スワドルミーで赤ちゃんが落ち着く!アメリカでは常識のおくるみ
スワドルミーという言葉、日本ではあまりなじみがありませんがアメリカでは常識。赤ちゃんにとってもママにとっても良いものなら、ぜひ使ってみたいですよね。使ったことがあるママが、出産祝いに是非にとプレゼントすることもある人気のスワドルミー。今回はその秘密に迫ってみましょう。
こちらでは、スワドルミーとは何か、日本古来のおくるみやミラクルブランケットとの違い、スワドルミー効果、使用できる時期、使用上の注意、先輩ママの口コミ、冬だけで夏用はないのかなど、スワドルミーについて詳しくご紹介します。
スワドルミーって何?
スワドルミーという言葉、聞きなれないママもいるかと思いますが、実はアメリカ版おくるみのこと。ただし、日本のおくるみとは少し違います。「Swaddle」とは、新生児を細長い布で巻くという意味。
赤ちゃんが安心してぐっすり眠ってくれるようになると評判ですので、「初めての子育てで、赤ちゃんがどうして泣いているのかわからない…」「おっぱいも足りているし、おむつも替えたのにどうして眠ってくれないの?」というママは、一度試してみてはいかがですか?
おくるみとの違いは?
日本では「おくるみ」が一般的ですよね。扱いに慣れている看護師さんや助産師さんと違って、新米ママの場合はコツをつかんでいないとうまく赤ちゃんを包めないことが多い!さらに、グズって手足をバタバタさせている赤ちゃんをおくるみに包むのは一苦労。出産間隔の空いたママなど、経産婦さんでも久しぶりに接する赤ちゃんを包むのは意外と大変なんですよ。
一方スワドルミーは、初めてのママでも赤ちゃんを簡単に包み込めるように工夫されている商品ですので、おくるみで赤ちゃんを上手に包めないママにおすすめ。
敏感肌の赤ちゃんにも100%綿素材のスワドルミーなら安心して使えますね。程よくフィットするため、赤ちゃんもママのお腹の中にいたときと同じような環境になり、安心して眠ることができますよ。手足をバタつかせても、伸縮性のある柔らかコットン製ですので大丈夫!
さらに、足元はめくれる構造になっていますので、装着したままおむつ替えができます。
ミラクルブランケットの違いは?
伸縮性のあるミラクルブランケットも、赤ちゃんの夜泣きやぐずり対策として注目を集めていますね。ミラクルブランケットとスワドルミーの違いは特許を取得したアームラップ。赤ちゃんの両腕をまず固定してから体全体を包むのです。そうすることで、赤ちゃんが安心して眠りやすくなるそうですよ。
素材もスワドルミーと違い、竹が7割使用されている涼感素材のため、夏は涼しく感じることができるうえに、冬は暖かく使用できます。シルクのような柔らかな肌触りですので、赤ちゃんも快適に過ごすことができますね。
ただし、ミラクルブランケットは2重にグルグル巻きにするため、おむつ替えの度に巻き直しが必要。使用できる時期はおむつ替えが頻繁な時期でもありますので、負担になってしまうママも…。
スワドルミーの効果
赤ちゃんがぐっすり眠ってくれるだけでもうれしい効果ですが、他にも、スワドルミーを使うことで次の3つの効果が期待できます。
- 包まれることで赤ちゃんが安心できる
- 脳の発達にいい
- 窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが減る
スワドルミーで手足がしっかりと固定されることで、赤ちゃんはママのお腹にいた時のような状態になり、安心することができます。そのため、ぐっすり眠ってくれるんですね。スワドルミーなどで包まれた状態の赤ちゃんは、深い睡眠であるレム睡眠の長さが約2倍だったというアメリカの大学の研究結果もあります。レム睡眠は脳の発達に重要ですので、非常に魅力的ですね。
うつぶせ寝が原因ではないかと言われているSIDS(乳幼児突然死症候群)も、スワドルミーを使って仰向けに寝かせることでリスクを減らすことができますし、ママの知らぬ間に赤ちゃんがバタバタ動いてブランケットや毛布を顔にかけ、鼻や口をふさいでしまう心配もスワドルミーを使えばなくなります。赤ちゃんの窒息を心配しているママも、安心して眠れますね。
スワドルミーって便利?ママの口コミ
