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赤ちゃんを嫌いになりそうなママの8つの心理と対処法

赤ちゃんを嫌いになりそうなママの8つの心理と対処法

「赤ちゃんを嫌い」「嫌いになりそう」と悩んでいるママ、それは無意識のSOSサインかもしれませんよ。

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赤ちゃんを嫌いになりそうなママの心理8つと原因&対処法

「赤ちゃんを嫌い」と感じる瞬間があったり、嫌いになりそうになったりして、「私って母親失格なのかも…」と落ち込むママが最近増えています。子供は親を選べないことがわかっているだけに、辛いですよね。

けれど、「赤ちゃんを嫌い」という気持ちになったことがあるママは、決して少なくないのです。親は親である前に人間なのですから、完璧な姿を求めるのは酷というもの!こちらでは、赤ちゃんを嫌いになる8つの心理とその原因、対処法や体験談をご紹介します。ママ自身が気づかない深層心理や対処法、先輩ママの様子を知れば、きっとあなたの辛い気持ちが楽になりますよ。

赤ちゃんを嫌いになりそうなママの8つの心理

悩む女性

子育て中のママが、「赤ちゃんを嫌い」「嫌いになりそう」と感じると、中には自分を「人間として何か欠けているのではないか…」と追い詰めてしまう人がいます。でも、本当に赤ちゃんを嫌っているわけではなく、慣れない育児に戸惑う状況に追い込まれ、「赤ちゃんを嫌い」と思わなければやっていけないため、防衛本能として嫌いになりそうになっていることもあるのです。

赤ちゃんは自分を嫌い/責めている

自分を嫌いな人や自分を責める人を好きな人はあまりいません。赤ちゃんを嫌いなママの中には、「赤ちゃんが自分を嫌っている」「責めている」という心理に陥ってしまう人がいます。

この様な心理は、赤ちゃんが自分の抱っこでは泣き止まなかったり、自分が遊んでも笑わなかったりすることで感じる人が多いです。特に、パパやおじいちゃんおばあちゃんがあやすと泣き止む場合、ママは「私って母親と認知されていないの?赤ちゃんは私のことが嫌いなの?」と感じてしまいやすい傾向があります。

これらの解釈は、疲れやストレスが原因で肉体的にも精神的にもゆとりがなくなることや、自信がない人、赤ちゃんに対する知識がない人に多い傾向があります。

自分はなんて無能なの…

顔を両手で隠して落ち込む女性

赤ちゃんを育てるということは、人生で一番ともいえる大仕事であり、難しいことでもあります。けれど、育児がうまくいかず、赤ちゃんが泣いてばかりだと「自分のせいだ。自分が悪い。自分は無能な母親だ。」と自分を責める心理に捕らわれてしまうことがあります。

ママ友が少ない人や、愚痴を語り合えるママの知り合いがいない場合は、情報不足が原因で、自分以外のママが普通に育児をやってのけているように見えてしまいがち。そして最終的には、その悲しみや苦しみの矛先が赤ちゃんに向いてしまうのです。

誰か助けて!

自分一人で頑張るのにも、心身共に限界があります。パパの協力が得られないママや、実家など周囲に頼ることができないママは、特に追い詰められてしまいます。すると、自分でも気づかないうちに心が悲鳴をあげ、赤ちゃんを愛する余裕までなくなってしまい、辛い状況から逃げ出したい心理が働くのです。

ママが思っている以上に、妊娠・出産が女性の心身に与えるダメージは大きいものです。それなのに、産後は休む間もなく育児に没頭し、疲れや寝不足で身体に不調をきたしているにもかかわらず、「母親になったのだから、当たり前。頑張らなくてはいけない」と、自分一人で頑張ろうとして無理を重ねてしまうママが非常に多いです。

思い通りに行かず困っている

赤ちゃんは確かにかわいいですよね。でも、親になると、赤ちゃんがいることで今まで自分の思い通りにできていたことが、できなくなってしまい、「赤ちゃんさえいなかったら」と赤ちゃんを邪魔に思う心理が働くのです。

特に完璧主義のママは、片付けができていない部屋や手抜きの料理に心を痛め、「赤ちゃんのお世話で家事などが思うようにはかどらない」と困ったり、「きちんとできないのは私のせい」責任を感じてしまったりします。

泣き声がうるさい

泣く赤ちゃんを抱く母親

赤ちゃんの泣き声がうるさいと、「お願いだから静かにして!」という心理になるママもいます。人は疲れていると「安心できる環境で休みたい」という心理が働きやすくなりますが、子育て中のママには非常に難しいことですよね。赤ちゃんの泣き声は「助けて~」の意味が込められていることが多いため、特に、母性本能が強いママや優しいママには、切なく響くことも多いでしょう。

