【東京】安産祈願に人気の神社9選!戌の日参りの混雑状況・初穂料・御祈祷詳細まとめ
妊娠5ヶ月目頃の安定期に入ったら、お腹の赤ちゃんとご一緒に安産祈願のお参りを済ませておきたいと考える方は多いのではないでしょうか。古来、戌の日に腹帯をつけて神社にお参りに行く習わしがありますが、最近では戌の日にこだわらず、妊婦さんの体調を第一に考えて、無理のないタイミングでお参りをされる方が増えています。
東京都内だけでも、安産祈願の人気神社として有名なところが数多くあります。お腹の赤ちゃんと行う初めての行事ですから、せっかくだから有名な神社で安産を祈願したいという方も多いでしょう。本記事では、特に人気の高い神社9選を、安産のご利益、御祈祷の形式、初穂料の目安といった知りたい情報と共に詳しくご紹介します。お気に入りの神社を選んで、思い出に残るお参りに出かけましょう。
1東京水天宮
東京都内の安産祈願と言えば、まずこちらが挙げられるでしょう。御祭神は天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)など四柱で、「水天」は、「水難除けの神」・「子供を守る神」として崇められ、古くから「安産・子授け・子育て」に特にご利益あるとされています。
「水天宮」は、福岡県にある「久留米水天宮」を総本宮として全国に建てられています。東京水天宮は、安産祈願の参拝客が非常に多いことから大変有名です。平成28年(2016年)4月より本社殿での御祈祷が再開されており、荘厳な社殿でお参りすることができます。
安産祈願の詳細
東京水天宮は、安産祈願に訪れる参拝者数が多いため、旦那さんや付添いのご家族は昇殿できず、妊婦さんのみの昇殿で、数名の合同での御祈祷となります。予約は受け付けていないので、御祈祷受付時間内に行けばよいのですが、週末や・戌の日・大安には、非常に混雑しますので、待ち時間を覚悟していくようにしましょう。
御祈祷を受けると、「みすゞおび」と呼ばれるさらしの腹帯が頂けます。腹帯の巻き方がわらかない人は、東京水天宮の公式HPに「みすゞおび」の巻き方が載っているので見てみましょう。
境内には「子宝いぬ」という子犬が母犬に寄り添うようにしている像があり、その周りを十二支の文字が書かれた玉が囲んでいます。自分の干支をなでると、「安産祈願や子授け・厄除け」のご利益があるとされています。この子宝いぬは、本社殿内に安置されていますので、お参りの際には、是非ご覧になってくださいね。
-
住所
東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1
-
TEL
03-3666-7195
-
御祈祷受付時間
午前8時~午後3時(予約不可)
-
アクセス(地図)
東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅(5番出口)より徒歩1分
東京メトロ日比谷線/都営浅草線 人形町駅(A2出口)より徒歩7分
2雑司ヶ谷鬼子母神(きしもじん)堂
雑司ヶ谷鬼子母神堂で祀っている鬼子母神(きしもじん)のご尊像は、江戸時代より「子育(こやす)・安産の神様」として、親しまれてきました。現在でも、安産祈願の人気スポットとして知られています。
鬼子母神は、もとはインドの夜叉神の娘で、子供を産んだ後に、近隣の子供をさらって食べるという残虐な行為を繰り返していました。お釈迦様が彼女を過ちから救うために、彼女の末子を隠し、わが子を失う悲しみを教えました。これによって鬼子母神は自らの行為を深く反省し、仏門に帰依して、「安産と子育ての守り神」となり、広く信仰を集めることとなったという由来が伝えられています。
安産祈願の詳細
予約なしでも御祈祷してもらえますが、電話での御祈祷予約も受け付けています。週末や戌の日に行く場合は、予約しておいた方が待ち時間が少なくなるのでお勧めです。御祈祷は、原則一組ずつ丁寧に行ってくださいます。腹帯は、さらし、コルセット、ガードルなど種類を問わず持ち込みが可能となっています。
3子安神社
約1200年前に、時の天皇が皇后の安産祈願のために建立したと言われる、八王子最古の神社です。その名のとおり、「安産・育児」の守り神として、古くから人々に親しまれてきました。現在は、八王子周辺だけではなく、遠方からも安産祈願に訪れる参拝客が数多くいる、人気の神社となっています。
安産祈願の詳細
予約は受け付けておらず、受付時間内の先着順となります。結婚式など行事がある時は、受付できない時間帯があるので、公式HPで事前に確認しておきましょう。御祈祷の際は、妊婦さんだけでなく家族も一緒に昇殿することができますので、ご夫婦・ご家族揃って参拝に行かれるのもよいでしょう。
