生後6ヶ月の夜泣きとは?特徴とこの時期の赤ちゃん
手足の動きが活発になり、外出の機会も増えてくる生後6ヶ月頃。昼夜のリズムが少しずつでき始め、母乳やミルクも一度にまとめて飲めるようになるなど、夜にまとまって眠る準備が整ってくる時期です。ところが、この準備期に入るタイミングで、それまでぐっすり眠っていた赤ちゃんが突然夜中に泣き出すことがあります。
結論から言えば、6ヶ月頃の夜泣きは多くの子に見られる成長の一過程で、原因が一つに絞れないことがほとんどです。だからこそ「なぜ泣くのか」を完璧に突き止めるより、仕組みをざっくり知って、合いそうな対処をいくつか試す構えでいるほうが、気持ちに余裕を持って向き合えます。ここでは、この時期に多い夜泣きの特徴と原因、日中の工夫、夜に試せる対処法、授乳やおしゃぶりとの付き合い方、そして心配なときの相談の目安まで、今夜から使える形で紹介します。
「夜泣き」の3つの特徴
まだ言葉で気持ちを伝えられない赤ちゃんは、泣くことでさまざまな要求を伝えます。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われるほどよく泣きますが、ふだんの泣きと夜泣きは、同じように見えて様子が違います。見分けの目安を知っておくと、夜中に「これは夜泣きかな」と落ち着いて判断しやすくなります。
「夜泣き」の特徴
- ふだん通り眠りについたのに、夜中に突然泣き出す
- おむつ替えや授乳をしても泣き止まず、理由がわからない
- 夜中に泣き出すことが何日も続く、または定期的にある
ふだんの泣きには何らかの要求があることが多く、おむつ替えや授乳、室温や衣類の調節など、思い当たる対応で泣き止むことがあります。まずはこうした要求がないかを順に確認してあげましょう。たとえば夜中に泣き出したら、「おむつかな、おっぱいかな、暑いのかな」と声に出しながら一つずつチェックすると、慌てず対応でき、パートナーとも状況を共有しやすくなります。ひと通り試しても泣き止まず理由が見当たらないときは、夜泣きと考えて、次に紹介する対処に切り替えていきます。
夜泣きのスタイルはその子の個性
赤ちゃんの性格がそれぞれ違うように、夜泣きにもいろいろなスタイルがあります。大声で泣く子、静かに泣き続ける子、手足をバタバタさせる子、声を出さず泣き顔だけ見せる子などさまざまです。泣く時間の長短や、一晩に何度も泣く、毎晩ほぼ同じ時間に泣くなど、あらわれ方も一人ひとり異なります。
終わり方もさまざまで、徐々におさまる子もいれば、ある日を境にぴたりと泣かなくなる子もいます。そもそも夜泣きをほとんどしないまま成長する子も珍しくありません。ここで気をつけたいのが、SNSやママ友の「うちは全然寝るよ」という声とわが子を比べてしまうこと。眠り方の個性は生まれ持ったものが大きく、寝ないのは育て方のせいではありません。「この子はこういうタイプなんだな」とその子のペースを受け止めるだけでも、夜のつらさは少し軽くなります。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんの発育
そろそろ乳歯が生え始める頃で、下の前歯2本から生える子が多い時期です。歯ぐきがむずむずして、つばを「ペッペッ」と出したり、手に取ったおもちゃを何でもかじったりする姿が見られます。離乳食を始める目安の月齢でもあり、口まわりが一気ににぎやかになります。
体の動きも活発になり、お座りが安定してきたり、寝返りでゴロゴロ移動したりします。手の届く範囲がぐっと広がるので、この頃は身の回りの環境を見直すタイミングです。口に入る小さな物は手の届かない場所へ、ソファやベッドからの転落を防ぐために目を離すときは床にマットを敷いた安全な場所へ、と具体的に位置を決めておくと安心です。「昨日まで届かなかったのに今日は届いた」が起こる時期なので、週末に家族で一緒に部屋を点検すると抜け漏れが減ります。
一度に飲める母乳やミルクの量が増え、昼寝を2〜3時間まとめてとるようにもなります。表情やしぐさから大人の言葉の雰囲気を感じ取れるようになるので、寝る前に「もう夜だからねんねしようね」とやさしく声をかけたり、部屋を暗くしたりすることで、昼夜のリズムが整ってくる子も増えてきます。
