離乳食のパスタはいつから?月齢別(中期・後期・完了期)の種類、与え方、冷凍保存と簡単レシピ
離乳食が進むにつれて、毎日お粥ばかりだと赤ちゃんも飽きてしまうことがありますね。離乳食の献立がマンネリになってしまった時には、パスタを活用してみませんか。パスタに色々なお野菜やタンパク質を混ぜれば、主食・野菜・たんぱく質がひと皿にまとまる、バランスの取れた献立になります。
パスタが便利なのは、味付けのバリエーションが無限にあることと、大人の食事から取り分けやすいことです。お昼にママがパスタを茹でるついでに赤ちゃんの分も用意できるので、「離乳食だけ別作り」という負担をぐっと減らせます。今回は、離乳食でパスタを始める時期(いつから)、食材選びの注意点、中期・後期・完了期に適したパスタの種類や量、市販品の選び方、塩分と味付けのコツ、冷凍保存方法、そして段階別のおすすめレシピまで、離乳食のパスタについて詳しくご説明していきます。ぜひ、パスタを毎日の離乳食に活用してみてください。
この記事は、2026年10月時点で確認できる厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」、消費者庁の食品表示に関する情報、日本食品標準成分表などの公的な情報をもとにしています。離乳食の進み方や食べる量には個人差があります。気になることがあるときは、かかりつけの小児科のほか、市区町村の保健センターやこども家庭センターなどの窓口で、管理栄養士や保健師に相談することもできます。
離乳食でパスタはいつから?食材選びの注意点と開始時期
離乳食作りでは、月齢により食べさせることができる食材が異なるため、パスタを始める時期についても正しい知識が必要です。パスタは小麦を主原料とするため、初めて小麦を食べる食材のひとつになるご家庭も多いものです。離乳食で使える時期と、原材料の確認の仕方を整理しておきましょう。
離乳食のパスタは中期(生後7〜8ヶ月頃)から開始が目安
パスタは麺類に分類され、離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)から与えるのが一般的です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、中期は「舌でつぶせる固さのもの」を食べる練習の時期とされています。最初はおかゆや野菜、豆腐など、他の食材に慣れた後に、ごく少量からスタートし、様子を見ながら1さじずつ量を増やしていきましょう。
初めてパスタをあげる日は、赤ちゃんの機嫌がよく、ママも午後に予定のない平日の日中など、ゆっくり様子を見られるタイミングがおすすめです。最初のひと口はごく少量にして、その日は他に初めての食材を入れないようにすると、何を食べたかの記録がはっきりします。これは初めての食材全般に共通する、無理のない進め方です。
パスタの原材料は一般的に小麦と水ですが、中には全卵を使用したパスタもあります。消費者庁の食品表示基準では、卵・小麦などの特定原材料について表示が義務付けられているため、パッケージの原材料表示を確認すれば使われている食材がわかります。まだ全卵を試していない場合は、小麦と水のみのパスタ(マカロニ等)を選ぶようにしてください。
「遅らせすぎない」「急ぎすぎない」が基本の考え方
「小麦はアレルギーが心配だから、パスタはできるだけ遅くから」と考える方もいるかもしれません。2019年3月に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」では、食物アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、発症を予防できるという科学的な根拠はないとされています。一方で、初めての食材はひとさじから、1回に1種類ずつ、という基本は変わりません。時期を必要以上に遅らせず、かといって急いで量を増やすこともしない、というのが現在の考え方です。
離乳食中期は、舌と上あごでつぶして食べる練習をする時期です。ガイドを参考にした厚生労働省の啓発資材では、指で簡単につぶせる豆腐くらいの固さが中期の目安として示されています。この頃の赤ちゃんは、唇を閉じて食べ物を取り込み、舌を上下に動かしてつぶす動きを少しずつ覚えている途中です。パスタは弾力があり、おかゆや豆腐よりもつぶしにくい食材です。だからこそ、中期のはじめは「長めにゆでて細かく刻む」「とろみのあるスープに加える」といった工夫で、赤ちゃんが自分の舌でつぶせる状態にしてあげることが大切です。
初めてパスタを食べる日の進め方
初めての日に慌てないよう、流れを決めておくと安心です。次の手順は、どの初めての食材にも使える進め方です。
- 平日の日中に、赤ちゃんの機嫌と体調がよい日を選びます。かかりつけの小児科が開いている時間帯だと、迷ったときに連絡しやすくなります。
- 小麦と水だけのパスタかマカロニを選び、指でつぶせるくらい柔らかくゆでて、細かく刻みます。
- おかゆやだしでのばして、最初は小さじ1杯程度からあげます。その日は他に初めての食材を入れません。
- 食べたあとは、しばらく赤ちゃんの様子をそばで見守ります。いつもと変わりがなければ、次の機会に少しずつ量を増やします。
- 食べた日と量、様子を母子健康手帳やスマートフォンのメモに残しておくと、次の食材を進めるときに役立ちます。
