【失敗しない】幼稚園・保育園のお弁当箱選び方ガイド!素材(アルミ・プラスチック)とサイズの決定版
入園や進級、春からの遠足や運動会に備えて、お子様のお弁当箱を新しく購入するご家庭も多いのではないでしょうか。
近年は多種多様な商品が市場に出回っており、お子様の成長と用途に合わせて、どのようなお弁当箱を選べば良いのか迷ってしまうかと思います。特に、「できるだけ長い期間使えるものを選びたい」、「園での指定やマナーを守りたい」と考える際には、素材や容量、デザインなど、チェックすべきポイントが多数あります。
ここでは、幼稚園・保育園児のお弁当箱選びで失敗しないための、素材(アルミ・プラスチック)、蓋の形状、適切な容量など、具体的なポイントを詳しく解説します。
1容量(サイズ)の決め方:適切な量と学年別の目安
お弁当箱の容量は、お子様が残さず美味しく食べ切るために最も重要な要素です。容量が大きすぎると食べるのに時間がかかり、集団生活のプレッシャーになってしまうこともあります。
入園当初や年少児には、300ml~360ml程度のお弁当箱を用意するのが一般的です。多く食べる子の場合でも、まずはこのサイズを用意し、果物やデザートを入れるための別売りのデザートケースをプラスして様子を見ると良いでしょう。年長になるにつれて食べる量が増えるため、450ml~500ml程度に買い替えることを検討します。
形は、ご飯やおかずを詰めやすく、お子様も食べやすい角が丸い長方形や小判型の底が浅いものが新入園児には適しています。ただし、サンドイッチなどは入らないため、パン類を持たせたい場合には、別のお弁当箱を用意する必要があります。
2キャラクター選びのコツ:長く使えるデザインを選ぶ
特に新入園児のママは、お子様に少しでも楽しく園に通って欲しいと思い、子供と一緒にお弁当箱を選びに行くことが多いでしょう。かなりの確率で子供が選ぶのが、今好きなキャラクターのお弁当箱です。
購入当初はとても喜ぶのですが、子供によってはすぐに飽きてしまうということもあります。「長く使えるものが欲しい」と思っている場合には、流行り廃りのないキャラクターやデザインを選ぶことが、経済的にも賢明です。
流行り廃りのないデザインを選び、親が上手に誘導する
毎年ヒーローやヒロインが変わる子供向けTV番組のキャラクターお弁当箱は、一年で番組が終わってしまうことが多く、春先になるとまた新しいお弁当箱を欲しがり、買い替えの頻度が高くなる傾向があります。そのため、同じキャラクターでもサンリオやディズニーなど、定番で時代を問わないものを選ぶと、毎年買い替える必要もなく、長く使えて経済的です。
女の子には、「こっちにかわいいのがあるよ」「見て!これすごくおしゃれ」とママが誘導するのがポイントです。男の子にも、電車や車などの乗り物や、恐竜、昆虫など、自分の好きなモチーフがデザインされているお弁当箱を、ネットショップなどで購入するのもお勧めです。案外コロッと「ホントだ!こっちにする」と乗り換えてくれる場合もありますよ。
3素材別の特徴と注意点(プラスチック製 vs アルミ製)
キャラクターの種類が豊富なプラスチック製のお弁当箱と、昔ながらのアルミ製のお弁当箱とで迷ってしまうママも少なくありません。特に、保温庫を使う幼稚園では、アルミ製を推奨されることがありますので、購入前に必ず園に確認することが大切です。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
アルミ製のお弁当箱:保温庫対応と衛生面のメリット
アルミ製のお弁当箱は、熱を通しやすいという特徴があるため、保温庫に入れる幼稚園・保育園で利用が推奨されることが多いです。また、アルミなどの金属には抗菌作用があるため、食中毒の気になる夏でも、比較的安心してお弁当を持たせられます。
