2歳半の会話レベルはどのくらい:普通に会話できる子と宇宙語が続く子の実例15人
お子様の成長には個人差があることは誰もが理解していることですが、幼児の言葉の発達は特に個人差が大きいものです。
言葉の急激な発達期といわれる2歳頃は、大人顔負けにおしゃべりをして激しい自己主張をするお子様もいれば、なかなか言葉が出てこず、ゆっくりペースのお子様を持つママは、他のお子様と比べて不安になることも多いでしょう。
今回は、現在2歳を育児中のママや、少し前まで2歳のお子様を育児されていた先輩ママ15人に、普段の日常会話の例、言葉が急激に増えたと感じた時期、その時期の環境などを語っていただきました。
体験談を読むと、これほど個人差があるのかと、お子様の成長速度の違いに驚かれるかもしれません。同じ2歳半でも、会話のレベルは家庭によってまったく違います。まずはその幅の広さを、実例で確かめてみてください。
2歳の言葉の発達レベルはどのくらい?2歳児15人の会話例
英語も一緒に話しました
現在3歳の娘のママです。うちは0歳の頃から某英語教材を使い、DVDや絵本の読み聞かせをしてきました。2歳の頃から「あー」や「うー」といった声から始まり、簡単な単語を話すようにはなりましたが、具体的に話し始めたのは2歳半からです。
簡単なフルーツや色などの単語は、英語も日本語も話せます。質問形式に単語で答えるという段階なので、聞く力は育ってきていると思います。3歳過ぎた頃から「英語ではこう言う」「日本語ではこう言う」と区別して話せるようになっているので、聞く力を重点的に育てることで、話す力につながっているのだろうと感じています。
現在3歳3ヶ月ですが、2語以上の言葉を組み合わせたり、因果関係を知りたいと考えたりしているようで「どうして?」が多いですね。常にお子様が何に興味を持っているのかを気にして話してあげれば、言葉は自然と育ってくると思います。
周りの環境の影響が大きいかな…?
共働きのため、1歳になる前から保育園に通わせています。私に似て、生まれてからの発育(身体の成長)は遅めで、首すわりや寝返りなど、まだかと焦っていましたが、保育園に入ってからの成長は早いものでした。振り返ってみれば、つかまり立ちや歩きはじめも保育園でのことだったと思います(自分の記憶に記念日がないので…)。
やはり身長体重は周りの子より小さめでしたが、2歳頃の言葉の遅れはほとんどありませんでした。健診でも指摘されたことはありません。保育園で年上の子たちや、同い年でも4月や5月生まれの子は、我が子よりもおしゃべりしていたので、それを聞いて覚えていったのだと思います。
テレビは保育園から帰ったあとの食事の準備中や、朝起きてからの私の化粧中などに見せっぱなしでしたが、「テレビの影響でこんな言葉を覚えた」ということは特に感じませんでした。
1歳半から2歳の間によく言葉を覚えました
2歳の娘のママです。1歳の頃は言葉が出るのが早いとは感じませんでしたが、私も主人も積極的に娘に言葉かけをしていたためか、2歳になってすぐくらいから2語文を話す時もありました。よく話した会話は、ご飯を食べている時の「これ、おいしいね」や、「くっくないない(靴ないない)」などです。
1歳半健診の時は、アンパンマンや車の絵を見て、指さしができるかという診察があったのですが、娘は一つもできませんでした。周りの子どもたちは早い子だとできる子も多かったので、コミュニケーションが足りていないのかと悩んだりもしました。しかし、1歳半から2歳までの間に言葉をよく覚えてくれるようになりました。
最近では絵本の読み聞かせのほかに、しっかり娘の目を見てゆっくりとお話しするように心がけています。
うちは早すぎだと思います
一歳半頃からペラペラ喋るようになりました。特に何か特別なことをしたからではありません。自然に自発的に話すようになったという感じです。最初は言った言葉を真似して、単語から話し始めました。
例えば、「あんぱん」から「アンパンマン」と言えるようになったりしました。それから「アンパンマンいた」などの2語文を話すようになりました。
2歳の頃には普通に会話ができるようになっていました。うちの子は、吸収がとても早かった方だと思います。うちの子が早いので、周りのママたちからも「何か特別なことをしているの?」と聞かれることが多々ありましたが、本当に何もしていないので、お子様それぞれの個性だと思います。