食べたあとに、口のまわりが赤くなる、体にぶつぶつが出る、咳が続く、吐くなど、いつもと違う様子が見られたときは、自己判断で続けずに、かかりつけの小児科に相談しましょう。ぐったりしている、呼吸が苦しそうなど急な変化があるときは、迷わず受診し、必要なら救急車を呼んでください。休日や夜間に迷ったときは、子どもの急な病気の相談ができる小児救急電話相談(#8000)が利用できます。すでに医師から食材について指示を受けている場合は、必ずその指示に従ってください。
小麦に配慮が必要な場合は米粉パスタ(ライスパスタ)という選択肢も
卵不使用のパスタは原材料表示で選ぶことができますが、小麦そのものに配慮が必要な場合は、一般的な小麦のパスタは使えません。パスタは離乳食のマンネリ解消にも便利な食材なので、代替の選択肢を知っておくと献立の幅が変わります。
そこで覚えておきたいのが、米粉を主原料としたライスパスタです。市販されているライスパスタの中には、精米や玄米のみで作られ、塩や添加物も不使用のものもあります。お米を主原料にしているため、小麦を使わずにパスタ料理を作ることができます。なお、食材の制限が必要な場合の離乳食の進め方はお子さんごとに異なります。かかりつけ医や専門の医師の指示がある場合は、必ずその指示に従って進めてください。
注意したいのは、「米粉」と書かれていても小麦が入っている商品があることです。消費者庁も、米粉を使った製品による小麦アレルギーに注意を呼びかけています。小麦を避けたい場合は、商品名や見た目で判断せず、原材料表示に小麦が含まれていないかを毎回確認しましょう。
ライスパスタ 250g×2袋
ケンミン食品
焼きビーフンでお馴染みのケンミンが開発した、ママ達に人気のお米でできたパスタです。特定原材料を使わない商品として知られていますが、特定原材料の対象は見直されてきました。2026年4月からはカシューナッツも加わって9品目になっているため、購入時はパッケージの最新の表示で確認してください。
お米ならではのモチモチした食感で、どなたでも美味しく食べることができます。みんなと同じメニューを食べさせてあげたいと考える親御さんのお助け食材として重宝します。
離乳食におすすめのパスタの種類と量(月齢別)
パスタは、米やパンと同じ炭水化物(主食)として扱われます。離乳食では1回に食べる主食の量に月齢ごとの目安があるため、パスタもその範囲で無理なく進めるのが基本です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、各時期の穀類の目安量が全がゆ・軟飯・ご飯の重さで示されています。あくまで一般的な目安なので、よく食べる子・ゆっくりの子それぞれのペースに合わせて調整してください。
離乳食の段階別で使いやすいパスタの種類と目安量についてご紹介します。
パスタの目安量は「おかゆと同じ重さ」ではありません
ここで気をつけたいのが、ガイドの目安量が「全がゆ○g」「軟飯○g」「ご飯○g」と、主食ごとの重さで示されていることです。パスタはゆでると水を含みますが、それでも100gあたりのエネルギーはおかゆよりかなり高く、同じ重さで置き換えると、主食だけでおなかがいっぱいになってしまうことがあります。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、全がゆ100gは65kcal、ご飯100gは156kcal、ゆでたマカロニ・スパゲッティ100gは150kcalです。
| 食品(100gあたり) | エネルギー | 目安量を考えるときのポイント |
|---|---|---|
| 全がゆ | 65kcal | 中期・後期の主食の目安に使われる。パスタに置き換えるときは、同じ重さではなくエネルギーをそろえる |
| ご飯 | 156kcal | 完了期の主食の目安に使われる。ゆでたパスタとほぼ同じエネルギー |
| ゆでたパスタ | 150kcal | おかゆの量をそのまま当てはめず、月齢ごとに少なめから始める |
この記事では、おかゆとの重さの比較ではなく、エネルギーをそろえてゆでたパスタの目安量を整理しました。中期は20〜35g、後期は40〜70g、完了期は60〜80gが目安です。主食はおかゆやパンに置き換えることもできるので、1食にパスタだけを出す必要はありません。体重の増え方や食べる量が気になるときは、成長曲線に記入して様子を見ながら、乳幼児健診や市区町村の窓口で管理栄養士や保健師に相談しましょう。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)のパスタ
パスタを食べ始める離乳食中期には、パスタを長めに茹でて柔らかくしたり、初めのうちは1mmくらいに細かく刻んだりして調理します。そのため、できるだけ細めのパスタの方が、茹で時間が短く、調理が楽になります。
離乳食用のパスタや、細いサラダパスタ、または短く折ったスパゲッティがおすすめです。茹で時間は、袋の表示時間の約2倍を目安に、指でつまんで簡単につぶれるまでしっかり茹でましょう。パッケージの表示時間どおりに茹でて、そのまま同じくらいの時間ゆで汁にひたしておくと、ムラなく柔らかくなります。茹で上がったら、おかゆのようにとろみをつけたり、水分を加えたりして、舌で潰せるくらいの硬さに仕上げます。