また、集合住宅の場合、赤ちゃんの泣き声がうるさいとご近所トラブルに発展する可能性もあります。そのため、「他人の迷惑になることはしてはいけない」「安心して暮らしたい」という心理が働き、赤ちゃんに「少しは静かにして!」とイライラしてしまうのです。

頑張っても報われない

赤ちゃんを毎日頑張って育てているのに、「母親なんだから…」「他の親もやってるだろ」とモラハラ夫の特徴が当てはまりそうな夫に言われたり、社会からそう思われていると感じたりすると、ものすごいプレッシャーを受けますよね。すると次第に余裕がなくなり、「私には荷が重すぎる」「頑張ってもいいことない」と、現実逃避したい心理にかられることがあります。

ママも初めのうちは一生懸命頑張るのですが、育児の疲れも溜まり、誰に褒められることもなく、新生児期に比べてお世話が大変になり…と、頑張っても先が見えず辛さだけが増すので、次第にやる気を失ってしまい、「もう頑張りたくない…。赤ちゃんをかわいいとも思えない…」という心理になってしまうのです。

赤ちゃんだけでなく自分自身も嫌い

赤ちゃんを嫌いなママは、赤ちゃんだけでなく自分自身を嫌いな人が多いです。子供の頃、人から兄弟と比較されたり、怒られてばかりで育ったりすると、自尊心が低い人になってしまいやすいです。自分自身を嫌いな心理を抱える自尊心の低い人は、人を愛することが苦手です。なぜなら、「自分の存在を一方的に丸ごと愛される」という経験が乏しいからです。経験のないことをするのは、誰でも難しいですよね。

生活環境の変化が受け入れられない

赤ちゃんを出産することで、それまでバリバリ社会で働いていた女性が、家庭で赤ちゃんと2人きりで過ごすようになると、次第に「社会から取り残されるのでは…」という心理にかられ、孤独を感じるようになることがあります。社会に属していたいという欲求が叶わず、生じたストレスを受け止めきれないことで、次第に赤ちゃんに責任転嫁してしまうのです。

増えている!?赤ちゃんを嫌いになりそうなママ達

人には言えないけど、実は「赤ちゃんを嫌い」という感情を抱くママは増えているのです。こちらでは、そんなママの生の声をご紹介します。

みくママ
23歳

A赤ちゃんがかわいいと思えない

望んでいた妊娠ではなかったものの、母になる覚悟はしていたつもりです。それなのに、子供が生まれたときから、かわいいと思えなくて…。愛おしそうに我が子を抱く他のママたちを見ていると、私は異常なのかなとさえ思います。
子供のせいで夜は寝不足、スリムな体型が自慢だったころの面影はあとかたもなく、周りの友人が合コンや海外旅行など独身時代を満喫しているのを見ると恨めしく思います。この子さえいなかったら…とさえ思ってしまいます。

ももちゃん
30歳

A母性本能がない私

母性本能って女性なら誰にでもあるものだと思っていました。ところが年頃がきても妊娠しても他人の赤ちゃんをかわいいと思えなくて、一向に自分の中の母性本能たるものに出会えることもなく…。自分の子ならと思いましたが、出産してからも赤ちゃんをかわいいとは思いません。
特に顔が主人ではなく私に似ている点も、かわいく思えない理由の一つです。私に似てしまうなんて不憫でなりません。母性本能もなく我が子も愛せない私は、母親としても人間としても失格なのかもしれませんね。

赤ちゃんを嫌いになりやすい6つの原因

ママが赤ちゃんを嫌いそうになるのは、その育児環境や産後の体調不良、元々のママの性格が原因であることが多いです。まずは、赤ちゃんを嫌いな自分を責めるのではなく、赤ちゃんを嫌いになりそうな原因を詳しく知り、自分の環境や性格に一度向き合ってみましょう

睡眠不足

ソファに横になる女性

夜中も赤ちゃんの授乳が数時間おきにあったり、赤ちゃんが昼夜逆転の状態にあったりで、慢性的な睡眠不足になることが原因で、赤ちゃんを嫌いになってしまうことがあります。睡眠不足になると、ただ眠いだけでなく、身体が悲鳴を上げ始め、心にも影響を与えます。

自律神経は乱れ、便秘や肌荒れを起しやすく、精神も不安定になってしまいます。また、脳の働きが悪くなり、理性を働かせにくくなります。こうなると悲観的になってしまい、自分を責めて追い詰めることにもなってしまうので、赤ちゃんを愛せなくなってしまうのです。

