夫婦の寝室別が続くと…夫婦仲/健康への悲しいデメリット
昨年、ある住宅メーカーが、既婚男女を対象におこなった「寝室」に関するアンケートでは、円満夫婦の約8割は同じ寝室で寝ているという結果が出ました。
一方で、非円満夫婦は約4割しか同じ寝室で寝ておらず、夫婦の寝室が夫婦仲に影響を及ぼすと言われています。
夫婦が寝室を別にする理由3つ
恋愛中は片時も離れたくないと思い、新婚時代は同室で寝ているのに、なぜ別室で寝ることを選ぶようにるのでしょうか?
1妻が子供と一緒に寝るから
出産をきっかけに、別々の部屋で寝るようになった夫婦が多いようです。
そして、子供がある程度大きくなり、一人で寝ることができるようになっても、夫婦の寝室は別室のままになっているようです。
- 夜泣きで夫が熟睡できず、仕事に支障をきたさない
- 妻が夜泣きを自分一人に押し付けられることに、ストレスを感じる
- 部屋が狭くてダブルベッドは置けないし、家族全員の布団もひけない
2いびきなどの騒音で熟睡できないから
いびきや歯ぎしり、寝言などがうるさくて眠れない…といった理由から、夫婦の寝室を別にしたという夫婦も少なくないようです。
確かに横でいびきをされたら、なかなか寝つけない人もいると思います。
また、恋人時代の若くて体力がある頃と違い、寝不足が体に与える影響は年々増していきます。そのため自分のペースで眠ることを求める人は多くなっているようです。
- パートナーが夜中にトイレに起きるため、目を覚ましてしまい、そのまましばらく眠れなくなる
- 夫が夜更かしで、音や光が気になって眠れない
- 旦那の寝相が悪く、寝がえりの音や振動が気になる
- 夫の帰りが遅い
3適度な距離を保ちたいから
本来自分一人の時間を持ち、自分の内面と向き合う時間は大切でしょう。結婚前は自分だけの時間が持てたのに、結婚後にそのような時間を持てないことにストレスを感じる人も少なくないようです。
そのため、夫婦がお互いに適度な距離を保つためにも、寝室は別の方が良いと考えるようです。
また、寝ながらスマホを使いたい人も多いです。スマホいじりや自分のペースで趣味をする時間を確保するために、夫婦別室にするケースもあるようです。
寝室が別のデメリット3つ
アンケートの結果「円満夫婦は寝室が同じことが多く、円満でない夫婦は別室が多い」ということからも、寝室を別にすることは夫婦仲にデメリットがあると考えられます。
さらに別室にしたことで、家族として防げるはずのトラブルを、見落とす結果にも繋がります。
1夫婦間のコミュニケーションが不足する
子供が大きくなると、夫婦だけでゆっくり話せるのは寝室だけかもしれません。それなのに寝室が別だと、会話する時間が確保できなくなってしまいます。
コミュニケーションは夫婦関係に最も大切なことです。特に子供のことなど、夫婦で話し合わなければならないことが疎かになってしまうと、家族関係にも支障をきたしてしまうのです。
2お互いの健康管理ができない
騒音だと言われるいびきですが、同室で寝ることで「睡眠時無呼吸症候群」などの早期発見に繋がることがあります。
また血栓の詰まりによる脳梗塞や心筋梗塞などは夜中起こりやすく、別々に寝ていることで気づくことができずに、発見が遅れてしまう場合もあります。
3幸福感や安心感を味わいにくくなる
夫婦の寝室を同じにすると就寝前のピロートークが増え、「オキシトシン」という幸福感を感じるホルモンが増加します。
さらに、夫婦のコミュニケーション増加に伴い、うつ病や心臓病を引き起こす「コルチゾール」というストレスホルモンも減少し、安心感やストレス軽減で熟睡できるという夫婦も多いようです。
ところが夫婦別室になると、これらのホルモンが恋人時代や新婚時代よりも分泌されにくくなり、一緒にいて感じてきた幸福感を得られない不満やストレスが、無意識のうちに蓄積していきます。
「なんでイライラさせるの?」と思う人は、ホルモンの影響で幸福感を感じなくなり、これまで気にしなかったことにイライラを感じるようになったのかもしれません。