毛布の洗濯・2つの方法!知っておきたいポイントと注意点
季節が変わる度に憂鬱になる毛布の洗濯、皆さんはどうしていますか?!こまめにクリーニングに持って行きたくても、家族が多ければ多いほどお金がかかってしまいます。毛布が水洗いできる場合は、ぜひご自分でセルフウォッシュをしてみましょう!
ポイントさえ知っておけばお金も節約しながら家計に優しく、簡単に毛布を自分で洗うことができるのです。寝具の中でも洗濯頻度の少なくなりがちな毛布ですが、こまめに洗えばもちろん寝具のダニ対策にもなります! 毛布と同じように枕も洗濯することが出来る物もありますので、同じタイミングで洗うと、気分もスッキリして眠ることができますよ。
ここでは、毛布のセルフウォッシュの2つの方法「自宅洗濯機」と「コインランドリー」を使う際のノウハウをご紹介します。
自宅で簡単毛布を丸洗い!とことんお金をかけない洗濯機使用派

自宅の洗濯機とコインランドリー、どちらで毛布を洗う際にも前もってチェックしておきたいポイントがいくつかあるのでここでご紹介します。
自宅で毛布を選択するための知識
お気に入りの毛布を自宅の洗濯でダメにしてしまわないように、次の2つのチェックポイントを守って洗濯するように心掛けましょう。
チェックポイント1 洗濯表示の確認をする
自分で洗えるかを確認するためには、毛布についている洗濯表示が「洗濯マーク」か「手洗いマーク」がついているとセルフウォッシュをすることができます。「水洗い不可」マークがついていない限り、綿を始めポリエステルやアクリルなど手洗いすることが可能です。
チェックポイント2 使える洗剤の表示を確認する
使われている素材によっては洗剤を選ばなくてはいけません。
- 中性と表示
➡ウールなどの素材や「中性」表示があるものは中性洗剤を使用します。 - 中性表示がない
➡普通の洗濯洗剤 - 淡い色の毛布
➡蛍光剤無しの洗剤 - 濃い色の毛布
➡漂白剤の入っていない洗剤 - 繊細な毛布
➡お洒落着洗剤
確認ポイント | 洗濯表示の確認 |
---|---|
洗えるマーク | 洗濯マーク・手洗いマーク → 自宅で洗える |
洗えないマーク | 水洗い不可 → 自宅洗濯NG |
対応素材 | 綿・ポリエステル・アクリルなど → 手洗い可能 |
洗剤選び① | 中性表示あり(ウールなど)→ 中性洗剤 |
洗剤選び② | 中性表示なし → 普通の洗濯洗剤 |
淡い色 | 蛍光剤なしの洗剤を使用 |
濃い色 | 漂白剤なしの洗剤を使用 |
繊細な素材 | お洒落着用洗剤を使用 |
洗濯機派ステップ1 毛布を洗う前の下準備をする

毛布を自宅やコインランドリーの洗濯機に入れて洗濯する前に、必ず次の毛布の下準備を行うようにしましょう。
下準備1 ホコリを落とす
毛布を水洗いする前には、物干し竿などに毛布を干して叩いてホコリや髪の毛を落とすとキレイに洗濯することができます。
下準備2 部分汚れを落とす
特に際立って汚れている部分には、洗剤をつけて軽くブラッシングをしたり布で叩いてしばらく置いておきましょう。汗や皮脂で汚れがちな襟回りは入念に。
目的 | 洗濯前に毛布を清潔に・効果的に洗う準備 |
---|---|
下準備① |
ホコリを落とす ・物干し竿などに干す ・全体を軽く叩いてホコリ・髪の毛を取り除く |
下準備② |
部分汚れの処理 ・汚れた部分に洗剤を塗布 ・軽くブラシや布で叩く ・少し時間を置く(汗や皮脂汚れに効果的) ・特に襟まわりは念入りに |
洗濯機派ステップ2 洗濯機に入れる

洗濯機に毛布を入れる際には、毛布を屏風のようにひだ折りにして洗剤が行き渡るようにしましょう。洗濯機を回している際に毛布が擦れて毛玉や傷がつくのを防ぐために、毛布用の洗濯ネットに入れることをお忘れなく。
洗濯機に「毛布洗いコース」がない場合は、「弱水流コース」や「手洗いコース」などマイルドに洗うモードを選びましょう。
洗濯機に入れる際のポイント1.
縦型洗濯機の場合は、汚れがひどい部分を回転板がある洗濯槽底部に向けて入れると汚れが落ちやすくなります。
洗濯機に入れる際のポイント2.
毛布は洗濯中に浮いてきやすいので、毛布の上部まで水がしみ込むように手で押し込めて毛布を沈めてから洗うようにしましょう。
目的 | 洗剤の浸透と生地の傷みを防ぐ |
---|---|
基本の入れ方 |
・毛布を屏風たたみ(ひだ折り)にする ・洗剤がまんべんなく行き渡るようにする ・洗濯ネットに入れて生地の傷みや毛玉を防止 |
洗濯コースの選び方 |
・「毛布洗いコース」があればそれを使用 ・なければ「弱水流コース」または「手洗いコース」を選ぶ |
ポイント① |
縦型洗濯機の場合 汚れがひどい部分を洗濯槽の底(回転板側)に向けると、よりしっかり洗える |
ポイント② | 毛布が水に浮きやすいので、手で押して完全に水に沈めてからスタート |
洗濯機派ステップ3 脱水は短時間で!