友達のお子様は3歳まで話さなかったそうですが、全く問題がなかったそうです。気にしすぎは良くありませんので、気長に見守ることが一番かと思います。
明らかに言葉を覚えるのが早いです。
現在2歳9か月の第2子の女の子は、長女と違って義父母をはじめとした大人と関わる機会が多かったためか、早い段階から言葉を話すようになっていました。
2歳になったころには、すでに他の大人が話したことや、テレビで聞いた言葉を真似するようになりました。2歳5か月では、「お腹が痛い」など自分の体調に関することを話すようになっていました。また2歳6か月では、会話が成立していて、自分がしてほしいことや逆にしてほしくないことなどを、完璧に伝えるようになっていました。
ある程度自分の言いたいことを伝えることができたため、来年入園させる予定だった幼稚園を半年早めて入園させました。幼稚園に通園するようになった2歳9か月の現在は、毎日幼稚園であった出来事を私に報告してくれたりします。毎日新たな言葉を覚えている様子に、こちらが驚いてついていけないくらいです。
我が家の娘が2歳の頃を思い出す
我が家の4歳の娘は、はいはいやつかまり立ちなどが遅く、親としては言葉の発達も気がかりでした。しかしながら、1歳半健診で特に言葉の発達について指摘はなく、2歳になると「まんま、だーだ」「ぶーぶ、だーだ」といった2語文のようなものを話し始めるなど、周りと比べても、やや早いくらいの言葉の発達でした。
産まれた頃から、よく絵本の読み聞かせをしたり、ゆっくりと何回も話しかけるなど、親としては気をつけながら行っていました。今では、私と喧嘩をするくらい、言葉巧みになった娘。少しずつ少しずつ成長していくその姿に、私たち親がエネルギーをもらっています。
言葉の発達など、親としては色々気になるところですが、ゆっくりとその子のペースで見守ることが大切だと考えています。
今ではマシンガントーク状態に…
現在4歳半の女の子ですが、2歳になったばかりの頃は単語のみを話すことが多かったです。「お茶飲む」とか「外行きたい」など、接続詞を使わないといった感じでした。2歳半を過ぎたあたりから、急激に言葉が達者になりました。他のお子様と比べても、しゃべりすぎではないかというくらいで、ママ友からもあの頃は羨ましかったと言われるほどです。
ただ、やはり2歳代は意味不明の言葉も多かったです。分からなくても軽く相槌を打ってあげると、喜んでおしゃべりしていました。接続詞の使い方も間違っていることがしょっちゅうでしたが、特に訂正しませんでした。「いつかわかるだろう」と楽観的に見ていました。
特別なことはしていませんが、乳児のまだ喋れない頃から、私が早く会話したかったこともあり、毎日返事がなくても話しかけていました。自宅では私と二人きりになりがちでしたが、できるだけ毎日祖父母の家に行ったりして、親とは違うたくさんの大人と接する環境があったのも良かったかもしれません。公園にも晴れてる日は出かけ、色んな年代の方と触れ合わせるように努力していました。
今では夫婦で話していたりすると、横から入ってきて止まらない勢いですし、道で出会う知らない方にも声をかけるほどで、ちょっと恥ずかしいなと思うくらいです。
1歳半健診で言葉が少なすぎると言われました
いま3歳2ヶ月の息子ですが、2歳になった頃は、ほぼ話すことができませんでした。自分の名前も話せないし、「ママ」と「パパ」も間違って言うことがありました。児童館に行っても、同じくらいの子やもっと小さい子がペラペラ話しているのを見るのが本当に辛かったです。男の子は話すのが遅いと言われますが、3歳近くなるまで本当に話しませんでした。
1歳半健診の時に、「きれい」と「ママ」くらいしか話せなかったので、先生に「言葉が少なすぎる」と言われて母子手帳にも書かれました。ショックでした。
テレビもあまり見せすぎないようにしています。なるべく児童館に行って、いろんな子どもや大人と接する機会を作りました。それでもなかなか話しませんでした。
結局、3歳の誕生日間近に、急に話し出すようになり、今では黙っていることがないくらいおしゃべりです。少しくらい言葉がおかしくても、指摘しないでとにかく喋らせるようにしています。
ほぼ喋らない息子…