中期のつまずきポイントは「刻む手間」です。茹でたあとに包丁で刻むと麺がすべって時間がかかるため、先輩ママの間では「乾麺のうちに袋の上から手で細かく折ってから茹でる」「茹でたてをすり鉢で軽く潰す」という工夫がよく使われています。フードプロセッサーがあるご家庭なら、数秒回すだけでみじん切り状にできます。
たとえば、ゆでたスパゲッティを包丁で刻もうとして、麺がまな板の上をつるつる逃げてしまい、赤ちゃんが待ちきれずに泣き出した、という場面は珍しくありません。そんな日は無理に刻まず、あらかじめ折って茹でる方法に切り替えると、赤ちゃんをお待たせする時間がぐっと短くなります。
離乳食中期のパスタの目安量(1回あたり)
ガイドで示される離乳食中期の主食の目安は、全がゆ50g〜80gです。パスタに置き換える場合は、エネルギーをそろえて、ゆでたパスタで20g〜35g前後を目安にしましょう。この量には、おかゆやパンなど他の主食も含まれますので、1食の主食全体で調節してください。
- ゆで麺の目安量: 約20g〜35g
- 乾麺のおおよその目安量: 約10g〜15g
※調理後の重さ(ゆで麺)を基本とし、乾麺はゆでると約2倍から2.5倍の重さに増えるとして算出しています。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)のパスタ
離乳食後期になると、1~2cmにカットしたパスタが歯ぐきで潰せるくらいの硬さで食べられるようになります。パスタは茹でる前に1~2cmの長さに折っておくと、調理が楽です。あらかじめ月齢にあった大きさに折ったパスタを密閉容器に入れておくと、すぐに茹でることができて便利です。マカロニの場合には、茹でてからキッチンバサミで刻みましょう。
おすすめのパスタは、中期に引き続きサラダ用のパスタやマカロニ、そして一般的なスパゲッティを折ったもの、またはリゾーニ(お米の形をしたパスタ)です。リゾーニは刻まなくてもいいので、この時期とても便利です。
後期は1日3回食に進む子が増え、「朝はパン、昼はパスタ、夜は軟飯」のように主食をローテーションするご家庭も多くなります。たとえばお昼に「マカロニと鶏肉のミルク煮」を出して、夜は軟飯にする、という組み合わせなら、献立を考える負担が減り、赤ちゃんも飽きにくくなります。食べる量に波がある時期でもあるので、食べ残した分は無理に食べさせず、次の回で調整するくらいの気持ちで大丈夫です。
この時期の赤ちゃんは、歯ぐきでつぶせる固さ(食べごろのバナナくらいが目安)のものを、舌と歯ぐきを使ってかみつぶす練習をしています。パスタは長さがそろっていると口の中でまとまりやすく、短すぎてバラバラになるより、つぶして飲み込む練習になります。スティック状にした野菜と一緒に手づかみ食べの練習を始める子もいて、自分で食べたい気持ちが芽生える時期です。スプーンに乗せたパスタを自分の口に運ぼうとする姿が見られたら、こぼしても気長に見守りましょう。
離乳食後期のパスタの目安量(1回あたり)
ガイドで示される離乳食後期の主食の目安は、全がゆ90g、または軟飯80gです。パスタに置き換える場合は、エネルギーをそろえて、ゆでたパスタで40g〜70g前後を目安にしましょう。おかゆや軟飯、パンなど他の主食も含めた1食の量で調節してください。
- ゆで麺の目安量: 約40g〜70g
- 乾麺のおおよその目安量: 約15g〜30g
※調理後の重さ(ゆで麺)を基本とし、乾麺はゆでると約2倍から2.5倍の重さに増えるとして算出しています。
離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)のパスタ
完了期になると、パスタの長さは3~5cmが目安となります。赤ちゃんによっては麺類を上手にすすって食べられる子もいますが、食べやすさと食べるペースを考えると、短く切って食べさせる方が安心して見ていられます。小さめサイズのマカロニならそのまま食べることができます。キャラクターの形などカワイイ形のマカロニなどを使用すると、赤ちゃんも楽しく食事ができますね。
この時期は手づかみ食べが盛んになるので、短く切ったパスタはぴったりの練習食材です。最初は麺がつるつる滑ってうまくつかめず、イライラして放り投げてしまうこともあります。そんなときはソースや具材を少しとろみのある状態に絡めておくと滑りにくくなり、つかみやすくなります。「上手に持てたね」と声をかけながら、食べる楽しさを積み重ねていきましょう。
完了期は、前歯でかじり取り、奥の歯ぐきでかみつぶす動きが上達していく時期です。ガイドを参考にした啓発資材では、肉団子くらいの固さで、手づかみできる大きさのものを取り入れるとよいとされています。手づかみ食べは、目で食べ物を確かめ、手でつかんで口まで運ぶという、食べる力の大切な練習です。汚れても、床にこぼれても、練習中と考えて、エプロンやシートを使って気持ちに余裕をもって見守りましょう。
安全に食べるために、食事のときは椅子に深く座らせ、足の裏が床や足置きにつく姿勢にしましょう。口の中に食べ物があるときは、遊んだり、歩き回ったり、寝転んだりさせないようにします。泣いているときや眠そうなときに食べ物を与えるのは避け、大人がそばについて食べ方を見守ってください。
離乳食完了期のパスタの目安量(1回あたり)
