新生児のオムツ選びに関する記事

【助産師監修】新生児おむつ選び方5つの重要ポイント!漏れ・肌かぶれを防ぐサイズ

【助産師監修】新生児おむつ選び方5つの重要ポイント!漏れ・肌かぶれを防ぐサイズ

「オムツなんて何でも一緒」と思ったら、肌がかぶれてしまった…ということも珍しくありません。肌にやさしく、ママが使いやすい新生児用オムツを選ぶことが大切です。

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新生児のオムツ選びで失敗しない!肌かぶれ・漏れを防ぐ5つの重要ポイント

悩むお母さんのイラスト

出産前は、赤ちゃんの洋服やおもちゃを選ぶことに意識が向きがちで、「どのおむつを履かせようか」とじっくり考える機会は少ないかもしれません。おむつに関しては、「どれを使っても大差ないのでは」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に使用してみると、おむつの種類によって肌への影響や漏れにくさが大きく異なることがわかります。初めておむつを買いに行った際、その種類の多さに驚いたという声も少なくありません。「新生児の赤ちゃんに最適なのはどれだろう?」と思った時の、失敗しないおむつ選びの具体的なポイントをご紹介します。

これさえおさえておけば大丈夫!新生児向けおむつ選びの5つのポイント

毎日何度も交換するおむつは、1枚当たりの値段が安いものを選びたくなるかもしれません。しかし、安さだけで選んでしまうと、肌トラブル(おむつかぶれ)や頻繁な漏れの原因となり、かえって手間やストレスが増えてしまう可能性があります。

まずは赤ちゃんが快適に過ごせることを最優先し、次のポイントを確認しながら、そのおむつが赤ちゃんに適しているかを判断すると良いでしょう。

 吸収力と「ゆるうんち」への対応機能に問題はないか

オムツの内側にある吸水材

新生児の赤ちゃんは、おしっこの回数が非常に多く、また最初の頃は胎便やその後の水様便(ゆるうんち)といった非常に柔らかい便を頻繁にします。吸収力が不十分だと、すぐにおしっこが漏れるだけでなく、ゆるいうんちが背中や足回りから漏れてしまう原因となります。

おむつはコロコロした硬い便を吸収することはできませんが、ゆるい便を素早く吸収したり、せき止めたりする機能が重要です。最近のおむつには、ゆるうんちを広げず集めるための「うんちポケット」や「ゆるうんちストッパー」といった工夫が施されている製品もあります。新生児期は特に、これらの機能があるかどうかを確認することをおすすめします。

おしりや肌がぬれたままになっているとオムツかぶれの原因に…

おむつが水分やゆるい便を十分に吸収してくれないと、赤ちゃんのおしりは長時間ぬれた状態になってしまいます。皮膚のバリア機能が低下し、刺激物にさらされる時間が長くなることで、おむつかぶれを引き起こすリスクが高まります。

 おむつの通気性とムレにくさ

オムツから水蒸気が出ている

新生児期は大人よりも汗をかきやすく、またおしっこやうんちによっておむつの中は非常に湿気がたまりやすい環境にあります。おむつは水分を外に漏らさないことが大前提ですが、同時に通気性が悪いと、湿気が中にこもり、肌にとって良くありません。

吸収力が高くても、通気性が悪いとおむつの中が蒸れてしまい、おしりの皮膚がふやけてしまいます。皮膚がふやけると、少しの刺激にも弱くなり、おむつかぶれになるリスクを大幅に高めます。特に気温の高い季節は蒸れやすさが深刻な問題となります。

通気性が良いおむつを選ぶことによって、おむつかぶれを防ぐだけでなく、赤ちゃんがより快適に過ごすことができるでしょう。パッケージに「全面通気性シート採用」などと記載されているかを確認してみてください。

試供品や少量パックで試すのが確実です

おむつの通気性や肌触り、フィット感は、実際に使ってみなければわかりません。メーカーによってはブランドのウェブサイトやベビー用品店、ドラッグストアなどで試供品が配布されるキャンペーンを行っている場合があります。また、まずは少量(10枚程度)のパックを購入し、肌に合うか、漏れはないかを試してみるのが最も確実な方法です。