現在2歳3ヶ月の男の子です。2歳頃は「わんわん来た」などの2語文が目安のようですが、息子は2語文どころか、単語もほとんど話せません。言えるのは「うま(美味しい)」「行ってくるわ」「ヨーグルト」「あんぱん(アンパンマン)」「ちゃ(お茶)」「いや」くらいです。
少しずつ言葉が増えるのかなと思っていましたが、現在まで大きな変化はないです。ただ、大人の言うことはかなり理解していて、話すことは大好きです。何を言っているのかは分かりませんが…。
1歳半健診の時は言葉の遅れは指摘されず、私自身も気にしていませんでした。2歳の健診で他のお子様達を見ると、たどたどしくではありますが話している子が多くて、急に不安になりました。しかし、特に指摘はされず、保健師さんの勧めで、子育て学習室に通って、子ども同士の交流を積極的にさせています。他にも絵本の時間を作ったり、散歩の時やテレビを見ている時も、できるだけ話しかけるようにしています。
話すのが遅かった息子
今現在3歳1カ月の男の子です。息子は、市が行っている1歳半の健康診断を、2歳になる直前に受けたのですが、言葉の発達が平均よりも遅れている方だと言われました。その時、車や犬の絵を指差して「これは何?」と聞かれても、一つも答えられませんでした。
普段「ママちょーだい」「これあれ」「何どこ」「あるいる」「おいしい」など意思疎通は出来ていたので、少し遅いかなと思っていても、心配していませんでした。幼児向けの教育テレビなどを見せてはいなくて、パパとママで絵本を読み聞かせていたのですが、絵本も私が選んだものばかりで、健診で言葉の遅れを指摘されて、はじめて不安になりました。それからは、指差しで言葉を繰り返したり、同じ年の子ども達と遊ばせたりしました。
結局、2歳6ヶ月ごろに保育園に通うようになり、今では話すことが上手になりました。
上の子がいる為かお喋りは早い
現在2歳0ヶ月の男の子ですが、今は3語文で話しています。話し始めは1才少し前で「ママ」だったのですが、1歳5ヶ月頃には「ママ、抱っこ」や「ママ、茶」と、要求するための2語文が増えました(笑)。
単語自体も増え、1歳半健診時は、単語の数が60語程度でした。2つ上のお兄ちゃんがいるためか、単語が出てからは覚えるのが早く、1歳7ヶ月頃からは更に増えました。お兄ちゃんとの遊びのやり取りの中でも、どんどん吸収していっているようで、お兄ちゃんが色々と教えてくれている時は、口を出さず見守るようにしています。
イヤイヤ期になりはじめの1歳10ヶ月には3語文を初めて話したのですが、夜寝る前の少し機嫌が悪い時で「パパ、あっち、行って」という言葉に夫は凹んでいました。色々お喋りができるようになり「ママ、聞いて、〇〇」が多くなりました。
男の子だけど意外とよく話す!
3歳になったばかりの男の子一人を子育て中です。男の子は話し出すのが遅いとよく聞いていたので、あまり焦ったり、気にし過ぎることはありませんでした。2歳になり、プレ幼稚園に行き始める頃、自分の子ども以外の男の子と触れ合う機会が増えて、うちの子はよく話す方だと気がつきました。8月生まれなので、1年のちょうど真ん中あたりですから、成長スピードの差が生まれにくいこともあったのかもしれません。
2歳半の頃には、3から4語は続けてお話しできていました。「僕はお腹すいたからおやつ食べたいな」といった感じです。3歳に近づく頃には「なんだかワクワクしてきちゃったなー」といったように、気持ちを表現するようになってきました。
普段は母親である私と過ごす時間がほとんどなので、少し女の子のような言葉使いが多いようには思いますが、幼稚園に通えばまた男の子のお友達なども増えて、変わっていくのだろうなと思います。基本はやはり親の真似をして成長していると思うので、自分自身の言葉使いには気をつけて今後も関わりたいなと思っています。
女の子はやっぱりおませさん
現在2歳3ヶ月の女の子です。1歳から保育園に通っており、1歳2、3ヶ月あたりから、「わんわん」「ママ」の単語を言えるようになりました。ちょうど同じくらいの子が話しているのを見て、お互いに上達していったようでした。周りの子と同じように話していたので、特に早いということも、遅いということも感じませんでした。
