離乳食のたんぱく質に関する記事

離乳食のたんぱく質はいつ何から?順番や目安となる量

離乳食のたんぱく質はいつ何から?順番や目安となる量

離乳食のたんぱく質には開始時期や量、食材選びなどママが知っておきたいトラブルを防げる情報がたっぷり。栄養バランスやアレルギーなど離乳食作りが心配なママは、赤ちゃんに食べさせる前に知識を深めておきましょう。

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離乳食のたんぱく質は毎食必要?選び方は?摂らせ過ぎへの注意

離乳食とスプーン

赤ちゃんが生まれて5~6ヶ月経つと離乳食を開始するママが多く、離乳食が進むに従い食材選びや栄養バランス、献立など様々なことが気になり出すでしょう。タンパク質は赤ちゃんの成長に欠かせない大切な栄養素の一つである反面、赤ちゃんの場合はアレルギーの原因となるなど、知らないと心配なこともあります。

そこで今回は離乳食のたんぱく質に関して、詳しくご紹介します。いつから何からスタートすればいいか、どんな順番で進めればいいかなど、赤ちゃんの栄養に関する大切な情報ですので、しっかり勉強して赤ちゃんに美味しくて栄養満点の離乳食を作ってあげましょう。

なぜ離乳食にたんぱく質が必要なの?

おせんべいを食べる女の子

赤ちゃんに意識して摂らせたい栄養素は「糖質(炭水化物)」「たんぱく質」「ビタミン・ミネラル」の3つ。糖質は熱やエネルギーのもととなり、ビタミン・ミネラルには体の調子を整える働きがあります。

そして今回主役のたんぱく質は赤ちゃんの体のもと。体内に吸収されることにより、皮膚、髪、筋肉、爪、内臓、神経など全身を作ることに役立てられますので、離乳食期の赤ちゃんにとって必要不可欠な栄養素ですし、不足すると病気になったり、十分に成長できなくなったりする恐れもあるのです。

離乳食のたんぱく質はいつから?何から?

たんぱく質は離乳食初期から与えることができますが、離乳食をスタートしたばかりの赤ちゃんにいきなり与えるのはNG。たんぱく質は赤ちゃんの10人に1人がかかるとも言われている食物アレルギーの原因となる物質なのです(注1)。

ですから離乳食を開始したら「お粥→野菜・果物→たんぱく質」の順番に進め、たんぱく質は早くても離乳食を開始した3週間後以降に与えましょう。

離乳食初期の主なタンパク質

赤ちゃんに初めて与えるたんぱく質は、脂肪分が少なく消化吸収の良い白身魚、赤ちゃんが食べやすく離乳食作りに時間を費やさない絹ごし豆腐を選ぶママが多いです。

また離乳食は生後6ヶ月からスタートする赤ちゃんが多い一方で、生後5ヶ月からスタートする赤ちゃんもいて進み具合に個人差があるため、慌てずに進めるママも多いです。例えば、生後5ヶ月から開始した赤ちゃんには離乳食初期の後半、食物アレルギーが心配な赤ちゃんには離乳食中期からたんぱく質をスタートさせるなどです。

厚生労働省「授乳・離乳支援ガイド 離乳編」(注2)に掲載されているデータからも、離乳食初期(生後5~6ヶ月)にタンパク質を与えるママは豆腐が32.0%、白身魚が25.9%、ヨーグルトが22.8%であるのに対し、中期では豆腐が84.6%、白身魚が73.6%、ヨーグルトが67.1%と、ママ達が慎重にたんぱく質を開始していることが分かります。

たんぱく質は危ない?気をつける理由

赤ちゃんの成長や健康にたんぱく質は重要な栄養である反面、早い時期に与えたり、とりすぎたりさせるのは好ましくありません。離乳食期のたんぱく質に伴う注意点について詳しくみていきましょう。

食物アレルギーや食中毒

初期に与える豆腐ですら大豆アレルギー、カッテージチーズやプレーンヨーグルトには牛乳アレルギーを引き起こす恐れがありますし、その後に与えるたんぱく質にも食物アレルギーを引き起こす可能性があります。ですから慎重に進め、初めてたんぱく質を与えた後は、しばらく赤ちゃんから目を離さないことが大切です。

5大アレルゲンの鶏卵、牛乳、大豆、小麦、米のうち、国内で最もアレルギー症状の発症率が高いとされる卵を含めた3種類がたんぱく質。しかも5大アレルゲンに入っていないものの、魚も重篤な魚アレルギーを引き起こす可能性があるたんぱく質です。

