離乳食のチーズは赤ちゃんが好きな乳製品!時期や量には要注意
「離乳食にチーズを使ったら、赤ちゃんも喜んで食べてくれそう!」と思うママは多いですよね。実際に喜ぶ赤ちゃんが多い一方で、匂いや味が苦手な子もいます。
いずれにせよチーズは塩分が多めなので、与える時期と量には卒業間近の完了期になっても気を配りたい食材です。
この記事では、離乳食のチーズはいつからか、厚生労働省の考え方をふまえたアレルギーとの向き合い方、種類別の開始時期と目安量、塩分のチェック方法、中期・後期・完了期のレシピ、チーズが苦手な赤ちゃんの克服体験談までまとめました。
離乳食でチーズはいつから?アレルギーは?種類によっては初期からOK
離乳食のチーズは種類によっては初期から使えます。乳製品なのでアレルギーを心配して開始を遅らせがちですが、必要な栄養がとりにくくなることもあるため、自己判断で開始を遅らせたり除去したりしないのが基本です。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」でも、アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食品を遅らせる必要はなく、バランスよく進めることがすすめられています。
ただし乳は、卵や小麦などとともに食物アレルギーの原因となりやすい食品として食品表示でも管理されています。初めてのチーズは少量から、平日の日中に単品で試し、体調に異変が見られたら、かかりつけの小児科医やアレルギー科を受診しましょう。すでにアレルギーがある場合や心配なときは、進め方を医師に相談すると安心です。
離乳食のチーズはどの種類をいつから?開始時期と目安量
チーズは牛や山羊、羊などの乳を発酵・熟成させた乳製品です。乳からできているので、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんが好むのも納得ですね。
ただし塩分が多めなので、与える時期や量によっては赤ちゃんの体に負担になります。種類ごとの開始時期と目安量を知っておきましょう。
カッテージチーズは離乳食初期の生後6ヶ月から
カッテージチーズは脂肪分が少なく、離乳食初期の生後6ヶ月頃からスタートできます。おかゆや野菜に慣れ、豆腐や白身魚などのタンパク質に慣れたら試してみましょう。
使うのは手作りのものを。市販のカッテージチーズは、手作りで使うプレーンヨーグルトより塩分が多いので、離乳食初期には向きません。カッテージチーズはプレーンヨーグルトとレモンで簡単に作れます(レシピは後ほど紹介します)。
スライスチーズは離乳食中期後半の生後8ヶ月から
市販のスライスチーズやとろけるスライスチーズは、肉や赤身魚に慣れてくる生後8ヶ月頃から使えますが、塩分が気になるので急いで使う必要はありません。スライスチーズの多くはプロセスチーズで、商品にもよりますが1枚あたりおよそ0.3g~0.5gの塩分を含みます。
離乳食の味付けの目安では、使ってよい塩の量が中期で0.1gまで、後期で0.1~0.3g、完了期で0.4g~0.6g程度とされています。塩分のとり過ぎは腎臓などに負担がかかりやすく、幼いうちから濃い味に慣れると薄味を受け付けにくくなることもあるので、控えめを心がけたいですね。
ベビーフードのだしなどにも塩分は含まれ、知らないうちに増えがちです。スライスチーズは中期は1/6枚、後期は半分、完了期は1枚程度までを目安に、他の料理の塩分も合わせて控えめにすると安心です。
粉チーズも離乳食中期後半の生後8ヶ月から
粉チーズの主原料もプロセスチーズで、スライスチーズと同じ仲間です。生後8ヶ月頃から使えますが、うっかり振り入れすぎると塩分をとり過ぎやすいので注意しましょう。
粉チーズは小さじ1杯(5g)あたりおよそ0.1~0.3gの塩分を含みます。目安は生後8ヶ月頃で小さじ1/3程度、後期で小さじ1杯、完了期で小さじ2杯程度まで。粉チーズ以外の調味料を使うときは、さらに控えめにしましょう。