スワドルミーを実際に使ってみて、効果を実感したママは多いです。眠りすぎることで逆に授乳リズムが狂ってしまったというママもいるほど。
ただし、やはりどの赤ちゃんにも効果があるわけではなく、身動きが取りにくいため嫌がって泣いてしまう赤ちゃんもいますし、ギャン泣きしている時には効果がなかったという口コミもあります。
親子でよく眠れるように!救世主です
生後2カ月の娘は抱っこではぐっすり寝てくれるものの、ベッドに置いたとたん火がついたように大泣きしていました。困っていたところ、スワドルミーに包むとぐっすり寝てくれるというのを知って早速購入。
使い始めた頃は少し泣いていましたが、それでもそのあとはぐっすり。いつもは夜中の授乳で1回起きていましたが、明け方へと授乳間隔があくようになり、私も以前よりは眠れるようになりました。
顔の傷がなくなりました
爪を切ったり研いだりしても自分で顔を引っ掻いてしまうため、傷だらけだった赤ちゃんの頃の娘。女の子なのに傷が残るのではないかと心配になりミトンをはめてみましたが、すぐはずれてしまうし、寝付きも浅くて授乳間隔が短いしで、私の疲れもピークに達していました。
少し前に子供を産んだいとこに相談したところ、スワドルミーがいいと教えてくれたので早速購入してみました。すると、私が抱えていた問題をスワドルミーが一気に解決してくれました。手足を包むことで顔を引っ掻くことはありませんし、何よりもぐっすり眠ってくれるのです。授乳間隔が伸びたので、私が起こしたくらいでした。
簡単に巻ける!
退院時に必要だと病院から言われておくるみを購入しましたが、おくるみとして使ったのは1回だけ。厚手で形が正方形だったためしっかり固定して巻けず、しっかり巻くことで足が伸びてM字にならずに赤ちゃんに悪い気もしたので、毛布感覚で使っていました。
ある日、息子の眠りが浅いことを姉に相談すると、「アメリカの医療系のドラマにもよく出てくるでしょ。赤ちゃんはグルグル巻きにすると安心するんだよ」とスワドルミーをおすすめされたのですが、足がきついのではないかと聞いたところ、「スワドルミーは伸びる素材だから大丈夫」と言われ、半信半疑で購入しました。
使ってみるとマジックテープで簡単に素早く巻けるし、足も意外とゆったりしているし、伸びる素材なので安心して使えました。ギャン泣きするとさすがに効果がありませんでしたが、寝かしつけの時や少しぐずっている時には重宝しました。
使用期間はいつからいつまで?
スワドルミーは「サマーインファント社」の製品ですが、ステージ1の「スワドルポッド」、ステージ2の「スワドルミー」、ステージ3の「スワドルミー ラップサック」、ステージ4の「コンフォートミー」の4つのステージによって構造が違います。
ステージ2のスワドルミーは、新生児期から寝返りするまで使えます。ただし、赤ちゃんの体重や発達、スワドルミーのサイズに応じて使用期間が変わりますので、購入する際は月齢だけでなく体重や発達の様子も確認し、赤ちゃんに合うものを選びましょうね。
スワドルポッド
新生児~2/3ヶ月(約2.3~4.5kg) 赤ちゃんを入れたら、フロントチャックを閉めるだけ。
スワドルミー Sサイズ
0~3ヶ月(約3.2~6.4kg)
スワドルミー Lサイズ
3~6ヶ月(約6.4~9kg)
ラップサック Sサイズ
1~4ヶ月(約4.1~6.4kg) 寝返りできるようになったら、両うでを外に出して使います。
ラップサック Lサイズ
6~12ヶ月(約6.4~9kg)
コンフォートミー S/Mサイズ
2/3~8/9ヶ月(約4.5~8.2kg) 布団を蹴飛ばしてしまう赤ちゃんに安心。顔と手のひらだけが外にでる形です。
コンフォートミー Lサイズ
8/9~13/14ヶ月(約8.2~10.9kg)
どの商品も使用期間を考えると高価に感じるかもしれませんが、安全のためには無理に長期間使用しようとせず、赤ちゃんの成長に合わせた商品を選んで使いましょうね
スワドルミーには危険もあり!注意点
どんなに安全と言われているスワドルミーでも、使い方によっては注意が必要なこともあります。以下の点に注意して、赤ちゃんが安心して眠れるような環境作りに、役立ててくださいね。
1温めすぎない!