ほとんどの洗濯機のコースには脱水が自動で設定されていますが、毛布の素材によっては脱水時間を調整してあげましょう。多くの毛布がボタボタと水がしたたり落ちなくなる程度の脱水で十分です。
- ポリエステルやアクリル
➡水キレが良いので短時間でOK - ウール
➡擦れるとすぐに痛むので脱水は1分以内で
脱水の基本 |
・ほとんどの洗濯機で自動脱水が設定されている ・素材により脱水時間を調整するのがベスト ・目安は「水滴が落ちなくなる程度」 |
---|---|
素材別の脱水ポイント |
|
洗濯機派ステップ4 風通しの良いポジションで陰干しを

大きくボリュームのある毛布を干す際には、すべての面に風が当たるように工夫をして干すようにしましょう。陰干しマークのある毛布や、素材がウールやシルク・ナイロン・色味が生成りなどは直射日光で毛布の色が黄ばんでしまうので陰干しをします。
干し方の基本 |
・毛布全体に風が当たるように干す ・折り畳まず、広げて干すのが理想 ・物干し竿を2本使ってM字に干すと乾きやすい |
---|---|
陰干しが必要なケース |
以下の素材や条件では、必ず陰干しを行いましょう:
|
大きい洗濯機がなくても大丈夫!コインランドリー使用派

自宅の洗濯機に毛布が入らない人は、ぜひコインランドリーを利用してみましょう。コインランドリーの洗濯機は様々なサイズがあるので、毛布の大きさによって使い分けることができます。
コインランドリーを使って毛布を洗う際にも、自宅の洗濯機派と同様のステップを踏みます。しかし自宅の使い慣れた洗濯機と事情が少し違うコインランドリーを使う際には、いくつかの気を付けておきたい注意ポイントがあります。
ここではコインランドリーで毛布を洗う際の知っておきたいポイントをご紹介します。
ポイント1 潔癖症の人は洗濯機の中身をチェック!
コインランドリーを使用される際に気になるのが、「この洗濯機、本当に清潔なの?!」ということではないでしょうか。特に潔癖症の方は念のために洗濯機の中身をチェックして、キレイかどうかを確認してから使いましょう。
もちろんどの洗濯機も清潔ではありますが、たまに前に使った人の忘れ物などもあるので一応確認する必要があります。
確認ポイント | 洗濯機のドラム内にゴミや汚れがないかをチェック |
---|---|
ありがちなトラブル | 前の人の忘れ物(ティッシュ・紙くずなど)が残っていることも |
対応策 | 気になる場合は、乾いた布でサッと拭いてから使用 |
安心材料 | 多くのコインランドリーは清掃が行き届いており基本的に清潔 |
ポイント2 コインランドリーの乾燥機使用は短時間で!
コインランドリーの便利な点が、洗ったものをその場で乾燥機に入れて乾かしてから持って帰れることはではないでしょうか。しかしコインランドリーの乾燥機の温度は非常に高温であるため、乾かした物に静電気が物凄く発生していまいます。
柔軟剤を使ってから乾燥機にかける方法もありますが、あまりの高温で完全に乾かしてしまうと毛玉が沢山できてしまったり、ナイロンやポリエステルなどの素材は空気層が潰れて毛布の保温性も落ちてしまいます。
コインランドリーで毛布を乾燥させる際には、まだ毛布が湿っている状態で自宅に持ち帰って干すようにしましょう。
メリット | その場で洗濯から乾燥まで完結できる |
---|---|
注意点1 | 高温で静電気が大量発生しやすい |
注意点2 | 完全に乾燥すると毛玉や素材劣化(空気層のつぶれ)を招く |
素材別のリスク | ナイロン・ポリエステル素材は保温性が落ちやすい |
おすすめ対策 |
・乾燥は短時間だけ ・少し湿った状態で自宅に持ち帰って陰干しする |
毛布のセルフウォッシュは、「短め脱水」と「自宅干し」が成功のカギ!
大きくてかさばる毛布を自分で洗うとなると失敗して毛布がボロボロになってしまうか不安になってしまいます。自宅で洗濯機派もコインランドリー派どちらも、毛布がボロボロにならないように脱水を短めにし、自宅で陰干しをすることが上手に毛布を洗濯する際のポイントです。
季節の変わり目に毛布の洗濯でお悩みの皆さんは、ぜひセルフウォッシュのポイントを押さえてキレイになった毛布で新しい季節を迎えて下さいね。