とろけるチーズは離乳食後期の生後9ヶ月から
ピザやグラタンに使う市販のとろけるチーズは塩分と脂肪分が多めなので、離乳食後期の生後9ヶ月頃から使うとよいでしょう。与えるときは量に気をつけ、できれば脂肪分をカットしたものを選びます。
とろけるチーズはシュレッドチーズ、モッツアレラチーズ、ゴーダチーズなどのナチュラルチーズです。国内の市販品はおよそ100gあたり1.5g~2gの塩分を含むので、与えるのは10g程度にとどめ、少量をかける程度に控えると安心です。
目安はあくまでも目安!離乳食のチーズは塩分量をチェックして選んで
塩分や脂肪分はチーズ以外の食材や調味料にも含まれます。また同じチーズでも種類やメーカーで塩分量が違うため、「チーズは◯gまでOK」と一概には言えません。
チーズの塩分は商品パッケージ裏の「栄養成分表示」で確認できます。「食塩相当量」ではなく「ナトリウム」で書かれている場合は、次の式でおおよその塩分に換算できます。
ナトリウムを塩分に換算する方法
ナトリウム(㎎)÷400=食塩(g)
正確にはナトリウム393㎎が食塩1g相当(食塩相当量=ナトリウム×2.54÷1000)なので、この式で出した値より実際は少し多めになりますが、目安を把握するのに役立ちます。
例)ナトリウム120mgの場合
120÷400=0.3
となり、塩分はおよそ0.3gと分かります。
参考までに、1日の食塩相当量の目安は生後6~11ヶ月で1.5g、1~2歳で3.0g未満(いずれも厚生労働省の食事摂取基準)とされています。チーズ以外の料理の塩分も合わせて考えたいですね。
離乳食のチーズで摂れる栄養とは?豊富な3つの栄養素
チーズは牛乳を濃縮して作るため、少量でもカルシウムなどの栄養をとりやすい食材です。
また牛乳に比べて乳糖が少ないため、消化力が未熟な赤ちゃんや、牛乳でお腹がゴロゴロしやすい子にも取り入れやすいのが特徴です。
離乳食で不足しがちなカルシウムが豊富
離乳食でよく使うカッテージチーズのカルシウムは牛乳のおよそ半分ですが、プロセスチーズやナチュラルチーズには牛乳のおよそ4~7倍のカルシウムを含む種類もあります。
牛乳が苦手な子でも、乳糖が少なく食べやすいチーズならカルシウムを補いやすいので、おやつにも取り入れやすい食材です。骨量は成長期に蓄えられるので、子どものうちからカルシウムをとる習慣が大切ですね。チーズのカルシウムは吸収率が高い点も魅力です。
ビタミンAやビタミンB群が豊富
チーズにはビタミンAやビタミンB群も含まれます。チーズだけでは不足しがちな食物繊維や、果物に多いビタミンCと組み合わせると、栄養のバランスがとりやすくなります。
三大栄養素のひとつタンパク質が豊富
チーズには、体をつくるもとになるタンパク質が含まれます。ただしチーズは塩分も多いので、タンパク質は肉・魚・豆腐・卵などいろいろな食材からバランスよくとれるとよいですね。
【離乳食初期】生後6ヶ月からのチーズレシピ&与え方のポイント
生後6ヶ月になり離乳食初期のチーズデビューをする赤ちゃんは、手作りカッテージチーズから食べ始めます。
野菜の味が苦手な子でも、カッテージチーズと混ぜると味がまろやかになり食べやすくなるので、苦手克服に活用するのがおすすめです。
手作りカッテージチーズのレシピ
材料:プレーンヨーグルト50g、レモン汁1滴
- プレーンヨーグルトを鍋に入れて火にかけ、沸騰直前で火からおろす
- 1にレモン汁を入れて混ぜる
- キッチンペーパーをひいたザルに、2を入れて水を切る
- 一晩冷蔵庫で冷ませば完成♪
【離乳食中期】生後7~8ヶ月のチーズレシピ&与え方のポイント
離乳食中期後半の生後8ヶ月頃になると食べられるチーズの種類も増え、スライスチーズやプロセスチーズも使えるようになります。
ただし無理に与える必要はなく、生後6~7ヶ月同様に手作りカッテージチーズでも充分です。
