【和】のつく名前は日本の美を連想させる!心揺さぶる名づけ情報と最新人気傾向
「和」のつく名前は昔から男女ともに使われていますが、日本古来の美しさや凛々しさを象徴するイメージがある古風な名前を付けたい赤ちゃんにおすすめです。「和」は日本の美徳を表す漢字として根強く人気があり、近年ではグローバルな活躍が期待できる名前としても再評価されています。
「和」という漢字は読み方も意味も豊富で、書き方も簡単なため、名付けに非常に使いやすい漢字です。組み合わせる漢字や読み方によって、パパやママのさまざまな願いや希望を子供に託すことができます。
漢字の「和」の意味や読み方!穏やかにまとまる優しいイメージ
「和」という漢字は、「和風」や「和服」といった熟語から日本文化をイメージさせるだけでなく、「平和」や「融和」、「調和」といった熟語に使われるとおり、穏やかに丸くまとまるという意味を連想させます。
そもそも「和」は、実った稲穂が垂れ下がる様子の象形文字である「禾(かぶ)」と、祈りの言葉や宣言を発する「口」から成り立っている文字です。転じて優しい気持ちで争いをおさめ、礼儀や調和を重んじるという意味を持ち、周りにはポジティブで柔らかな印象を与えます。
「和」のつく名前は、昭和年代では常に男女とも人気ランキングの上位にランクインしていました。平成年代、令和年代になっても、トップ100には必ず入る子供の名前の定番ともいえる漢字であり、時代や流行に左右されない普遍的な人気を誇っています。
| 画数 | 8画 |
|---|---|
| 部首 | 口 |
| 読み方 | 音:ワ、オ、カ 訓:あ(える)、やわ(らぐ)、なご(む)、な(ぐ)、なぎ |
| 名のり 人名訓 |
あい、あえ、あき、あつし かず、かた、かつ、かのう すず たか、ちか、とし、とも な、なごみ、のどか ひとし、ふみ まさ、ます、みきた、むつぶ やす、やすし、やまと、やわら よし、より、わたる ※人の名前の時のみ使わる読み方 |
| 意味 |
①穏やかに、まとまる(調和、平和) ②やわらぐ、なごむ(和解、温和) ③のどか、うららか(和気) ④程良い、満ち足りた(中和) ⑤性質の違うものが一緒に混ざり合う(混和) ⑥二つ以上の数を合わせたもの(合計) ⑦日本、日本語(和食、和歌) |
| 漢字の由来 | 実った稲穂が垂れさがる様子の象形文字「禾(かぶ)」と、「口」を合わせた会意文字・形成文字。皆が平和に暮らすことを祈る意味が込められています。 |
| 電話での伝え方 | 平和の和(わ) |
男の子の名づけで人気がある「和」のつく名前10選と近年の傾向
和のつく名前で昭和の男の子の命名に人気が高かったのは、「和夫(かずお)」や「和明(かずあき)」といった「かず」という読みと漢字1文字の組み合わせでした。「和」の持つ平和や調和のイメージから、清々しい男らしさや、かず=数が転じて将来家を担うような賢さといった、男の子ならではの願いも込められていました。
また「和」のつく名前は読み方による音の持つイメージも大事です。たとえば「大和」という名前なら、「だいわ」と読むとどっしりとした重厚感があり、「やまと」と読ませるとさわやかな印象を持たせることができます。読み方が与えるイメージで、パパやママのさまざまな願いを名前に込めることができるのです。
- 和泉(いずみ・かずみ)
- 大和(やまと) *近年特に人気が高い読み方
- 和葵(かずき)
- 和聡(かずさ)
- 舜和(きよかず)
- 翔和(とわ・しょうわ) *「とわ」は近年非常に人気が高い
- 陽和太(ひなた)
- 和(やまと) *一文字で古風かつ力強い
- 和航(わたる)
- 和久(わく・かずひさ)
近年の「和」がつく男の子の名前の傾向
近年は漢字一文字の名前の人気が高く、「和」は一文字で日本男児らしさを強調し、力強い名前になります。単なる男らしさではなく、優しくリーダーシップのある男性を理想とする傾向があるため、「和」を男の子の名前つける場合、優しいイメージがある「わ」や「と」(例:とわ、やまと)という読みが人気です。「かず」を使う場合は、古風でありながら現代的な響きを持つ漢字(例:和希、和真)を組み合わせて、特別な意味を持たせた名前が好まれています。
和と合わせる漢字として、男の子には「翔」や「悠」「陽」といった文字も近年人気があります。これらの漢字を組み合わせることで、和の持つ穏やかさに力強さや壮大さが加わり、より豊かな意味を持つ名前になりますので、合わせてチェックしておくとよいでしょう。
女の子の名づけで人気がある「和」がつく名前10選と近年の傾向
和のついた名前で女の子に昔から人気が高いのは、「わ」という読ませ方です。たおやかで美しい日本人女性をイメージさせるので、女の子の名前の由来にもぴったりです。
読み方の音が与えるイメージとしては、例えば「和音」を「かずね」と3音で読むとしっとりとした落ち着いた女性像を、「ねね」と2音にすると元気な可愛い女の子を連想させるので、赤ちゃんの雰囲気にもあわせやすいといえます。
- 和(あい・なごみ)
- 和加里(あかり)
- 和音(かずね・かのん・ねね)
- 和葉(かずは)
- 日和(ひより・こはる・ひまり) *「ひより」は近年非常に人気が高い
- 和々(なな・のの) *繰り返し言葉で可愛らしい響き
- 日和子(ひなこ・ひわこ)
- 穂乃和(ほのか)
- 和花(わか・ののか・のどか) *「ののか」は優しい響きで人気
- 和子(わこ・あこ・かずこ)
近年の「和」がつく女の子の名前の傾向
最近は女の子の名前を漢字一文字にするのも人気ですが、「和」は「わ」「なごみ」「な」など、複数の読みがあるのでおすすめです。以前はあまり使われませんでしたが、「あ」や「な」と読ませる、少し読みの難しい名前も増えています。昭和年代には人気が高かった「和子(かずこ)」も、読み方を「わこ」や「あこ」にすると、とたんに柔らかくかわいい印象になって、現代的な名前に早変わりします。また、「日和(ひより)」のように、古風な漢字の組み合わせに現代的な読み方を合わせるパターンも人気です。
和がつく名前の芸能人や有名人!