ガイドで示される離乳食完了期の主食の目安は、軟飯90g、またはご飯80gです。ゆでたパスタはご飯とエネルギーがほぼ同じなので、ご飯80gと同じくらいを上限に、60g〜80g前後を目安にしましょう。おかゆや軟飯、パンなど他の主食も含めた1食の量で調節してください。
- ゆで麺の目安量: 約60g〜80g
- 乾麺のおおよその目安量: 約25g〜35g
※調理後の重さ(ゆで麺)を基本とし、乾麺はゆでると約2倍から2.5倍の重さに増えるとして算出しています。
月齢別のパスタ早見表
ここまでの内容を、時期ごとに並べて確認しましょう。毎日の献立づくりのときに見返せるよう、長さ・固さ・量・向いているパスタをそろえました。
| 時期 | 長さ・形 | ゆで加減 | ゆで麺の目安量(1回) | 向いているパスタ |
|---|---|---|---|---|
| 中期(生後7〜8ヶ月頃) | 細かく刻む(はじめは1mm程度) | 指で簡単につぶれ、舌でつぶせる | 約20g〜35g | サラダパスタ、短く折った細めのスパゲッティ、離乳食用パスタ |
| 後期(生後9〜11ヶ月頃) | 1〜2cm | 歯ぐきでつぶせる | 約40g〜70g | サラダパスタ、マカロニ、折ったスパゲッティ、リゾーニ |
| 完了期(生後12〜18ヶ月頃) | 3〜5cm、小さなマカロニはそのまま | 歯ぐきでかみつぶせ、手づかみしやすい | 約60g〜80g | 小さめのマカロニ、短く切ったスパゲッティ、好きな形のパスタ |
離乳食に使える市販のパスタの選び方
離乳食に使うパスタは、スーパーで手に入る一般的な乾麺でも十分作れます。市販品を選ぶときのチェックポイントは、次の3つです。
- 原材料がシンプルなものを選ぶ: 原材料表示が「デュラム小麦のセモリナ」だけなど、シンプルなものが使いやすいです。卵入りのものは、卵を試してからにしましょう。
- 細め・短めの形状を選ぶ: サラダ用の細いパスタやハーフサイズのスパゲッティ、小さめのマカロニは、折る・刻む手間が少なく時短になります。リゾーニは刻む必要がほぼありません。
- 月齢に合ったベビー用パスタも選択肢に: 市販の離乳食用パスタは、月齢に合わせた長さや柔らかくなりやすい形状に作られており、目安量の小分けになっている商品もあります。忙しい日の強い味方です。
ソースや味付けに迷う日は、市販のベビーフードのパスタソースやポタージュタイプを活用するのもおすすめです。月齢表示に合った商品を選べば、茹でたパスタにかけるだけで一品が完成します。手作りとベビーフードを上手に組み合わせると、離乳食作りの負担がぐっと軽くなります。
離乳食のパスタのゆで方と固さの見極め方
離乳食のパスタは、大人用の「アルデンテ」とは反対に、指でつぶせるほど柔らかく仕上げるのが基本です。ゆで加減に迷ったら、次の手順を目安にしてください。
- 鍋にたっぷりの水を沸かし、塩は入れずにパスタを入れます。長いパスタは、あらかじめ月齢に合った長さに折っておきます。
- 袋の表示時間の約2倍を目安にゆでます。ゆでている途中で一本取り出し、指で押して簡単につぶれるかを確認します。
- ザルにあげ、水でさっと洗ってぬめりを取ります。そのあと、刻む、またはだしやスープでのばして、月齢に合わせた状態にします。
- 赤ちゃんの口に入れる前に、温度を必ず確認します。熱いままあげたり、熱さが残るところと冷たいところが混ざったりしないよう、一度かき混ぜてから確かめましょう。
慣れるまでは、思い通りにいかないことも多いものです。よくある困りごとと対処をまとめました。
| 困りごと | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 麺が滑って刻めない | 茹でてから包丁で刻んでいる | 乾麺のうちに手で折ってから茹でる。フードプロセッサーやすり鉢を使う |
| 固くて食べてくれない | ゆで時間が短く、舌でつぶせる固さになっていない | もう一段階長くゆでるか、だしや野菜スープで煮て柔らかくする |
| 麺がくっついて固まる | ゆでたあとの水洗いが足りない、小分けのときにほぐれない | 水でさっと洗ってぬめりを取り、少量のだしやゆで汁をからめて小分けにする |
| パサついて口の中でまとまらない | 水分が足りず、赤ちゃんが飲み込みにくい | だしや野菜スープ、とろみをつけたソースでしっとりさせる |
| 麺が長くて食べにくそう | 月齢に合った長さになっていない | キッチンバサミで切るか、一段階短い長さに戻す |
パスタを食べてくれない日の声かけと進め方
パスタを前に、顔をそむけたり、手で払いのけたりする日もあります。「せっかく作ったのに」と思ってしまうママの気持ちも自然ですが、ガイドでも、授乳期・離乳期は「安心と安らぎ」の中で食べる意欲の基礎をつくる時期とされています。食べない日があっても、食卓が楽しい時間であることを大切にしたいところです。
たとえば、手づかみ食べの時期にパスタをつかんでは床に落とし、そのたびにママがため息をついていると、赤ちゃんは「落とすと大人が反応する」ことを面白がって、さらに繰り返すことがあります。そんなときは、落ちたことを大きく取り上げず、静かに拾って、「つるつるだね」「もう一回つかんでみようか」と声をかけてあげましょう。
- NG例:「せっかく作ったのに、なんで食べないの」
おすすめ:「今日はパスタの気分じゃなかったのかな。また今度ね」と、さらりと切り上げる - NG例:「ほら、あーんして。早く食べて」と口に運び続ける
