赤ちゃんの事故を防ぐには?ヒヤリハットに学ぶ事故防止策
大人が想像していないような赤ちゃんの突然の行動が、事故に発展するケースがあります。そんな思いがけず起こる不慮の事故とはどのような場合に起こるのでしょう?
今回は、先輩ママ12人が一歩間違えたら事故になっていたと感じたヒヤリハット体験をご紹介。赤ちゃんに身に危険が迫った際、どの先輩ママ達も次のような3つのことに気を付けなければいけないと感じています。
- ちょっとだから大丈夫
- 小さいからまだできない
- 危険なはずなない
赤ちゃんに事故は防ぐためには、これらの思い込みを捨てることが大切です。
それでは、ここからは実際に先輩ママたちが体験したヒヤリハットについてみていきましょう。同じ月齢の赤ちゃんを持つママなら誰にでも起こり得ことなので、ぜひ参考にしてください。
赤ちゃんのヒヤリハット体験を教えてください
新生児の予想外の寝返り!?
子供が生後3週間のまだ新生児の時のことです。新生児は四十六時中寝て、泣いて、授乳、オムツ替えの繰り返し。
ママは、赤ちゃんが寝ている間に、家事や自分も睡眠をとるという生活が一般的だと思います。
赤ちゃんがぐっすり寝ていたので、私もウトウトとし、ハッと目覚めたとき、まさにヒヤリとする光景が目に入ってきました。
なんと赤ちゃんがうつ伏せに寝ているのです!顔は横向きになっていましたが、当然まだ首も座っていません。
ギクッとして抱き上げ、まず呼吸をしているか、顔色はどうか確かめ、体温を計り、何事もなく無事で本当にホッとしました。
もともと新生児でも、足をバタバタさせたり体をよじったり、よく動く子ではありました。そのため、何かの拍子にクルッと寝返りに成功してしまうことはあるようです。
幸い首が座るのが早く、2ヶ月でしっかりしてきたのですが、それまではうかうかと寝られない日々が続きました。特に新生児のうちは、やはり頻繁な観察が必要だと実感しました。
安全ベルトは必ず締めよう!
娘が4か月ごろのことです。私の顔が見えていればご機嫌な娘だったので、娘を寝かせたローハイチェアを背後において料理をしていました。
まだ、寝返りもできない時期だったので、動けないものと思い込んでいました。そのため、腰につける安全ベルトを着けずに目を離していました。
すると、突然ドシンと大きな音がしたので振り返ると、娘がお尻から床に落ちていたのです。
幸い、お座りする格好で落下し、チェアの脚が背中を支える形になったので、頭を打つことはありませんでしたが、娘にとても申し訳なく涙が出ました。
おそらく、足をバタバタしているうちに、ズリズリと足元側に体が移動してしまったのだと思います。
それ以来は、ローハイチェアに限らず、安全ベルトがついたものは必ず締めるようにしています。
あわやスリングから床に落下
ヒヤリハット体験した時の子どもの月齢は、6ヶ月くらいのときです。
その時はスーパーで買い物をしていたのですが、子どもがカートを嫌がったためにスリングで抱っこをしたまま買い物をしていました。
レジに並んでいると、突然子どもがギャーっとぐずりだし、勢い良く暴れだしたのであやそうとしたら、スリングが少し緩み、その緩んだ場所に子どもがのけぞるような体勢に…。
「落ちる!」とビックリして財布を持った手で子どもの頭を支え、なんとか落ちずに済んだのですが、危うく頭から床に落ちるところでした。かなりヒヤッとしました。
それ以降、買い物のときはできるだけスリングではなく、カートに乗せるようになりました。
まさかのソファーからの転落
私の初めてのヒヤリハット事件は、赤ちゃんが6ヶ月くらいの時でした。うちの赤ちゃんは寝返りを打つことが他の子よりも遅く、最近ようやく寝返りし始めた頃でした。
そんなある日、二人用の低めのソファで寝入ってしまった赤ちゃん。寝ている赤ちゃんを起こすのがかわいそうで、そのまま寝かしておきました。
その間に赤ちゃんに背を向けて食器を洗っていると、突然、ガタン!という音と一緒に赤ちゃんが「うぎゃああぁ!」と泣き出しました。