1歳7ヶ月で妹が生まれ、お姉ちゃんになってからは、言葉を覚えるのが本当に早かったです。ちょうど2歳になるあたりから、「おそと、いきたい!」や「○○ちゃん(妹の名前)、ぎゅー」というような2語文を話し始め、現在では、「まま、こっちきて、一緒にいこう」や「○○ちゃん(妹の名前)、いたずらしちゃだめよ」など、自分から話したり、こちらから質問したことにも答えてくれ、簡単な日常会話はできるようになっています。
観察していると、特に絵本から言葉を覚えているようだったので、保育園から毎日1冊借りてきたり、おうちでも絵本を揃えたりということをしています。最初は、絵本のフレーズをそのまま使うことがあるので、不自然なことがありました。例えば、『大きなかぶ』を読みすぎて、何かを引っ張るときに「ひっぱれ、おじいさん!」と言ったりしています。しかしながら、口に出していくことで、自然と会話の中で使い方を覚えていくので、見守っています。
オムツが取れてから…
現在4歳、年少の男の子がいます。うちは、私と主人の両親が両方とも遠方に住んでいるため、言葉のシャワーを浴びる頻度は、他のご家庭よりは少なかったです。そのため、言葉が出るのは遅いかもと少し気にはしていました。実母からはたくさんお話ししてあげて、と言われプレッシャーを感じていました。私自身、元々そんなに話好きな方ではなく、子どもに一生懸命話し掛けることができませんでした。何となくわざとらしく感じてしまって…。
なので、地域の子育て支援センターによく遊びに行っていました。そこだと、先生からも話し掛けられるし、お話しが上手なお兄ちゃんお姉ちゃんの会話も聞けるので、言葉の触れ合いができました。
言葉が出始めた、増えたと感じたのは、1歳半と2歳3ヶ月と3歳2ヶ月の頃です。周りのママさんに聞くと、本当に話し始めたのはオムツが取れてからだったと言ってました。確かにうちの子も、オムツが3歳1ヶ月に取れて、その1ヶ月後に一気に言葉が増えました。
あとは幼稚園に行くと、さらに増えます。余計な言葉も覚えます。健診で何も言われていないけれど不安という方は、焦らなくて大丈夫です。そのうち、うるさいほど話しますよ。
4人の子供、その子によって様々でした。
我が家には4人の子どもがいます。
第1子の男の子は2歳の時には「パパ 会社 いったね」「ママ お醤油 かけて」「ママ ウンチ 出る」など3語文が話せるようになりました。
第2子の男の子は1歳半で「弟」と話し始め、2歳の時には「ママが~」「パパの~」など、助詞の“の”や“が”を使って話していました。
第3子は女の子で喋り出すのが早いかと思いきや、2歳になっても赤ちゃんのような「パパ」「ママ」程度の喋りで、はっきりした言葉は話さず、少し心配になったのを覚えています。その後も幼稚園を卒園する頃まで「エレベーター」を「エベレーター」と言ったり、小さい子ども特有の言い間違いが絶えませんでした。
そして第4子の男の子は、末っ子で言葉が飛び交う環境で言葉を覚えるのが早いかと思っていましたが、1歳半健診では「パパ」「ママ」すら言えませんでした。
その後もジェスチャーで訴えるばかりで言葉は話さず、3歳の誕生日を過ぎた頃から、急に普通に喋るようになりました。おそらく家族が多く、言葉に頼らなくてもジェスチャーのみで通じてしまっていたので、喋る必要がなかったのでしょう。
このように同じ兄弟でも違い、女の子だから早いとか、男の子だから遅いとか、我が家には関係ありませんでした。もともと持って生まれた性格や資質、能力など、様々な要因から違いが出てくるのだと感じました。
15人の実例からわかる2歳半の会話レベルの幅
15人の体験談を、話し始めた時期と、言葉が一気に増えたと感じた時期で整理してみました。同じ2歳でも、これだけ違います。
| お子様 | 2歳前後の様子 | 言葉が増えたと感じた時期 |
|---|---|---|
| むにゃりんさんのお子様 | 単語で答える段階 | 2歳半から |
| Yさんのお子様 | 2歳で普通に会話できる | 1歳半頃 |
| momoさんのお子様 | 2歳6か月で会話が成立 | 2歳前後 |
| めぶりんさんのお子様 | 2歳は単語のみが多い | 2歳半過ぎ |
| ゆかママさんのお子様 | 2歳0か月で3語文 | 1歳7か月頃 |
| サボさんのお子様 | 2歳半で3から4語続けて話す | 2歳半頃 |
| きりんさんのお子様 | 2歳3か月で単語が数語 | 変化を待っている段階 |