発育には個人差があります。あくまで目安なので、「うちはまだかな」と感じても心配しすぎず、その子の様子を見守ってあげましょう。気になることは健診でまとめて聞いておくと安心です。
先輩保護者の夜泣き体験談
夜泣きの向き合い方は、実際に経験した保護者の声がいちばんのヒントになります。ここでは3人の体験を紹介します。それぞれ、きっかけも落ち着いた方法も違うことに注目してみてください。
外出した日の夜に泣くことが多くて
長女が6ヶ月頃から夜泣きを始めました。最初は母乳かな、おむつかなと手を尽くしても泣き止まず、抱っこしながら泣き止むのを待つ日々。ただ、毎日ではなく週末が多かったんです。
週末にショッピングモールへ出かける機会が増えていて、どうやら長時間の外出をした日の夜に泣くことが多いよう。日中の刺激で興奮すると夜泣きにつながることがあると知り、まさにそれでした。1歳半頃まで、長く外出した日は夜泣きが続きました。
わが家では、抱っこして落ち着く体勢を探すうちに、比較的早く泣き止む方法が見つかり、それほど苦労せずにすみました。
やっぱり夜泣きが来ました
長男のときに夜泣きで苦労したので、次男が6ヶ月になる頃は「いつ始まるかな」と身構えていました。7ヶ月を過ぎたある日、明け方までぐっすりだった次男が夜中に急に泣き始め、翌日もまた。夜泣きの始まりでした。
当時は家族全員が同じ部屋で寝ていたので、上の子が起きないよう、別室にも布団を用意しておきました。ちょうど冬で寒さがつらかったです。抱っこしたまま前を包めるよう上着を羽織り、部屋の中を泣き止むまで歩いていました。
歯の生え始めが関係していました
3歳の息子と1歳の娘がいますが、どちらも生後6ヶ月頃から夜泣きが始まりました。上の子のときは毎晩1時間ほど抱っこして家の中を歩き回り、いろいろ試しても効果を感じられませんでした。
下の子の夜泣きのとき、身近な家族に相談したところ、口の中を見て「歯が生え始めているね」と。歯固めを使ってみたら、少しずつ落ち着いていきました。原因は一人ひとり違うので、いろいろ試すなかで合う方法が見つかることもあるのだと感じました。
3人の体験には、そのまま自分の家庭に当てはめて使えるヒントが詰まっています。共通点を整理すると、次の3つのパターンに分けられます。
| 体験から見えるパターン | 向いていそうな家庭・状況 | まず試せること |
|---|---|---|
| 日中の刺激が引き金になるタイプ(わらびもちさん) | 週末や連休にお出かけが多い家庭 | 長く外出した日は夕方以降を静かに過ごし、寝る前の予定を軽めにする |
| 始まりに備えて環境を整えるタイプ(かげぼうしさん) | きょうだいがいて夜に起こしたくない家庭 | 別室やべつの布団をあらかじめ用意し、寒い季節は羽織りものを枕元に置く |
| 歯の生え始めが関係するタイプ(みーちゃんさん) | よだれや歯ぐきのむずむずが増えてきた赤ちゃん | 歯固めや冷たいガーゼで歯ぐきの不快感をやわらげてみる |
大切なのは、3人とも「一つの正解」にたどり着いたのではなく、わが子に合う方法を試行錯誤で見つけている点です。合わなかった方法があっても落ち込む必要はありません。
生後6ヶ月の夜泣きに多い原因
夜泣きの原因ははっきりとは解明されていませんが、この時期はいくつかの要素が重なって起こると考えられています。背景を知っておくと、「今日はこれが響いたのかも」と見当をつけやすくなります。
その大前提として知っておきたいのが、赤ちゃんの眠りの仕組みです。人は眠っている間、浅い眠りと深い眠りを繰り返していますが、この一周期は大人で約90分なのに対し、赤ちゃんは40〜60分ほどと短く、しかも浅い眠りの割合が多いのが特徴です。つまり赤ちゃんは、一晩のうちに眠りが浅くなる瞬間が大人よりずっと多いということ。生後6ヶ月頃はその睡眠リズムがちょうど整い始める時期でもあり、眠りの浅いつなぎ目で完全に目が覚めきらずに泣いてしまう、というのが夜泣きの背景の一つと考えられています。日中に受けた刺激を眠りながら処理しているとも言われ、写真のような「昼の出来事を思い返すような表情」で泣くこともあります。仕組みのせいと分かれば、「泣くのが普通なんだ」と受け止めやすくなります。