慌てて後ろを振り返ると、ソファーの上に赤ちゃんがいません、見ると下に落ちて激しく泣いています。私はパニックになって、慌てて抱き上げてなだめましたが、額が真っ赤に。
低いとはいえ、初めての転落に、私は泣きそうになりながら主人に電話して、病院に行くべきかどうかを相談しました。
その後、様子を見ながら悪そうなら病院へと決めて、幸いに赤ちゃんの機嫌も良く、病院へ行く必要はなかったのですが、赤ちゃんに申し訳なくて仕方ありませんでした。
それからは、どんなに寝ていても、必ずベビーベットか床の上で寝かすようにしています。
子供に大丈夫は絶対にありません
7ヶ月の頃のことです。ハイハイ、つかまり立ちと成長をしていた頃、歩行器も利用していました。
でも、まだ上手く扱えていなくビュンビュンと進むことはありませんでした。それでも機嫌よく乗っていたので、機嫌のいい隙にと思い、私はお風呂掃除をしてしまいました。
何かあったらすぐに分かるように、リビングのドアを開けたままにしておきました。お風呂掃除が終わって戻った時のことです。子供がリビングにいないのです。
なんと、歩行器から抜け出し、ベランダに脱出。歩行器から抜け出すなんて思ってもみませんでしたし、網戸を開けれるとも思ってもみませんでした。
ベランダから落ちていた可能性もある出来事で、その光景を目撃した瞬間は衝撃的でした。
「機嫌がいいから少し目を離す」「出来ないから大丈夫」「何かあったら耳で聞こえるはず」という思い込みは、絶対に危険ということを学びました。
それからは大丈夫なんて気持ちは持たずに、目を離さないという事にとにかく気をつけるようになりました。
ほんの少しという油断が危険を招く
娘が9ヶ月になった時にヒヤリとする出来事がありました。つかまり立ちや伝い歩きができ、身軽に動くようになった頃の離乳食の時に起こりました。
娘をハイチェアに座らせて離乳食をあげ、食べ終わった食器をささっと下げてから娘をハイチェアから下ろそうと思い、食器を台所に下げていました。
不穏な空気を感じ、ハッと振り返ると娘がハイチェアの上に立ち、身を乗り出すようにしながら、下に向かって手を伸ばしていました。
そして、頭から落ちそうになったギリギリのところで、私が抑えることができました。
普段から娘にとって危ないものが落ちていないか毎朝床をチェックし、台所や危険そうな場所には柵をつけているのですが、まだ足りていなかったかもしれません。
その事件があってからは、椅子に固定できるベルトのようなものを買って、イスに立ち上がれないようにしています。
まだ大丈夫という思い込みが事故のもと
息子が10ヶ月くらいの時です。その頃息子は、ハイハイをして家中を這いずり回っており、少し段のある所ではつかまり立ちができていました。
我が家は2階建てですが、子どもが階段から落ちたら怖いので、1階で生活をし、2階はあまり使用していませんでした。
しかし、2階に洗濯物干し場があるので、息子が寝ている間や何かで遊んでいる間に、洗濯物を干しに、あるいは取り込みに私だけで行くことがありました。
ある時、いつものように息子が遊んでいたので、洗濯物を干して階段を降りてみると、なんと息子が階段を3段ほど登っているではありませんか!
その頃は、まだ階段の初めの段につかまり立ちをするだけだったので、登れないから大丈夫だろうと油断していたのです。
すごくビックリして、慌てて抱いて階段から降ろしました。もう少し私が遅かったら、階段から落ちていたかもしれないと思うとゾッとしました。
その時から、階段の前にチャイルドゲートをつけて登れないようにしたり、2階に行く時は一緒に連れて行き、洗濯干し場がある部屋の扉を閉めて階段の側に行かせないようにしたりしました。
日頃も、子どもから目を離さないことはもちろん、子どもが手の届きそうのない所や、行きそうにない場所でも危ない物を置かないようにしたりしています。
まだ、できなさそうだから大丈夫という思い込みは捨てることが大切だと思います。
少し目を離した隙に!
