間に多くの誤解が広まっています。この思い込みをあえて裏返すことで、お手入れへのハードルがグッと下がります。
誤解1:「洗うと撥水性が落ちるから、なるべく洗わない方がいい」
これは最も多くの方が信じている最大の誤解です。実際はその逆で、汗や皮脂、泥汚れがゴアテックスの生地表面に付着したまま放置されることで、撥水性や透湿性が著しく低下します。汚れが微細な孔を塞いでしまうためです。こまめに正しく洗うことこそが、水を弾く機能を常にベストな状態に保つ唯一の方法なのです。
誤解2:「専用の高級なアウトドア洗剤を使わないとダメ」
アウトドアショップに行くと専用の洗剤が売られているため、「これがないと洗えない」と思いがちですが、そんなことはありません。成分表示に柔軟剤・漂白剤・蛍光増白剤が含まれていない、ドラッグストアで売られている一般的な液体の中性洗剤(エマールやアクロンなど)で十分に汚れを落とすことができます。専用洗剤は撥水回復成分が含まれているなどプラスアルファの効果がありますが、日常の洗濯には市販品で全く問題ありません。
誤解3:「クリーニングに出さないと機能が回復しない」
「高価なアウターだからプロにお任せしよう」と毎回クリーニング店に持ち込む必要もありません。前述の通り、自宅での正しい洗濯と、アイロンや乾燥機による「熱処理」を行うだけで、新品に近い撥水機能をご自宅で簡単に回復させることができます。クリーニング代を節約し、その分を家族で楽しむ休日のランチ代にあてましょう!
ゴアテックスの洗濯に関するFAQ(よくある質問)
Q. 襟元や袖口の皮脂汚れがひどい時はどうすればいいですか?
A. 洗濯機に入れる前に、汚れている部分に中性洗剤の原液を少量直接つけ、指の腹や柔らかいスポンジでトントンと軽く叩くように馴染ませてください。ゴシゴシと強く擦ると生地を傷めるので注意が必要です。その後、通常通りに洗濯機で洗えばスッキリと落ちます。
Q. アイロンをかける時、スチームは出してもいいですか?
A. スチームは必ず「オフ(切)」にしてください。ゴアテックスの撥水回復に必要なのは「乾いた熱」です。スチームの湿気は効果を半減させてしまうだけでなく、生地の内部構造に悪影響を与える可能性があるため、ドライアイロンで当て布をしてかけるのが鉄則です。
Q. ドラム式洗濯機で「洗濯〜乾燥」まで全自動でやってしまっても大丈夫ですか?
A. 全自動コースはおすすめできません。すすぎが不十分になったり、脱水時間が長すぎて生地を傷めたり、洗濯機の故障の原因になるためです。必ず「洗い〜すすぎ」までを行い、ごく短い脱水をした後に取り出して、乾燥機だけを別途設定するか、陰干しをするようにしてください。
Q. ゴアテックスの靴(スニーカー)も同じように洗濯機で洗えますか?
A. 靴は洗濯機で洗うと型崩れやソールの剥がれの原因になるためNGです。靴の場合は、柔らかいブラシで表面の泥を払い落とし、ぬるま湯と中性洗剤を含ませたスポンジで優しく手洗いしてください。洗った後は直射日光を避けて陰干しし、専用の防水スプレーで仕上げるのがベストです。
まとめ:正しい洗濯方法でゴアテックスを長く大切に着よう
ゴアテックス素材のアウターは、雨の日の不快感を軽減し、アウトドアや公園遊びを快適にしてくれる、子育てママや家族にとっての頼もしい味方です。最初は「特殊素材だから難しそう」と感じていたお洗濯も、実は拍子抜けするほど簡単だったのではないでしょうか。
大切なのは、「ジッパーを閉めてネットに入れる」「中性洗剤ですすぎを念入りにする」「一瞬だけ脱水する」「アイロンや乾燥機で熱を加える」という基本のルールを守ることだけです。このひと手間をかけることで、驚くほど長く、快適な状態をキープすることができます。
ぜひ簡単な洗濯方法とアフターケアで、お天気が不安定な季節もアウトドアに大活躍するゴアテックスを長持ちさせましょう!次の週末は、子どもがどろんこになって遊んで帰ってきても、ママは笑顔で「お洗濯、一緒に頑張ろうね!」と声をかけてあげてくださいね。