特に注意しなければいけないのは、赤ちゃんを包んだ状態の時の体温調整です。夏は暑いのでどのママも意識して気をつけるのですが、冬は「冷えて風邪をひかない?」と心配するママが多くて油断しがち。
赤ちゃんは体温調節が苦手で手足からしか熱を発散できません。そのため、手足を包んでしますスワドルミーではうつ熱になりやすいのです。温まりすぎはSIDSの原因の一つとしても指摘されていますので、暖かくした部屋などで使用する場合は特に気をつけ、こまめにお腹や背中に汗を描いていないかチェックしましょう。
2正しい使い方をする
マジックテープをしっかり留めずに使うなど誤った使い方をすることで、赤ちゃんがスワドルミーの布によって口や鼻を塞がれ、窒息するなどの危険性がでてきます。また、足を出しっぱなしにするなど予期せぬ行動をする赤ちゃんに対して本来の使い方と違う使い方をすることで、どのような事故が起こるかわかりません。スワドルミーを使用する時は、油断せずに必ず正しい使い方をしましょうね。
3適切なサイズを使用する
赤ちゃんに合わない大きめのスワドルミーを使用すると、きちんと固定できずに危険です。特に新生児の場合、スワドルミーの前のステップのスワドルポッドは短期間しか使用できないため、スワドルミーを無理に使用してしまいがちですが、赤ちゃんの安全を守るためには適切なサイズを使用しましょうね。
4目を放さない
「スワドルミーに包んでいるから安心♪」と、赤ちゃんを置いて買い物に行くなど放置するのは危険ですからやめましょう。スワドルミーを使用したからということでなく、赤ちゃんは突然体調を崩すことがよくありますので、赤ちゃんの異変にすぐに気づいて対処できるように、そばで見守ってあげましょうね。
スワドルミーって冬だけ?夏用はある?
スワドルミーは、特に夏用があるわけではありません。そのため、気をつけないとうつ熱や脱水症状になる恐れがあります。夏場にスワドルミーを使用する際は、肌着や服、エアコンで室温や体温をコントロール。室温調節が難しい場合は、残念ですが夏場の使用を控えましょうね。
また、おしっこの回数や量が減っている時は脱水症状が疑われますので、すぐに赤ちゃんをスワドルミーから出し、授乳したり白湯を与えたりするなど水分補給をしましょうね。
スワドルミーはどこで買える?
スワドルミーは一部デパートでも取り扱いがありますが、国内にメーカーであるサマーインファント社の店舗がありませんので、主にネットでの購入となります。各ネットショッピングのサイトにて多数扱っていますが、販売代理店で購入しない場合はメーカー保証がついていないことがありますので、確認してから購入しましょうね。
サイトによって刺繍で名前を入れることができる商品もあり、いろんな柄や色など様々なバリエーションを取り扱っていますよ。
価格は主に2,000~3,000円前後。他のおくるみと比べてもお手頃な値段で購入できます。お気に入りの柄や色を選んでみてくださいね。出産祝いのプレゼントにもぴったりですよ。