赤ちゃんがヒヤリハット体験したのは10ヶ月の時でした。私が食事を作っている時に、いつものように歩行器に乗せていました。
初めはご機嫌で遊んでいて静かだったのですが、少し目を離した隙に歩行器が玄関の段差のすぐ側まで移動していたのです。
危ないと思った時には歩行器が段差ギリギリの所で止まっていて、すぐに移動したので玄関の段差から落ちることはありませんでした。
もう少し気づくのが遅くなり、玄関に落ちていたことを考えたら、赤ちゃんをしっかり見ていなかった自分をすごく責めてしまいました。
それ以来、歩行器が落ちないように玄関前にゲージを付けて、赤ちゃんが安全に遊んでいられる空間を作りました。
少し目を離しただけで、赤ちゃんは何をするのか予想がつかないことをするので、注意が必要だと改めて感じた出来事でした。
柵なしの大人のベッドに寝かせるのはNG
子どもが10か月の頃のことです。抱っこして出かけようとした時、忘れ物に気づき、急いでいたので大人のベッドに子どもを寝かせて、忘れ物をバックに詰めていました。
すると、いつの間にか寝た姿勢のまま少しずつ移動していた子どもが、ベッドから転落してしまいました。
「しまった!」と慌てた私は、急いで子どもを抱き上げて、ケガや様子を確認しました。幸いどこもケガはなく、子どもは泣くこともなくごきげんで、大事には至りませんでした。
でも、このヒヤリハット体験から、二度と赤ちゃんを大人のベッドに寝かせないようにしました。
転落を防ぐには、たとえ短時間であっても、必ず子ども用のベッドに柵をかけて寝かせることが大切だと実感しています。
タバコの誤飲!猛反省しました
息子が10ヵ月くらいの時の事です。はじめての子育てにも少しずつ慣れてきて、息子から目を離し別の部屋で家事をしていました。
一段落して息子のいる部屋に戻ると、タバコの葉っぱが少し落ちていたのです
もしかして!と思い、息子の顔を見るとお口をモグモグ…。すぐに病院へ行こうとした時、ばーっと吐き出してくれました。一本まるまる食べてしまっていました。
どうやら、私のバックから取り出して、口に入れてしまったようです。深く考えずに、手の届く所に置いてしまっていた事を本当に反省しました。
この一件以来、我が家では物は極力外に出さず目のつかない所にしまっています。危ないものもホコリでも、なんでも口に運んでしまうので注意していました。
その後、息子は元気にすくすく成長しています。
ほんの少しの間でも危険
娘が1歳半くらいのことです。お昼ご飯を食べさせようと思い、テーブル付きハイチェアに座らせました。
テーブル部分にご飯とおかずを置いてから、お茶を入れ忘れたことに気づいたため、「ちょっと待っててね~」と言いながらキッチンに戻り、ダイニングに背を向けるような形でマグにお茶を注ぎました。
その間、1分もなかったと思います。ダイニングに戻ったときに目に飛び込んできたのは、テーブル部分に片足を乗せて、今まさにもう片方の足も乗せようとしている娘の姿でした。
バランスを崩したら高さ1mから落ちてしまいます。慌てて娘に抱きとめたので事なきを得ましたが、あと数秒でも遅ければ、テーブルの上に立ちあがってしまっていたでしょう。
イスには股のところに安全ベルトが付いていましたが、それは座っている状態で滑り落ちないようにするためのものでした。
娘は細身だったため、イスの隙間をうまく利用して体育座りのような態勢から立ち上がり、さらに足をテーブルに掛けたようです。
今までそんなことをするような気配が全くなかったため、油断していました。
このことがあってから、イスに座らせるのはすべての用意が整ってからにし、どうしても目を離さなくてはいけないような場合には、必ず娘をイスから下ろすことにしました。
ほんの少しの間でも目を離すことの怖さを痛感しました。
肩車から落ちてしまって…
私の実家に家族で遊びに行っていた、当時1歳半だった娘のお話です。
女の子なのでブロックで遊んだり絵を書いたり、比較的大人しい遊びが好きなのですが、私は昔から男の子のような遊びが大好き!
娘が大人しく遊んでいても、鬼ごっこしよーと走り回って遊んでいました。走り疲れたので一回休憩となりましたが、娘が肩車をしてほしいと言いました。
「パパに頼んでー」と言いましたが、パパはじいちゃんとお話中。仕方なく私が肩車をしてジャンプしたり走ったり。限界というくらい疲れたので、娘を下ろそうとしたその時です。
いつも娘の後ろから腕を入れ、前に下ろすので、今日もその体勢で下ろそうとしたところ、疲れていたせいか、腕の力が一瞬ふっと抜けてしまい娘がおでこから落下!
その時は大事にはならなかったですが、娘のおでこには大きなタンコブと痣が。これが外で、コンクリートや砂利道の上だったらと思うとゾッとしてしまいます。
それからは、肩車から下ろすときはちゃんと私も座り、布団の上などに下ろすようにしています。