さらに肉や魚は調理法や鮮度によって、ヒスタミンやアニサキスなどによる食中毒を引き起こす恐れがあります。離乳食で与える際は選び方や保存方法、調理方法への十分な配慮が必要です。肉や魚は新鮮なものを選び、保存方法に気をつけて中まで十分に加熱してから与えるようにしましょう。

とりすぎや偏り

赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟。そのため月齢の目安量を超えてたんぱく質をとりすぎてしまうと、消化器官に負担がかかってお腹を崩してしまうカロリーオーバーで太ってしまうといった心配があります。赤ちゃんが美味しそうに食べるとついつい沢山与えてしまいたくなりますが、偏らないように注意してあげることが必要です。

また糖質が不足した時、たんぱく質は糖質の代わりにエネルギーとなりますが、それでは本来のたんぱく質の機能を奪うことになります。(注3)

離乳食のたんぱく質は毎回必要?

赤ちゃんは成長と共に食事の偏りが見られるようになってくることが多いです。できるだけ毎回3つの栄養(糖質・タンパク質・ビタミン&ミネラル)をバランスよく離乳食に加え、赤ちゃんが食べたくなった時に食べられるようにしたり、食べやすくしたりしてあげましょう。


離乳食のたんぱく質~種類ごとの順番や注意点

赤ちゃんと食べ物イラスト

離乳食期に与えるタンパク質は、種類や部位によってある程度の順番の目安があります。知っていると食材を選びやすくなって便利です。

肉類

鶏ささみ

肉類は、まず脂肪分が少なくアレルギーを起こしにくい鶏ささみからスタートします。順番としては「鶏ささみ→赤身肉」となります。ただし離乳食で与える肉類は、脂肪分の多い部位を控えるのが鉄則。市販の肉の脂肪部分が気になる場合には、脂肪部分を切り落としてから使いましょう。

また、肉を原材料にしたハムやウィンナーは、塩分や添加物が含まれていますので離乳食期にはおススメできません。

離乳食ではひき肉を使うことが多いです。市販のひき肉は脂肪分が多いので、スライスや塊肉を買って脂肪部分を取り除いてから、ミンチにして使用しましょう。

鶏肉

離乳食の肉類でまず初めに与えるのが鶏肉。鶏ささみは脂肪分が少なく味も淡白なので、赤ちゃんにおススメの食材です。ただし初めての肉の食感に戸惑う赤ちゃんもいますので、片栗粉でとろみをつけるなどコーティングして表面を滑らかにして与えると、赤ちゃんにも食べやすくなります。

離乳食期の赤ちゃんの中には鉄分不足になる子もいるので、貧血対策に鶏レバーもおすすめです。

豚肉

豚肉には疲労回復効果のあるビタミンB1や成長を促すアミノ酸、鉄分など赤ちゃんに効果的な栄養素を豊富に含んでいます。豚肉を離乳食で取り入れるのは鶏肉に慣れてから、脂肪分が少なくB1が豊富なヒレ肉やモモ肉を選んで脂肪分をとり除いて与えましょう。

生の豚肉には脳や目に異常をきたす寄生虫がついており、E型肝炎ウィルスの感染の可能性もあることから肉類では最後にスタートするママも多いです。

牛肉

離乳食の鶏肉に慣れて来たら、牛肉にも挑戦してみましょう。開始時期としては脂肪を分解する力がついてきた離乳食後期の9~11月頃となります。初めはモモ肉・肩肉など赤身が多い部位からスタートしましょう。自宅でミンチにしてハンバーグにすると食べやすいです。

魚貝類

鮭の切り身

離乳食で魚を進める順番の基本は「白身魚→赤身魚→青皮魚」となっています。ただし白身魚でも食中毒の原因となるヒスタミンを多く含む種類もあり、魚の種類によっては中期あるいは後期から進めた方が良いものもありますので、注意しましょう。

離乳食の魚はごく少量しか使いませんので、お刺身用にスライスされた魚を利用するのが便利です。
かまぼこ、ちくわなどの魚のすり身を使用した加工食品は、塩分が多く添加物も含まれていますので、離乳食期は使わないようにするか、手作りするとよいでしょう。

白身魚

白身魚としては、タイ、ヒラメ、カレイ、スズキ、タラ、鮭などがあります。鮭は、身は白ではありませんが、白身魚に分類されます。白身魚は離乳食初期から与えることができますので、初めはすり潰して食べさせましょう。ただしタラは白身ですが塩分が多く、鮭は脂肪分が多いので、いずれも白身魚ではありますが、離乳食初期の食材としては不向きです。

