赤ちゃんのお祝い行事6つ!産まれてから1歳までの時期と準備
生まれてきてくれただけでお祝いしたくなるのが赤ちゃんですが、1歳の誕生日までには「定番のお祝い行事」が6つあります。結論からお伝えすると、これらはすべてやらなければいけないものではなく、家族の体調や都合に合わせて選んで大丈夫です。昔から続く行事の多くは赤ちゃんのすこやかな成長を願う気持ちが込められたもので、おめかしして写真を残す絶好のタイミングでもあります。
とはいえ、産後はママの体調回復も赤ちゃんのお世話も大変な時期。「全部きちんと」と気負わず、できる範囲で無理なく楽しむのがいちばんです。まずは6つの行事の全体像を、時期の目安とあわせて早見表で見ていきましょう。
| 行事 | 時期の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 帯祝い | 妊娠5か月の戌の日 | 安産を願って腹帯を巻く |
| お七夜 | 生後7日目ごろ | 命名のお披露目・お祝い膳 |
| お宮参り | 生後1か月ごろ | 神社へ誕生の報告とお参り |
| お食い初め | 生後100〜120日 | 食べる真似・歯固めの儀式 |
| 初節句 | 初めての3月3日/5月5日 | 節句の飾りでお祝い |
| 初誕生 | 満1歳の誕生日 | 一升餅やバースデー |
※時期や進め方は地域や家庭によってさまざまです。あくまで一般的な目安として、ご家庭のペースに合わせて取り入れてくださいね。
1帯祝い(おびいわい)
帯祝いは、着帯祝い(ちゃくたいいわい)とも呼ばれる、ママのお腹に腹帯を巻く行事です。妊娠してから初めて行う、安産と赤ちゃんの成長を願うイベント。安定期に入ってお腹もふっくらしてくるころなので、「もうすぐママになるんだ」という実感がわいてくる、特に初産の方にとっては感慨深いひとときです。
帯祝いはいつやるの
帯祝いは、お産が軽くたくさんの子を産む犬にあやかって、妊娠5か月を過ぎた最初の「戌の日」に行うのが習わしです。十二支で日付を数えた昔の暦では、戌の日は12日に一度めぐってきます。現代のカレンダーでは戌の日が分かりにくいので、「戌の日カレンダー」を活用すると便利です。なお、戌の日にこだわりすぎる必要はなく、体調や家族の都合を優先して、近い休日などにずらしても問題ありません。
帯祝いって何をするの
帯祝いという名前は、妊娠中のママが「岩田帯(いわたおび)」と呼ばれる腹帯をお腹に巻くことに由来します。岩田帯は結肌帯(ゆわたおび)とも呼ばれ、さらしで作られた5mほどの帯。古くから、大きくなるお腹をやさしく支える縁起物として親しまれてきました。当日は、おじいちゃん・おばあちゃんが集まって食事会をする家庭が多いようです。
巻き方や使い心地には個人差があり、合わないと感じることもあります。体調や着け心地に不安があるときは、健診の機会に助産師さんなどへ気軽に相談すると安心です。
岩田帯って、誰が買うの
岩田帯は、妊婦さんの実家から、上質な和紙の「奉書(ほうしょ)」に包んで贈られるのが古くからの習わしで、仲人さんから贈られる場合もあります。最近は伝統的なさらしタイプにこだわらず、脱ぎ着しやすいガードルタイプを選んだり、自分で用意したりする人も増えました。
使い終わった帯は、神社へ持っていってお焚き上げしてもらうほか、きれいに洗って記念にとっておくのもよいですね。
2お七夜(おしちや)
お七夜は、赤ちゃんが生まれてから初めてのお祝い行事で、誕生を祝い、決まった名前をお披露目する「命名式」を行います。
お七夜っていつやるの
お七夜は、赤ちゃんが生まれた日を1日目として数えて7日目に行います。ただし産後1週間はママが退院するころで、まだ体調が整わない方も少なくありません。頑張ったママの体をいたわることが何より大切なので、日にちを少し後ろにずらしても失礼にはあたりません。最近は、ママパパと赤ちゃん、きょうだいだけでこぢんまり行う家庭も増えています。
お七夜では何をするの
お七夜では、赤ちゃんの名前を書いた命名書(半紙)を神棚や床の間に飾るのが一般的です。神棚や床の間がなければ、みんなが見やすいリビングの壁などでかまいません。命名書を囲み、これからの成長を願いながら、家族でごちそうを囲みます。
お祝い膳は、尾頭付きの鯛やお赤飯などが習わしですが、最近はこだわらず、お寿司やオードブルの出前にしたり、ママの好きなメニューを用意したりとさまざま。産後のバタバタする時期なので、おじいちゃん・おばあちゃんに用意をお願いするのもおすすめです。
使い終わった命名書はどうすればいいの
命名書は、生後1か月ごろの「お宮参り」のころまで飾っておくとよいでしょう。何枚か用意して、お祝いに来られなかった家族や友人に贈ると喜ばれます。お宮参りが終わったら、へその緒と一緒に保管したり、アルバムに貼ったりすると、すてきな記念になります。
3お宮参り(おみやまいり)