おすすめ:「パスタ、つるつるだね。持ってみる?」と、触る、つかむところから誘う - NG例:「全部食べないと大きくなれないよ」
おすすめ:「おなかいっぱいになったかな。ごちそうさましようね」と、満足したサインを受け止める
食べない日が続くと心配になりますが、主食はおかゆやパンに置き換えても問題ありません。体重の増え方や食べる量が気になる場合は、成長曲線を確認し、乳幼児健診や市区町村の窓口で管理栄養士や保健師に相談してみましょう。
離乳食のパスタを調理する際の塩分と味付けの注意点
私たちが食べるパスタ料理は、塩分や油分が多い味付けが一般的です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳の開始頃は調味料は必要なく、進んでから使う場合も食品の持つ味を生かして薄味でおいしく調理することが基本とされています。赤ちゃんにとっては、素材そのものの味だけで十分おいしく感じられるものです。大人と同じ味付けのパスタ料理や、市販の濃いソースをそのままかけたものは離乳食には向きません。素材の味を生かした薄い味付けを心がけましょう。
パスタの塩分については、よく聞く話と実際の数字にずれがあります。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、マカロニ・スパゲッティの乾麺の食塩相当量は100gあたり0gで、乾麺そのものにはほとんど塩が含まれていません。一方、ゆでたパスタは100gあたり1.2gです。これは、ゆでる湯に加えた塩が麺に移る分が反映された値です。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、食塩相当量の1日の目安量は生後6〜11か月で1.5g、1〜2歳の目標量は3.0g未満とされています。塩ゆでしたパスタは、後期の1食分(約40g〜70g)でも約0.5g〜0.8gの塩分になる計算です。ゆでる湯に塩を入れるだけで、1日の目安のかなりの部分を使ってしまいます。そのため、離乳食では以下の点に特に注意しましょう。
離乳食パスタの調理の重要ポイント
離乳食用のパスタを茹でる時には、必ず塩を加えずにお湯だけで茹でましょう。大人用の塩ゆでから取り分けたパスタは塩分が移っているため、離乳食には使わず、赤ちゃんの分は別の鍋で塩を入れずに茹でてください。
離乳食期のパスタ料理は、野菜スープやだしで煮込んだり、野菜をたっぷり使ったミートソースやトマトソースにしたりなど、素材の味を生かした薄い味付けを心がけましょう。市販のベビーフードのパスタソースなども活用すると便利です。
塩分が入りやすい場面をチェック
塩を使っていないつもりでも、思わぬところから塩分が入ることがあります。パスタ料理で見直したい場面を整理しました。
| 場面 | 気をつけたいこと | おすすめの工夫 |
|---|---|---|
| ゆでる湯 | 塩を入れると、麺に塩分が移る | 離乳食用は塩なしの湯でゆでる。大人用とは別の鍋で |
| 市販のパスタソース | 大人向けの商品は味が濃い | ベビーフードのソースか、野菜スープで作る手作りソースを使う |
| ケチャップ・しょうゆ | 塩分や糖分を含む調味料 | 完了期以降にごく少量。しょうゆは数滴、ケチャップは小さじ半分程度まで |
| ツナなどの缶詰 | 味付けや油が加わっている商品がある | 油漬けは避け、水煮タイプを湯通しして塩分や油を落とす |
| ハムやベーコンなどの加工肉 | 塩分が多い | 離乳食の間は使わず、ささみやひき肉など加熱した肉を使う |
月齢別の味付けバリエーションとケチャップの使い方
薄味といっても「味気ない」必要はありません。使う調味料や素材を変えるだけで、同じパスタでも毎日違う顔になります。
- 和風: かつおだしや昆布だしで煮て、最後にほんの少量の薄口しょうゆを垂らす。ツナや野菜と合わせるとだしのうまみで十分おいしく仕上がります。
- トマト風味: 生のトマトや水煮トマトを煮詰めた自家製ソースは、完了期に特に喜ばれます。市販のトマトソースは塩分が濃いものが多いため、使う場合はごく少量をだしや野菜スープでのばして。
- クリーム風味: 牛乳や溶いた粉ミルク、野菜のポタージュで煮込むと、まろやかで食べやすい一品になります。
- ごま・きなこ風味: すりごまやきなこをまぶすだけで香ばしさが加わり、オヤツ感覚の一品にもなります。
ケチャップを使いたい場合は、薄味の手作りソースに慣れた完了期頃から、風味付けとしてごく少量を使うのが目安です。ケチャップは塩分と糖分が含まれる調味料なので、メインの味付けにするのではなく、野菜スープやトマトで煮込んだソースの仕上げに小さじ半分程度を加える、という使い方にとどめましょう。トマト自体の甘みとうまみがあれば、ケチャップなしでも十分おいしいミートソースが作れます。
大人用パスタから取り分けるコツ
家族の夕食がパスタの日は、大人用から赤ちゃんの分を取り分けると、もう一品作る手間が省けます。ポイントは「味付けの前に取り分ける」ことです。ガイドでも、家族の食事から調味する前のものを取り分けることが、食品の種類や調理方法を広げるコツとして紹介されています。
- 赤ちゃん用のパスタは、大人用とは別の小鍋で塩を入れずに柔らかく茹でます(同じ鍋で時短したい場合は、先に赤ちゃん用を塩なしで茹でて取り出し、その後で大人用を塩入りで茹でます)。