| ぽーたんさんのお子様 | 2歳でほぼ話さない | 3歳の誕生日間近 |
| きいろの鳥さんのお子様 | ゆっくりめ | 3歳2か月頃 |
| ぽんすけさんの4人 | 3語文の子から単語のみの子まで | 2歳から3歳過ぎまで様々 |
この表から見えてくるのは、言葉が一気に増える時期は、家庭ごとにバラバラにやって来るということです。1歳半で来る子もいれば、3歳の誕生日直前で来る子もいます。
そして、増える前の期間の長さと、増えた後のおしゃべりの量には関係がありません。ぽーたんさんのお子様もぽんすけさんの第4子も、3歳を過ぎてから「黙っていることがない」ほど話すようになっています。
今この記事を読んでいる方のお子様が、表のどこに当てはまるかは分かりません。ただ、どの位置にいても、それが実際にある姿だという点は共通しています。
2歳半で普通に会話できる子の会話例
「2歳半で普通に会話できる」というのは、具体的にどんな様子なのでしょうか。体験談から拾ってみます。
- 「僕はお腹すいたからおやつ食べたいな」(サボさんのお子様、2歳半)
- 「まま、こっちきて、一緒にいこう」(そよママさんのお子様、2歳3か月)
- 「ママ、聞いて、〇〇」(ゆかママさんのお子様、2歳0か月)
- 「パパ 会社 いったね」(ぽんすけさんの第1子、2歳)
- 幼稚園であった出来事を報告する(momoさんのお子様、2歳9か月)
共通しているのは、単語をつなげるだけでなく、理由や気持ちが入り始めていることです。「おやつ食べたい」だけでなく「お腹すいたから」が付く、「一緒にいこう」という誘いかけが出る、といった変化が目印になります。
ただし、この段階に2歳半で届く子は、15人の中でも一部です。「普通に会話できる」という言葉を目にすると、それが標準のように感じてしまいますが、実例を並べてみると、むしろ幅の中の一つの姿だと分かります。
2歳半で言葉がゆっくりな男の子の実例
「男の子は話すのが遅い」という言い方はよく耳にします。実際、体験談の中でも、ぽーたんさん、きりんさん、すーみんさん、ぽんすけさんの第4子と、ゆっくりペースのエピソードは男の子に多く見られました。
一方で、ゆかママさんの息子さんは2歳0か月で3語文、サボさんの息子さんは2歳半で3から4語を続けて話し、ぽんすけさんの第1子と第2子も早い時期から話しています。性別で決まるわけではないことは、同じ15人の中でもはっきり表れています。
ゆっくりペースだったお子様のエピソードには、いくつか共通点がありました。
- 大人の言うことはよく理解している(きりんさん)
- ジェスチャーや単語で意思疎通はできている(すーみんさん、ぽんすけさん)
- 話すこと自体は好きで、意味は分からなくてもよく声を出している(きりんさん)
- 環境が変わったタイミングで一気に増えた(すーみんさんは保育園、きいろの鳥さんは幼稚園)
特に印象的なのが、ぽんすけさんの第4子のエピソードです。家族が多く、ジェスチャーだけで要求が通ってしまっていたため、話す必要がなかったのではないかという振り返りがありました。言葉が出るかどうかは、その子の能力だけでなく、話す必要がある場面があるかどうかにも左右されるという視点は、多くの家庭に当てはまりそうです。
2歳の宇宙語や独り言はどんな様子でしょうか
2歳前後になると、日本語ではない何かをずっと話し続ける、いわゆる宇宙語が出てくることがあります。抑揚も表情も本物の会話そっくりなのに、内容がまったく分からないという状態です。
体験談の中にも、この様子はたびたび登場します。
- 「やはり2歳代は意味不明の言葉も多かったです」(めぶりんさん)
- 「大人の言うことはかなり理解していて、話すことは大好きです。何を言っているのかは分かりませんが…」(きりんさん)
宇宙語には、いくつかのパターンがあります。
| パターン | 様子 |
|---|---|
| 会話型 | 大人に向かって抑揚たっぷりに話しかけてくる |
| 独り言型 | ぬいぐるみや車を並べながら一人で話し続ける |
| 再現型 | 絵本やテレビのフレーズらしきものを繰り返す |
| 混在型 | 知っている単語の間に、分からない音が挟まる |