御祈祷料は、6千円~3万円までの8つのランクに分かれています。底抜け柄杓は1万円(5等級)から、岩田帯は1万2千円(普通式)からのランクで授与されます。底抜け柄杓や岩田帯は、単独で購入することも可能です。
子安神社の安産祈願では、「底抜け柄杓」というものが名物として知られています。底抜け柄杓が母体を表し、水がするりと抜けるように安産であるようにという願いが込められています。御祈祷の際に、妊婦さん自身が神様に奉納するとご利益があると言われています。
-
住所
東京都八王子市明神町4-10-3
-
TEL
042-642-2551
-
御祈祷受付時間
午前9時~午後3時30分(予約不可)
-
アクセス(地図)
JR 八王子駅(北口)より徒歩5分
京王八王子線 八王子駅(西口)より徒歩1分
4大宮八幡宮
大宮八幡宮は、約1000年前に源頼義が奥州の乱を鎮めた際に、京都の石清水八幡宮より分霊を受けて建立されました。境内から祭祀遺跡や族長の住居跡が発掘され、古くから聖域であったことが判明し、最近では、「東京のへそ」と呼ばれ、パワースポットとしても知られるようになりました。
八幡宮の主祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)です。応神天皇の母である神功皇后(じんぐうこうごう)が、応神天皇を妊娠中に戦に臨み、無事帰還した後に応神天皇を出産したという伝説があるため、八幡宮は「安産・子育て」のご利益があるとされています。
安産祈願の詳細
予約は不要で、受付時間内の先着順となります。申し込み具合によっては、複数組まとめての合同御祈祷となることもあるようです。毎月1日・15日、祭日等は、祭典があるため、祭典終了まで待つ場合もあります。事前に問い合わせをしてから行くようにしましょう。
初穂料は、8千円以上となっており、安産守・腹帯などの授与品がセットとなっています。大宮八幡宮の「大宮八幡息長帯(おおみやはちまんおきながおび)」と呼ばれる腹帯は縁起物として知られています。
5大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
大國魂神社のご祭神は、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)です。大國魂大神は、武蔵の国を開拓し、人々に生活の術を授けてその国を治めた人物として知られています。
大國魂神社は、源頼朝が使者をおくり妻・北条政子の安産祈願が行われた神社としても有名で、現在では、安産や縁結びのご利益があるとして参拝客が多く訪れています。境内にある宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)の例祭日である7月12日には、安産特別祈願祭が行われます。
安産祈願の詳細
予約は不要ですが、電話で問い合わせをすると、比較的混み合わない時間帯を教えてもらえることが多いので、事前に電話で確認するのがお勧めです。初穂料は、5千円または1万円で準備しておきましょう。
-
住所
東京都府中市宮町3-1
-
TEL
042-362-2130
-
御祈祷受付時間
午前9時~午後4時(予約不要)
-
アクセス(地図)
京王線 府中駅より徒歩5分
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅より徒歩5分
6清瀬日枝神社・水天宮
清瀬日枝神社・水天宮は、日枝神社と水天宮のふたつの本殿が同一境内にあるという、非常に珍しい形態となっています。向かって右側が日枝神社、左側が水天宮です。水天宮は、東京水天宮と同様に、福岡の久留米水天宮から分霊されて設立されており、安産の神様として古くから人々に親しまれてきました。
境内のヒイラギの老樹には、日本神話の英雄・ヤマトタケルノミコトが東征の際に、この樹の下で休息をとったという伝説も残されています。戌の日だけでなく、毎月5日の御縁日にも、安産祈願の参拝客が多く訪れ、参道の露店は賑わっています。
安産祈願の詳細
予約は不要で、受付時間内の先着順での御祈祷となります。混み合う週末や戌の日には、数組まとめての合同御祈祷となりますが、家族も一緒に昇殿することはできます。御祈祷料は、5千円~1万円で、腹帯も授与品に含まれますが、種類関係なく持ち込みの腹帯にも御祈祷してもらうことが可能です。
