布おむつの洗い方のコツに関する記事

『布おむつの洗い方!事前に準備するもの/衛生的な洗濯方法』

布おむつの洗い方について詳しく解説します。デメリットを解決して布おむつをうまく活用しませんか?

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エコで優しい布おむつの洗い方!紙おむつとの違いは?

経済的で環境にも赤ちゃんにも優しい布おむつですが、実際は「使い方や洗い方が分からない」「洗濯に手間がかかりそう」という理由から避けられがちです。
今回は、そんな布おむつの洗い方を、紙おむつとの比較を踏まえて詳しくまとめました。

「洗濯するときには何をそろえたらいいの?」「ウンチの時はどうするの?」など、ママの細かな疑問を解決します。布おむつ育児に興味のあるママは要チェックですよ。

洗い方を調べてまで使うべき?布おむつの4つのメリット

布おむつの洗い方を想像し「本当に布おむつはお得?」「やっぱり紙おむつの方がいいのでは?」と思うママもいるでしょう。ですから洗い方を知る前に、まず紙おむつと比較した布おむつのメリットを再確認しておきましょう。

紙おむつよりも経済的

赤ちゃん時期、特に新生児のうちはウンチやおしっこの回数が多く、一日に10回以上おむつ替えをすることも珍しくありません。
布おむつの大きなメリットは、使い捨ての紙おむつに比べて繰り返し使えて経済的ということです。

おむつのメーカーやおむつ替えの頻度によっても異なりますが、紙おむつは年間約5~7万円程度かかるとも言われています。

それに対して布おむつは、おむつカバーや布おむつを揃える初期費用、サイズアップした時のおむつカバーの費用、おむつを洗うための道具や洗剤、電気水道代がかかります。
素材や買う枚数によりますが2~3万程度はかかり、布おむつライナーを使う場合はさらに1万程度、トータルで年間約5万円程度かかる計算となります。

1年間の比較では紙おむつとあまり差がないように感じますが、1歳でおむつがとれる赤ちゃんは少数で、近年は3歳からのおむつ外しも珍しくありません。3年間おむつを使うことを考えると布おむつの方が経済的と言えます。

ゴミが出ないのでエコ

布おむつの場合、ゴミが出ないということもメリットのひとつです。
生まれてすぐからおむつ外れまで紙おむつを使い続けた場合、赤ちゃん一人で1~2トンのゴミの量になるという情報もあります。

これだけのゴミが削減できると、ゴミ出しの手間も減って地球にも優しいですね。ゴミ袋が有料の地域にお住まいの場合は、お財布にとってもエコになりそうです。

肌が弱い赤ちゃんにも優しい

赤ちゃんの月齢が低く、ウンチがゆるゆるの時期はおむつかぶれに悩まされることが多くなります。
紙おむつの中には通気性にこだわった高品質のものもありますが、赤ちゃんの肌に合う・合わないが大きく、特定のメーカーでなければすぐに赤ちゃんの肌が赤くなってしまうことも少なくありません。

その点、布おむつは肌触りがよく、頻繁に取り替えるためおむつかぶれが少なくなるため、肌がデリケートな赤ちゃんにも安心して使えます。
大人の女性でも、生理ナプキンは布ナプキンを愛用しているという方がいるかもしれません。デリケートな部分に長時間触れるものですから、赤ちゃんにも優しい素材のものを選んであげたいですよね。

おむつはずれが早くなる

最近の紙おむつは吸収力が高く快適なので、赤ちゃんがおしっこしたことにも気付かず、おむつはずれが遅くなると言われています。
個人差はありますが、布おむつが濡れたときの不快な感覚が赤ちゃんにもしっかりわかるため、事後報告・事前報告とトイレトレーニングが進みやすくなります。

また、布おむつを洗う手間がなくなるため、布おむつを利用してきたママは比較的早くからトイレトレーニングに本腰を入れて取り組むことが多いようです。そのことも、布おむつの子のおむつはずれが早くなる要因と考えられます。

布おむつのデメリット

布おむつにはメリットばかりでなく、もちろんデメリットもあります。布おむつをうまく活用するためにも、デメリットもしっかり理解しておきましょう。

頻繁なおむつ替えが必要

紙おむつは吸収力が高く、中には10時間吸収などと謳っている商品もありますが、布おむつは布ですから、濡れたまま放置しておくと染みてきてしまいます。
紙おむつなら、赤ちゃんがおしっこをしても家事がひと段落してからおむつ替えということも可能ですが、布おむつはおしっこやウンチのたびにおむつ替えが必要となります。