お宮参りは、初宮詣(はつみやもうで)とも呼ばれる、赤ちゃんの誕生を祝う行事です。家族そろって近くの神社を訪れ、無事に生まれたことを報告します。
お宮参りはいつやるの
お宮参りは、ならわしとして男の子は生後31日目ごろ、女の子は生後32日目ごろに行うとされています。地方によって風習が異なるので、事前に神社へ確認しておくと安心です。生後1か月健診を受けるこの時期は外出ができるようになるころで、初めてのお出かけがお宮参りという赤ちゃんも多いようです。日付は厳密でなくてよいので、赤ちゃんとママの体調・気候を優先して家族で相談して決めましょう。
お宮参りって何をするの
お宮参りでは、赤ちゃんと両親・祖父母で近くの神社を訪れ、すこやかな成長を願ってその土地の守り神に祝福を受けます。その際、初穂料(はつほりょう)または玉串料(たまぐしりょう)と呼ばれる謝礼を納めます。相場は5,000円〜10,000円程度で、紅白の蝶結び(花結び)の水引が付いた熨斗袋(のしぶくろ)に包みます。
お参りのあとは、集まった親族で食事会をする家庭が多いようです。お店を予約するなら、できれば個室がおすすめ。赤ちゃんにとって長時間の外出は負担が大きく、授乳をするママも落ち着けます。最後に、お祝いに来てくれた人たちへ感謝のことばを伝えると、和やかに締めくくれます。
お宮参りにはどんな服装で出かける
赤ちゃんの祝い着は、レンタル(貸衣装)を上手に活用しましょう。一度しか着ない衣装を購入するのはもったいないもの。最近のレンタルはベビードレスも和装も品ぞろえが豊富なので、予算に合わせて記念に残る一着を選べます。
大人は両親ともに少しあらたまった服装が望ましいとされます。スーツのほか、和装なら訪問着などが定番です。とはいえ主役はあくまで赤ちゃんなので、派手になりすぎないように気を配りたいですね。
4お食い初め(おくいそめ)
お食い初めは、「一生食べ物に困りませんように」と願って行う行事です。ちょうど離乳食を意識しはじめる時期と重なるため、その節目と考える家庭も多いよう。赤ちゃんの成長を、しみじみ実感できるイベントのひとつです。
お食い初めはいつやるの
お食い初めは、生後100日目または120日目ごろに行います。その日でなければいけないという決まりはないので、家族の都合に合わせて決めて大丈夫です。
お食い初めには何をするの
お食い初めでは、赤ちゃんが生まれて初めて食べ物を口元へ運びます。といっても実際に食べるわけではなく、食べる真似をするだけ。お祝い膳は一汁三菜(いちじゅうさんさい)といって、ご飯と汁物を1つずつ、おかずを3品用意します。お食い初めの献立は、お赤飯・尾頭付きの鯛・お吸い物が定番です。
赤ちゃんが「いただいた」あとの料理は、集まった人たちで分けていただきます。一口ごとに成長を願いながら、食べられることのありがたさを感じられる時間です。
お食い初めで用意するものは
「漆塗りの食器を用意する」「お嫁さんの実家が担当する」といった古くからのしきたりもありますが、今はそのとおりに行うことは少なくなっています。ご家庭に合ったやり方でお祝いすれば十分です。
また、丈夫な歯が生えることを願って、箸先を石に当ててから赤ちゃんの口元にあてる「歯固め(はがため)の儀式」を行うため、歯固め石を準備します。石はお宮参りのときに神社で授かったり、通販で購入したりできます。終わったら神社へ返すか、記念にとっておいてもよいでしょう。
最近は100日祝いの記念写真を撮る家庭も多く、お宮参りと同じようにレンタル衣装で可愛くおめかしすると、すてきな思い出が残ります。
| お食い初めで用意するもの | ポイント |
|---|---|
| 一汁三菜のお祝い膳 | 赤飯・鯛・お吸い物などが定番 |
| 歯固め石 | 神社や通販で用意できる |
| 祝い箸・食器 | 漆器でなく家庭の食器でもOK |
| 記念の衣装 | レンタルで手軽におめかし |
5初節句(はつぜっく)
初節句は、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句に、成長を願ってお祝いする行事です。写真スタジオで記念撮影をしたり、親しい人を招いてパーティーを開いたりする家庭も増えています。おじいちゃん・おばあちゃんも楽しみにしている大切なイベントなので、にぎやかにお祝いしましょう。
初節句はいつやるの
節句とは1年の節目となる日のことで、初節句は、女の子が3月3日の「上巳(じょうし)の節句」、男の子が5月5日の「端午(たんご)の節句」にお祝いするのが一般的です。生まれて間もない時期に節句がくる場合は、翌年にお祝いしてもかまいません。
初節句で何をするの
節句のお祝いは、時期も飾りも男女で異なります。初めて赤ちゃんを迎えたご家庭では、それぞれの習わしを確認しておくと安心です。
女の子の初節句~桃の節句