蓋はほとんどがかぶせ式のため、満3歳児や年少児でも自分で難なく開けられるという大きなメリットがあります。ただし、ゴムパッキンなどがついていないため、カレーや煮物などの汁気の多いおかずの場合、汁が漏れやすく、お弁当を作るときに注意が必要です。また、ごはん粒がこびりつきやすく、お弁当箱を洗うときに困ることもあります。
アルミ製のお弁当箱の主な特徴
- 保温庫の使用に対応している園が多い
- 熱伝導率が高く温まりやすい
- 抗菌作用があるため衛生的に安心
- 蓋はかぶせ式が多く、小さい子供でも開けやすい
- 汁漏れしやすいため、パッキン付きの中仕切りなどを使うと良い
プラスチック製のお弁当箱:利便性とデザインの豊富さ
前述したとおり、プラスチック製のお弁当箱はキャラクターの種類が豊富なので、子供に人気があります。電子レンジにも食器洗い機にも対応可の耐熱商品が多いため、食洗器を使うご家庭では、手洗いせずに済み、大変助かります。
プラスチック製は蓋にロック式とシール式の2種類が主流で、どちらも密閉度は高いです。ただし、シール式の蓋は熱に弱いものが多く、保温庫を使う幼稚園では変形してしまう恐れがあるため使えないものが多いです。購入の際は、耐熱温度を必ず確認しましょう。
また、プラスチックは匂いがつきやすく、色移りしやすいというデメリットもあります。カレーやケチャップなどの色の濃いおかずを長時間入れたままにしないよう、使用後の早めの洗浄を心がけましょう。
プラスチック製のお弁当箱の主な特徴
- キャラクターの種類が豊富で、おしゃれなデザインが多い
- 電子レンジ、食洗機OKの製品が多い(耐熱温度要確認)
- 完全密閉できる製品が主流で、汁気が漏れにくい
- 匂いや色が移りやすいため、早めの洗浄が必要
4蓋の開閉タイプと注意点:園児が一人でできるか
お弁当箱を選ぶ際、園児が給食時間内に自分で開け閉めできるかどうかは非常に重要です。開け閉めに時間がかかったり、中身をこぼしてしまったりすると、お子様にとって大きなストレスになる可能性があります。
ロック式とシール式の蓋のメリット・デメリット
ロック式のお弁当箱は、両サイドにパカッと外す留め具が付いているものが主流です。完全密閉され、汁気の多いおかずでもこぼれないという大きなメリットがあります。
しかし、新入園のお子さんなどの場合、ロック式の蓋は力が要り、開けにくいことがあります。購入時には、お子さんが蓋の開閉を一人でできるかを必ず確認し、できない場合には入園までに自宅で開閉の練習をしておきましょう。また、朝熱いままお弁当に蓋をすると、昼にはお弁当箱の中が真空状態になり、蓋が開かなくなることがあります。空気抜き弁(エアバルブ)が付いているお弁当箱を選ぶと安心です。
シール式のお弁当箱(タッパーウェアのように蓋を押し込むタイプ)は、凹凸を合わせて蓋をするのが、小さいお子さんにはさらに難しいため、年少児にはロック式やかぶせ式の蓋のお弁当箱を選ぶママが多いようです。
5長く安全に使うための注意点と衛生管理
お弁当箱を長く安全に使うためには、日々の衛生管理が不可欠です。特にお子様のお弁当は、食中毒対策を徹底することが大切です。
- 中身をしっかり冷ましてから蓋をする: 蓋の開かなくなる原因を防ぐとともに、雑菌の繁殖を抑えるために最も重要です。
- ゴムパッキンは定期的に外し、カビや汚れがないかチェックする。
- アルミ製でご飯粒がこびりつきやすい場合は、ぬるま湯に浸けてから洗うと簡単に落ちやすくなります。
- お弁当箱の底が浅いものを選ぶと、隅々まで洗いやすく、衛生的に保てます。
これらのポイントを参考に、お子様が毎日楽しく、安全に使えるお弁当箱を選んであげてください。