 サイズがあっているかどうかと「おへそカット」

オムツのサイズ表

新生児は成長が非常に早いため、おむつのサイズが合っているか、腰回り・足回りがきつくないかを毎日チェックすることが重要です。おむつがきつすぎても緩すぎても、どちらも漏れる原因となります。

赤ちゃんが成長し、おむつの跡が肌にくっきり残るようになったり、おしっこやうんちの漏れが頻繁になったりした場合は、サイズアップのサインです。「新生児サイズは何か月まで使える?」という疑問をよく耳にしますが、これは赤ちゃんの成長によって大きく個人差があります。メーカーが記載している体重の目安はあくまで参考とし、おむつ替えの際に足回りと腰回りに赤や跡が残っていないかをママやパパが確認してあげましょう。

また、新生児特有の機能として、「おへそカット」があるかどうかもチェックしましょう。これは、乾燥していないへその緒や、取れた直後のおへそに、おむつのフチが当たって刺激するのを防ぐために、おへそ部分がU字型にカットされている設計です。

ブランド(メーカー)によってサイズ感が異なります

同じ「Sサイズ」でも、ブランドによっておむつのカットや立体構造が異なるため、大きさに違いが出ます。体重目安が重なる場合(例:新生児用が~5kg、Sサイズが4~8kgなど)は、赤ちゃんの体型(細身か、太ももがふっくらしているかなど)に合わせて、複数のメーカーを比較検討することをおすすめします。

 テープの使いやすさと機能的な工夫

オムツをテープで留める

毎日10回以上行うおむつ替えにおいて、おむつの利便性は非常に大切なポイントです。テープの種類によって、使いやすさやフィット感が異なります。新生児期は、何度でもテープを付け替えられるタイプが、赤ちゃんにぴったりとフィットさせやすく、漏れを防ぐというメリットがあります。

テープが剥がれやすいと、おしっこやうんちをした際にしっかりおむつが固定されず、背中やお腹にまで漏れてしまう可能性があります。しっかりと固定することができ、ストレスなく使えるテープがおすすめです。

また、おむつが濡れると色が変わって知らせてくれる「お知らせサイン(尿インジケーター)」は、慣れないおむつ替えの際に非常に役立つ機能です。他にも、使用後のおむつを丸めやすくするテープなど、各メーカーの細かな機能的な工夫にも注目して選んでみましょう。

テープをはがす時の音も意外に重要なポイント

テープ式の新生児用おむつの中には、テープをはがす時に「ビリビリ」と大きな音がしてしまうものもあります。赤ちゃんが寝ている時のおむつ替えで、テープの音で起こしてしまうことを防ぐため、音の静かさも意外に重要なチェックポイントとなります。

 1枚当たりのコストパフォーマンス(値段)

値段の高いオムツのイラスト

毎日大量に使用する消耗品ですから、やはり値段は重要な検討ポイントです。1枚当たりの値段はわずかな違いでも、長期的に見ると大きな差となります。

先にも述べた通り、安さだけで選ぶのは肌トラブルや漏れのリスクからおすすめできません。一方で、最も高額なブランドだから安心、というわけでもありません。重要なのは、「赤ちゃんの肌質と体型に合っているか」という機能面と、「家計に無理のない価格帯か」というコスト面を総合的に判断することです。

複数のメーカーの試供品を試した後、機能と価格のバランスが取れた、赤ちゃんに最も良いおむつを選んであげることが大切でしょう。

紙おむつと布おむつの併用でコスト削減と肌への配慮

紙おむつは非常に便利ですが、コストがかかります。一方で布おむつは、通気性が良く、一度購入すれば洗濯して何度も使うことができます。外出時や夜間の長時間睡眠時は紙おむつを使い、日中自宅にいる間は布おむつを使うというように、ハイブリッドな使い分けをしているご家庭も多いようです。これはコスト削減だけでなく、赤ちゃんの肌に優しいというメリットもあります。

オムツ選びは大変…でも、その時間はあっという間に過ぎます。

毎日何度も赤ちゃんの状態をチェックし、おむつのことを考えていると、子育ては大変だと感じるかもしれません。しかし、おむつを卒業する期間は平均で2年~3年程度と言われています。

この期間は、赤ちゃんの成長の早さと同様に、あっという間に過ぎてしまうものです。この「今だけの時期」を大切にし、適切なアイテム選びを楽しみながら、快適な子育てライフを送ってください。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