1ヶ月健診の準備スタート!健診内容、持ち物・服装、移動手段
1ヶ月健診が赤ちゃんとママにとって産後初の本格的な外出、というママも多くいるでしょう。
一人で外出とは勝手が違いますから、新生児や生後1ヶ月の赤ちゃんとの外出に必要な持ち物や移動手段のことなどを考えると「大丈夫だろうか」と、ドキドキしてしまうママも少なくありません。
そんなママのドキドキを解消し、安心して1ヶ月健診に臨めるように、持ち物や服装、移動手段のことなどを解説していきます!
1ヶ月健診とは?
1ヶ月健診とは「1ヶ月健康診査」を省略した言い方ですので、「1ヶ月検診」とする表記もよく目にしますが正確には「健診」となります。
1ヶ月健診ってどんなことをするの?
赤ちゃんが生まれて1ヶ月が経ったころに赤ちゃんとママの健康状態を確認するためのもので、特別な事情がなければ出産した病院に出向いて受けます。任意(本人の意思)の健診なので義務ではありませんが、赤ちゃんはもちろん、ママの体調確認のためにもぜひ受診しましょう。
1ヶ月健診のいちばんのポイントは、赤ちゃんの体重の増え方です。体重の変化を見れば、母乳やミルクで栄養が摂れているかどうかがわかりますし、先天的な病気を持っていないかを推測するための判断材料にもなります。
ただし、体重の増え方には赤ちゃんそれぞれのペースがあります。「体重の増え方は少なくても、元気があるから大丈夫」等、きちんと医師が判断してくれますので、健診を受ける前から心配しすぎないようにしましょう。
ママの場合は、子宮など産後の体が順調に回復しているかなど、産後の肥立ちを診ることが主な目的です。合わせて、精神的な不安にも対処もしてくれます。
赤ちゃんの健診内容
それでは赤ちゃんとママに分けて、具体的な健診内容を見ていきましょう。赤ちゃんの生育の様子だけでなく、乳児期に多い病気の兆候も調べてくれます。
●身体測定
身長、体重、頭囲、胸囲の測定をします。ママとしては身長・体重の数値は特に気になると思いますが、医師から特に指摘されることがなければ「それでよし!」です。ほかの赤ちゃんや平均値と比較して、落ち込んだりしないでくださいね。
●全身チェック
黄疸は見られないか、大泉門の状態はどうか、目は見えているか、首にしこりや斜頸は見られないか、口の中の状態はどうか、股関節脱臼の疑いはないか、おへそはきれいにかわいてきているか、腹部や陰部にヘルニアの兆候はないかなど、全身を細かくチェックして異常がないかを診ていきます。このチェックで、病気が早期発見され、治療によって回復するケースもあるのです。
●原始反射チェック
例えば、手のひらをツンツンとすると指をぎゅっと握るような動きをするかなど、いくつかの刺激を与えたときに、反射的な反射を見せるかどうかを確認します。
●聴診
心臓の音に雑音が混ざっていないか、呼吸器系や内臓に異常と思われることはないかなど、聴診器を使って確認します。
●ビタミンKシロップの投与
赤ちゃんはビタミンKを作る機能が未熟です。そのためビタミンKが不足しがちになります。ビタミンKが不足すると頭蓋内出血や消化管出血を起こす可能性があるので、その回避のためにビタミンKシロップが投与されます。
●問診
母乳の出具合や授乳に関すること、うんちやおしっこの回数、睡眠のリズムなど、ふだんの生活の様子を医師が確認していきます。何か気になることがある場合は、このときに質問をしてアドバイスをもらうようにしましょう。
ママの健診内容
1ヶ月健診の時期は多くのママが床上げをしていますが、産後の体調不良に悩まされるママも少なくないため体調がきちんと回復しているかを聞かれます。辛いところがあれば正直に答えましょう。
●身体測定
体重、血圧の他、妊娠中や出産時の状況から必要とされる測定を行います。母乳育児のママは体重が減少しやすく、眠気が勝ったりマタニティブルーになったりと食欲がなくなることも珍しくありませんので、頑張り過ぎに注意しましょう。
●診察・問診
子宮の戻り具合を確認します。また、尿検査や血液検査など必要に応じた検査をして、産後、ママの体がきちんと回復しているかをチェックします。
1ヶ月健診の時間は、どのくらいかかるの?