- ソースや具材は、塩・しょうゆなどの調味料を加える前の段階で、赤ちゃんの1食分を小鉢などに取り分けます。
- 取り分けた分は、だしや野菜スープ、牛乳でのばして月齢に合った薄味・固さに整えます。
- 大人用はその後いつもどおりに味付けして完成です。
ミートソースやクリーム系、野菜たっぷりのスープパスタは取り分けに向いています。逆に、ペペロンチーノやカルボナーラなど調味料で濃く味を決めるタイプの料理は取り分けが難しいので、その日は赤ちゃん用をベビーフードなどで手早く用意する、と割り切るのもひとつの工夫です。
離乳食のパスタの冷凍保存とポイント
1回の離乳食で使用するパスタの量はほんの少しですので、その都度茹でるのは手間がかかります。離乳食のパスタは冷凍保存することができますので、時間がある時にまとめて調理して小分けにしておきましょう。週末に1週間分をまとめ茹でして冷凍しておけば、平日の離乳食は「レンジで温めてソースをかけるだけ」で完成します。
ただし、ご家庭の冷凍庫は開け閉めによる温度変化が起きやすいため、あまり長く保存せず、1週間を目安に使い切るように気をつけましょう。冷凍した日付を記載しておくと、使い忘れを防ぐことができます。
離乳食のパスタの冷凍保存方法
- 月齢にあった長さに折ったパスタを、塩を使わずに柔らかく茹でて湯切りします。
- 茹で上がったパスタを水でさっと洗うと、ヌメリが取れてくっつきにくくなります。
- 製氷皿や冷凍保存用の密閉できる袋に小分けにして保存しましょう。
- マカロニの場合は茹でてからキッチンバサミで食べやすい大きさに刻んで冷凍します。
- 解凍する際は、電子レンジや鍋で加熱し、必ず中まで温めてから与えてください。
冷凍パスタのつまずきポイントは「くっつき」と「温めむら」です。小分けの際に少量の湯やだしを一緒に入れておくと、解凍時にほぐれやすく、パサつきも防げます。電子レンジで温めたあとは一度かき混ぜてから温度を確認し、人肌程度に冷ましてからあげてください。ソースをかけてから一緒に冷凍する場合は、1食分ずつラップに包むと使いたい分だけ取り出せて便利です。
冷蔵・冷凍・解凍の目安と衛生のポイント
ガイドでは、子どもは細菌への抵抗力が弱いため、調理のときは衛生面に十分配慮することが示されています。パスタを作り置きするときは、調理前の手洗いと清潔な保存容器の使用を基本にしましょう。ゆでたパスタは、粗熱をとってから素早く保存します。
| 保存方法 | 日持ちの目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 冷蔵 | 当日中に使い切る | 食べる前に電子レンジや小鍋で中までしっかり再加熱する |
| 冷凍 | 1週間を目安に使い切る | 日付を書き、古いものから使う。小分けにして空気を抜く |
| 解凍後 | 再冷凍しない | 使う分だけ取り出し、余ったものは食べさせずに処分する |
| 常温 | 長時間置かない | ゆでたパスタやソースは放置せず、冷ましたらすぐ保存する |
においや見た目に少しでも違和感があるときは、もったいなくても使わずに処分しましょう。日数は目安で、冷凍庫の開け閉めの回数や保存容器によっても変わります。
【離乳食のパスタ】段階別おすすめレシピ
パスタは麺類の中でも色々な味付けをすることができ、離乳食では赤ちゃんに喜ばれる食材です。パスタ料理のバリエーションを増やせば、毎日の離乳食作りもとても楽になります。以下のレシピを参考に、親御さんがアレンジを加えて、色々なパスタ料理を赤ちゃんに作ってあげてください。
ひと皿の組み立ての目安(1回あたり)
レシピに入る前に、ひと皿の組み立て方を確認しましょう。ガイドの目安量をもとに、主食はパスタ、あとは野菜とたんぱく質を組み合わせると、主食・副菜・主菜がそろいます。量はあくまで目安で、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整します。
| 時期 | 主食(ゆでたパスタ) | 野菜・果物 | たんぱく質(いずれか1つ) |
|---|---|---|---|
| 中期 | 約20g〜35g | 20g〜30g | 魚10g〜15g、肉10g〜15g、豆腐30g〜40g |
| 後期 | 約40g〜70g | 30g〜40g | 魚15g、肉15g、豆腐45g |
| 完了期 | 約60g〜80g | 40g〜50g | 魚15g〜20g、肉15g〜20g、豆腐50g〜55g |
【離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)】パスタレシピ
離乳食中期はパスタを柔らかく茹でて、とろみをつけたスープに加えてあげると食べやすいでしょう。こちらでは、ジャガイモと玉ねぎのスープパスタのレシピをご紹介します。ジャガイモと玉ねぎのやさしい甘みで、だし要らずの美味しいスープが作れます。
ジャガイモと玉ねぎのスープパスタのレシピ

材料: サラダパスタ(細めのもの)、ジャガイモ、玉ねぎ、だし汁(または野菜スープ)、片栗粉
とろみは水溶き片栗粉を少しずつ加えながら様子を見るのがコツです。一気に入れるとダマになりやすいので、菜箸で混ぜながら2〜3回に分けて加えましょう。ジャガイモの代わりにカボチャやサツマイモに変えれば、また違った甘みのスープパスタになります。
