【お食い初めの献立】基本メニュー&大人の食事/準備する物2つ
「赤ちゃんが一生食べるものに困りませんように」と、願いを込めてお祝いするお食い初めの儀式!両家の両親を招いて、お食事会も兼ねながらお食い初めのお祝いをするご家庭も多いのではないでしょうか?
産後の寝不足状態だけど「赤ちゃんの御膳をぜひ手づくりしたい!」と頑張るママさん、お食い初めの献立基本メニューと準備する2つの物をチェックして、思い出に残るお食い初めの儀式にしちゃいましょう。
「気になる大人のメニュー、他のママ達はどうしているの?」そんな疑問に、体験談もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お食い初め基本の献立5品と華やぐ1品
お食い初めの献立の基本は一汁三菜で、穀物や山の幸、海の幸を取り入れたものです。地域によって多少メニューは違ってきますので、実母や姑にも聞いてみましょう。こちらでは、一般的な御膳の基本メニュー5品と付け加えたい1品をご紹介します。
1赤飯
御祝いの席なので赤飯が一般的ではありますが、普通の白ご飯でも栗ご飯などでもOK。地域によっての特色もあり、北海道では甘納豆のお赤飯を炊くご家庭も多いようです。
若いママだと赤飯は作ったことがなくて敬遠しがちですが、最近はゆであずきの缶詰めもスーパーで売っていますし、炊飯器でも上手に炊けるようになっているので、意外に簡単に作れますよ♪
2お吸い物
お食い初めの汁物は、蛤(ハマグリ)のお吸い物が一般的ですね。蛤には、「よい伴侶に巡り合えますように」という意味も込められています。ひなまつりには潮汁にして、塩や昆布だしで味付けしますが、お食い初めでは、昆布だし、みりん、塩、醤油で味付けする一般的なお吸い物でOKです。
蛤にこだわらなくても、季節によってたけのこやマツタケを入れると風情がありますし、花麩やきのこ類を入れても見栄えが良いですね。
3煮物
めでたい昆布やたけのこの煮物が一般的ですが、旬の野菜や地域の特産品を使ったものでも良いです。御膳用には、一口大に切った野菜を電子レンジで柔らかくした後に、だしで味付けすると時間も手間もかかりませんよ。大人も食べるのなら、筑前煮を作っておくのも良いでしょう。
また、レンコンは「先を見通せる力がつきますように」、里芋には「子宝に恵まれますように」、タケノコには「まっすぐすくすくと育ちますように」という意味があります。ニンジンと大根でおめでたい紅白、野菜を六角に切り亀の甲羅に見立てるなど、視覚でも縁起よくすることができます。意識してこれらの野菜を取り入れてみましょう。
4焼き物
めでたい席なので、尾頭付きの鯛が一般的です。一匹丸ごと塩焼きにするのですが、大きい鯛だと値が張るうえ、家庭の魚焼きグリルでは焼けませんので、バーベキュー用の網で焼くご家庭もあるそうです。形だけのものなので、少し小さめの鯛でも良いですし、地域によっては違う種類の魚を使うところもあります。
5香の物
地域の特産品である漬け物や梅干しが一般的ですが、酢の物でも良いと思いでしょう。夏なら旬のきゅうりの酢の物でも良いし、祝いごとなので紅白なますでも良いですね。
紅白なますは、千切りにした大根とにんじんを塩もみし砂糖と酢で味付けしますが、千切りにした柚子や干し柿を少量入れたり、秋には人参の代わりに柿を使ったりしても美味しいですよ♪
紅白なますは祝いの席にふさわしいのですが、他にも梅干しには「しわができるまで長生きできますように」という意味がありますし、タコには「多幸」という意味がありますので酢の物に入れても縁起が良いですね。
6その他
上記のメニューだけで充分ですが、紅白餅や果物も加えるとさらに豪華になり、お祝いの席らしい御膳になりますので食卓が華やぎますね。形式にこだわり過ぎず、各家庭で個性が出せるようなメニューを加えても、良い思い出になりますよ。
お食い初めのときの大人の献立
お食い初めのお祝いは大抵の場合、家族や親戚との会食も兼ねてすることと思います。そんなとき、大人には何を出しておもてなしするのがいいのか悩みますよね。
もちろんお食い初めのメニューでもOKなのですが、皆さん各ご家庭で臨機応変に準備しているようですよ。
A大人は出前
両方の両親を招いてのお食い初め。見よう見真似でお食い初めの御膳を作ったものの、料理には自信がないので、最初から御膳の分だけ、というつもりで作っていました。なので、大人が食べる分はまったく余っていなかったので、ご近所でオードブルを注文。
お食い初めの旨を伝えていたので、鯛の頭にきれいに刺身を盛ってくれていて、見た目も良く美味しかったです。あっ!ご飯だけは炊いていましたよ(笑)
Aお寿司を注文しました
じいじ・ばあばを招いてのお食い初め。お食い初めの御膳用に、お吸い物、筑前煮や紅白のなますを作っていたので、大人の一品になりました。鯛の塩焼きも、小さいのを人数分焼いていたので、それも一品に。
赤飯も3合炊いていたのですが、その場では食べずに、ご飯ものはお祝いらしいお寿司を注文し、赤飯はパックに詰めて、じいじ・ばあばに持って帰ってもらいました。
A豪華さに欠けてしまいました(泣)
お食い初めのお祝いと合わせて、親戚と食事会の席を設けました。人数が多かったのでお食い初め御膳のために作った煮物やお吸い物だけじゃ間に合わないと思い、仕出屋さんに注文することにしました。
最初、オードブルを注文するつもりでしたが、普段あまり顔を合わせない親戚もいたため、大皿をそれぞれの箸でつつくことに抵抗があり、各自お弁当を注文することに。しかし、値段の割に質素なお弁当…。お祝いの席には似つかわず、豪華さに欠ける食卓になり、失敗したなぁと思いました。
お食い初めで準備したい二大必須アイテム
日本の伝統的なお食い初めの儀式を、子育ての寝不足で大変な状態でも行うのですから、どうせなら写真を見ただけで「お食い初め」とわかる準備を行いましょう。それには次の2つの二大必須アイテムが欠かせません。
歯固めの石
お食い初めの時期は赤ちゃんに歯が生え始める時期でもあるので、その歯が「石のように丈夫になりますように」と願いを込めて、料理に小石が添えられるのです。その石を赤ちゃんに噛ませたり、石を触った箸を赤ちゃんの歯茎につけたりすることを「歯固めの儀」と言います。
小石は、氏神様のいる境内から3個拾って用います。それから儀式のあとは、元あったところに返すそうです。地域によって異なり、水辺にある石を拾ったり、石の代わりに栗を使ったりするところもあります。関西や四国エリアでは「多幸」を願ってタコを使うそうですよ。
最近では、お食い初めセットといっしょに歯固めの石も入っていたり、パワーストーンが歯固めの石として売られていたりしますので、それらを使用する方も多いようです。
食器セット
お食い初め用の食器は、高足の御膳に、漆の食器、柳で作られた箸を祝い箸として用います。食器の色は男女で異なり、男の子は内外ともに朱色、女の子は外が黒で内が朱色のものが一般的です。
最近では子どもに馴染みのない漆の食器よりも、離乳食で使うベビー食器セットを用意し使用する家庭も増えているようです。