混在型は特に分かりやすく、「ママ、〇△×□、いく!」のように、聞き取れる単語と聞き取れない音が交ざります。この状態が続くうちに、聞き取れる部分の割合が少しずつ増えていくというのが、多くの家庭で語られる経過です。
宇宙語しか話さない時期は、親としては返事に困るものですが、お子様の側では「会話をしている」つもりであることがほとんどです。話し相手として選ばれているという点だけは、確かなことです。
宇宙語への上手な返し方
意味が分からない言葉に、どう返せばいいのでしょうか。体験談で紹介されていた方法と、そこから広げられる工夫をまとめます。
- 意味が分からなくても相槌を打つ:めぶりんさんは「分からなくても軽く相槌を打ってあげると、喜んでおしゃべりしていました」と語っています。内容を理解する必要はありません。
- 言い直させない:「なんて言ったの」と聞き返すより、そのまま流すほうが話し続けてくれます。ぽーたんさんも「少しくらい言葉がおかしくても、指摘しない」方針でした。
- 推測して言い換えて返す:コップを指差しながらの宇宙語なら「お茶ほしいのね」と、言いたそうな内容を短い言葉にして返します。当たっていなくても構いません。
- 間違いを訂正しない:めぶりんさんは接続詞の間違いも訂正せず「いつかわかるだろう」と見ていました。訂正よりも、正しい形をさりげなく使って返すほうが自然です。
- 相手をする時間を短く区切る:ずっと付き合うのは大変ですので、家事の手を止めて向き合う時間を1日数回だけ作るという形でも十分です。
もう一つ、忙しいときに便利なのが「同じ言葉を返す」という方法です。宇宙語の音をそのまま真似して返すと、お子様はとても喜びます。内容を考えなくていいので、料理をしながらでもできます。
おしゃべりが上手な子は賢いのでしょうか
2歳でよく話す子を見ると、「賢いのだろうな」と感じることがあります。逆に、うちの子はまだ単語だけだと、心配になる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、体験談を読み進めると、話す量と、理解している量は別のものだということが繰り返し出てきます。
きりんさんの息子さんは単語が数語しか出ないものの、「大人の言うことはかなり理解している」状態でした。すーみんさんの息子さんも、健診で指摘を受けた時点で「ママちょーだい」「これあれ」などで意思疎通はできていました。むにゃりんさんは、質問に単語で答えられる段階を「聞く力は育ってきている」と表現しています。
言葉には、聞いて分かる力と、口に出す力の2つがあります。先に育つのは聞いて分かる力のほうで、口に出す力は後から追いついてきます。この差が大きい時期は、外から見ると「話さない子」に見えますが、中では相当な量が溜まっていることになります。
3歳の誕生日間近に急に話し出した、幼稚園に入って一気に増えた、という体験談が複数あるのは、この溜まっていたものが一度に出てくるためだと考えると、納得しやすいのではないでしょうか。
言葉が増えたきっかけとして多かった環境
15人の体験談を見比べると、言葉が増えたタイミングには、いくつか共通する場面がありました。家庭でできることのヒントとして整理します。
| きっかけ | 体験談での例 | 家庭でできること |
|---|---|---|
| 年上の子との関わり | 保育園の年上の子、2つ上の兄 | 公園や支援センターで異年齢と遊ぶ |
| 親以外の大人との会話 | 祖父母の家、義父母との時間 | 週末に会う人を増やす |
| 集団に入った | 保育園、幼稚園、プレ幼稚園 | 一時保育や園庭開放を使う |
| 絵本の読み聞かせ | 毎日1冊借りる、家に絵本を揃える | 同じ本を繰り返し読む |
| ゆっくり目を見て話す | 目を見てゆっくり話す、何度も話しかける | 1日数回、短く向き合う |
| 下の子が生まれた | お姉ちゃんになってから急に増えた | 役割のある声かけをする |
ここで注目したいのは、特別なことをしていないという証言も同じくらい多いことです。Yさんは「特に何か特別なことをしたからではありません」、めぶりんさんも「特別なことはしていません」と語っています。
つまり、この表は「やらなければいけないこと」の一覧ではありません。やってみて楽しければ続ける、負担なら気にしない、という距離感で見ていただくのがちょうど良いと思います。親が無理をして話しかけ続けることが、必ずしも近道ではないというのが、15人の声から読み取れる正直なところです。