【離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)】パスタレシピ
離乳食後期は1日3回食に進む赤ちゃんが多くなってきます。パスタを、ママと赤ちゃんのお昼ご飯に活用してみませんか。大人用と赤ちゃん用のパスタでは茹で時間が異なりますが、赤ちゃん用のパスタを塩を入れないお湯で先に茹ではじめ、柔らかくなったらザルごと引き上げます。そのあとでお湯に塩を加え、大人用のパスタを茹でれば、一つの鍋で作ることも可能です。リゾーニならお米感覚でつかうことができるので、とても便利です。
離乳食後期のおすすめレシピとして、パスタと相性抜群の鶏肉を使ったマカロニと鶏肉のミルク煮のレシピをご紹介します。
マカロニと鶏肉のミルク煮のレシピ

材料: マカロニ、鶏むね肉(またはささみ)、人参、だし汁、牛乳(または粉ミルク)
牛乳を加えたら弱火にして、沸騰させすぎないのが分離しないコツです。ブロッコリーやほうれん草を加えると彩りもよく、野菜のバリエーションも広がります。牛乳はこのように加熱して料理に使うことができますが、飲み物として牛乳に切り替えるのは、完了期以降の1歳を過ぎてからが目安です。
もう一品、後期に人気の和風メニューをご紹介します。ツナのうまみとだしの香りで、大人のそばに置いても違和感のないおいしさです。
ツナとほうれん草の和風パスタのレシピ
材料: 短く折ったスパゲッティ(またはマカロニ)、ツナ(油漬けでない水煮タイプ)、ほうれん草、だし汁、薄口しょうゆごく少量
だしの香りを立てると、しょうゆはほんの数滴で十分おいしく仕上がります。ほうれん草の代わりに小松菜や水菜でも作れます。大人用には同じ具材でしょうゆとみりんを加えれば、親子で同じ献立の取り分けにもなります。
【離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)】パスタレシピ
離乳食完了期といえば、手づかみ食べがメインの赤ちゃんが増えてきます。パスタやマカロニは、赤ちゃんが手づかみで食べやすいメニューですので、練習に活用してみましょう。この時期のおすすめレシピとして、まずはオヤツにもできるサツマイモ入りきなこマカロニのレシピをご紹介します。
サツマイモ入りきなこマカロニのレシピ

材料: マカロニ、サツマイモ、きなこ、少量のだし汁(または水)
きなこの香ばしさとサツマイモの自然な甘みで、砂糖を使わなくても満足感のある仕上がりになります。手づかみで食べやすいよう、やや固めにあえるのがコツです。お出かけのオヤツとしても活躍します。きなこは大豆から作られているため、初めて使う日は他の初めての食材と重ならないよう、少量から試しましょう。甘みを足したくなっても、はちみつや黒砂糖は満1歳までは使いません。
最後は、パスタ料理の定番ミートパスタのレシピをご紹介します。ミートパスタは、赤ちゃんが喜んで食べる傾向があり、苦手な野菜を細かく刻んでコッソリ入れやすいため、ママの強い味方になるレシピです。
ミートパスタのレシピ

材料: パスタ、牛豚あいびき肉(または鶏ひき肉)、玉ねぎ、にんじん、トマト、野菜スープ、トマトケチャップ(ごく少量)
野菜は玉ねぎ・にんじん・トマトのほか、ピーマンやナス、きのこ類を刻んで加えてもおいしくいただけます。ケチャップはあくまで風味付けなので、トマトの甘みがしっかり出ていれば入れなくても完成します。ソースは多めに作って製氷皿で冷凍しておくと、次の日は茹でたパスタに温めたソースをかけるだけで一品ができます。ひき肉は中までしっかり火を通し、冷凍する場合も1週間以内を目安に使い切りましょう。
離乳食とパスタに関する最新情報(2026年10月時点)
離乳食のパスタに関わる公的な情報のうち、2026年10月時点で確認できた更新点や、誤解されやすい点を整理します。基準時点以降に内容が変わる場合もあるため、迷ったときは消費者庁や厚生労働省、こども家庭庁、お住まいの市区町村の案内もあわせて確認してください。
特定原材料にカシューナッツが加わり9品目に
以前の前提:食物アレルギーの表示が義務づけられている特定原材料は、えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生の7品目と案内されることが多く、2023年3月の改正でくるみが加わって8品目になりました。
現在:消費者庁によると、2026年4月1日にカシューナッツが特定原材料に追加され、現在は、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生、カシューナッツの9品目です。パスタに関わる「小麦」と「卵」は、これまでと同じく表示の対象です。
家庭での対応:パスタやソース、ベビーフードを選ぶときは、原材料欄で「小麦」「卵」「乳」の表示を確認する習慣をつけましょう。これまでの改正では、表示を切り替えるための経過期間が設けられてきたため、店頭には新旧の表示の商品が混ざることがあります。表示の見方に迷うときは、メーカーのお客様窓口や、かかりつけの小児科に相談できます。
離乳の開始や特定の食物を遅らせない考え方
以前の前提:食物アレルギーが心配なときは、小麦や卵などの開始をできるだけ遅らせたほうが安心だと考えられていた時期がありました。