産後のホルモンバランスの乱れ

妊娠によって女性の身体は劇的に変化するのですが、出産後はそれをもとに戻そうとするため、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、睡眠不足同様に自律神経が乱れ、様々な体調不良を抱え、精神のバランスも崩れてしまいます。そのため、何でも否定的に考え、平常心でいられなくなってしまうので、赤ちゃんに対しても負の感情を持ってしまうのです。

核家族化

一人でテレビのスイッチを入れる女性

現代社会の問題点として、核家族化が原因でママ一人の肩に育児の大きな負担がのしかかっていると言われています。密室育児になり、ママは一日中誰とも話さないこともあり、育児の悩みやストレスを一人で抱え込んでしまいがちになります。また、頼れる人も近くにいないたった一人で、子育ての疲れが溜まり、無理なのに誰にも助けてもらえず耐えるしかない環境のママは少なくありません。

そのような環境で休みなく働けば、さすがに参ってしまってもおかしくありませんよね。心身ともにゆとりがなくなり、赤ちゃんに対しても優しい気持ちで接することができなくなり、赤ちゃんが泣き叫び、赤ちゃんを嫌いになりそうになって…という無限ループにはまってしまうのです。

育児の知識不足

開放的にできない現代の育児では、授乳や寝かしつけなどの子育てへの知識だけでなく、他のママも苦労しているという知識も不足し、「自分だけが上手くできない」と思って落ち込んでしまうことがあります。そうなると自分に自信が持てず、自分自身を否定するようになり、赤ちゃんに対しても否定的になってしまうのです。

ママの責任感の強さ

子育てと言えば、ママの責任感を要求されているような気がしますが、実はその責任感こそが「赤ちゃんを嫌い」と思う原因になってしまうことが多いのです。思い通りにいかない子育て。これまで色々な面であまり失敗したことがないママや、知識が豊富なママでも失敗してしまうことがよくあります。

ところが、真面目で責任感の強いママは、その失敗を気にして自己嫌悪に陥ってしまうのです。また失敗しないようにとプレッシャーを感じることで自分を追い込んでしまうため、赤ちゃんを愛する余裕もなくなってしまうのです。

自尊心の低さ

ママが「赤ちゃんを嫌いになりそう」と感じるのは、ママ自身が自分のことを嫌いという自尊心の低さが原因であることがとても多いです。「自分の子供に生まれてきた赤ちゃんは可哀想」「パパでなく私に似て不憫」と感じ、罪悪感を持ってしまうのです。

赤ちゃんを嫌いなママが子供を愛せるようになる対処法

赤ちゃんを嫌いそうなママの感情を克服するためには、まずママが自分のことを思いやり、愛せるような心のゆとりを持てるような対処法を実践することがとても大切です。次のような対処法を実践し、今の追い詰められた環境から改善していきましょう。

物理的な環境を改善する

保育園で遊ぶ子供

産後は若い頃の無茶ぶりが通った身体とはわけが違います。まずは、体調を整えられる環境を作りましょう。心身の休息、コミュニケーションは育児中のママにとって非常に大切です。公的機関なども上手に利用して、すぐにでも環境を改善しましょう。

ファミリーサポートセンターや一時保育は、ママに用事がある時しか利用できないと思っている人が多いのですが、リフレッシュのためにも利用できますので、ぜひ活用してみましょう。また、あまりにもストレスが強く育児ノイローゼかもしれない人は、保育園に入園できるケースもありますので、まずは心療内科やメンタルクリニックに相談に行くとよいでしょう。

赤ちゃんを嫌いなママが環境を改善する方法

・保育園やこども園などの一時保育を利用する
・ファミリーサポートセンターを利用する
・子育てサークルなどでママ友を作る
・頼れる人にはドンドン頼る
・パパに相談して休日は休みをもらう
・1日30分でもいいので自分のための時間を作る

心理的な状態を改善する

どんなに環境を整えても、自分で自分を責めてしまっては、苦しみが増すばかりです。「子育ては親育て」という言葉を耳にしたことがあるママもいると思いますが、親になるということは、ここから自分の第2の学びがスタートするのです。お子さんが赤ちゃんと言うことは、ママ自身も親としても人としてもまだまだスタートライン。新しい生き方を学びましょう。

自分時間で子育ての本を読んだりして、ママ自身が生き方を楽にする情報を取り込みましょう。学ぶべきは子供を育てるテクニックではなく、人を肯定する考え方、自分自身も子供も丸ごと愛する考え方です。あなたの現状だけでなく、子育てにも役に立ちますよ。

また、自分自身を否定することもやめましょう。お子さんが「自分はダメな人間だ…」と思ったら、ママは悲しいですよね。子供は親の背を見て育ちます。まずは、あなた自身が自分を肯定し、愛する努力をしましょう。初めは気持ちが追い付かなくても、小さな努力や成功を認めていくうちに、次第に心が追いついていくことが多いですよ。