「和」という漢字は穏やかに物事をおさめる協調性や、コミュニケーション能力の高さを象徴するので、有名人の中にも名前に使っている人は多いです。特に俳優やタレントさんは、好感度が大事。「和」の字が入っていることで、周りにも柔らかな印象を与え、テレビに舞台にと大活躍しているのも頷けます。
- 赤井 英和さん(俳優)
- 田村 正和さん(俳優)
- 小田 和正さん(ミュージシャン)
- 吉田 美和さん(ミュージシャン)
- 井上 和香さん(女優)
- 酒井 和歌子さん(女優)
- 島崎 和歌子さん(タレント)
- 二宮 和也さん(タレント)
- 亀梨 和也さん(タレント)
【和】を子供の名前につけた親の体験談!周囲の反応と名づけの理由
「和」は名前として昔からよく使われてきた漢字ですし、ポジティブなイメージの強い字なので、男女とも名前に使うと周りも笑顔で受け入れてくれます。
古風で落ち着いた印象もあるので、現代風の使い方(例:とわ、ひより、わか)をしても、おじいちゃんやおばあちゃんにキラキラネームのような違和感を与えません。「和やかな人生を願って」や「人の和を大事にするように」など、周囲の人に由来を説明しやすく、名前を覚えてもらいやすいといったメリットもあります。
男の子に「和」のつく名前をつけた!親のリアルな感想
「和」のつく名前を実際に男の子につけたパパやママの多くは、力強さと優しさの両方の願いを込めていますが、「優しい子に育ってくれた」という感想を持つことが多いです。「和」という漢字が古風で落ち着いた印象を与えるため、パパやママも「和風で、男の子らしい名前」と満足度は高く、周りからの評判も上々です。
定番の漢字ということもあって、お友達の中にも「和」のつく名前は多く、時代や年齢に左右されない安心感があります。
朋和(ともかず)「友達を大切にしてほしいから」
朋和(ともかず)という名前は夫が考えました。子どもに何を一番願うか夫婦で考えた時に、「友達に恵まれ、また友達を大切にしてほしい」ということでした。
そこで、友達を表す「朋」と、人をお互いに大切にする・人の和という意味の「和」を名づけに選びました。後悔は全くしていませんが、名前が昭和っぽいとはよく言われます。昭和の和でもありますし…。
でも本人は名前を気に入っており、優しくて人と争わない本人のイメージにも合っていて、付けて良かったと思っています。
うちは和を使って4文字の名前なので昭和っぽい感じがしますが、一文字で「なごみ」とか、「和希(かずき)」「和香(わか)」などの名前のお友達もいます。
和の字を使いつつ今ドキな名前だなと思います。そういう、テイストも考えて選ばれたらどうかなと思います!