夜間や外出時など、おむつ替えがこまめにしにくい状況では、布おむつはあまり向いていないかもしれません。
また、産後すぐでママが赤ちゃんとの生活リズムに慣れていない状況での布おむつ育児は、ママにとってもハードルが高いと感じる可能性があります。

荷物が多くなる

布おむつの場合、一回のおむつ替えでもおむつカバーと布おむつ、替えたものを持ち帰るための袋が最低限必要になります。おむつ替えをする機会が多いので、一回の外出に持っていく枚数も必然的に増えます。

また、紙おむつの場合はおむつ替え後に外出先でおむつを捨てられる場合もありますが、布おむつの場合は持ち帰る必要があるので、どうしても荷物が多くなってしまいがちです。
赤ちゃんを連れているとただでさえ荷物が多くなるのに、さらに増えるとなると毎回の外出が億劫になってしまうことも考えられます。

洗濯が必要

布おむつ育児の最大のデメリットといえば、やはりおむつの洗濯の手間ではないでしょうか。
赤ちゃんの月齢が低いほどウンチの回数も多く、たくさん布おむつを用意しておいてもおむつが足りなくなってしまうので、「赤ちゃんのお世話とおむつの洗濯で一日が終わってしまった…」という話も聞きます。

月齢が低い赤ちゃんのウンチはゆるゆるで、洗い落とすのが大変です。
赤ちゃんのお世話に慣れるまでは、排泄物に触れることも抵抗があるというママも多いのですが、その点、紙おむつは便だけをトイレに流して包んで捨てることができるため、布おむつ圧倒的に処理が楽なのです。

布おむつの洗濯で必要なものは?

布おむつデビューを検討している場合、本体はもちろんのこと、洗剤やバケツなど、赤ちゃんが衛生的に布おむつを使用するための洗濯グッズを用意する必要があります。
おすすめの洗剤などにも触れていますので、しっかりとチェックしておきましょう。

洗剤

生まれたばかりの赤ちゃんは皮膚がとてもデリケートなため、洗剤に反応してかぶれてしまうことがあります。月齢が低いうちは、布おむつの洗濯も赤ちゃん用の洗剤を使うようにしましょう。

漂白剤と柔軟剤は撥水効果が高くなり漏れの原因になるので避け、おむつカバーには中性洗剤を使用しましょう。大人の衣類と一緒に洗濯するようになったら、大人と同じ洗剤でも大丈夫です。

おむつのつけ置きでは、重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸を水と一緒に入れることで汚れが落ちやすく、ニオイの発生を抑えることができます。一通り用意しておくと安心ですよ。

洗濯用洗浄剤 (ベビー用洗濯洗浄剤CS) 500g

地の塩社

地の塩社から販売されているベビー用洗剤の「ママのきもち」。着色料や香料、合成界面活性剤など赤ちゃんの刺激となるものは一切不使用となっており、布おむつの洗濯にも大活躍してくれます。

無添加ベビーの肌着洗いせっけん

ミヨシ石鹸株式会社

無添加の石鹸成分からできている液体洗剤なので、赤ちゃんのおむつを洗っても安心です。石鹸成分ですがとけ残る心配もなく、柔軟剤を使わなくてもふんわりと仕上がります。

つけ置き用のバケツ

布おむつ1枚1枚を洗濯機で回すのは経済的ではないので、ある程度何枚かまとまってから洗濯することになりますが、汚れたままで放置しておくと雑菌が繁殖してニオイの元になってしまうため、予洗い後つけ置きする必要があります。
毎日使用するものなので、布おむつのつけ置き専用バケツを用意しましょう。

つけ置きをするときは、おむつがはみ出さないようにするとニオイ漏れを防げますので、大量の水とおむつが入る大きめのバケツがおすすめです。
ウンチの時とおしっこの時に分けてつけ置きしたい場合は、二層式のバケツがあると便利です。どちらの場合も蓋付バケツがベターです。

洗濯ネット/洗濯板

おむつを洗濯機で洗うと、布おむつが絡まったり、おむつカバーがくしゃくしゃになったりすることがあります。
何度も洗濯するとおむつカバーのマジックテープ部分の粘着力が落ち、撥水部分の効果が弱くなることもあるので、洗濯表示を参考に、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。

また、赤ちゃんのウンチを予洗いする時には、ハンドサイズの小さな洗濯板があると便利です。洗濯ネットも洗濯板も100均で購入することができますので、足を運んだ際にチェックしてみてくださいね。