そのうえで、引き金になりやすいのが次のような要素です。歯の生え始めによる歯ぐきのむずがゆさ、体内時計や生活リズムのちょっとした乱れ、そしてこの時期に始まる人見知りです。日中に知らない人や大勢に会った刺激が、夜になって出てくることもあります。
- 歯が生え始めた
- 昼寝が長すぎた・短すぎた、夕方まで寝ていた
- 起床時間が早すぎた・遅すぎた
- 長時間の外出や人混みに行った
- 知らない人や大勢の人に会った
- 天気の変化(気圧・気温)があった
- 入浴や離乳食の時間が遅かった
- 旅行や帰省で環境が変わった など
こうして並べると、多くが「生活リズムや環境の変化」という共通点でくくれます。心当たりを探すときは、泣いた日の日中を一行だけメモしておくのがおすすめです。「土曜=モールで長時間」「火曜=夕寝しすぎ」のように数日分たまると、わが子の引き金が見えてくることがあります。とはいえ原因は一つとは限らず、どんなに振り返ってもはっきりしないことも珍しくありません。「今日は分からなかった」で構わないと考えておきましょう。
夜泣きを和らげる日中の工夫
夜泣きに特効薬はなく、おさまり方も子どもによってさまざまです。ただ、夜だけをどうにかしようとするより、日中の過ごし方から「夜まとまって眠りやすいリズム」を整えるほうが、遠回りのようで近道です。ポイントは、朝と昼のメリハリをつけること。
- 昼間は体を使ってしっかり遊ばせる
- 朝は決まった時間までに起こす
- 起きられない日も、決まった時間にカーテンを開けて光を入れる
- 昼寝が長くなりすぎないよう、起こす時間の目安を決める
- 離乳食や授乳の時間など、生活リズムを整える
- 体が冷えすぎないようにする
- 寝かしつけまでの順番や時間をなるべく一定にする
- 入浴は寝る少し前までに済ませる
とくに効きやすいのが、寝る前の流れをいつも同じにする「入眠儀式」です。たとえば「お風呂→授乳や離乳食→部屋を暗くする→絵本を1冊→子守唄」と順番を固定すると、赤ちゃんは流れで「そろそろ寝る時間だ」と分かるようになります。「お風呂に入ったから、次は絵本だね」と毎晩同じ声かけを添えるのがコツ。つまずきやすいのは、寝る直前までテレビやスマホの強い光を浴びていたり、夕寝が遅くまで続いたりするケースです。夕方に寝てしまいそうなときは、部屋を明るくして遊びに誘い、思い切って起こしておくと夜の寝つきが変わります。
| 時間帯 | やってみたいこと |
|---|---|
| 朝(起床) | 毎日ほぼ同じ時間にカーテンを開けて光を入れ、「おはよう」と声をかける |
| 日中 | 散歩や体を使った遊びで、しっかり起きて過ごす時間をつくる |
| 夕方 | 遅い時間の昼寝は切り上げる。興奮する遊びは早めに終える |
| 夜(就寝前) | 入浴・食事・暗くする・絵本など、毎晩同じ順番でクールダウン |
保護者のイライラも影響することが
夜泣きが続いて大人が余裕をなくすと、その空気が伝わって赤ちゃんの泣きが強まることがあります。パートナーや家族と夜の担当を交代する、頼れるサービスを使うなど、一人で抱え込まない工夫を。たとえば「前半はママ、後半はパパ」と時間で区切る、週末は交代で朝寝坊するなど、あらかじめルールを決めておくと責任の押しつけ合いになりません。疲れがたまったら、家事は後回しにしてでも早めに体を休めましょう。
夜泣きの対処法10
原因がはっきりしない夜泣きは、対処法も一つではありません。合う合わないは赤ちゃんによって違うので、「今日はこれを試してみようかな」と気軽な気持ちで、いくつか順に試してみましょう。うまくいった方法は、枕元のメモや家族の共有アプリに残しておくと、次の夜にすぐ使えます。
1冷やした歯固めをあげる
歯ぐきが盛り上がっている、白い歯が出始めている、よだれが増えたなど歯の生え始めのサインがあるときは、少し冷やした歯固めをかませると、むずがゆさがまぎれて落ち着くことがあります。冷やしすぎは刺激が強いので、冷蔵庫で軽く冷やす程度に。「気持ちいいね、かみかみしよう」と手渡すと、自分でかんで落ち着く子もいます。
2冷たいガーゼで歯ぐきをふく
歯固めを嫌がる子には、清潔で少し冷たいガーゼを指に巻き、歯ぐきをそっとふいてあげる方法もあります。ひんやりして気持ちよく、口の中の違和感がやわらぐことがあります。強くこするとかえって嫌がるので、なでるくらいの力加減で。夜中にすぐ使えるよう、ガーゼを何枚か用意しておくと慌てません。