現在:2019年3月に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」では、食物アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、発症を予防できるという科学的根拠はないとされています。2026年10月時点で確認できた現行の指針は、この改定版です。
家庭での対応:パスタも、中期に入ったら他の食材に慣れてから、ひとさじずつ進めましょう。時期を必要以上に遅らせず、かといって急がず、平日の日中に1回に1種類ずつ試すのが基本です。医師から食材についての指示がある場合は、その指示を優先してください。
パスタの量と塩分の考え方:成分表と食事摂取基準から
以前の前提:「ガイドのおかゆの量と同じ重さのパスタでよい」「乾麺そのものに塩が入っているので、ゆでるときは気をつければよい」と考えられがちでした。
現在:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、全がゆ100gは65kcal、ゆでたパスタ100gは150kcalで、重さが同じでもエネルギーは大きく違います。また、乾麺の食塩相当量は0g、ゆでたものは100gあたり1.2gで、塩分はゆでる湯の塩から加わります。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、食塩相当量の目安量は6〜11か月で1日1.5g、目標量は1〜2歳で1日3.0g未満です。
家庭での対応:パスタの量はおかゆの重さではなくエネルギーを意識して少なめから始め、ゆでる湯には塩を入れません。ソースはだしや野菜スープでのばした薄味にしましょう。
最新情報の要約表
基準時点は2026年10月です。いつから適用される内容かもあわせて確認してください。
| 項目 | 現行の内容 | 対象 | いつから |
|---|---|---|---|
| 特定原材料の追加 | カシューナッツが加わり、特定原材料は9品目 | 容器包装された加工食品の表示 | 2026年4月1日 |
| 離乳の進め方の考え方 | 離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果の科学的根拠はない | 離乳期の子どもと保護者 | 2019年3月改定のガイド |
| 食塩相当量の目安 | 6〜11か月は1日1.5g(目安量)、1〜2歳は1日3.0g未満(目標量) | 乳児と1〜2歳の子ども | 日本人の食事摂取基準(2025年版) |
| パスタの食塩相当量とエネルギー | 乾麺は食塩相当量0g、ゆでたものは100gあたり1.2g。ゆでたパスタは100gあたり150kcal | パスタ全般 | 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 |
離乳食のパスタに関するよくある質問
パスタは大人用の乾麺でも大丈夫ですか?
はい、使えます。原材料が小麦と水だけのシンプルな乾麺を選び、塩を入れずに月齢より柔らかめに茹でれば、一般的な大人用パスタで問題ありません。卵入りのものは卵を試してからにしてください。忙しい日や初めてのうちは、月齢に合わせて作られたベビー用パスタを使うのも便利です。
ケチャップや市販ソースはいつから使えますか?
完了期頃、薄味の手作りソースに慣れてから、風味付けとしてごく少量使うのが目安です。市販のパスタソースは大人向けに濃い味付けのものが多いため、離乳食にはベビーフードのソースを選ぶか、手作りソースをベースにしてください。
冷凍したパスタはどのくらいもちますか?
家庭の冷凍庫は温度変化が起きやすいため、1週間を目安に使い切りましょう。日付を書いておき、古いものから順に使うと安心です。解凍は電子レンジや鍋で必ず中まで加熱してから、人肌程度に冷ましてあげてください。一度解凍したものは再冷凍しません。
パスタをあまり食べてくれないときはどうすればいいですか?
まず固さと温度を見直してみましょう。月齢に対して硬い・長いと食べにくいので、一段階柔らかく茹でて短く刻んでみてください。味付けを変えるのも効果的で、トマト味がだめならミルク煮や和風、きなこあえなどローテーションすると食べてくれることがあります。その日の食欲には波があるので、食べない日があっても無理せず、主食をおかゆやパンに置き換えて大丈夫です。
パスタを食べたあと、いつもと違う様子があったらどうしますか?
その日はパスタをそれ以上あげず、いつ、何を、どれくらい食べたかをメモしておきましょう。かかりつけの小児科に相談し、指示があるまで自己判断で再開しないでください。ぐったりしている、呼吸が苦しそうなど急な変化があるときは、すぐに受診するか救急車を呼んでください。
まとめ
離乳食のパスタは、中期(生後7〜8ヶ月頃)から少量ずつ始めるのが目安です。月齢に合わせて「柔らかく茹でる・短く刻む・エネルギーを意識した量にする・塩を入れずに茹でる」の4つを押さえれば、スーパーの乾麺でも手軽に作ることができます。冷凍保存や大人の食事からの取り分け、ベビーフードのソースの活用を組み合わせれば、毎日の離乳食作りはぐっと楽になります。今回ご紹介した段階別レシピを参考に、お子さんのペースに合わせながら、パスタのある離乳食の時間を楽しんでくださいね。