チーズは気軽に使え栄養価も高くついつい出番が増えますが、塩分や脂肪分が高いので目安量よりも控えめの少量にしましょう。
パスタとの相性が良いので離乳食でも組み合わせるレシピが多いのですが、茹で上がったパスタにも塩分が含まれているため、チーズは目安量まで使いきらず控えめにしましょう。
人参のチーズパスタのレシピ
材料:人参、マカロニ、水、粉チーズ
- 人参をレンジで柔らかく加熱し、微塵切りにする
- マカロニを茹でて、みじん切りにする
- 1と2に水小さじ1と粉チーズを和えて、レンジで加熱する
サツマイモのカッテージチーズ和えのレシピ
材料:手作りカッテージチーズ小さじ1、サツマイモ10g、りんご10g
- サツマイモとリンゴは、小さなサイコロ状に切る
- 耐熱容器に1を入れ、ラップをかけてレンジで加熱する
- サツマイモを軽く潰すように混ぜ、粗熱が取れたらカッテージチーズを乗せ、食べる時に混ぜる
チーズのせ焼きカボチャのレシピ
材料:スライスチーズ1/8枚、かぼちゃ20g、調乳したミルク少量
- かぼちゃを小さく切ってレンジ加熱し、様子をみながらミルクを加えて潰す
- 耐熱容器に1を盛り、細く切ったスライスチーズをのせる
- オーブントースターで2~3分焼いて軽く焦げ目をつける
【離乳食後期】生後9~11ヶ月のチーズレシピ&与え方のポイント
生後9ヶ月になると離乳食で食べられるチーズの種類がグッと増えますが、気をつけたいのが量と種類です。
パパが晩酌中に食べている6Pチーズやカマンベールチーズ、さけるチーズなどを欲しがるからと与えていると、他の離乳食でも塩分を使っているため塩分をとり過ぎてしまいます。
チーズサンドのレシピ
材料:スライスチーズ、かぼちゃ、さつまいも、食パン
- かぼちゃはレンジで柔らかくし、潰して牛乳で伸ばしペースト状にしておく
- さつまいもも、1と同様にペースト状にする
- 食パンをてづかみしやすい大きさに切り、1と2のペーストを塗り、上にスライスチーズを乗せて焼く
チーズイモ餅のレシピ
材料:スライスチーズ1/8枚、ジャガイモ中1/2個、片栗粉小さじ1杯、調乳したミルク少量
- ジャガイモは皮をむいてから小さく切ってレンジ加熱し、ミルクを加えて潰す
- 1に片栗粉を加え、よく練ってまとめる
- 2を一口大に分け、中に小さく切ったスライスチーズを入れて小判型に成形する
- 3をフライパンで焼き、両面に焼き色をつける
洋風チーズうどんのレシピ
材料:溶けるスライスチーズ1/8枚、茹でうどん50g、鶏のササミ肉10g、キャベツ少量、ミニトマト1個、玉ねぎ少量、エノキ少量、だし汁 100ml
- 鶏のササミ肉はラップをしてレンジ加熱し、小さくほぐす
- ミニトマトは皮をむいてから種を取り、キャベツや玉ねぎ、エノキとともに粗くきざむ
- 茹でうどんを1cm程度の長さに切る
- 鍋にだし汁と1、2、3を入れて弱火にかけ、全体に火を通す
- 器に盛って細く切ったスライスチーズをのせる
【離乳食完了期】満1歳~1歳6ヶ月のチーズレシピ&与え方のポイント
牛乳が苦手な幼児の場合はカルシウムやたんぱく質不足が心配なので、離乳食では豆乳と一緒にチーズを利用して積極的に摂り入れてあげましょう。
離乳食完了期は手づかみ食べできるおやきのレシピなどもおすすめですが、離乳食の蒸しパンやホットケーキレシピにプラスすると風味を楽しめます。
野菜たっぷりチーズ蒸しパンのレシピ
材料:ベビーチーズ、かぼちゃ、ニンジン、ホットケーキミックス、牛乳、卵
- かぼちゃはレンジ加熱して柔らかくして、フォークで潰す
- にんじんは皮を剥いてすりおろす
- ベビーチーズは1cm角に切る
- ホットケーキミックスに牛乳と卵を入れて混ぜたら、1と2と3を加えて混ぜる
- ココットにレンジ可のお弁当カップを入れて、そこに4の生地を6分目まで入れる
- 5に軽くラップをし、レンジで1分半加熱して完成!