3しばらく様子を見る
ぐずり始めにすぐ抱き上げたり授乳したりすると、かえってしっかり目が覚めてしまうことがあります。背中を軽くトントンしたり手を握ったりするだけで安心し、本泣きになる前にまた眠りに戻ることも。まずは1〜2分、「ここにいるよ」と小さな声で見守るつもりで待ってみましょう。眠りの浅いタイミングで一時的にぐずっているだけのことも多いからです。
4抱き上げて背中をトントン
本泣きになったら、抱き上げて背中を優しくトントン。ゆっくり一定のリズムでたたくと、大人の心拍に近い安心感につながります。げっぷが出てすっきりしたり、体が密着して落ち着いたりして、泣き止んで眠りにつきやすくなります。立って軽く揺れながらだとより落ち着く子も。腕がつらいときは無理に立ち続けず、座って体に沿わせるだけでも十分です。
5一度しっかり起こす
どうしても泣き止まないときは、いっそ明かりをつけて一度しっかり起こし、気分転換してから寝かしつけ直すのも一案です。少し遊んだり水分をとったりしてリセットすると、すんなり眠ることがあります。ただし体内時計を崩さないため、夜中に起こした日でも翌朝はいつも通りの時間に起こすようにしましょう。
6おむつを替える
汚れていなくても、おむつ替えの動きや肌に触れる感覚が気分転換になって落ち着くことがあります。夜中の交換は手早く済ませられるよう、おむつやおしりふきを一か所にまとめ、常夜灯だけで替えられるようにしておくと、赤ちゃんを起こしきらずにすみます。
7添い寝をする
この時期は身近な人への安心感を強く求めます。そばで寝ているだけで落ち着いて眠ることも多く、家事の途中でも思い切って添い寝したほうが、結果的に早く寝てくれて楽なことがあります。安全な眠りのために、赤ちゃんはかたい敷布団にあおむけで寝かせ、寝具や大人の体、掛け物で顔まわりが覆われないよう気をつけましょう。ふかふかの枕やぬいぐるみを顔の近くに置かないことも大切です。
8抱っこひも・おんぶひも・スリングを使う
密着すると安心して眠りやすい赤ちゃんは多いものです。体重が増えて素手での長時間抱っこがつらいときは、抱っこひもなどを使うと保護者の負担も減らせます。両手が空くので、上の子の世話や軽い家事をしながらあやせるのも助かります。使うときは、その製品の対象月齢・体重や装着方法を必ず確認し、赤ちゃんの顔が見える姿勢を保ちましょう。
9外の空気を吸って気分転換
ベランダや玄関先で少し外の空気に触れると、すっと落ち着くことがあります。同室のきょうだいを起こす心配も減らせます。ただし深夜になりがちなので、防犯や足元の安全には十分配慮を。冷え込む季節は赤ちゃんも大人も体が冷えやすいため、羽織りものを一枚持って短時間にとどめ、無理はしないようにしましょう。
10車で出かける(安全第一で)
車の適度な揺れとエンジン音で眠る子もいます。ただし、眠気や強い疲れがあるときの運転は危険なので避けてください。乗せるときは短時間でも必ずチャイルドシートを使用し、赤ちゃんを車内に置き去りにしないこと。運転できる大人がいない、体力に余裕がないなど安全に配慮できないときは、無理に行わないようにしましょう。
夜間の授乳・おしゃぶりとの付き合い方
夜泣きのたびに授乳やおしゃぶりで寝てくれると本当に助かりますが、続けるうえで知っておきたい点もあります。上手に付き合って、頼りつつも頼りすぎない距離感を見つけましょう。
夜間の授乳と歯のケア
毎晩、あるいは一晩に何度も授乳が続くと、お腹が満たされて翌朝の離乳食が進みにくくなることがあります。また、乳歯が生え始めたあとに授乳したまま眠ると、むし歯のリスクにつながることがあるため、歯が生えてきたら就寝前の歯みがきや、できる範囲での口腔ケアを心がけましょう(日本小児歯科学会の考え方より)。とはいえ夜中に完璧を目指す必要はなく、寝る前にガーゼでぬぐう、朝しっかりみがく、といった無理のない形で十分です。
「夜間の授乳を減らしたい」と考える家庭もありますが、進め方は月齢や発育、体調によって異なります。麦茶や湯冷ましで落ち着く子もいるので、「絶対にこうすべき」と決めつけず、赤ちゃんの様子と保護者の体調を見ながら無理のない方法を選びましょう。断乳や卒乳の進め方に迷うときは、健診や地域の相談窓口で相談すると安心です。