ハンガー

どこのご家庭でも、タオルや下着を干すためのハンガーを利用していますね。

もともと使っていたものにおむつを干してもよいのですが、一日に10枚以上干すことも珍しくないため、布おむつ専用のハンガーがあると便利です。
輪形おむつの場合はパラソルハンガー、成型おむつの場合はハンガーピンチが干しやすく乾きやすいですよ。

やっぱりネックは洗濯の手間…布おむつの洗い方

布おむつの洗濯は慣れるまでが大変です。ここでは基本的な布おむつの洗い方をご紹介しますので、ご家庭のペースに合った楽なやり方を見つけてくださいね。

おしっこの洗い方

おしっこの場合は、水でささっと手洗いしてから重曹やクエン酸を入れたバケツにつけ置きします。

おしっこだけの時はそのままつけ置きしてもよいのですが、手洗いしてからの方がニオイや汚れ落ちがよくなります。おむつがはみ出していると雑菌が繁殖しやすくなるため、ポイントはおむつがバケツの中の水にしっかり浸るようにすることです。

おむつが溜まったら洗濯機で洗って、風通しのよい場所を選んで天日干ししましょう。

固いウンチの洗い方

固いウンチの場合は、まず落とせる分だけトイレに流してしまいましょう。ウンチがほとんどおむつについていない場合は、そのままつけ置きしても大丈夫です。

ウンチ汚れが気になる場合は、水を張ったバケツですすいだ後、洗濯石鹸をつけて洗濯板で汚れを落としましょう。
大体の汚れが落ちたら、重曹やクエン酸を入れたバケツの中でつけ置きしておき、その後はおしっこの場合と同様の流れとなります。

柔らかいウンチの洗い方

ゆるゆるのウンチの場合は、いきなりゴシゴシと強く洗うとおむつの繊維の中に汚れが入り込んでしまうので、まずはウンチを振り洗いする必要があります。

トイレの便器の中で水を流しながら振り洗いするという方法もありますが、抵抗がある方はバケツに水を張り、そこでおむつを振り洗いし、ウンチが取れたらバケツの水はトイレに流しましょう。

表面の汚れがだいたい取れたら、手洗いします。黄ばみがきになる場合は洗濯石鹸をつけて洗濯板でつまみ洗いするときれいになります。

すぐに洗濯機を使わない場合は、重曹やクエン酸を入れたバケツの中につけ置きしておきましょう。手洗いで取れなかった汚れも、洗濯後天日干しすることでほとんどきれいになります。

布おむつのカバーの洗い方

布おむつカバーは、つけ置きすることで撥水加工がとれやすくなってしまうので、つけ置きは避けてください
汚れたら水を張ったバケツなどですすいで、特に汚れが気になる部分だけ手洗いしておき、布おむつと一緒に洗濯機で洗濯します。

洗濯機で洗うときのポイントは、マジックテープの部分をしっかり留めて、洗濯ネットに入れて回すこと。マジックテープに糸などのくずが巻きついて、粘着力が弱くなるのを防ぐことができます。

布おむつの干し方のポイントは?

手洗いや洗濯機で落とせなかった黄ばみや汚れも、天日干しをすることで紫外線の力でしっかりきれいになります。
成型おむつも輪おむつも、広げておむつ全体に日光があたるようにし、特に汚れがついた部分を日光が当たる向きにして干すようにするときれいになります。

おむつカバーも、マジックテープをつけた状態で裏返し、内側を日光に当てるようにしましょう。
乾燥機を使うとおむつが縮んだりよれたりすることがあるので、なるべく干して乾かすのが理想です。
室内干しにする場合は扇風機や除湿機を活用するとよいですね。

まずは紙おむつとの使い分けから始めてみて!

赤ちゃんのお世話を始めたばかりのママや、それまで紙おむつを使用してきたママにとって、いきなり布おむつ中心でお世話を始めるのは大変なことですよね。
夜寝る時や外出時、天気が悪くて布おむつが乾かなかったとき、赤ちゃんの便がゆるいとき、「今日は疲れたなぁ」とママが感じるときなどは無理をせず、布おむつと一緒に紙おむつを併用してみましょう。
でも、いつもの癖で紙おむつを洗濯機に入れたりすると、本当に掃除が大変なので気をつけてください。

せっかく布おむつ一式を買い揃えても、ママの元気なくして布おむつ育児は続きません。布おむつ育児を始めたといっても、最初から毎日頑張る必要はありません。

布おむつでも紙おむつでも、ママが適度に肩の力を抜いて楽しく育児するのが一番。ゆるく頑張り過ぎず、布おむつ生活を楽しんでくださいね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