水天宮の御守り(御符:ごふう)は、5つの神呪文字が書かれており、「いつもじ」と呼ばれています。古くは、陣痛が始まったら水に溶かして飲むとよいという信仰がありました。現在は飲用は推奨されていませんが、授与される御守りはお札として大切に扱ってください。
清瀬日枝神社・水天宮の神社
-
住所
東京都清瀬市中清戸2-616
-
TEL
042-493-5211
-
御祈祷受付時間
午前10時~午後3時(予約不要)
-
アクセス(地図)
西武池袋線 清瀬駅より徒歩12分/バス(※)で水天宮前 下車
7沼袋氷川神社
沼袋氷川神社は、埼玉県の氷川神社より分霊を受けて設立されました。御祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)で、厄難・悩み・不幸から守ってくれる厄除けの神様として、古くから人々に親しまれてきました。
境内に置かれている狛犬の像は、子犬を抱いていることから「子育て狛犬」と呼ばれています。この狛犬を3回撫でるとお産が軽くなるという言い伝えが古くからあり、現在でも、安産祈願のお参りに多くの妊婦さんが訪れます。参拝される際は、是非、狛犬の像を撫でて帰ってくださいね。
安産祈願の詳細
土日祝日と戌の日は予約不要ですが、結婚式などで御祈祷できない場合があるので、事前に電話で確認してから行きましょう。初穂料は、6千円・1万円・2万円・3万円以上となっています。授与品は、金額に関係なく神社印入りの腹帯と共に、御守り・お札・安産絵馬などが授与されます。
自分で用意した腹帯にご祈祷してもらうこともできるので、腹帯に御祈祷を希望する場合は、事前に購入して持ち込みましょう。腹帯を自分で用意した場合でも、授与品の腹帯はいただけるそうです。もちろん腹帯が無くても御祈祷はしてもらえます。
8日枝神社
日枝神社は、江戸時代に徳川家の産土神(うぶすながみ:生まれた土地の守り神)として崇敬された神社です。将軍家に子供が産まれる際には、こちらで安産祈願の御祈祷がされていたという由緒正しき神社です。
また、日枝神社では、神様のお使いとして、猿が古くから「御神猿(ごしんえん)」として信仰され、「まさる(魔が去る、勝る)」と親しまれてきました。猿は、犬と同じように分娩が軽い動物とされており、猿を御神猿とする日枝神社は、安産の御利益がある神社として人気を集めています。こちらの神社では、「戌の日」だけでなく、猿(申)の日に安産祈願のお参りに来られる方も多くいます。
安産祈願の詳細
予約は不要です。受付場所は、土日・祝日は山王夢御殿内、平日は中庭授与所と異なっていますので、注意してください。赤坂側参道(山王橋)には登り専用エスカレーターが設置されており、山の上まで自家用車で登ることもできますので、妊婦さんの体調に負担がかからないルートで参拝しましょう。
初穂料は、1万円からとなっています。授与品の、「まさる守土鈴」は、男女の猿の可愛らしい土鈴です。安産祈願の授与品は、戌にちなんだものが多い中で、こちらの猿土鈴は珍しい授与品として人気があります。
-
住所
東京都千代田区永田町2-10-5
-
TEL
03-3581-2471
-
御祈祷受付時間
午前9時~午後4時30分(予約不要)
-
アクセス(地図)
東京メトロ千代田線 赤坂駅(2番出口)より徒歩3分
都営地下鉄南北線・東京メトロ銀座線 溜池山王駅(7番出口)より徒歩3分
9亀戸天神社
亀戸天神社は、学問の神様として知られる菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀る神社です。梅・藤・菊まつりのある季節は美しい花々を見ることができます。
菅原道真公と御奥方は14人の子宝に恵まれたことから、天神様は子宝・安産・立身出世の守護神として崇拝され、人気が高い神社です。多くのご子息に恵まれたという逸話から、安産祈願でも多くの参拝者を集めています。
安産祈願の詳細
予約は受け付けしていません。社務所のお手洗いではおむつ替えができます。参拝が混雑していない時は空き部屋を借りて授乳もできるそうなので、上のお子さんが小さい方は、事前に混雑状況を確認してから参拝するのもよいでしょう。初穂料は、5千円からとなっています。20分程度の御祈祷で、授与品は、御守り・腹帯(岩田帯)などです。
-
住所
東京都江東区亀戸3-6-1
-
TEL
03-3681-0010
-
御祈祷受付時間
午前8時30分~午後4時30分(予約不要)
-
アクセス(地図)
総武線 亀戸駅(北口)より徒歩15分
総武線/地下鉄半蔵門線 錦糸町駅(北口)より徒歩15分