和行(かずゆき)「平和の和」
私は現在60代の後半になりますが、自分の息子に和行(かずゆき)という名前をつけました。主人と相談し、平和の「和」と平和行進の「行」で平和を行う人になって欲しいという願いを込めました。
和を名前につけて困ったことや後悔したことは一度もありません。反対に、本当に優しい息子に育ってくれました。まさに平和を生きているという感じです。
和という漢字は平和の「和」なので、きっと優しい子どもさんに成長されると思いますよ。超おすすめの漢字です。
女の子に「和」のつく名前をつけた!親のリアルな感想
和を使った現代風の女の子の名前の読みは、音の印象がとてもかわいらしいので、子供も自分の名前が大好きになることが多いです。男女ともに活躍する社会であっても、美しさやおしとやかさは女性の美徳と感じるパパやママは多く、「和」という漢字は理想の女性像にピッタリです。
「和」は画数が少なくて書きやすい(8画)ため、小学校低学年で習う漢字です。子供が小さな頃から自分の名前を漢字で書いて親しみやすいので、そのぶんパパやママの愛情を実感しやすく、自己肯定感の強い子に育つというメリットも期待できます。
美和(みわ)「人の和のようにおしとやかに育ってほしい」
女の子の場合、目立つよりも控えめな方が魅力的な場合があります。人の和を乱さずに、おしとやかな女性に育ってほしいと思い「美和」と名付けました。
和を名前に付けて困ったことはありません。特に後悔もしていません。漢字を書く場合に比較的楽に書けるので、子供に負担をかけなくていいですね。
人の和というのは、日本人であれば大切にしてほしい意識ですので、「和」を入れた名前は非常によいと思いますよ。
和香奈(わかな)「場を和ませる子に育って欲しいから」
生後5ヶ月の女の子の母です。妊娠が分かった時から、性別に関わらず、主人の字の1文字「和」を使用して名前をつけたいと思いました。
主人がとても穏やかで、優しくて、いるだけでその場が和む人だからです。子供にも場を明るく和ませ、みんなとの調和をはかれるようになって欲しいと思い名づけました。
今5ヶ月になった娘はよく笑顔を見せ、時には手足をばたつかせて、声を上げて喜んだり笑ったりしています。その姿を見て私達は勿論、両方の両親や兄弟も目を細めています。
名前どおり場を和ませてくれているのを見るにつけ「和」という字を使ってよかったと思います。平和を愛する気持ちを大切に、という気持ちも含んだこの字をつかって後悔したことはありません。
迷われていらっしゃるパパ、ママに、是非選んで頂けたらと思います。「和を持って制する」「平和」など「和」を使った良い言葉が多いのですから。
和子(わこ)「日本らしい名前にしたかったから」
子供の名前に「和」を入れたのは日本らしい名前にしたかったのと、おっとり綺麗な女の子になって欲しかったからです。
困ったことや後悔はありませんが「カズコ」と呼ばれるのは嫌ですね。逆に良かったことは「わこ」とひとひねりあるところと、呼ぶ響きが可愛いと言われるところです。
今は読み方がよく分からなかったりする名前も多いですが、「和」ってやっぱり日本人に馴染むのでオススメです。それに今だからこそ逆にやや地味目の名前って可愛いと思います!
和花(わか)「周りを和ませる人になって欲しいから」
日本の和を大切にでき、周りを和ませるような存在になって欲しいという願いから「和」という字を名前に入れたいと思っていました。
妊娠中、赤ちゃんの性別を聞いていなかったので、男の子と女の子両方の名前を考えていましたが、女の子に「和」を使うのは難しく悩みました。
たまに名前だけを言うと「男の子ですか?」と間違われたりするのは少し困りますが、後悔はしていません。漢字を見て綺麗な名前だねと言われることも多いのでとても気に入っています。
「和」という漢字はとても柔らかいイメージで、色々な願いを込めることもできる名前なので、赤ちゃんの名づけにすごくおすすめです。
和花(のどか)「人と和を結び優しい子に育ってほしい」
私と旦那さんのお母さんが共に「和」と言う字がつく名前だったこともあり、「和」は絶対に名前に入れたいと思っていました。それと女の子なら「花」と言う字も入れたいと思っていたので「和花」と名付けました。
「和花」と考えたものの読み方が難しく、のどかな地域で産まれたこともあり、あて字にもなっていないけど「のどか」と付けましたが、フリガナをうたないと読めない所が残念です。
でも簡単な漢字なので覚えてもらいやすいことは良かったと思っています。「和」という字は平凡ですがとても「まるい」穏やかな印象があるので、優しい子供になると思います。ぜひ使って見てください。
日和(ひより)「縁をつなぐ言葉だから」
娘の名前に使われている「和」という漢字には縁があり、私と主人の両方の名前に入っています。少し古風な印象の漢字ではありますが、読み方がかわいいのでとても気に入っています。
和という漢字を使った「日和」という言葉は、「よい天気」という意味があり、太陽輝く晴天のように人を楽しい気持ちにできる子になるようにと名付けました。
和という漢字は決して今風ではないかも知れませんが、おだやかな状態や調和を意味する地に足のついた印象の漢字です。是非自信を持ってお子さんの名前に選んであげて欲しいと思います。
子育て4コマ漫画:「和」という名前は場を和ませるのが上手…?
和を名前に選ぶパパママには、平和や人の和を大切に考える傾向がありますが、そんな両親に育てられる子供もまた、永岡さくら(SAKU)さんの4コマ漫画のように、穏やかで人を和ませる子に育ってくれそうですね。
優しい心を持った子に育ってほしいと願うパパやママは、「心」がつく名前を付ける傾向があります。「和」と「心」を組み合わせる名づけも人気ですので、要チェックです。