きいろの鳥さんが「私自身、元々そんなに話好きな方ではなく、子どもに一生懸命話し掛けることができませんでした」と書かれているのは、多くの方がほっとする一文ではないでしょうか。無理に話しかけようとするより、話してくれる人がいる場所に出かけるほうが、続けやすい方法です。
気になることを聞ける場所
お子様の言葉の発達に関して、積極的に気を付けて関わった方もいれば、特に何もしていないにも関わらず、お子様はおしゃべりという方もいます。お子様の言葉の育ち方は、環境も影響を与えるようですが、その子の生まれ持った特性というのも非常に大きいようです。
これだけ個人差が大きいと、児童館などでたまたま出会った同じ歳のお子様との比較が、どの程度意味をもつのかは、判断が難しいところです。その日その場にいた数人と比べただけで結論を出す必要はありません。
とはいえ、気になることを一人で抱えたままにするのも、気持ちが晴れないものです。市区町村では、乳幼児健康診査の場のほかにも、保健センターや子育て支援センターで日常的に相談を受け付けています。こども家庭庁のもとで、各自治体が子育て家庭の身近な相談の場を整えています。
体験談の中でも、きりんさんは保健師さんの勧めで子育て学習室に通い、きいろの鳥さんは地域の子育て支援センターに通って、お子様が言葉に触れる機会を作っていました。相談の場は、判定を受けに行く場所ではなく、日々の関わり方のヒントをもらう場所として使うことができます。
「こんなことを聞いていいのかな」という程度の内容で構いません。同じ月齢のお子様を毎日たくさん見ている方に話を聞いてもらえるだけで、気持ちが軽くなることもあります。
2歳の言葉に関するよくある質問
2歳半で単語しか話しませんが、他のお子様はどうですか
今回の15人の中にも、2歳3か月で単語が数語という方、2歳でほぼ話さなかったという方がいらっしゃいました。一方で2歳0か月で3語文という方もいます。同じ月齢でも、実例の幅はかなり広いというのが正直なところです。
宇宙語しか話さないとき、どう返せばいいですか
意味が分からなくても軽く相槌を打つのが、体験談で最も多かった方法です。言い直させたり訂正したりせず、そのまま流すほうが、お子様は喜んで話し続けます。忙しいときは、同じ音を真似して返すだけでも十分です。
男の子は本当に言葉がゆっくりなのですか
今回の体験談ではゆっくりペースの例が男の子に多く見られましたが、2歳0か月で3語文を話す男の子もいらっしゃいました。ぽんすけさんは4人のお子様を育てた実感として「女の子だから早いとか、男の子だから遅いとか、我が家には関係ありませんでした」と語っています。
おしゃべりが上手な子は賢いのでしょうか
言葉には聞いて分かる力と口に出す力があり、先に育つのは聞いて分かる力のほうです。話す量が少なくても大人の言うことをよく理解している、という体験談は複数ありました。外から見える話す量だけでは分からない部分が大きいと言えます。
言葉を増やすために何かしたほうがいいですか
体験談では、絵本の読み聞かせ、親以外の大人と接する機会、年上の子との関わりが多く挙がりました。一方で「特別なことはしていない」という声も同じくらいありました。無理に話しかけ続けるより、話してくれる人のいる場所に出かけるほうが続けやすい方法です。
比べる相手は、昨日までのお子様です
15人の体験談を並べてみて、いちばんはっきりしたのは、2歳半の会話レベルには決まった形がないということでした。1歳半でペラペラ話す子も、3歳の誕生日直前まで待った子も、同じページの中に並んでいます。
そして、その差が数年後にどう残るのかというと、体験談を読む限り、ほとんど残っていません。ゆっくりだったお子様も、今は「黙っていることがない」「うるさいほど話す」と語られています。
今日、公園で会ったお子様と比べる必要はありません。比べる相手は、昨日までのお子様です。先週は言えなかった音が出た、指差しが増えた、目が合う時間が長くなった。そうした小さな変化のほうが、よほど確かな手がかりになります。
そのうち、うるさいほど話す日が来ます。今のうちに、宇宙語の録音だけは残しておくことをおすすめします。