※レンジの時間は、量やワット数で調節して下さい。
チーズIN野菜ソテーのレシピ
材料:溶けるスライスチーズ1/8枚、食塩オイル無添加の水煮ツナ缶10g、キャベツ1/4枚、玉ねぎ少量、ミックスベジタブル少量
- キャベツと玉ねぎは細切りにし、ミックスベジタブルのコーンやグリーンピースは消化しにくいので、粗くきざむ
- 耐熱容器に1とツナ缶を入れ、軽くラップをかけてレンジ加熱をして充分に火を通す
- 2が熱いうちに細切りしたスライスチーズを乗せ、混ぜて全体にチーズを絡める
磯風味の焼きチーズおにぎりのレシピ
材料:軟飯又はご飯茶碗80g、粉チーズ少量、青のり少量
- 軟飯又はご飯に粉チーズと青のりを混ぜる
- 1を一口大のおにぎりにする
- テフロン加工のフライパンで、1を両面カリッと焼く
離乳食完了期の幼児におすすめなのが赤ちゃん用チーズやベビーチーズ。そのままでも食べられ塩分も少なめなので、食べ過ぎないように注意は必要ですが気軽に与えられます。
1才からのチーズ 72g(6本入り)
雪印メグミルク
1歳からの幼児が安心して食べられるように、塩分をカットして作られたプロセスチーズ。1本に含まれる塩分量は0.19gなので離乳食との調整もしやすいです。
薄くてツルツルペラペラしているので赤ちゃんが食べやすく、幼児期のおやつにもおすすめです。
離乳食のチーズ嫌いを改善!先輩ママの奮闘体験
果物と混ぜたらペロリ
赤ちゃんはチーズが好きと聞いていたので、離乳食初期からカッテージチーズを手作りして食べさせましたが、すぐに出してしまいました。「なんで?好きなんじゃないの?ヨーグルトは好きだよね…」と思いましたが、どうしても食べてくれません。
味見をしてみましたが、確かに美味しくないんです。まあ、私自身がチーズ嫌いなのですが(笑)。そこで、カッテージチーズとリンゴのすりおろしをミックスしてみました。すると、喜んで食べてくれたんです。りんごヨーグルト感覚だったのかも。その後、私も嬉しくなって、バナナやイチゴを入れてみましたが、喜んで食べてくれるようになりました。今振り返ると、「私が不味そうな顔をしてたからかなぁ」とも思います。
後期にカッテージチーズデビュー
私は離乳食後期になるまで、チーズは食べさせませんでした。理由は夫が牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする体質だったからです。あまり離乳食で無理はさせたくなかったんです。そして、離乳食後期になり、ベビーチーズを小さく切って与えてみました。ところが、ちっとも食べてくれませんでした。やっぱり匂いや味が苦手だったのでしょうか…。
うちの子は、魚や肉もあまり好きではなかったので、「あまり早く進めるのもよくないかも」と思い直し、ヨーグルトでカッテージチーズを作って食べさせてみました。すると、喜んで食べてくれたんです。しかも、あまり好きではない野菜と混ぜて出したのですが、喜んで野菜も食べました。赤ちゃんの時期って、食感が大切なのかもしれませんね。
離乳食のチーズによくある質問
チーズは何ヶ月から食べさせていい?
手作りのカッテージチーズは離乳食初期の生後6ヶ月頃から少量で始められます。スライスチーズや粉チーズは中期後半の生後8ヶ月頃、とろけるチーズは後期の生後9ヶ月頃が目安です。いずれも塩分が多めなので、少量から始めましょう。
アレルギーが心配なので遅らせたほうがいい?
心配だからと自己判断で開始を遅らせたり除去したりする必要はありません。初めては少量を平日の日中に単品で試し、口の周りの赤みや湿疹、嘔吐などの異変があれば受診しましょう。すでにアレルギーがある場合は、医師に相談してから進めると安心です。
1日にどのくらいまで食べさせていい?
種類やメーカーで塩分量が違うため一概には言えませんが、スライスチーズなら中期1/6枚・後期半分・完了期1枚程度が目安です。1日の食塩相当量の目安は生後6~11ヶ月で1.5g、1~2歳で3.0g未満なので、ほかの料理の塩分も合わせて控えめにしましょう。
赤ちゃん用のチーズなら安心?
1才からのチーズやベビーチーズは塩分が控えめでそのまま食べられますが、食べ過ぎると塩分やエネルギーのとり過ぎにつながります。おやつにする場合も、量を決めて与えましょう。
まとめ
離乳食のチーズは、手作りカッテージチーズなら初期の生後6ヶ月頃から、スライス・粉チーズは中期後半、とろけるチーズは後期からが目安です。
チーズは塩分が多めなので、種類ごとの量を守り、ほかの料理の塩分も合わせて控えめにするのがポイントです。アレルギーを心配して自己判断で遅らせず、初めては少量から試し、気になる症状があれば早めに受診しましょう。カルシウムやタンパク質を手軽に補える食材なので、量を上手に調整しながら献立に取り入れてみてくださいね。