赤ちゃんを嫌いなママが心理的状態を改善する方法

・つらいときは我慢せずに泣けるだけ泣く
・自分にとって大切なことをする時間を優先させ、息抜きをする
・やらなければならないこと(家事)は後回し、または手抜きしても良いと思うようにする
・できないことを責めない
・小さな努力でもきちんと認める
・完璧を求めない

赤ちゃん嫌いを克服したママの体験談

一度は「赤ちゃんを嫌い」と思っても、周りの環境や知識を得ることで、赤ちゃんが嫌いな感情を克服できたママもたくさんいます。今、「赤ちゃんを嫌い」「赤ちゃんを嫌いになりそう」と思っているママたちも、今の状況や精神状態がずっと続くわけではありません。赤ちゃんとともにママ自身も成長し、感じ方も変わってくるようですよ。

ハンプバン
26歳

A無理をするのをやめました

24歳でママになりました。私は年齢よりも若く見られることが多く、そのため「若い母親はやっぱり駄目ね」と周囲に思われるのが嫌で、育児も家事も完璧にしないと気が済みませんでした。自分の思い描いている「理想の母親」どおり、授乳をしてオムツを替えのお世話の他に、まだ2ヶ月だった娘に絵本の読み聞かせや、多少自分の体調が悪くても日光浴を兼ねたお散歩などを実行。食事も気をつけたり、家の中はいつも整っていたり、元々ぐーたらの私には、とにかく無理しっぱなしでした。そのときは無理をしていることにも気づいてなかったのですが。

そんないっぱいいっぱいの生活の中で、娘をかわいいと思えるわけがありませんよね。育児は「義務」でしかなかったのだけど、娘の成長と共に、私と意思疎通ができるようになり、笑ってくれたり甘えられたりすると、「愛おしい」という思いがこみ上げてきました。成長して、手がかからなくなったことで心身共に余裕ができたのかもしれません。それからは、育児も家事も上手に(⁉)手を抜けるようになりました。

りゅーママ
31歳

A自分と赤ちゃんは違う人間

私は自分のことが大嫌い。だから出産したときに自分にそっくりな娘を見たときはがっかり。どうしてもかわいいと思えませんでした。それでも私は母親なのだから、そのうち愛情がわくだろうと思っていたのに、睡眠不足やストレスでますます赤ちゃんたるものが嫌になりました。

ところが生後4ヶ月を過ぎた頃、高校のときからの親友が、女の子を出産しました。親友がその子の育児日記みたいなものをSNSで発信していて、私も話の流れからSNSでの育児日記を始めることに。息子の写真や今日あったできごと、嫌なことなどを発信していたのですが、それに対して育児経験者の友達からたくさん返信が来て、励まされたり共感されたりするうちに、育児日記の発信が楽しくなりました。それに、記録することで息子を客観的に見えるようになったからか、写真を撮りながら「かわいい」と思えるように!当たり前だけど、私と息子はまったく違う人間。客観的に見えたことでそのことに気づくことができました。

とりのき族
30歳

Aママ友ができました

出産してから、家事も自分のこともままならず、他のママたちができているであろうことが、なんで私にはできないのだろうと落ち込む日々。赤ちゃんをかわいいと思う気持ちの余裕さえなくしていたと思います。

でも、生後3ヶ月のとき、ベビーカーで近所をお散歩していたときに偶然知り合ったママ友と話しているうちに、「私だけじゃない」と思えるように。それからは、子育てで悩むことやつらいことがあってもママ友に相談できるようになりました。つらいのは自分だけじゃない、みんな試行錯誤して子育てしているんだと思うと、気持ちが楽になります。

ミリ
30歳

Aファミリーサポートさんに助けてもらいました

核家族、旦那は忙しくてほとんど家にいない毎日のなかで、子供の頃から身体があまり丈夫ではないわたしには、とてもつらい子育ての毎日でした。「子供を守らなきゃ」と言う思いと、「少しは寝かせて!うるさい!」という気持ちのはざまで、赤ちゃんを嫌いになりそうでしたし、本当に限界でした。そして、出産後3週間目でとうとう無理が祟り、高熱を出して入院。過労でした。

退院後、夫は家事手伝うという約束でしたが、実際は仕事で帰りが遅く助けてもらえませんでした。そこで、保健師さんが様子を見に来た時に薦められたファミリーサポートセンターを利用し、半年間週3回午前中に預かってもらうことにしました。子育ての相談にものってくれて、精神的にも肉体的にも助けられました。もちろん、赤ちゃんへの愛情は取り戻せましたよ。

この記事を書いたライター
小笠原蓮香

小笠原蓮香

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。