赤身魚

離乳食で使いやすい赤身魚としては、カツオやマグロが挙げられます。赤身魚は白身魚に比べると脂肪分が多く歯ごたえもあるため、白身魚に食べなれた離乳食中期の後半~離乳食後期にスタートするとよいでしょう。マグロは色々な部位がスーパーで販売されていますが、離乳食で使う時には脂の乗ったトロではなく脂分の少ない赤身マグロを選んでくださいね。

青皮魚

サンマ・アジ・サバなどの青皮魚に、DHAやEPAなど脳に良い効果をもたらす栄養素が豊富に含まれていることは有名です。ただし青皮魚はヒスタミン中毒を起こしやすく、小骨が多いことから、赤身魚を一通り食べた離乳食後期からとしましょう。特にサバは大人でもアレルギーを起こす人が多い魚です。離乳食で使う時は必ず1さじからとしましょう。

また、青皮魚は干物として売られていることも多いですが、干物は塩分が多く身も固いため離乳食では使わないでください。

スプーンに乗せた卵の黄身

卵を与える順番は「黄身→白身」です。アレルギーを起こしやすい食材ですので、離乳食で取り入れる時は慎重に、比較的消化しやすい黄身からとしましょう。黄身を食べ始めて問題ないようでしたら、1~2ヶ月後に白身に挑戦してみます。

卵はしっかりと加熱するとアレルギーを起こしにくくなりますので、生や半熟ではなくしっかりと加熱して与えましょう。また調理が手軽な食材ですが、与え過ぎはアレルギーを引き起こす可能性を高めてしまいますので、毎日立て続けに与えないようにしましょう。

大豆製品

豆腐

肉や魚などに月齢による制約がある離乳食では、タンパク質源として離乳食初期や中期から与えることができる豆腐をはじめとする大豆製品が役に立ちます。大豆製品には大豆イソフラボンという骨密度を正常に保つ働きがある栄養素が含まれています。

大豆製品は「豆腐→高野豆腐→きな粉や豆乳→納豆」の順に与えるとよいでしょう。ただし、与え方には注意が必要です。

豆腐

大豆製品の中でもまず初めに豆腐からスタートしましょう。離乳食では口当たりのまろやかな絹ごし豆腐を使用してください。すり潰しやすく火の通りも良いので調理時間も短いので使いやすい食材の一つです。

高野豆腐

豆腐に慣れて来たら高野豆腐を与えてみましょう。離乳食では水戻し前の高野豆腐をすり潰した「高野豆腐パウダー」がおススメです。乾物は日持ちがするので、離乳食のタンパク質が不足している時のためにストックしておくと便利ですよ。

納豆

納豆にはビタミンK、カルシウム、鉄分など離乳食期の赤ちゃんが不足しやすい栄養素が含まれています。納豆は加熱処理をしなくても食べることが出来ますが、初めのうちは湯通しして与えてください。ひきわり納豆を使うと、離乳食中期の赤ちゃんでも刻まずに与えられるので便利ですよ。

豆乳

豆乳には色々な種類がありますが、離乳食では大豆のみで作られた「無調整豆乳」を使用してください。また、離乳食で使う時には2倍以上に薄めてください。1歳まではそのまま飲ませることはせず、必ず加熱して離乳食の中に加えて与えるようにしましょう。

きな粉

パウダー状のきなこは、離乳食の味つけや栄養価アップに使いやすい食材の一つです。初期ではお粥に混ぜるだけで、一味違うお粥になります。離乳食では食材の安全性が大切ですので、できれば国産の大豆を原料としたきなこを選ぶようにしましょう。きなこは長期保存ができる食材ですが、ダニが発生することがありますので、開封後は必ず密封容器に入れて冷蔵庫に保管しましょう。

乳製品

プレーンヨーグルト

離乳食で乳製品を取り入れる順番は「プレーンヨーグルトや乳製品→牛乳」が基本ですが、製品によっては砂糖などの味つけがしているものもありますので、後期あるいは完了期以降となるものもあります。ヨーグルトやチーズなどを離乳食で使用する時には、原材料の欄をきちんと確認しましょう。

牛乳

子供がアレルギーを起こしやすい食材の代表格である牛乳。タンパク質の分子が大きく脂肪分も多いので、早くから与え過ぎると赤ちゃんの消化器官に負担を与えて貧血を引き起すなどの危険性もあります。
離乳食に使うのは中期の生後8ヶ月頃から。ごく少量から離乳食調理に使用し、しっかりと加熱しましょう。