赤ちゃんの健診だけであれば、30分ほどあれば終わります。プラスしてママの健診や待ち時間、会計の時間なども含めると、1時間から2時間くらいはかかる心づもりが必要かもしれません。余裕をもって出かけられるように準備をしておきましょう。
1ヶ月健診当日の持ち物や服装
1ヶ月健診が迫ってきたら、忘れ物がないように早めに準備を始めましょう。また当日はママの健診もありますし、赤ちゃんを気温差のある外に連れ出すことになりますので、服装への配慮を忘れずに行いましょう。
1ヶ月健診に必要な持ち物
健診に必要なもののほか、長時間の外出になることを考えた持ち物が必要です。数日前から必要なものをリストアップし、足りないものは買い足しておきましょう。当日あわてることのないように準備を進めてくださいね。
<健診に必要なもの>
- 母子健康手帳(母子手帳)
- 赤ちゃんの保険証
- ママの保険証
- 乳児健診の無料券/問診票など
- 質問などを記したメモ
- 診察券
- 筆記用具
- ・乳児医療証(持っている人のみ。市区町村での手続きが必要です)
赤ちゃんにとっては長時間の外出です。途中でお腹がすいたり、のどが渇いたりすることもあれば、ミルクを吐いたりおしっこがおむつから漏れたりして肌着や服を濡らしてしまうこともあるでしょう。持ち物はできれば少なくしたいところですが、赤ちゃんの「いざ」というときのための準備はしておいてくださいね。
<外出に際して必要なもの>
- おむつ(少し余分に)
- おしり拭き
- 汚れたおむつを入れるビニール袋
- ミルクセット(ミルクを飲ませている場合)
- 肌着と服をセットで1組
- バスタオル(健診の持ち物として指示されている場合もあります)
- お金
1ヶ月健診の日のママと赤ちゃんの服装
赤ちゃんはまだ外気に慣れていませんし自分で体温調節を上手に出来ませんので、アウターなどの服装による体温調節が必要です。ママも内診をしやすい服装で1ヶ月健診に行きましょう。
<赤ちゃん>
基本的には、「肌着+カバーオール」で大丈夫です。寒い季節には、ベストやおくるみで調節するとよいでしょう。
暑い時期、おうちでは肌着だけで過ごす赤ちゃんも多いようですが、交通機関は冷房で肌寒いこともあります。肌着の上に薄手のカバーオールを着せておくと冷房対策になります。逆に寒い時期は、交通機関も病院も、かなり暖房がきいています。着せすぎないように気をつけてくださいね。
<ママ>
前開きのシャツ+スカート、または前開きのワンピースがおすすめです。前開きの服なら診察も授乳もスムーズですし、内診する際も手間がかからないという理由からです。
1ヶ月健診にはどうやって行く?
赤ちゃんが生まれて初めての本格的な外出、どうやって病院まで連れて行けばよいのか、悩んでしまいますよね。同行者の有無や病院までの距離、ご自身の状況に合わせて移動手段を考えておくとよいでしょう。
自家用車
自家用車は、赤ちゃんが泣いたりしても周囲に気兼ねすることがありませんし、授乳やおむつ替えもできる点がメリットです。荷物も積めますし、同行してくれる人がいるなら自家用車がラクではないでしょうか。
もちろんチャイルドシートに赤ちゃんを乗せ、ママが運転をしていくのでもかまいません。運転中に赤ちゃんが泣いたりぐずったりしたら、焦らずコンビニの駐車場などに車を止めて様子を見てあげましょう。
なお、自家用車で出かける場合は必ず駐車場の有無を確認しておきましょう。また、車を降りてからの移動のために、ベビーカーか抱っこひもを用意しておいてくださいね。抱っこひもをしない状態で赤ちゃんを抱いて荷物を持って歩くのはとても危険です。
タクシー
料金が高めについてしまうのが難点ですが、外出に慣れていない1ヶ月健診ではタクシーを利用するママも多いようです。移動がラクですし、運転手さん以外に乗っている人がいないので、赤ちゃんが泣いたりしてもあまり気を遣わずにすむので助かります。
電車やバスなどの公共交通機関
公共交通機関を使う場合は、ラッシュの時間帯は避けましょう。料金は安くすみますが感染症の心配がないともいえないのが難点です。
ベビーカーと抱っこひもは、どちらが便利?
どの交通手段で連れて行くにしても、ベビーカーか抱っこひもは用意しておきましょう。双方にメリットとデメリットがあるので使い慣れているほうをおすすめしますが、首のすわらない赤ちゃんを連れて移動するならベビーカーのほうが安心で、荷物を持って歩くのもラクかもしれません。ただ、慣れていないと意外と方向転換などの操作が難しく、坂道や階段の上り下りが大変なこともあります。
抱っこひもを使う場合は、しっかりと赤ちゃんを安定させて、ずり落ちたりしないように気をつけましょう。診察が始まる前、診察終了後も、慌てずに着脱をしてくださいね。
1ヶ月健診の費用は無駄じゃない!ママと赤ちゃんに必須です
1ヶ月健診は赤ちゃんの成長を確認<すると同時に、ママの体の回復ぶりを確認したり、悩みや不安を解消したりできる場でもあります。
1ヶ月健診の費用の相場は3,000円~5,000円もかかるため、無駄ではないかと感じるママもいるでしょうが、母子共に健康でいるために特に重要な検査ですので、初めての外出は不安も大きいかもしれませんが、事前に荷物を準備し移動手段を決めておきましょう。
帰宅したら、ママも赤ちゃんも、体をゆっくり休めましょう。もしも当日の朝、赤ちゃんの体調がよくないなと思ったら無理をせず、日程をずらして出かけてくださいね。