おしゃぶりは「頼りすぎない」を基本に
おしゃぶりの使用には賛否があり、まったく使わない家庭もあれば、新生児期から使う家庭もあります。使い方によっては寝かしつけを助けてくれますが、良い面と気をつけたい面の両方を理解して使うことが大切です。
期待できる面
- 吸うことで安心し、落ち着きやすい
- すぐに泣き止むことがある
- 外出先や公共の場でぐずったときの助けになる
注意したい面
- 破損などによる誤飲・事故に注意が必要
- 長期間・長時間の使用は歯並びやかみ合わせ(開咬など)に影響することがある
- 常用すると、ないと眠れない・泣き止まないことがある
- あやす機会や、赤ちゃんが声を出す機会が減ることがある
日本小児科学会は、おしゃぶりは注意して使い、長く使い続けないこと、遅くとも2歳半頃までにやめていくことが望ましいとしています。なお「風邪をひきにくくなる」といった健康効果を裏づける根拠はありません。赤ちゃんはもともと鼻呼吸が得意なので、鼻呼吸のためにおしゃぶりが必要というわけでもありません。使うなら、どうしても泣き止まないときや周囲への配慮が必要なときに限るなど、頼りすぎない使い方を意識しましょう。使用中は定期的に傷や劣化がないかを確認し、傷んだら早めに取り替えると安心です。
こんなときは相談・受診を
夜泣きの多くは成長の一過程ですが、なかには体調不良で泣いていることもあります。次のような様子があるときは、夜泣きと決めつけず、自己判断せずに小児科へ相談・受診しましょう。判断に迷ったとき、頼れる先を知っておくと夜も安心です。
- 発熱がある、ぐったりしている、機嫌がなかなか戻らない
- 嘔吐や下痢を繰り返す、水分や母乳・ミルクをとれない
- 呼吸が苦しそう、いつもと泣き方や様子が明らかに違う
- 耳を気にする、頭を振るなど、痛みがありそうなしぐさがある
夜間や休日で受診を迷うときは、小児救急電話相談「#8000」に電話で相談できます(お住まいの都道府県の相談窓口につながります)。医療の専門家に、今すぐ受診すべきか、朝まで様子を見てよいかなどを相談できます。3〜4か月健診などの機会に、気になることをメモにまとめて相談するのもおすすめです。
よくある質問
夜泣きはいつまで続きますか?
個人差が大きく、数週間でおさまる子もいれば、1歳半頃まで続く子もいます。ある日を境に突然なくなることも珍しくありません。「いつか終わる」と構えつつ、続いている間は家族で交代しながら乗り切りましょう。
夜泣きのたびに授乳してもいいですか?
それで落ち着くなら問題ないことも多いです。ただし歯が生えてきたら、就寝前の歯のケアを忘れずに。授乳の回数が多くて保護者の負担が大きい場合は、進め方を健診などで相談してみましょう。
少し泣かせて様子を見ても大丈夫ですか?
すぐに駆けつけず数分見守ると、自分で眠りに戻る子もいます。まずは声かけやトントンから試してみましょう。ただし、発熱やぐったりなど体調不良のサインがあるときは様子見にせず、相談・受診してください。
パパや家族はどう関わればいいですか?
夜の担当を時間で分ける、寝かしつけの入眠儀式を家族で同じ手順にそろえるなど、役割を先に決めておくとスムーズです。授乳以外の抱っこやおむつ替え、日中の遊びは誰でも担えます。「今日は前半お願いね」と具体的に頼むのがコツです。
焦らず、その子のペースで
夜泣きは原因がはっきりしないことも多く、効く方法も一人ひとり違います。まずは日中のリズムを整え、合いそうな対処をいくつか試し、うまくいった方法を家族で共有していきましょう。それでもつらいときは一人で抱え込まず、家族や公的な相談窓口を頼ってください。多くの場合、夜泣きは成長とともに自然におさまっていきます。今夜がしんどくても、その子のペースで大丈夫。少しずつ向き合っていきましょう。
参考(公的機関・学会の情報。掲載時に各公式サイトの最新ページをご確認ください)
- 日本小児科学会「おしゃぶりについての考え方」
- 日本小児歯科学会(乳幼児期の授乳・う蝕予防に関する情報)
- 厚生労働省(乳幼児の睡眠・生活リズムに関する情報)
- こども家庭庁「子ども医療電話相談事業(#8000)」/乳幼児突然死症候群(SIDS)予防の啓発