チーズ

チーズと言っても様々な種類があります。市販のチーズには塩分が含まれています。赤ちゃんが塩分過多にならないためにも、チーズを与える際は目安量を守るようにしましょう。

離乳食初期ではまず手作りのカッテージチーズから初めてみましょう。その後、「スライスチーズ→粉チーズ→とろけるチーズ」と試してみるとよいでしょう。カッテージチーズはプレーンヨーグルトとレモンで簡単に作ることができます。

ヨーグルト

離乳食でヨーグルトを与える際は、必ず無糖のものを選んでください。離乳食期から砂糖で味付けされた食材を与えると、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

プレーンタイプのヨーグルトなら生後6ヶ月から与えることができます。フルーツに和えると、ヨーグルトの酸味が抑えられ食べやすいでしょう。冷たいヨーグルトは赤ちゃんがビックリしてしまいますので、食べる少し前に冷蔵庫から出しておくと良いでしょう。

水切りしたプレーンヨーグルトは生クリームの替わりになりますので、赤ちゃんのケーキ作りにも役に立ちます。

段階別の開始おすすめタンパク質食材

次は離乳食の各段階別に、開始するのにおすすめのたんぱく質をご紹介します。ただしあくまでも開始目安ですので、赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。

初期(5~6ヶ月)

離乳食初期イラスト

離乳食初期のたんぱく質でも、開始から1ヶ月過ぎた後半から、あるいは生後6ヶ月からスタートの食材もありますので注意しましょう。

中期(7~8ヶ月)

離乳食中期イラスト

中期も8ヶ月からスタートのたんぱく質食材、耳かきひと匙からスタートの食材がありますので注意しましょう。

後期(9~11ヶ月)

離乳食後期イラスト

完了期(1歳~1歳半)

離乳食で与えるたんぱく質の量

スプーンに乗せた卵

たんぱく質が不足すると成長に影響を及ぼしますし、逆に多すぎると消化器官に負担を与えてしまいますので、ママはたんぱく質をどれくらい与えればいいのか気になるでしょう。

離乳食からのたんぱく質摂取量

  • 6~ 8ヶ月 6.1g/日
  • 9~11ヶ月 17.9g/日

※厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド 2 乳児・小児」(注4)より

厚生労働省は上記のように離乳食からとるたんぱく質の量の目安を紹介していますが、これは食品の量ではなく、食品中のたんぱく質の量ですので実際にこの量を計算して与えるママはほとんどいないでしょう。
赤ちゃんの場合は離乳食と母乳やミルクの両方からたんぱく質をとりますので、極端にアンバランスな離乳食を与えていなければ、たんぱく質不足をあまり心配しすぎる必要はありません。

離乳食で赤ちゃんが食べられる量はほんの少量ですので、たんぱく質の目安量をオーバーして与え続ける、一食を全てたんぱく質にするなど、極端な離乳食にならなければとりすぎにはなりにくいです。厚生労働省でも「過剰摂取による健康被害の根拠となる上限量の情報が見当たらない」といった理由から、たんぱく質上限量を設定していません。

離乳食の段階一食のたんぱく質の摂取目安量表

※厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(注2)より

また、離乳食期はたんぱく質の不足分を母乳や粉ミルク、フォローアップミルクで補えます。食後の授乳で赤ちゃんが不足分の調整を行っていますので、離乳食作りではあまり心配し過ぎずに大らかに捉えるとよいでしょう。

簡単にたんぱく質プラスする方法

離乳食が3回に進んでくると、毎食違ったたんぱく質を一から準備するのは意外と大変。そこで離乳食に簡単にたんぱく質をプラスする技を知っておきましょう。

乾物でプラス

  • 高野豆腐
  • きなこ

缶詰でプラス

  • ツナ缶(水煮)
  • 鮭缶(水煮)
  • 白いんげん缶(水煮)
  • うずらの卵(水煮)

冷凍してプラス

離乳食に使えるほとんどのたんぱく質は冷凍保存することができます。魚や肉など生鮮食品は買って来たらできるだけ早く調理して冷凍するか、すぐに使わない分を小分けにして冷凍保存するようにしましょう。

また、家庭の冷凍庫は開閉する回数が多く温度が上がりやすいため、冷凍保存したからと言って安心せずにできるだけ早めに使い切るようにしましょう。

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