3月3日の桃の節句には、雛人形と桃の花を飾ります。もとは、自分の代わりに人形へ厄を移して川へ流した儀式が起源とされ、桃の花が咲く季節に行うことから桃の節句と呼ばれるようになりました。お祝い膳にはちらし寿司、蛤(はまぐり)のお吸い物、ひし餅、ひなあられなどを用意します。白酒もならわしのひとつですが、子どもには甘酒(ノンアルコール)を選ぶと家族みんなで楽しめます。
男の子の初節句~端午の節句
5月5日の端午の節句には、こいのぼりを揚げたり、鎧兜(よろいかぶと)の飾りを飾ったりして、たくましい成長を願います。また、柏の葉は新しい芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家が絶えない」縁起物とされ、柏餅を食べたり、邪気払いに菖蒲(しょうぶ)を飾ったりする風習もあります。
節句に使う飾りは誰が買うの
古くは、女の子はママの実家から、男の子はパパの実家から贈るのが習わしでした。今は飾りを置くスペースなど住宅事情もあるため、両家と相談して決める家庭が多いようです。もちろん、きょうだいやいとこからのお下がりでもかまいません。
初節句のお祝い金をもらったら
お祝い金をいただいたら、内祝いとして、女の子は3月中、男の子は5月中を目安にお返ししましょう。金額の目安はいただいた額の半分程度。お礼の手紙と赤ちゃんの写真を添えると、感謝の気持ちがより伝わります。
お祝い金に決まった額はありませんが、目安としては友人で3,000円〜5,000円、きょうだいや親せきで5,000円〜10,000円、祖父母はそれ以上が一般的です。
| 贈る相手 | お祝い金の目安 |
|---|---|
| 友人 | 3,000円〜5,000円 |
| きょうだい・親せき | 5,000円〜10,000円 |
| 祖父母 | 10,000円以上が多い |
節句の飾りはいつ片づけるの
「雛人形は早くしまわないと…」という言い伝えを聞いたことがある方も多いと思います。これはあくまで昔ながらの言い伝えで、片づけが遅れたからといって心配する必要はありません。湿気を避けるという実用的な意味もあるので、3月3日が過ぎたら、湿度の低い晴れた日を選んで片づけると、人形を長くきれいに保てます。「使ったらしまう」を子どもと一緒に楽しむ習慣づくりのきっかけにするのもよいですね。
こいのぼりには片づける時期の言い伝えは特にありませんが、こちらも湿度の低い晴れた日に片づけるのがおすすめです。
6初誕生(はつたんじょう)
初誕生は、赤ちゃんが満1歳の誕生日を無事に迎えられたことに感謝する行事です。この1年、お世話を頑張ってきた家族みんなの節目でもあるので、盛大にお祝いしましょう。
初誕生には何をするの
初誕生には、赤ちゃんに1升(約2kg)の餅を背負わせる一升餅のお祝いや、餅の上に立たせる「餅踏み(もちふみ)」で厄払いをする地域があります。最近は形にこだわらず、家族や親しい人とバースデーパーティーとしてお祝いする家庭が増えました。1年間の成長写真やビデオを見ながら、おいしい料理とケーキを囲む、あたたかい時間になります。
初誕生のプレゼントは何がいいの
1歳の誕生日プレゼントは、おもちゃや絵本のほか、洋服やファーストシューズなどが定番です。プレゼントをいただいた場合は、いただいた額の3分の1程度を目安にお返しを。成長が分かるベビーアルバムを贈ると喜ばれます。
赤ちゃんのお祝い行事でよくある質問
Q. 6つの行事は、全部やらないといけませんか?
いいえ、すべて行う必要はありません。家庭の考え方や、ママ・赤ちゃんの体調、都合に合わせて選んで大丈夫です。写真だけ残す、身内だけで簡単に行う、といった形でもすてきな思い出になります。
Q. 日にちが目安どおりにできません。ずらしてもいい?
多くの行事は、日付を厳密に守らなくても問題ありません。戌の日やお七夜なども、体調や気候、家族が集まりやすい日を優先して前後にずらして大丈夫です。
Q. 準備の負担を減らすコツはありますか?
衣装はレンタル、料理は仕出しや出前を活用し、撮影はスタジオやセルフフォトに任せるなど、「買わない・作りすぎない・抱え込まない」を意識すると、ぐっとラクになります。祖父母に役割をお願いするのもおすすめです。
Q. お祝いをいただいたら、必ずお返しは必要ですか?
内祝いとしてお返しするのが一般的なマナーです。目安はいただいた額の半分〜3分の1程度。お礼の手紙や赤ちゃんの写真を添えると、より気持ちが伝わります。
家族のペースで、赤ちゃんの大切な節目をお祝いしよう
赤ちゃんの行事は、すこやかな成長を願う気持ちが込められた、家族みんなの大切な節目です。すべてを完璧にこなそうと気負う必要はありません。できる範囲で、無理なく、楽しく。それぞれの行事を写真に残しておけば、あとから見返したときに、かけがえのない宝物になります。家族のペースで、ひとつひとつのお祝いを味わってくださいね。





